JPS61158217A - 信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送装置

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JPS61158217A
JPS61158217A JP27850184A JP27850184A JPS61158217A JP S61158217 A JPS61158217 A JP S61158217A JP 27850184 A JP27850184 A JP 27850184A JP 27850184 A JP27850184 A JP 27850184A JP S61158217 A JPS61158217 A JP S61158217A
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Masayuki Nishiguchi
正之 西口
Kenzo Akagiri
健三 赤桐
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、PCM信号のようなアナログ信号をディジタ
ル化した信号を一定ワード数毎にブロック化して伝送す
る信号伝送装置に関し5特に、各ブロック毎にコンバン
プインク処理を行って伝送ビットレートの低減を図った
信号伝送装置に関する。
〔従来の技術] 近年において、アナログのオーディオ信号やビデオ信号
等をサンプリング(標本化)して量子化および符号化処
理を行い、いわゆるP CM (パルス・コード・モジ
ュレーション)信号として伝送あるいは記録・再生する
ことが多くなっている。
このようなPCM信号等を伝送あるいは記録・再生する
に際して、例えば20kI−Tz程度の帯域と90 d
B程度以上のS/N比を得るために、サンプリング周波
数fsを44.1−kI−Tzとし、1ワード16ビツ
トの直線量子化が一般に採用されているが、この場合の
伝送レートは700KUPS (1秒間に700にビッ
ト)以上にも達する極めて高いものとなる。
ところで、上述のようなオーディオ信号やビデオ信号の
ようなアナログ信号をA/D変換して得られたディジタ
ル信号においては、その統計的性質が偏りを持つことや
視聴覚現象からみて重要度の低い部分があることを利用
して、情報量を圧縮することが可能であり、例えば差分
・和分処理や圧縮・伸張処理(コンバンプインク処理)
を行っても信号の品質劣化が極めて少ないことが知られ
ている。
このような点を考慮し、本件出願人は先に、例えばディ
ジタルPCM信号に対して、一定時間単位あるいは一定
ワード数毎にブロック化するとともに、各ブロック毎に
差分処理等の予測処理やコンバンプインク処理を行って
伝送あるいは記録・再生することを、特願昭58−97
687〜9号、特願昭58−163054号、特願昭5
8−1.66267号あるいは特願昭58−21038
2号等において提案している。
これらの技術においては、各ブロック毎に少なくとも1
ワードの基準データ、例えばストレートPCMデータを
設けており、この基準データに基いて例えば差分データ
を順次加算する等の演算処理を行うことによって、ブロ
ック内の元のサンプリングデータ(ストレー1−PCM
データ)を全て復元可能としている。これは主として5
一般に差分処理データを伝送する際に生ずるエラー伝播
を最小限に抑えるためであり、また、ブロック毎に予測
処理やコンバンディング処理を切り換える際のブロック
境界でのオーバーシュート等のエラーを防止するためで
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、ビット圧縮率を極端に高くとる場合、例えば
]ワード16ビツトのデータを1ワード4ヒツトにまで
圧縮するような場合には、上記基準データの1ワードが
圧縮されたデータの4ワ一ド分に相当するため、伝送効
率あるいは記録効率を高めようとすると、ブロック内に
上記基準データを設けずに伝送あるいは記録・再生する
ことが望ましい。
しかしながら、単なる差分出力を伝送する場合には、S
/N改善が不充分であったり、高域入力信号に対してS
/Nが劣化したり、あるいは伝送路上や記録・再生時等
にコード・エラーが発生した場合に異音が発生する等の
間jM点がある。
本発明はこのような実情に鑑み、伝送ビットレートを極
端に低くできるとともに、S/N改善量の不足を補うこ
とができ、高域信号入力時のS/N劣化やコード・エラ
ー発生時の異音の発生等を防止し得るような信号伝送装
置の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するために、本発明の信号伝送装置
は、入力ディジタル信号を時間軸に沿って一定ワード数
毎にブロック化し、各ブロック毎の信号に対して予測誤
差を得るためのフィルタ、いわゆる差分処理フィルタを
介して伝送するとともに、上記差分処理フィルタとして
、N次の予測器およびN次以下の予測器を用いて成る複
数の差分処理フィルタを予め設けておき、これらの各差
分処理フィルタからの出力の上記ブロック内の最大絶対
値(ピーク値)あるいは最大絶対値(ピーク値)に係数
を乗算したものを互いに比較し、その値が最小となる差
分処理フィルタを当該ブロックに対して選択することを
特徴としている。
ここで、上記複数の差分処理フィルタのうちには、入力
されたディジタル信号をそのまま出力するフィルタ(フ
ラット・パス)を含んでいてもよい。
〔作用〕
上記複数の差分処理フィルタからの1ブロック分の各予
測誤差出力のそれぞれのピーク値(ブロック内最大絶対
値)のうち最小のピーク値を出力する差分処理フィルタ
が、当該ブロック内の入力ディジタル信号を最も効率よ
く差分処理するものであり、この差分処理フィルタを選
択することにより高効率の伝送が行える。また、ブロッ
ク内の各ピーク値に差分処理フィルタの次数等に応じた
所定の係数を乗算して(いわゆる重み付けして)比較す
ることにより、高次のフィルタよりも低次のフィルタや
入力信号をそのま才出力するフィル夕(フラット・パス
)を優先的にあるいはより頻繁に選択させ、高域信号入
力時のS/N劣化の改善やコード・エラー発生時の異音
発生の防止等も可能となる。
〔実施例] 概略的な構成 先ず、本発明が適用される信号伝送装置の一例となるオ
ーディオ・ヒツトレート・リダクション・システムの全
体の概略的な構成について、第1図を参照しながら説明
する。
この第1図のシステムは、送信側(あるいは記の入力端
子11には、アナログ・オーディオ信号を周波数fsで
サンブリンクし、量子化および符号化を施して得られる
オーディオPCM信号X(nlが供給されている。この
入力信号X(川は、予測器12および加算器13にそれ
ぞれ送られており、予測器12からの予測信号x(nl
は、加算器13に減算信号として送られている。したが
って、加算器13においては、上記入力信号x(nlか
ら上記予測信号X(川が減算されることによって、予測
誤差信号あるいは(広義の)差分出力d(nl、すなわ
ち、d (nl = x (川−x (nl     
       ・・・・・・・・・・・・・・・■が出
力される。
ここで、予測器12は、一般に過去のp個の入力X(n
 p)、x(n−p+1)、・−・、x(n−])の1
次結合により予測値X(川を算出するものであり、 マ(用=多αk・x(n−k)      ・・・・・
・・・・・・・・・・■に−ま ただしαk(k−1,礼・・・p)は係数となる。した
がって、上記予測誤差出力あるいは(広義の)差分出力
d(川は、 と表せる。
また、本発明においては、入力ディジタル信号の一定時
間内のデータ、すなわち入力データの一定ワード数l毎
にブロック化するとともに、各ブロック毎に最適の予測
フィルタ特性が得られるように上記係数αにの組を選択
している。これは、後述するように、互いに異なる特性
の予測器、あるいは加算器も含めて差分出力(予測誤差
出力)を得るためのフィルタが複数設けられているとみ
なすことができ、これらの複数の差分処理フィルタのう
ちの最適のフィルタを上記各ブロック毎に選択するわけ
である。この最適フィルタの選択は、驕り 複数の各差分処理フィルタかり出力のブロック内最大絶
対値(ピーク値〕または最大絶対値(ピーク値)に係数
を乗算した値を、予測・レンジ適応回路21において互
いに比較することによって行われ、具体的には各最大絶
対値(またはその係数乗算値)のうち値が最小となるよ
うな差分処理フィルタが当該ブロックに対して最適のフ
ィルタとして選択される。このときの最適フィルタ選択
情次に、上記予測誤差としての差分出力d(川は、加算
器14を介し、利得Gのシフタ15と量子化器16とよ
りなるビット圧縮手段に送られ、例えば浮動小数点(フ
ローティング・ポイント)表示形態における指数部が上
記利得Gに、仮数部が量子化器16からの出力にそれぞ
れ対応するような圧縮処理あるいはレンジンク処理が施
される。すなわち、シフタ15は、ディジタル2進デー
タを上記利得Gに応じたビット数だけシフト(算術シフ
ト)することによりいわゆるレンジを切り替えるもので
あり、量子化器17は、このビット・シフトされたデー
タの一定ビット数を取り出すような再量子化を行ってい
る。次に、ノイズ・シェイピング回路(ノイズ・シェイ
パ)17は、量子化器16の出力と入力との誤差分、い
わゆる量子化誤差を加算器18で得て、この量子化誤差
を利得o−1のシフタ19を介し予測器20に送って、
量子化誤差の予測信号を加算器14に減算信号として帰
還するようないわゆるエラー・フィードバックを行う。
このとき、予測・レンジ適応回路21は、上記選択され
たモードのフィルタ乃)らの差分出力のブロック内最大
絶対値に基きレンジ情報を出力し、このレンジ情報を各
シフタ15および19に送ってブロック毎に上記各利得
GおよびG−1を決定している。また、予測器20につ
いては、予測・レンジ適応回路21からの上記モード情
報が送られることによって特性が決定されるようになっ
ている。
したがって、加算器14からの出力d’(nlは、上記
差分出力d(nlよりノイズ・シェイパ17からの量子
化誤差の予測信号e (nlを減算したd (nl =
 d (nl −e (nl          ・・
・・・・・・・・・・・・・■となり、利得Gのシフタ
からの出力d(川は、d(川=G−d(川      
    ・・・・・・・・・・・・・・・■となる。ま
た、量子化器16からの出力d(川は、量子化の過程に
おける量子化誤差をe (nlとすると、△    ″ d (nl = d (n) 十e (tl     
  ・・・・・・・・・・・・・・・■となり、ノイズ
・シェイパ17の加算器18において上記量子化誤差e
(nlが取り出され、利得G−のシフト19を介し、過
去のr個の入力の1成績合をとる予測器20を介して得
られる量子化誤差の予測信号e(川は、 となる。この0式は、上述の■式と同様の形となってお
り、予測器12および20は、それぞれシステム関数が
、 のFIR(有限インパルス応答)フィルタである。
これらの0〜0式より、量子化器1日からの出バ カd (nlは、 △ d(nl = G・(d(nl−e(nl)+e(nl
−〇−d(n)+−e(n)−Σβに−e (n −k
 ) −■に=1 −】 1− この0式のd(nlに上記0式を代入して、△ り出される。ここで、上記x(nl 、 e(nl 、
 d(nlの2△ 変換をそれぞれX(zl 、 B(zl 、 D(21
とすると、=G−X(zl(1,−P(zl)十E(z
l(] −I%(zl)・・・・・・・・・・・・・・
(ロ) となる。
なお、予測・レンジ適応回路21からの上記レンジ情報
は出力端子23より、また上記モード選択情報は出力端
子24よりそれぞれ取り出される。
次に、受信側あるいは再生側のデコーダ30の入力端子
31には、上記エンコーダ10の出力端、イ、、オゎ6
゜、0より□、ゎえヶつ谷)ヵ8ヶ給されている。この
入力信号’d’(nl l凱利得G のシフタ32を介
し加算器33に送られている。加/メ 算器33からの出力x (nlは、予測器34に送られ
て予測信号x (nlとなり、この予測信号x (nl
は加算/Xk 器33に送られて上記シフタ32からの出力d (n)
/× と加算される。この加算出力がデコード出力x (nl
として出力端子35より出力される。
また、エンコーダ10の各出力端子23および24より
出力され、伝送あるいは記録・再生された上記レンジ情
報およびモード選択情報は、デコーダ30の各入力端子
36および37にそれぞれ入力されている。そして、入
力端子36からのレンジ情報はシフタ32に送られて利
得G を決定し、入力端子37からのモート選択情報は
予測器34に送られて予測特性を決定する。この予測器
34の予測特性は、エンコーダ10の予測器12の特性
に等しいものが選択される。
このような構成のデコーダ30において、シフA 夕32からの出力d(川は、 Δ であり、加算器33の出力x (nlは、となる。ここ
で、予測器34は、エンコータ10の予測器12に等し
い特性が選択されることより、であるから、■)、[相
]式より、 Δ (zl 、 D (zlとすると、 したがって、 /〉   へ いとして、I) (zl = I) (zlとすると、
上記0式および0式より、 となる。
この[相]式より、量子化誤差E(zl町こ対してG 
のノイズ低減効果が得られることが明らかであり、この
ときテコーダ出力に現れるノイズのスペクトル分布をN
 (zlとすると、 となる。
また、このようなシステムにおいて、上記Gは上記ブロ
ック内の最大絶対値に関係する値で正規化するように作
用するものであるが、このGは周波数特性を有している
。ここで、説明を簡略化するために、上記Gを、 G=G、・Gf         ・・・・・・・・・
・・・・・・[相]のような2つの要素GpとGfの積
として表す。
これらの2つの要素のうち、Gpは上記予測フィルタ処
理による予測ゲイン、すなわち瞬時S/Nの改善量を意
味し、Ofは上記レンジング処理によるゲイン・コント
ロール量、すなわちダイナミック・レンジの拡大量を意
味する。したがって、Gpは、入力信号周波数に依存し
、入力信号レベルには依存しないのに対し、Gfは、入
力信号周波数には依存せず、入力信号レベルに依存する
ことになる。またGpは、 のS/N改善量を有しまた予測誤差を得るための差分処
理フィルタの伝達関数1−P(zlの逆関数となるよう
な周波数特性を有しており、このときのノイズ・スペク
トルは上記[相]式のようになる。Gfに関しては、上
記ブロック毎に選択されたモードにおけるブロック内最
大絶対値で正規化するような準瞬時圧伸に対応している
このような概略構成を有するシステムにおいて、本発明
の要旨は、予測器12と加算器13とより成る予測誤差
出力あるいは差分出力を得るた吟の差分処理フィルタと
して、N次の予測器およびN次以下の予測器を用いて成
る複数のフィルタを設け、各フィルタからの出力の上記
ブロック内最大絶対値または最大絶対値に係数を乗算し
たものを互いに比較し、その値が最小となるような差分
処理フィルタを選択するようにしたことである。この複
数の差分処理フィルタのうちには、ストレー)PCMデ
ータをそのまま出力するものも含まれる。
具体的な構成例 次に第2図は、上記第1図に示したオーディオ・ビット
レート・リダクション・システムのエンコーダ10のよ
り具体的な構成例を示し、第1図の各部と対応する部分
には同一の参照番号を付している。
この第2図において、上記予測器12としては、複数個
、例えば4個の予測器12 A 、 12 B 、 1
2C,12Dが設けられている。これらの子細1器12
A〜12Dからの予測出力は、減算信号としてそれぞれ
加算器13A〜13Dに送られ、元の入力信号から減算
される。すなわち、それぞれ4個ずつの予測器12A〜
12Dおよび加算器13八〜13Dにより、4系統の予
測誤差を得るための4個の差分処理フィルタが構成され
ている。ここで、各予測器12A〜12Dは、見かけ上
それぞれ2次の構成を有し、係数α1.α2として、予
測器12AがKl、に2.同12BがKll、に4.同
12Cかに5.Kll、同12DがKq、に8を有して
いるが、所望の予測器の係数の少なくとも1個をOとす
ることにより、1次以下の予測特性を得ることができる
。したがって、上記4個の差分処理フィルタについても
、見かけ上はそれぞれ2次差分をとる構成となっている
が、所望の差分処理フィルタについて1次以下の差分を
とる特性(ストレートPCMデータを出力するものも含
む)を得ることが可能である。
これらの各差分処理フィルタからの出力、すなわち各加
算器13A〜13Dからの出力は、それぞれlワード遅
延回路41A〜41Dおよび最大絶対値ホールド回路4
2A〜42Dに送られており、lワード遅延回路41A
〜41Dからの各出力は、モード切換スイッチ回路43
の各被選択端子a、dに送られている。すなわち、前記
1ブロツクがlワードであるから、lワード遅延回路4
1A〜41Dにおいては1ブロツク分の遅延が行われ、
この遅延が行われている間に、各最大絶対値(ピーク)
ホールド回路42A〜42Dにおいて前記ブロック内最
大絶対値が検出されるわけである。これらのブロック内
最大絶対値は、予測・レンジ適応回路21に送られて互
い;こ比較され、その値が最小となるものが選択される
。このとき、各ブロック内最大絶対値にそれぞれ所定の
係数を乗算していわゆる重み付けを行った後に比較して
もよい。予測・レンジ適応回路21は、上記各差分処理
フィルタからのそれぞれ1ブロツク分のデータのうちの
上記最小のブロック内最大絶対値が得られる1ブロツク
分のデータを選択するためのモード選択情報を出力し、
このモード選択情報が切換スイッチ回路43に送られる
ことによって、上記選択された1ブロツク分のデータを
出力する遅延回路への切換接続が行われる。切換スイッ
チ回路43からの出力は、加算器14に送られる。
また、予測・レンジ適応回路21からの上記モード選択
情報は、予測器20および出力端子24にも送られてい
る。ここで、予測器20は、例えばデコーダ出力に現れ
るノイズ(前記[相]式参照)をホワイトとするために
、予測器12A〜12Dのうちの上記選択されたものに
等しい特性のものが選択される。すなわち、予測器20
も見かけ上2次の予測器構成を有しており、係数β□、
β2に対応する係数Ka、Kbは、予測器12A〜12
Dの各係数の組Kl、に2〜KV、に8 のうちの上記
モード選択により指定された差分処理フィルタの予測器
の係数に等しいものが選ばれる。
また、第3図に示されたデコーダ30の具体例において
、予測器34は、第2図の予測器12A〜12Dに対応
して見かけ上2次の構成を有しており、各係数Kc 、
 Kd としては、上記予測器12八〜12Dの係数の
組Kl、 K2 〜に?、Ksのうちのいずれか一組が
入力端子37からのモード選択情報に応じて選択される
ようになっている。
これらの第2図および第3図の他の構成は、前述した第
1図と同様であるため、説明を省略する。
なお、以上のような具体的構成を有するエンコーダ10
やデコーダ30のハードウェア構成としては、例えば複
数個の予測器12A〜12D等を現実に設ける必要はな
く、1個の予測器の係数を時分割的に切り換えて用いれ
ばよく、さらには、エンコーダ10やデコーダ30全体
をDSP(ディジタル信号プロセッサ)やメモリ等から
成るシステムによりソフトウェア的に実現できることは
勿論である。
第1の実施例 ここで、本発明の第1の実施例として、入力端子11に
供給されるオーディオPCM信号のサンプリング周波数
fsを18.9kHzとし、■ワード16ビツトで1ブ
ロツクのワード数lを28ワードとし、量子化器16に
おいて、lワード4ビツトのデータに再量子化する場合
について詳細に説明する。このときの上記2次の予測器
12A〜12Dの各係数の組Kl、に2〜KV 、Ks
 としては、例えば、 12A:に1=1.8426.に2=−0,86491
2B :Ka=0.875  、  K4=012 C
: K5 =1.5155 、  Ka =−0,81
12D:に7=O、Ks=0 のように予め設定しておく。このときの上記各モードの
差分処理フィルタの伝達関数] −P(z)は、A :
 1−1.8426z−+〇、8649z−B : 1
−0.875z−” C: 1− L5155 z−1十〇、81 z−2D
:1 となり、これらの各差分処理フィルタの周波数特性は、
第4図の各曲線A−Dのようになる。
すなわち、特性曲@Aに対応する差分処理フィルタ(予
測器12Aと加算器13Aとより成る)が2次差分PC
Mモードに相当するフィルタであり、低域の予測ゲイン
すなわち瞬時S/Nの改善量が大きい。特性曲線Bに対
応する差分処理フィルタ(予測器12Bおよび加算器1
3B)は1次差分PCMモードに相当するフィルタであ
り、また、特性曲線Cに対応する差分処理フィルタ(予
測器12Cおよび加算器13C)は中域の予測ゲインが
大きくなっている。予測器12Dおよび加算器13Dよ
り成る差分処理フィルタは、係数に?。
Ks が共にOであることより、第4図の特性曲線りに
示すように、周波数特性を持たず基準利得1のいわゆる
単なるフラット・パス特性となっており、ストレートP
CMモードに相当している。
第5図は、1ブロツク毎に伝送されるワード構成の具体
例を示し、再量子化されたlワード4ビツトで28ワー
ドのオーディオ・データ・ワードWO〜W2?と、lワ
ード16ビツトから4ビツトへのブロック毎の再量子化
の際の4ビツトの取り出し位置を示すいわゆるレンジ情
報ワードWRと、上記4つのフィルタに対応する4モー
ドのうちのいずれが選択されたかを示すモード選択情報
ワードWMとが1ブロツク毎に伝送される。したがって
、伝送されるオーディオ・データ1ワード当りの平均ビ
ット数は、 (4X28+4+2)728中4..214 (bi 
tlとなる。
この第4図において、単一の正弦波信号が入力される場
合には、入力信号周波数が0からf、までは特性曲線A
のフィルタが、周波数がf、からf2までは特性曲線C
のフィルタが、また周波数がf2からfs/2程度まで
は特性曲線りのフィルタがそれぞれ選択される。なお入
力信号の周波数fs/2以上については、いわゆるエリ
アシング防止のため、へ/D変換前にLPF(ローパス
フィルタ)により予め除去されることは勿論である。こ
のようにして選択された各フィルタの周波数応答がその
周波数での予測ゲインすなわち瞬時S/Nの改善事とな
り、周波数に対する瞬時S/Nの改善量は第4図の斜線
部のようになる。
ただし、実際のオーディオ入力信号は複合スペクトルの
信号であるため、上述のような明瞭な境界による選択は
行われず、特性曲線Bのフィルタも比較的頻繁に使用さ
れる。
また、上述のフィルタ選択は、各モードのフィルタから
のブロック内最大絶対値(ピーク値)をそのまま比較し
た場合に行われるものであるが、各モードのブロック内
ピーク値に対してそれぞれ所定の係数を乗算して比較す
ることにより、低次のフィルタあるいはストレートPC
Mデータを出力するフィルタをより多く選択するように
してもよい。この場合、上記係数の一例としては、特性
、Aのフィルタからの2次差分PCMデータのピーク値
には係数2を乗算し、特性りのフィルタから6、゛のス
トレートPCMデータのピーク値には係数0゜7を乗算
し、他のフィルタからのデータのピーク値には係数1を
乗算して(あるいは係数を乗算せずに)、各値を互いに
比較し、その値が最小となるようなフィルタを選択する
。このような係数の乗算は、第4図のグラフ内の対応す
る特性曲線を縦軸方向に平行移動させる(レスポンス値
を変える)ことに対応し、例えば特性曲線Aのフィルタ
からのピーク値に係数2を乗算することは、特性曲線A
を第4図内で約5dB上方に平行移動させることに相当
する。したがって、結果的には、フィルタ切換周波数f
、やf2が低周波側に移行することになり、特性Aのフ
ィルタに比べて特性Cのフィルタがより頻繁に、また特
性Cのフィルタに比べて特性りのフィルタがより頻繁に
選択されることになる。
なお、デコーダ側では、入力されたlブロック分のオー
ディオ・データ・ワードWO〜Wz7が上記レンジ情報
ワードWRのデータに基いてシフタ32によりブロック
単位で伸張処理あるいはエンコーダ側とは逆のレンジン
グ処理が施され、次に加算器33と予測器34より成る
フィルタにおいて、上記モード選択情報ワードWMのデ
ータに基いてブロック単位で逆子側処理が施され、元の
ストレートPCMデータが復元される。
この第1の実施例のシステムによれば、低〜中程度の忠
実度の音質の伝送が可能となり、通常の音声信号等を極
めて低いヒツトレート 当り4.、2 1. 4ビツト、1チャンネル当りの伝
送ビットレート約79.6にビット/秒)で伝送するこ
とができる。
第2の実施例 次に、中〜高忠実度(ミドル−ハイ・ファイ)の音質で
の音楽信号伝送が可能なシステムの例として、第4図の
特性曲線A,B,Dに対応する予測係数を有する3種類
のフィルタを用い、サンブリンク周波数fsを上記第1
の実施例の倍の37。
8kHzとする場合について説明する。他の具体的数値
および具体的構成は、上記第1の実施例と同様とする。
この場合、上記3種類のフィルタの周波数特性は、サン
プリング周波数fsが倍となったことに伴って、第6図
の特性曲線A,B,Dのようになる。すなわち、特性曲
線りはストレートPCMモードに、特性曲線Bは1次差
分モードに、特性曲線Aは2次差分モードにそれぞれ対
応する。
ところで、量子化器16において1ワード16ビツトか
ら4ヒツトへの再量子化を行う際に、所定位置の4ビツ
トを取り出すわけであるが、このときシフタ15では、
ノイズ・シェイピング処理前のデータすなわち選択され
たモードのブロック内ピーク値に基いてレンジ(ビット
・シフト量)が決定されるため、ノイズ・シェイパ17
からのフィードバック・エラーが加算器14にて重畳さ
れることにより、特にレンジング処理の際に取り出され
るビットの最大値に近いデータ入力時において、データ
がオーバーフロラする虞れがある。
これを防止するため、選択されたモードのブロック内の
ピーク値(最大絶対値)に対して所定の1以上の係数γ
を予め乗算し、この乗算結果をピーク値とみなしてレン
ジング位置すなわち16ビツト中の4ヒツトの取り出し
位置を決定する。このように、真のピーク値の上記所定
数γ倍の値によってレンジング位置が決定されるため、
ノイズ・シェイパ17からのエラーが帰還されても、上
記オーバーフロラが発生しにくくなる。この場合、上記
係数γは、選択されたモードの予測器特性に応じて設定
しておくことが奸才しい。
ここで、ノイズ・シェイパ17内の予測器20は、差分
処理用の予測器12A〜12Dに等しい特性のものがモ
ード選択に応じて選択されることより、ストレートPC
Mモード時には、第2図の係数Ka 、 Kbが共にO
となり、エラー・フィードバック量が0となってノイズ
・シェイピングの影響はなく、係数γ=1とすればよい
。また、1次差分モード時には、ノイズ・シェイピング
処理を施した後のエンコーダ出力でのノイズ・スペクト
ルが第6図の特性曲線Bに等しくなる点を考慮して、γ
中1,14とすればよく、2次差分モード時には、第6
図の特性曲線Aを考慮して、γ中1。
33とすればよい。
すなわち、上記1次差分モード選択時において、エンコ
ーダ出力でのノイズ・スペクトルは概略第7図のように
なる。これは、4ビツトで再量子化するときの瞬時S/
Nが約24 dBであることより、フル・スケール(4
ビツトで表現可能な最大レベル)を基準のOdBとする
とき、ノイズ・シェイピング前のノイズ・レベルが一2
4dBとなり、これに]次子測のエラー・フィードバッ
クによるノイズ・シェイピング処理が施されて、第7図
の斜線部に示すようなスペクトル分布のノイズ・レベル
となる。したがって、周波数fs/2近傍のノイズ・レ
ベルはノイズ・シェイピング前のレベルに比べて約6 
dB 持ち上げられることになり、これが上記オーバー
フロラを起こす原因となる。
これは、ノイズ・シェイピング前の量子化ノイズの振幅
分布が上記再量子化された4ヒツトのLSBの±2ビッ
ト内でランダムであることより、これの1次差分をとる
ときのノイズの最大振幅は、−HLSB−(+シL8B
)=−IL8Bより±l L S Bとなり、これがf
S/ 2付近での約6dBの持ち上りに対応する。した
がって、無人力時でも+5 dBのノイズを伝送するこ
とになり、4ヒツトのフル・スケールのOdBに対して
fs/2付近で約−18dBの位置にノイズのピーク値
が存在し得ることになる。ここで、−18dBは約帆1
25であるから、信号のピーク値を1−0゜125、す
なわち0.875倍に抑えれば、ノイズ・シェイピング
によるオーバーフロラを未然に防ぐことができる。した
がって、レンジング位置決定のためのピーク値に対する
乗算係数γとしては、110.87 s−1,14とす
ればよい。
次に、上記2次差分モード選択時のレンジング位置決定
用のピーク値に対する乗算係数γについては、第6図の
特性曲線Aのfs/2付近での持ち上りが約+12dB
であることより、4ビツト再量子化のフル・スケールO
dBに対してノイズ・レベルのピーク値は約−12dB
 の位置に存在し得ることになる。−12dBは約0.
25であるから、信号のピーク値を1−0.25=0.
75倍に抑えることによって、ノイズ・シェイピングに
よるオーバーフロラを防止でき、上記係数γは110゜
=31− 75より約1.33となる。
ところで、信号が急激に変化することによって、再量子
化の際のレンジング位置が急激に変化する場合に、前の
ブロックのノイズが次のブロックにくり越されることに
よってオーバーフロラを生ずることがある。これは特に
、ブロックの境界近傍で信号レベルが急激に低下した場
合に生じ易く、このとき、レンジング位置すなわち再量
子化のための4ビット取り出し位置は、例えば第8図A
;Bに示すように、■6ビツト中のMOB側からLSB
側に急激に移動するが、前ブロックのデータ(第8同人
)のエラー分が次のブロックのデータ(第8図B)にそ
のまま帰還されることによって、再量子化により取り出
される4ビツトのデータがオーバーフロラしてしまう。
これは、シフタ15の利得Gとしては、前ブロックで小
さかったものが次のブロックで急激に増大することに相
当する。
そこで、オーバーフロラを許容して、オーバーフロラが
発生したときには、再量子化4ビツトで表現可能な正又
は負の最大値に固定していわゆるクリッピングすること
により、符号の反転を防ぐとともに異音の発生を最小限
に抑えることが望ましい。
また、このクリッピンク処理に先立ち、レンジが小さく
なる(利得Gが大きくなる)ときのビット取り出し位置
の移動に制限を加え、例えば第8図Cに示すように、前
ブロックの位置より1ビツトだけLSB側に移動した位
置をビット取り出し位置あるいはレンジング位置とする
このように、レンジング位置が元の16ビツトのデータ
のMSE側からLSB側に移動するときの移動量に制限
を加えることにより、急激なレンジの変化が防止でき、
ノイズ・シェイピングによるオーバーフロラの大きさを
小さくできる。
ここで、最もオーバーフロラの生じ易い、すなわち最も
急峻なノイズ・シェイピング処理を行っている上記2次
差分モード選択時のレンジング位置移動の制限作用につ
いて説明する。
この2次差分モード選択時におけるエンコーダ出力での
ノイズ・スペクトル分布は、第6図の特性的線Aと同様
の曲線形状に表われ、ノイズ・シェイピング前に比べて
fs / 2付近のノイズのピーク値は略4倍すなわち
約+12dBだけ持ち上げられる。したがって、再量子
化データの4ヒツトによるフル・スケールをOdBとす
るとき、ノイズのピーク値は一12dBの位置に存在し
得ることになり、0.25をノイズが占めることになる
次に、レンジング位置の移動については、上述のように
、1ブロツクにつきLSB側に1ヒツト以内にするとい
う制限があるため、次のブロックにおいて帰還されるノ
イズの大きさは、このときのフル・スケールをQ dB
 として、最大でも上記1ヒツト分の一6dB、すなわ
ち0.5である。なお、上記制限を設けない場合には、
レンジの変化ステップが最大】2ヒツトあることより−
12+6X12=60.すなわち約60dBのノイズが
伝播されることになる。これに対して、上記制限を設け
た場合には、過渡部で最大でも0.5をノイズが占める
ことになり、信号に対し上記乗算係数γを設定しない(
γ−1とする)場合でも、信号の最大値1とノイズの最
大値0.5との和1.5、すなわち約+3.5dBのオ
ーバーフロラですむ。
次に、このようなオーバーフロラの大きさを制限したの
ちlこ、上述のようなりリッピング処理を行う。
ここで、クリッピング処理とは、上記オーバーフロラが
生じたときに、再量子化によって取り出される4ビツト
の正又は負の最大値にデータを固定あるいはクリッピン
グすることにより、符号の反転を防止し、エラーを小さ
く抑えるものであるが、この時発生したエラー、すなわ
ち真の値とクリップした上記圧又は負の最大値との差を
帰還(エラー・フィードバック)し、次回にくり越すこ
とにより、すなわち通常のエラー・フィードバックをそ
のまま行うことにより、クリップによる歪等の悪影響は
ほとんど発生しないことが確認されている。
これに対して、上記クリップ時にエラーの帰還を停止し
てしまうと、一時的にノイズ・シェイピングがかからな
くなり、デコーダ出力には大しベルの低域ノイズ、すな
わちデコード・フィルタの特性に応じたノイズが発生し
、その歪が伝播するため、聴感上非常に問題となる。
このようなりリッピング処理時のエラー・フィードバッ
クの有無による作用上の差異について以下説明する。
ここで説明を簡略化するために、第9図に示すような1
次のノイズ・シェイピングを行う場合について考察する
この第9図において、シフタ15からの出力d(川は、
量子化器16において16ビツトから4ビツトに再量子
化されて出力d(川となり、オーバーフロラ時のクリッ
ピング回路(クリッパ)26を器16への入力d(川と
クリッパ26からの出力d(nlとの誤差分である量子
化ノイズあるいはエラー〇(川は、ノイズ・シェイパ1
7においてシフタ19を介し、19−ド遅延手段27を
介して加算器14に減算信号として供給されている。
なお、この第9図の構成を要部とするエンコーダに対し
て、デコーダの要部は、第10図に示すように構成され
、予測器34は1ワ一ド遅延手段28より成っている。
いま、時間経過に伴って任意の一ブロック(第1のブロ
ック)から次のブロック(第2のブロック)に移る際に
、信号のピーク値が小さくなり、シフタ15の利得Gが
GからG−9(ただしグ〉1)に変化する場合に、上記
第1のブロックの最終のエンコーダ出力データを、 △ d(nl= (d(n)−e  (n−1)・ Gう−
G十e(ロ)=d(n)・G−e (n −1,)十e
(川  ・・・・・・・・・Oとするとき、デコーダの
シフタ32からの出力分″(川は、 Qnl−d(n)+ (e(n)−e (n−1) )
 、Cf ”、−3,−6となる。次に、上記第2のブ
ロックの先頭のエンコーダ出力データな(・+1)は、 Q(n+1 )=(d (n+1 )−e(叶G−”)
 −G−P+e (n+1 )=d(n+1 ) ・G
−Y−e(川−p−)−e (n+1− )・・・・・
・・・・・・・・・・(ハ)△l また、テコーダ内のテークd(n+1)は、介’(n+
1.)=d(n+1.)+e(n+1)−G  、S!
−e(nl・G−1・・・・・・・・・・・・・・・[
有]へ  八l となる。ここで、デコーダ出力x (nl 、 x (
n+1. )を考えるに際し、 仝′(・刊)=y(・−1)+e(・−1)・G−”と
すると、(ハ)ノ式より、 会−片y (n−t )十d(n汁e(nl・σ” ・
・・・・・・・・・・・・・・(ハ)また、この(ハ)
式と(Jj)式より、仝′(・+1)−’/(・−1)
 十d(n)(−d (・+1)十e(n+1)・G 
−7・・・・・・・・呻ゆとなる。これらΦh + e
式で示されるように、オーバーフロラのないときには、
ブロック間の干渉は一切発生せず、前ブロックの大きな
量子化誤差が後続のブロックに尾を引くことはない。
次に、上記第2のブロックの先頭ワードでオーバーフロ
ラを起こした場合において、上記0式のe(川・2の項
がオーバーフロラの原因となるわけであるが、ここでオ
ーバーフロラが生じクリップさせたときのエラー分をE
として(ハ)式を書きなおすと、 仝(n+1 )=f d (n+1 )−e(nl・G
−”) ・G−9十e (n +1 ) 十B −d (n+1 ) ・G−Y  e(川・F+e (
n+1 )十B・・・・・・・・・・・・・・・0 よって上記[有]式は、 仝’(n+1 )=d(n+1)+(e(n+1.)+
E)・G−1−p−1−e(nl・G      ・・
・・・・・・・・・・・・・Q和となる。また、上記[
相]式のデコーダ出力は、沓λ叶1)−y(n−1)−
1−d(nl+d(n+1)十(eCn+1)十El・
G −2・・・・・僧ゆとなり、この■φ式と上記(ハ
)式との差は、E−G  −p           
・・・・・・・・・・・・・・・[相]で、これがクリ
ップによるデコーダ出力に表れる歪である。
次に、クリップによるエラー伝播については、上記0式
で発生したエラーを通常通りフィードバックする場合に
、n+2に対応するエンコード出力は、 金(n+2)−cd(n+2)−(e(n+1.)+E
)−G−”−P−”+・G−9+e(n+2)    
・・・・・・・・・・・・・・・O/\〃 よって、d(n+2)は、 △〃 d(n+2)=d(n+2)+e(n+2)−G  −
p(e(n+1)+E)・G  −9−=−@この[相
]式と0式より、デコーダ出力は、△I x (n+2 )y (’  1 )十d(田土d (
n+1 )±d Cn+2 )十e (n+2 )・G
  −jil  ・・・・・・・・・・・・・・・[相
]となり、Eの影響はなくなる。これに対して、上記0
式で発生したエラーをフィードバックしない場合には、 △1 a(n+2)=d(n+2)+e(n+2)−G  −
P  ・ @この[相]式と上記[ハ]式より、デコー
ダ出力は、△1 x(n+2)=y(n−t)+d(n)+−d(n+1
)十d(n+2)十e(n+2)−G  −F  +(
e(n+1)十E)・G−p       ・・・・・
・・・・・・・・・・Φφとなるから、結果として、E
+e(n+1)を帰還しなかったことによる影響が伝播
することになる。
以上の考察の結果からも明らかなように、クリッピング
によるエラーも、通常の量子化誤差と同様にフィードバ
ックする方が良いことがわかる。
この場合、オーバーフロラを起こしたワードのみが上記
[相]式のE−G  −9なる歪を発生するだけですみ
、エラーが後続ワードに伝播することはない。
次に、上記レンジング位置すなわち再量子化ビットの取
り出し位置がLSB側に移動するときの移動量に制限を
加えることの効果について説明する。
先ず、クリッピングによるエラー分を次のワードにフィ
ードバックすることは上記0式に示されている。この0
式中で帰還されるエラーとしては、(e(n+1)十E
)・G−fl   の項であり、これがn+2のワード
でオーバーフロラを引き起こす原因となり得る。すなわ
ち、前記第8図Bのように急激に再量子化ヒツト取り出
し位置(レンジング位置)がLSB側に移動した場合に
は、 d(n+2)<<(e(n+1)十E)−G  −!i
’となることがあり、n+1のワードでのエラー分Eを
n+2のワードで吸引しきれずに、逆向きのオーバーフ
ロラを起こしてしまうわけである。このようにして、次
々とオーバーフロラによるエラーが伝播し、大きな歪と
なる。この様子を第11図に示す。この第11図におい
ては、上記レンジング位置が急激にL S B側に移動
したときのブロック内の先頭ワードをWOとしており、
このワードWOのデータDOに前ワード(前ブロックの
最終ワード)についての量子化誤差(エラー)が重畳さ
れて真の値Paとなるわけであるが、この真の値POは
現在のブロックの再量子化ヒツトで表現可能なフル・ス
ケールFSの範囲を越えてオーバーフロラとなるため、
上記クリッピング処理が施されて、出力値Qoは正の最
大値にはりつけられる。このときの量子化誤差EOは、
出力値QO−真の値POである。このエラーEOが次の
ワードWlのデータD+に重畳されて真の値P、となる
が、この真の値P1もフル・スケールFSを(負方向に
)越えてオーバーフロラとなるため、出力値Qlは負の
最大値にクリップされる。このようにしてエラーが伝播
する。なお、第11図においては、図示の都合上、ブロ
ック先頭ワードW。
のエラー重畳された真の値Poをフル・スケールの数倍
以内にしているが、実際にはWoに帰還されるエラーは
、フル・スケールの約1000倍(約60dB)となる
可能性もあり、エラー伝播が長時間lこ渡って持続する
こともある。
これに対して、上述のようにレンジング位置(再量子化
ビットの取り出し位置)がL S B側に移動するとき
の移動量を例えば1ビツトに制限する場合には、第12
図に示すように、ブロック先頭ワードWOで帰還される
エラーがlJ\さく抑えられ、短時間でエラー伝播が解
消される。したがって、デコーダからの出力信号の歪が
小さく抑えられ、テンポラル・マスキンク効果と相まっ
て、聴感上何ら支障のない信号伝送が可能となる。
第3の実施例 次に、上述した第2の実施例をさらに高品質にした高忠
実度伝送が可能な第3の実施例について説明する。
この第3の実施例においては、量子化器16における再
量子化ヒツト数を8ビツトとし、差分処理フィルタとし
ては、1次差分PCMデータを出力するものとストレー
トPCMデータを出力するものとの2種類を用いている
。サンプリング周波数fsは、第2の実施例と同様に3
7.8kHzとしており、1次差分フィルタの特性曲線
は前記第6図の曲線Bに等しくなる。他の条件および構
成は、上述した第2の実施例と同様である。
この第3の実施例の場合には、再量子化されたオーディ
オ・データ・ワードが8ヒツトであるため、第2の実施
例に比べてより高品質の信号伝送が行なえる。なお、伝
送されるデータのビットレートは、1ワード当り平均8
.214ビツトで、1チャンネル肖り約310.5 k
上28フ秒となる。
ところで、本発明においては、fs/6以下の低域の予
測ゲインGpがd13表示で負とならないようなフィル
タのみを用いており、いわゆる和分フィルタは用いてい
ない。これは、広帯域の音楽信号においては、高域信号
のみが単独で存在することは非常にまれであり、常に低
・中域信号の存在を考慮した差分処理フィルタが適当な
ためである。
なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではな
く、入力ディジタル信号のサンプリング周波数、1ワー
ドのビット数、1ブロツク内のワード数、フィルタの最
高次数Nや種類数、あるいは再量子化ヒツト数等は任意
に設定できることは勿論である。
し発明の効果〕 本発明の信号伝送装置によれば、高次差分PCM、1次
差分PCM、ストレートI)CMの各データを出力する
複数個の差分処理フィルタを用い、これらを適応的に切
換選択しているため、効率的なヒツトレート低減が行え
、信号の品質を劣化させることなく極めて低いビットレ
ートでの信号伝送が可能となる。また、ストレートPC
Mデータの出力モードも切換選択できるため、高域信号
入力時のS/N劣化や、エラー発生時の過大な誤差電力
の発生も解決できる。
また、選択されたフィルタからの出力のブロック内のピ
ーク値(最大絶対値)に係数γ(γ≧1)を乗算し、こ
の乗算された値に基いてレンジング位置すなわち再量子
化ヒツトの取り出し位置を決定することにより、ノイズ
・シェイピング処理によるフィードバック・エラーが重
畳されても、オーバーフロラが起こりにくくなる。
さらに、入力信号レベルがブロックの境界付近で急激に
低下し、レンジング位置すなわち再量子化ヒツトの取り
出し位置がL S B側に急激に移動しようとする際に
、この移動量に制限を加えることにより、再量子化ビッ
トのオーバーフロラによるエラーを小さく抑えることが
できる。このとき、再量子化ヒツトがオーバーフロラし
たときに、正または負の最大値でクリッピングし、この
ときのエラーをフィードバックしてノイズ・シェイピン
グ処理を施すことにより、エラー伝播を抑えて異音の発
生等による悪影響を有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る信号伝送装置が適用されるシステ
ム全体の概略的構成を示すブロック回路図、第2図およ
び第3図は第1図のエンコーダおよびデコーダのより具
体的な構成例をそれぞれ示すブロック回路図、第4図は
複尤jの差分処理フィルタの周波数特性を示すグラフ、
第5図は1ブロツク内の伝送ワード構成の一例を示す図
、第6図は他の具体例に用いられる複数の差分処理フィ
ルタの周波数特性を示すグラフ、第7図はノイズ・シェ
イピング処理されたノイズのスペクトル分布を示すグラ
フ、第8図は再量子化の際のレンジング位置の移動を説
明するための図、第9図はエンコーダの要部を示すブロ
ック回路図、第10図はデコーダの要部を示すブロック
回路図、第11図および第12図は再量子化の際のオー
バーフロラによるエラー伝播を説明するための図である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入力ディジタル信号を時間軸に沿って一定ワード
    数毎にブロック化し、各ブロック毎の信号に対して予測
    誤差を得るためのフィルタを介して伝送するとともに、
    上記フィルタとして、N次の予測器およびN次以下の予
    測器を用いて成る複数のフィルタを設け、各フィルタか
    らの出力の上記ブロック内の最大絶対値あるいは最大絶
    対値に係数を乗算したものを互いに比較し、その値が最
    小となるフィルタを選択することを特徴とする信号伝送
    装置。
  2. (2)上記複数のフィルタのうち、少なくとも一つは、
    概略ストレートPCMデータを出力するフィルタを設け
    て成ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
    の信号伝送装置。
JP27850184A 1984-12-29 1984-12-29 信号伝送装置 Expired - Lifetime JPH061903B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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