JPS61158555A - サイデイングボ−ド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築、構築物の内、外装の横張り壁体を形成す
るのに有用なサイディングボード（以下、単にボードと
いう）に関する。

〔従来の技術〕

従来から使用されているこの種ボードとしては■特公昭
５１−２９３３９号、■実公昭５１−１１８８２号、◎
実公昭５４−２６６４９号などがある。しかしながら、
上記ボードにおいては種々の問題があった。すなわち、
■のボード（下見板）では雨水が風で吹きつけられたり
すると単なる平板同士の連結構造のため雨水が裏面に漏
洩し、１ｌｆｉｌ縁、柱を腐食させたり、室内や押入れ
に湿気を与えたりする欠点があった。

また■のボードでは下縁の傾斜部の立上がり部までの長
さが長いため引張り力に弱く、目地なしの外装しか形成
できない不利があった。しかも、本来は目地なしの外装
なのに施工者の技術によって目地なし、目地ありのバラ
バラな幅の目地からなる外装となると共に、施工の際に
立上がり部を損傷する危険があった。また、このボード
は側面の形状が複雑で成形が難しく、かつ、高価となり
、その上、平坦部に補強用のリブもなく、反り、捻れな
どが大幅に化粧面に現れて美観を損なう欠点があった。

また、ボードはいずれも裏打材がないため化粧面の裏面
に結露が生じ、錆たり、壁体自体の断熱性、防火性、防
音性に欠けると共に、化粧面の変形を阻止できず、しか
もボード自体が変形しやすく、かつ、連結力に欠ける欠
点があった。

さらに、前記したボード■〜◎のいずれを用いても、ボ
ードの連結部は連結部が下地材に直接接触している部分
が多いため、結露により下地を腐食することが多く、か
つ、地震などにおける１■体の震動、変形が直接伝達さ
れるため離脱し易い不利があった。またこの種ボードに
おいて、化粧面のほぼ中央に化粧溝を形成したボードも
知られているが、化粧溝の上面と底面との境界が明確で
なく、目地部における表面材同士の接触した部分に差が
でき、壁体に統一した模様を形成できず、美観性に劣る
欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明はこのような欠点を除去するため、化粧面の下端
縁を底辺、係止片からなる略コ字状の縦断面に形成し、
かつ、底辺と係止片との中間に面取り面を設け、ボード
を施工してできる目地部に明確なラインを生み出し、ま
た化粧面の長手方向に沿って縦断面が不等辺台形状であ
ると共に、上面と底面との中間に窪部を設け、化粧面を
明確なラインで区分し、立体感を助長した化粧溝を少な
くとも１本以上形成して、目地部と共に壁体に統一した
横のラインを生み出して美しい外観とし、しかも上端に
傾斜部、目地下地部、およびリプ状の突条とから上記の
ような目地を形成するための係合部を設け、かつ、化粧
面、係止部、傾斜片、目地下地部、および突条の外側面
とで囲まれた樋状部に断熱材を一体に充填し、かつ、係
合部裏面にまで断熱材を配設して化粧面にペコッキ、変
形、反り、捻れがなく、しかもボードの山伏化を防止す
ると共に、施工性、防水性、耐食性、断熱性、防火性、
クッション性、生産性、および防振性を具備せしめた壁
体を構成することができるボードを提案する。

〔発明の構成〕

以下に図面を用いて本発明に係るボードの一実施例を詳
細に説明する。すなわち、第１図は上記ボードＡを示す
斜視図であり、上は表面材で金属板（平板、エンボス板
）、合成樹脂板を第２図に示すように成形したものであ
る。すなわち表面材上は化粧面２、化粧溝３、係止部ｉ
、係合部用とから形成される。さらに説明すると、２は
横長の化粧面（以下、単に化粧面という）で、その表面
に少なくとも１本以上の化粧溝３を長手方向に沿って形
成したものである。さらに説明を加えると、化粧溝３は
第３図に示すようにほぼ水平な上面３ａと、上面３ａの
先端を上方へ屈曲し、再び下方へ折り返し、深さ１１を
例えば１〜ｌＱｍとした窪部４と、窪部４の先端をほぼ
垂直下方に延長した底面３ｂと、底面３ｂの先端を０１
で傾斜して屈曲し、後玉がりに傾斜した傾斜面３ｃとか
ら縦断面を不等辺台形状にしたものである。特に、化粧
溝３は縦断面をほぼ不等辺台形状とし、かつ、窪部４を
設けたため、上面駄と底面３ｂの区分が明確になり、笠
体感に富む化粧溝となると共に、後述する係止部と係合
部との連結部における目地部での係止部工と係合部用の
接触する部分、すなわち面取り面７と目地下地部１２と
の接触部分における陰影と酷似したラインを生み出し、
また目地部の形状と酷似した外観となるため、ボードＡ
を用いて壁体を形成した際に壁体に横の統一したライン
を生み、美観性に富んだ壁体を形成することができる。

さらに、化粧溝３を平坦な化粧面の中間に長手方向と平
行に設けているため、ボードＡの機械強度を向上し、ボ
ードＡを広幅にしても捻じれ、ペコッキ、反りを防止す
る機能も果たす。なお、窪部４の空隙４ａの形状は表面
材上の折り曲げ時に生ずる間隙の大きさ、あるいは任意
に形成したものである。

係止部工は化粧面２の下端を内方に屈曲して縦断面を変
形口字状としたものである。さらに詳説すると、係止部
工は第４図に示すように化粧面２と０２＝９０°で屈曲
した、所謂水平な底辺６と、底辺６の先端を０３　（鈍
角）で屈曲、または図示しないが円弧状に屈曲した面取
り面７と、面取り面７の先端をほぼ垂直に、または幾分
内方に傾斜して屈曲した係止片８と、係止片８の先端を
はぜ状に外方、または内方（図示せず）に屈曲した舌片
９とからなるものである。底辺６は目地部に直角による
陰影を生み出し、また面取り面７は係止部ｉと係合部用
との間に明確なラインを生み出すため、目地部の立体感
を大きく助長するものである。

さらに面取り面７は底辺６と係止片８とを鈍角で屈曲し
て成形してできるようにするため、係止部工の成形を容
易にし、かつ、傷の発生を阻止するものである。その上
、面取り面７は係止部工と係合部用との接触部を底面６
より上方の位置にし、化粧面２の下端、底辺６が接触部
を被覆するようにし、接触部を直接露出しないようにす
るため、目地部の防水性を向上させるものである。係止
片８は後記する係合部側と大きい面積で接触すると共に
、施工の際のガイド、および安定支持片、防水面として
機能する。また係止片Ｂの長さ１２は後述する保合溝１
３の形状よって決まるものである。

舌片９は後記する係合溝１４との係合部分に毛細管現象
が生ずるのを防止する空隙の形成と、施工時に係止片Ｂ
の先端が刃物のように鋭利になるのを防止して作業時の
危険性をなくすのに役立つものである。係合部側は第５
図に示すように、化粧面２の上端を前記角度θ、に相応
した角度θ′１で汲上がりに傾斜した傾斜片１１とその
端縁を上方に垂直に延長した目地下地部１２と目地下地
部１２の表面に対し角度θ４　（鋭角）で屈曲し、ふた
たび折り返して形成したリプ状の突条１３と、突条１３
からなる係合溝１４と、突条１３の外側の面１３ａの下
端を内側面１３ｂの下端よりΔｈだけ水平に、もしくは
傾斜して突出させた側壁１３ｃと、側壁１３ｃの先端を
垂直に上方に屈曲した固定片１５と、固定片１５の先端
をはぜ状に屈曲した舌片１６とから形成されたものであ
る。さらに説明すると傾斜片１１は雨水の流れをよくし
、目地下地部１２に雨水が貯溜するのを防止すると共に
、目地を形成した際の立体感を助長し、かつ、働き幅を
増大するのに役立つものである。また目地下地部１２は
垂直な面、あるいは幾分内方に傾斜したような垂直な面
からなり、目地部の防水下地、および係止片８のガイド
として役立ち、突条１３は係止片８をある弾力下で係合
する係合溝１４を形成すると共に、雨返し、および表面
材上の変形防止のための補強と係止片８と突条１３間の
毛細管現象を阻止するものである。また側壁１３ｃは壁
下地と係合部側の接触面積を低減すると共に、後述する
断熱材１８を収納する型の一側壁として役立つものであ
る。特に側壁１３ｃは表面材上を搬送するのにスチール
ベルトなどの平板材を使用でき、回転速度をキャタピラ
などの型より大幅に高速で回転できるので生産性が大幅
に向上し、かつ、コストダウンにも役立つものである。

なお、角度θ４は係合力の強化のために舌片９が接触す
る面だけは傾斜していることが好ましい。また、固定片
１５は主に表面材上を雨水の漏洩しない位置で第６図に
示すように壁下地αに釘βを介して固定するのに役立つ
ものである。舌片１６は主に施工時の危険防止、および
固定片１５の波打ちなどの変形を阻止するものである。

１７は樋状部で化粧面２、係止部ｌ、係合部旦の裏面に
よって囲まれた部分であり、断熱材１８を充填する型と
して機能する。

１８は断熱材で樋状部１７に充填し、主にボードＡに断
熱性を付与するものであり、副次的に芯材、クッション
材、補強材、接着剤、防音材、防湿材、防錆材として機
能するものである。その形状は樋状部１７に対応すると
共に、係止部工近傍にほぼ３角形状、長方形状（図示せ
ず）などの切り欠き部１９を設けるように形成する。ま
た、断熱材１８の素材は合成樹脂発泡体、ロックウール
、グラスウール、シージングボード、石膏ボード、木毛
セメント板等の１種からなり、原料で吐出し、成形、硬
化、自己接着させるもの、または成形体などの１種から
なるものである。なお、成形体を用いる際には表面材上
、裏面材２０と断熱材１８の間に接着剤（図示せず）を
用いる必要がある。さらに説明すると、断熱材１８とし
ては主に合成樹脂発泡体、例えばポリウレタンフォーム
用樹脂、ポリイソシアヌレートフオーム用樹脂、フェノ
ールフオーム用樹脂、およびこれらに難燃剤、難燃助剤
（硼砂、メタ硼酸ソーダ、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、三酸化アンチモン）、ベントナイト、パーラ
イト粒、シラスバルーンの１種以上を添加したものなど
からなるものである。２０は裏面材で断熱材１８の露出
面を覆ってボードをサンドインチ構造体とし、ボードＡ
自体の機械強度を向上すると共に、不燃シート、防水膜
、遮熱シート、吸水シート、防音シート、バッキング剤
などの機能として役立つものであり、例えばアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔（ｉ、
Ｐｂ。

Ｆｅ、Ｃｕ）　、合成樹脂シート、ゴムシート、布シー
ト、ガラスクロス等の１種、もしくはこれらの１種以上
を組み合わせたもの、あるいは防水処理、難燃処理され
たシートなどからなるものである。

ここで上記各部の大きさについて簡単に説明すると、化
粧溝３　（第３図）においては底面３ｂの長さをＷｌ、
開口の幅をＷ２、深さをｈｌ、係止部工（第４図）にお
いては化粧面２から面取り面７と係止片８の境界、すな
わち目地下地部１２との接触部分までの高さをｈ２、係
合部Ｍ（第５図）においては傾斜部１１の高さをｈ３、
ボードＡを施工した壁体（第６図）における目地底面幅
をＷヨ、目地開口幅をＷ４とすると、ｈ　Ｔ　＃　ｈ　
２　＝　ｈ　３　、Ｗ　。

＝Ｗ９、Ｗ２−Ｗ４、としたようなものである。

〔施工例〕

次に施工例について説明する。いま、第１図に示すよう
なボードＡを第６図に示すように横張りして外壁を構成
すると仮定する。なお、ボードＡ７、Ａ２は表面材上が
０．２７ｍｍの厚さのカラー鋼板、裏面材２０はアミク
ラフト紙、断熱材１８はポリイソシアヌレートフオーム
を用いたものである。そこで主柱、間柱、胴縁、防水シ
ート等からなる壁下地（図では防水シートを使用しない
場合の壁下地を示す）αに第ｎ段目のボードＡ１の固定
片１５を釘βを介して固定する。次に第ｎ＋１段目のボ
ードＡ２の係止部工を第ｎ段面のボードＡ１の係合部用
に係合し、その固定片１５を上記と同様に壁下地αに固
定する。従って、外壁全体を構成するには上記のような
工程を順次、土台側から桁に向かって行えばよい。なお
、土台部分にはスタータ（図示せず）、出、入隅部分（
図示せず）にはコーキング材、役物を用いる必要がある
。

〔その他の実施例〕

以上説明したのは本発明に係るボードＡの一実施例にす
ぎず第７図（ａｌ　〜（ｈｌ、第８図（ａｌ　〜（ｎ）
、第９図（ａｌ〜＋ｍｌ、および第１０図（ａ）〜０）
に示すように形成することもできる。すなわち第７図（
ａｌ〜（ｈ）は化粧溝３、窪部４の変形例であり、第８
図（ａ）〜（ｎ）は係止部工の変形例であり、第９図（
ａ）〜（ｍ）は係合部用の変形例である。なお、第７図
〜第９図においては板厚を省略している。また第１０図
（ａｌ〜０）はボードＡの変形例であり、Ｃａ１図は裏
面材２０の一端を舌片１６で挟持したボードＡ、（ｂ）
図は裏面材２０の一端を係合部用の側縁よりΔｌだけ突
出したボードＡ、（Ｃ１図は断熱材１８を固定片１５の
裏面にまで配設したボードＡ、（ｄ１〜（ｆ１図はボー
ドＡの裏面に換気溝２１を設けたボードＡ、（ｇ１図は
断熱材１８を２層にしたボードＡ、（ｈ）図は切り欠き
部１９を図示するよ−うに形成したボードＡ、（ｉ）図
は化粧溝３を２本形成したボードＡ、（ｊ）図はボード
Ａのほぼ中央からボードＡを０５で屈曲したボードＡで
ある。なお、第７図〜第１０図を各々組み合わせたボー
ドＡとすることも可能である。

〔発明の効果〕

上述したように本発明に係るボードによれば、係止部と
係合部の連続構造に毛細管現象が生ずることもなく、か
つ、係止部と係合部の接触部分が直接露出せず、また係
止部の舌片、係合部の突条によって雨水が板体の内側に
漏洩することがないので下地、あるいは壁内部を腐食し
ない特徴がある。また係止部に面取り面を設けたため、
目地部の立体感がより助長される。しかも、ボードの固
定を雨水の浸入しない位置としたため、固定具に錆が発
生することがない利点がある。さらに、化粧面に化粧溝
を形成したため、ボードを広幅にしても反り、捻じれ、
ペコッキなどによって外観を悪くすることがない特徴が
ある。しかも、化粧溝に窪部を設けたため、化粧溝の上
面と底面間の区分を明確にすると共に、ボードを目地部
の表面材同士の接触部分と酷似させると共に、化粧溝と
目地部の形状をほぼ不等辺台形状とし、壁体に統一した
横のラインを生み、壁体に立体感を付与すると共に、美
観性を向上することができる。また化粧溝、目地部は不
等辺台形状の縦断面となるため水切りがよい。また、樋
状部に断熱材を一体に充填し、その裏面をシート状物で
被覆したサンドインチ構造としたため、防音性、断熱性
、防振性、耐火性、耐結露性、および機械強度が大幅に
向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るサイディングボードの一実施例を
示す斜視図、第２図はその構成材である表面材を説明す
る説明図、第３図は化粧溝を説明する説明図、第４図は
係止部を説明する説明図、第５図は係合部を説明する説
明図、第６図は施工状態の一部を示す説明図、第７図（
ａｌ〜（ｈ）、第８図（ａ）〜（ｎｌ、第９図（ａｌ〜
（ｍ）、および第１０図（ａｌ〜（ｊ）はその他の実施
例を示す説明図である。 土・・・表面材、２・・・横長の化粧面、３・・・化粧
溝、４・・・窪部、】・・・係止部、７・・・面取り面
、■・・・係合部、１８・・・断熱材、２０・・・裏面
材。 妬　３　　＋ｆ１ 名　リヱ 妬　５　唆 妬　６　云 ￥　　７　　図 （α）　　　　　　　　　（し）　　　　　　　　　（
Ｃ）ζｄ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　（Ｅ７　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（千ン（？）（幻 石　Ｂ１幻 （ｌｌＬ）（νｌ　　　　　　　　（ｃ）（ｄ）ｃ（ｌ
　　　　　　出　　　　　中　　　　　Ｃに）（７１＋
に）（１） （１Ｃ）ど７４〕 名　９　田 （２＋　　　　　　　　　　　　にｌ　　　　　　　　
　　　　！Ａｊ　　　　　　　　　　　　（〕）ｉ　　
１０　　田 ＄Ｊ　、ｏ　Ｊ ｔ　ｆ）Ａ 漏　　　　石

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）横長の金属板を表面材とし、該表面材の化粧面に
   少なくとも１本以上の化粧溝を長手方向に沿って設け、
   かつ、化粧溝の縦断面が上面を水平に、化粧溝の底面を
   垂直に、下側の傾斜面を後上がりにしたほぼ不等辺台形
   状であると共に、該化粧溝の上面と底面との中間に上面
   の先端を上方に屈曲し、再び下方に屈曲した窪部を形成
   し、また前記化粧面の下端にはその端縁を内方に屈曲し
   た底辺とほぼ垂直に延長した係止片との中間に面取り面
   を設けた係止部を形成し、前記化粧面の上端には前記化
   粧溝の傾斜面の角度に相応すると共に、後上がりに傾斜
   した傾斜部と該傾斜部の端縁を上方にほぼ垂直に延長し
   た目地下地部と該目地下地部の表面と鋭角に傾斜したリ
   ブ状の突条と、該突条の外側の下端を上方へ垂直に延長
   した固定片と、固定片の先端をはぜ状に屈曲した舌片と
   から係合部を形成し、また係合部に上段のボードの係止
   部を係合した際に形成される目地の縦断面が前記化粧溝
   の断面とほぼ同じになるように形成すると共に、前記表
   面材の裏面の樋状部に断熱材を充填し、かつ、係止部近
   傍の一部に係合時の切り欠き部を形成するように充填し
   、該断熱材の露出面を裏面材で被覆して一体に形成した
   ことを特徴とするサイディングボード。