JPS61176756A

JPS61176756A - サイデイングボ−ド

Info

Publication number: JPS61176756A
Application number: JP1724485A
Authority: JP
Inventors: 石川　尭
Original assignee: IG Technical Research Inc
Current assignee: IG Technical Research Inc
Priority date: 1985-01-30
Filing date: 1985-01-30
Publication date: 1986-08-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は建築、構築物の内、外装の横張り壁体を形成す
るのに有用なサイディングボード（以下、単にボードと
いう）に関する。

【従来の技術〕

従来から使用されているこの種ボードとしては■特公昭
５１−２９３３９号、■実公昭５１−１１８８２号、■
実公昭５４−２６６４９号などがある。しかしながら、
上記ボードにおいては種々の問題があった。すなわち、
■のボード（下見板）では雨水が風で吹きつけられたり
すると単なる平板同士の連結構造のため雨水が裏面に漏
洩し、胴縁、柱を腐食させたり、室内や押入れに湿気を
与えたりする欠点があった。

また■のボードでは下縁の傾斜部の立上がり部までの長
さが長いため引張り力に弱く、目地なしの外装しか形成
できない不利があった。しかも、本来は目地なしの外装
なのに施工者の技術によって目地なし、目地ありのバラ
バラな幅の目地からなる外装となると共に、施工の際に
立上がり部で損傷する危険があった。また、このボード
は側面の形状が複雑で成形が難しく、かつ、高価となり
、その上、平坦部に補強用のリプもな（、反り、捻れな
どが大幅に化粧面に現れて美観を損なう欠点があった。

また、ボードはいずれも裏打材がないため化粧面の裏面
に結露が生じ、錆たり、壁体自体の断熱性、防火性、防
音性に欠けると共に、化粧面の変形を阻止できず、しか
もボード自体が変形しやすく、かつ、連結力に欠ける欠
点があった。

さらに、前記したボード■〜Ｏのいずれを用いても、ボ
ードの連結部は連結部が下地材に直接接触している部分
が多いため、結露により下地を腐食することが多く、か
つ、地震などにおける躯体の震動、変形が直接伝達され
るため離脱し易い不利があった。

〔発明の目的〕

本発明はこのような欠点を除去するため、化粧面にほぼ
不等辺台形状の化粧溝を少なくとも１本設け、ボードの
機械強度を向上させ、ボードを広幅とすると共に、化粧
面の下端縁を底辺、係止片からなる略コ字状の縦断面に
形成し、かつ、底辺と係止片の中間に面取り面を設け、
ボードを施工してできる目地部に明確なラインを生み出
し、目地部の立体感を助長して美しい外観とし、しかも
上端に傾斜部、目地下地部、およびリブ状の突条とから
上記のような目地を形成するための係合部を設はミかつ
、化粧面、係止部、傾斜部、目地下地部、および突条の
外側面とで囲まれた樋状部に断熱材を充填し、化粧面に
ペコッキ、変形、反り、捻れがな（、しかもボードの山
伏化を防止すると共に、施工性、防水性、耐食性、断熱
性、防火任、クッション性、生産性、および防振性を具
備せしめた壁体を構成することができるボードを提案す
る。

〔発明の構成〕

以下に図面を用いて本発明に係るボードの一実施例を詳
細に説明する。すなわち、第１図は上記ボードＡを示す
斜視図であり、土は表面材で金属板（平板、エンボス板
）、合成樹脂板を第２図に示すように成形したものであ
る。すなわち表面材上は化粧面２、化粧溝３、係止部ｌ
、係合部工とから形成される。さらに説明すると、２は
横長の化粧面（以下、単に化粧面という）で、その表面
に少なくとも１本以上の化粧溝３を長手方向に沿って形
成したものである。さらに説明を加えると、化粧溝３は
第３図に示すように縦断面が不等辺台形状、化粧面２の
上縁を角度θ１　（鋭角）で後玉がりに傾斜した傾斜面
３ａと傾斜面３ａの先端を垂直に屈曲した底面３ｂと、
底面３ｂの先端をほぼ直角に屈曲し水平にした上面３ｃ
とから形成する。さらに説明を加えると、化粧溝３は平
坦な化粧面の中間に長手方向と平行に設けであるため、
ボードＡの機械強度を向上し、ボードＡを広幅にしても
捻じれ、変形、ペコッキを防止すると共に、ボードＡに
よって形成された壁体に横のラインを生み出し、壁体を
立体感に富み、美観性にすぐれたものとするためのもの
である。係止部ｌは化粧面２の下端を内方に屈曲して縦
断面を略コ字状としたものである。さらに説明すると、
係止部土は第４図に示すように化粧面２とθ２＝９０°
で屈曲した、所謂水平な底辺５と、底辺５の先端を０３
　（鈍角）で屈曲、または図示しないが円弧状に屈曲し
た面取り面６と、面取り面６の先端をほぼ垂直に屈曲し
た係止片７と係止片７の先端をはぜ状に外方、または内
方（図示せず）に屈曲した舌片８とからなり、底辺５は
直角による陰影を生み出し、また面取り面６は係止部生
と係合部工との間に明確なラインを生み出すため、目地
部における立体感を大幅に助長するものである。さらに
面取り面６は底辺５と係止片７とを鈍角で屈曲して成形
できるようにするため、係止部工の成形を容易にし、か
つ傷の発生を阻止すると共に、係止部工と係合部工との
接触部分を底面５より上方の位置にし、化粧面２の下端
、底辺５が接触部を被覆するようにし、接触部分を直接
露出しないようにするため、目地部の防水性を向上させ
るものである。係止片７は後述する保合部工と大きい面
積で接触すると共に、施工の際のガイド、および安定支
持片、防水面として機能する。また係止片７の長さ１２
は後述する係合溝１３の形状よって決まるものである。

舌片８は後記する突条１２と係止片７との係合部分に毛
細管現象が生ずるのを防止する空隙の形成と、施工時に
係止片７の先端が刃物のように鋭利になるのを防止して
作業時の危険性をなくすのに役立つものである。係合部
工は第５図に示すように化粧面２の上端を前記角度θ、
に相応した角度θ″１で後玉がりに傾斜した傾斜片１０
と、その端縁を上方に垂直に延長した目地下地部１１と
、目地下地部１１の表面に対し角度θ４　（鋭角）で傾
斜したリブ状の突条１２と、突条１２からなる係合溝１
３と、突条１２の外側の面１２ａの下端を内側の面１２
ｂの下端よりΔｈだけ水平に、もしくは傾斜して突出さ
せた側壁１２ｃと、側壁１２ｃの先端を垂直上方に屈曲
した固定片１４と、固定片１４の先端をはぜ状に屈曲し
た舌片１５とから形成されたものである。さらに説明す
ると傾斜片１０は雨水の流れをよくし、目地下地部１１
に雨水が貯溜するのを防止すると共に、目地を形成した
際の立体感を助長し、かつ、働き幅を増大するのに役立
つものである。また目地下地部１１は垂直な面、あるい
は幾分内方に傾斜したような垂直な面からなり、目地部
の防水下地、および係止片７のガイドとして役立ち、突
条１２は係止片７をある弾力下で係合する係合溝１３を
形成すると共に、雨返し、および表面材上の変形防止の
ための補強と係止片７と突条１２間の毛細管現象を阻止
するものである。また側壁１２ｃは壁下地と係合部主の
接触面積を低減すると共に、後述する断熱材１７を収納
する型の一側壁として役立つものである。

特に側面１２ｃは表面材上を搬送するのにスチールベル
トなどの平板材を使用でき、回転速度をキャタピラなど
の型より大幅に高速で回転できるので生産性が大幅に向
上し、かつ、コストダウンにも役立つものである。なお
、角度θ４は係合力の強化のために舌片８が接触する面
だけは傾斜していることが好ましい。また、固定片１４
は、主に表面材上を雨水の漏洩しない位置で第６図に示
すように壁下地αに釘βを介して固定するのに役立つも
ので、ある。舌片１５は主に施工時の危険防止、および
固定片１４の波打ちなどの変形を阻止するものである。

１６は樋状部で化粧面２、係止部上、係合部工によって
囲まれた部分であり、断熱材１７を充填する型として機
能する。１７は断熱材で樋状部１６に充填し、主にボー
ドＡに断熱性を付与するものであり、副次的に芯材、ク
ッション材、補強材、接着剤、防音材、防湿材、防錆材
として機能するものである。その形状は樋状部１６に対
応すると共に、係止部土近傍にほぼ３角形状、長方形状
（図示せず）などの切り欠き部１８を設けるように形成
する。

また、断熱材１７の素材は合成樹脂発泡体、ロックウー
ル、グラスウール、シージングボード、石膏ボード、木
毛セメント板等の１種からなり、原料で吐出し、成形、
硬化、自己接着させるもの、または成形体などの１種か
らなるものである。なお、成形体を用いる際には表面材
上、裏面材１９と断熱材１７の間に接着剤（図示せず）
を用いる必要がある。さらに説明すると断熱材１７とし
ては主に合成樹脂発泡体、例えばポリウレタンフォーム
用樹脂、ポリイソシアヌレートフオーム用樹脂、フェノ
ールフオーム用樹脂、およびこれらに難燃剤、難燃助剤
（硼砂、メタ硼酸ソーダ、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、二酸化アンチモン）、ベントナイト、パーラ
イト粒、シラスバルーンの１種以上を添加したものなど
からなるものである。１９は裏面材で断熱材１７の露出
面を覆ってボードＡをサントイフチ構造体とし、ボード
自体の機械強度を向上すると共に、不燃シート、防水膜
、遮熱シート、吸水シート、防音シート、バッキング剤
などの機能として役立つものであり、例えばアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔（Ａ　
ｍｌ　ｓ　Ｐｂｓ　Ｆｅｓ　Ｃｕ）　、合成樹脂シート
、ゴムシート、布シート、ガラスクロス等の１種、もし
くはこれらの１種以上を組み合わせたもの、あるいは防
水処理、難燃処理されたシートなどから４なるものであ
る。ここで上記各部の大きさについて簡単に説明すると
、化粧溝３（第３図）においては底面３ｂの長さをＷｌ
、開口の幅をＷ２、深さをｈい係止部±（第４図）にお
いては化粧面２から面取り面６と係止片７との境界まで
の高さをｈ２２層部ｉ（第５図）においては傾斜部１０
の高さをｈ　３　、ボードを施工した壁体（第６図）の
目地底面幅をＷ３、目地開口幅をＷ４とすると、ｈ、＝
ｈ　２　＝　ｈ　３　、Ｗ　、＝　Ｗ　３、Ｗ　２　”
Ｆ　Ｗ　４、としたようなものである。

〔施工例〕

次に施工例について説明する。いま、第１図に示すよう
なボードを第６図に示すように横張りして外壁を構成す
ると仮定する。なお、ボードＡ１、Ａ２は表面材上が０
．２７ｍｍの厚さのカラー鋼板、裏面材１９はアミクラ
フト紙、断熱材１７はポリイソシアヌレートフオームを
用いたものである。そこで主柱、間柱、胴縁、防水シー
ト等からなる壁下地（図では防水シートを使用しない場
合の壁下地を示す）αに第ｎ段目のボードＡ１を釘βを
介して固定する。次に第ｎ＋１段目のボードＡ２の係止
部土を第ｎ段面のボードＡ、の係合部工に係合し、その
固定片１４を上記と同様に壁下地αに固定する。

従って、外壁全体を構成するには、上記のような工程を
順次、土台側から桁に向かって行えばよい。

なお、土台部分にはスタータ　（図示せず）、出、入隅
部分（図示せず）にはコーキング材、役物を用いる必要
がある。

〔その他あ実施例〕

以上説明したのは本発明に係るボードＡの一実施例にす
ぎず第７図（ａ）〜（幻、第８図（ａ）〜（ｎ）、第９
図（ａ）〜■、および第１０図（ａ）〜Ｕ）に示すよう
に形成することもできる。すなわち第７図（ａ）〜（蜀
は化粧溝３の変形例であり、第８図（ａ）〜（ｒ、ｌは
係止部土の変形例であり、第９図（ａ）〜（（ロ）は保
合都度の変形例である。なお、第７図〜第９図において
は板厚を省略している。また第１０図（ａ）〜（Ｊ）は
ボードＡの変形例であり、（８１図は裏面材１９の一端
を舌片１５で挟持したボードＡ、（ｂ１図は裏面材１９
の一端を係合部工の側縁よりΔｌだけ突出したボードＡ
、（Ｃ１図は断熱材１７を固定片１４の裏面にまで配設
したボードＡ、（ｄ）〜（ｆ１図はボードＡの裏面に流
通溝２０を設けたボードＡｕｇ１図は断熱材１７を２層
にしたボードＡ、ｔｈ１図は切り欠き部１８を図示する
ように形成したボードＡ、（ｉ）図は化粧溝３を２本形
成したボードＡ、（Ｊ）図はボードＡのほぼ中央より０
５で屈曲したボードＡである。なお、第７図〜第１０図
を各々組み合わせたボードＡとすることも可能である。

〔発明の効果〕

上述したように本発明に係るボードによれば、係止部と
係合部の連結構造に毛細管現象が生ずることもなく、係
止部と保合部の接触部分が直接露出せず、かつ、係止部
の舌片、係合部の突条によって雨水が板体の内側に漏洩
することがないので下地、あるいは壁内部を腐食しない
特徴がある。

また係止部に面取り面を設けたため、目地部の立体感が
より助長される。しかもボードの固定は雨水の浸入しな
い位置としたため、固定具に錆が発生することがない利
点がある。さらに、化粧面に化粧溝を形成したため、長
尺のボードが反ったり捻れたり、ペコッキなどによって
外観を悪くすることがない特徴がある。また化粧溝、目
地部は不等辺台形状の縦断面となるため水切りがよい。

また、樋状部に断熱材を一体に充填し、その裏面をシー
ト状物で被覆したサンドイッチ構造としたため、防音性
９、断熱性、防振性、耐火性、耐結露性、および機械強
度が大幅に向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るサイディングボードの一実施例を
示す斜視図、第２図はその構成材である表面材を説明す
る説明図、第３図は化粧溝を説明する説明図、第４図は
係止部を説明する説明図、第５図は係合部を説明する説
明図、第６図は施工状態の二部を示す説明図、第７図＋
ａ）〜（ｇ）、第８図（ａ）〜（ｎ）、第９図（ａ）〜
（ｍ）、および第１０図（ａ）〜Ｕ）はその他の実施例
を示す説明図である。上・・・表面材、２・・・横長の化粧面、３・・・化粧
溝、工・・・係止部、６・・・面取り面、工・・・係合
部、１７・・・断熱材、１９・・・裏面材。輩　１　図　　　　　先　２　日畜　　３　　図箋　　４ｒ　　　図第　　５　　図ｑ第　　′ｌ　　図第　　８　　口似）　　　　　（い　　　　　（Ｃ）（め（ス）　　　
　　　　　　（り）　　　　　　　　（ｋ）　　　　　
　　　　　（４）第　　９　　図１　１０　　　囮

Claims

【特許請求の範囲】

（１）横長の金属板を表面材とし、該表面材の化粧面に
縦断面がほぼ不等辺台形状で、かつ、上面を水平に、底
面を垂直に、下側の傾斜面を後上がりにした化粧溝を少
なくとも１本設け、また前記化粧面の下端にはその端縁
を内方に屈曲した底辺とほぼ垂直に延長した係止片との
中間に面取り面を設けた係止部を形成し、前記化粧面の
上端には前記化粧溝の傾斜面の角度に相応すると共に、
後上がりに傾斜した傾斜片と該傾斜片の端縁を上方にほ
ぼ垂直に延長した目地下地部と該目地下地部の表面と鋭
角に傾斜したリブ状の突条と、該突条の外側の下端を上
方へ垂直に延長した固定片と、固定片の先端をはぜ状に
屈曲した舌片とから係合部を形成し、また係合部に上段
のボードの係止部を係合した際に形成される目地の縦断
面が前記化粧溝の断面とほぼ同じになるように形成する
と共に、前記表面材の裏面の樋状部に断熱材を充填し、
かつ、係止部近傍の一部に係合時の切り欠き部を形成す
るように充填し、該断熱材の露出面を裏面材で被覆して
一体に形成したことを特徴とするサイディングボード。