JPH0555925A - デイジタル信号符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

デイジタル信号符号化装置及び復号化装置

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JPH0555925A
JPH0555925A JP3235613A JP23561391A JPH0555925A JP H0555925 A JPH0555925 A JP H0555925A JP 3235613 A JP3235613 A JP 3235613A JP 23561391 A JP23561391 A JP 23561391A JP H0555925 A JPH0555925 A JP H0555925A
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band
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力ディジタル信号を複数ワード毎にブロッ
ク化し、これらの各ブロック単位でブロックフローティ
ング回路120、121、122により第1のフローテ
ィング処理を行なう。この第1のフローティング処理さ
れたデータをMDCT回路123、124、125でそ
れぞれ直交変換する。この直交変換出力を複数ワード毎
にブロック化し、これらの各ブロック単位でブロックフ
ローティング回路129により第2のフローティング処
理を行い、適応ビット割当符号化回路130により量子
化処理を行なう。 【効果】 ブロックサイズ決定演算及びフローティング
係数を、短いステップ数並びに小さいハードウェアで確
定し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる高能率符号化
によって入力ディジタルデータの符号化を行ない、伝送
若しくは記録、再生し、復号化して再生信号を得る、デ
ィジタルデータの高能率符号化装置及び復号化装置であ
って、ディジタル信号に対していわゆるブロックフロー
ティング処理を行うディジタル信号符号化装置及び復号
化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号等を直交変換し、その直
交変換出力を複数ワード毎にブロック化し、これらの各
ブロック単位でのフローティング処理を行って量子化を
行い、量子化出力と共にフローティング情報と量子化情
報を媒体に記録若しくは伝送する高能率符号技術が知ら
れている。このブロックフローティング技術は、基本的
には、ブロック内の各ワードに共通の値を掛けて大きく
し、量子化時の精度を上げるものであるが、具体的に
は、ブロック内の各ワードの絶対値の内で最も大きいも
の(最大絶対値)を探し出し、この最大絶対値が飽和し
ないような当該ブロック内の全ワードに対して共通のフ
ローティング係数を用いてフローティング処理を行うも
のが1例としてある。より簡易なものとしては、ビット
シフトを利用する、6dB単位のフローティングもあ
る。
【0003】しかし従来は直交変換は、ブロックフロー
ティングを用いず、いかなる入力の時にも十分な精度を
取り、直交変換入力信号の語長精度を直交変換により損
なわれないために十分な程度に演算語長を長く取ってい
る。また信号の時間的性質により、直交変換のブロック
サイズを可変にして、分析精度を上げることが行われる
が、そのための判断指標としては、信号の隣接サンプル
間の差分の2乗のサンプル間平均が使われることがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような直
交変換で、入力の精度を維持したまま演算を行うには、
演算語長が長くなるため、ハードウェアの規模が大きく
なり、経済的に困難度が高くなってしまう。また、直交
変換のブロックサイズを可変にする場合に、そのための
判断指標を新たにそのためにだけ求めることは、演算ス
テップ数の増大を招く。
【0005】また、上記ブロックフローティング処理に
おける上述の最大絶対値を探し出すためには、1ブロッ
ク内の全ワードに対して、現在のワードの絶対値が過去
のワードの最大絶対値より大きいか否かを判断してゆく
ような手順が必要となり、処理プログラムのステップ数
が多く、時間もかかる。
【0006】すなわち、図10は従来のブロックフロー
ティング処理プログラムの概略工程を示すものである。
この図10において、ステップS1で現在のワードの絶
対値を算出し、次のステップS2に進んで(当該ブロッ
ク内での過去の)最大絶対値と比較し、大きいときはス
テップS3にて現在の絶対値を最大絶対値と入れ換えて
次のステップS4に進み、小さいときは直接ステップS
4に進む。ステップS4においては当該ブロック内の全
ワードが終了したか否かを判別し、NOのときはステッ
プS1に戻り、YESのときは次のステップS5以降の
フローティング処理に進む。
【0007】ステップS5では、得られた最大絶対値を
1ビット左シフトし、次のステップS6で最上位の
“1”が検出されるまでシフトを続ける。“1”が検出
される直前までのシフト量を記憶しておき、次のステッ
プS7で各ワードを正規化、すなわち上記記憶されたシ
フト量だけ各ワードを左シフトする。次のステップS8
で全ワードが終了したか否かを判別し、NOのときはス
テップS7に戻り、YESのときは処理を終了する。
【0008】このような処理工程において、ステップS
2の現在の絶対値といままでの最大絶対値との比較が各
ワードに対して必要とされ、処理プログラムのステップ
数が増加し、時間もかかるという欠点がある。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みて提案さ
れたものであり、高能率符号において用いられる直交変
換演算と直交変換の可変ブロックサイズ決定演算及びブ
ロックフローティング処理のためのフローティング係数
を短いステップ数並びに小さいハードウェアで確定し得
るようなディジタル信号符号化復号化装置を提供するこ
とを目的とする
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
信号符号化装置は、入力ディジタル信号を複数ワード毎
にブロック化してブロックフローティング係数を得、こ
れをもとにして直交変換のブロックサイズを決定し、直
交変換ブロック単位の第1のブロックフローティング処
理を行った後直交変換を行い、次に直交変換出力に対し
て第2のブロックフローティング処理を行うことによ
り、上述の課題を解決する。
【0011】また、本発明に係るディジタル信号復号化
装置は、上記ディジタル信号符号化装置で符号化された
信号を、複数ワード毎にブロック化し、これらの各ブロ
ック単位での上記第2のフローティング処理を解除して
から逆直交変換し、さらにこの逆直交変換出力を複数ワ
ード毎にブロック化し、これらの各ブロック単位で上記
第1のフローティング処理を解除することにより、上述
の課題を解決する。
【0012】ここで、上記第1と第2のブロックフロー
ティングの程度を示すそれぞれのブロックフローティン
グ係数を合算して新たなブロックフローティング係数を
作り、復号化装置に送ることにより、さらに良好な効果
が得られる。
【0013】
【作用】直交変換演算精度を高能率符号全体から見て、
妥当な程度に低減でき、かつ直交変換ブロックサイズの
決定のための指標を、上記第1のブロックフローティン
グのための指標と共通化でき、演算量の低減が達成でき
る。また、もしこれらのブロックフローティングが6d
Bステップの粗さで良い場合には、ブロック内最大絶対
値を求めなくともブロック内の各ワードの絶対値の論理
和をとるだけでフローティング係数(シフト量等)を決
定することができ、少ないステップ数でブロックフロー
ティング処理を実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、ディジタ
ル信号を、適応変換符号化(ATC)及び帯域分割符号
化(SBC)と適応変換符号化(ATC)を組み合わせ
た技術、適応ビット割当て(APC−AB)の各技術を
用いて高能率符号化する技術について、図1以降を参照
しながら説明する。
【0015】図1に示す具体的な高能率符号化装置で
は、入力ディジタル信号をフィルタなどにより複数の周
波数帯域に分割すると共に、高い周波数帯域ほどバンド
幅を広く選定し、各周波数帯域毎に直交変換を行って、
得られた周波数軸のスペクトルデータを、後述する人間
の聴覚特性を考慮したいわゆる臨界帯域幅(クリティカ
ルバンド)毎もしくは高域においてはクリティカルバン
ドを更に複数帯域に分割した帯域ごとに適応的にビット
割当して符号化している。もちろんフィルタなどによる
周波数分割幅は等分割幅としてもよい。さらに、本発明
実施例においては、直交変換の前に入力信号に応じて適
応的に直交変換ブロックサイズ(ブロック長)を変化さ
せると共に、該ブロック単位で上記フローティング処理
を行っている。
【0016】すなわち、図1において、入力端子100
には例えば0〜20kHzのオーディオPCM信号が供給
されている。この入力信号は、例えばいわゆるQMFフ
ィルタ等の帯域分割フィルタ101により0〜10kHz
帯域と10k〜20kHz帯域とに分割され、0〜10k
Hz帯域の信号は同じくいわゆるQMFフィルタ等の帯域
分割フィルタ102により0〜5kHz帯域と5k〜10
kHz帯域とに分割される。ここで上述したフィルタとし
ては、例えばQMFフィルタがあり、1976 R.E. Croch
iere, Digital coding of speech in subbands, Bell S
yst. Tech. J.Vol.55, No.8 1976 に述べられている。
また、ICASSP 83, BOSTON, PolyphaseQuadrature filt
ers -A new subband coding technique, Joseph H. Rot
hweilerには等バンド幅のフィルタ分割手法が述べられ
ている。
【0017】帯域分割フィルタ101からの10k〜2
0kHz帯域の信号は、先ず2.5msごとのブロックで
サンプルの絶対値が取られてそれらの論理和を得る最短
ブロックシフト量算出回路103で処理され、次に直交
変換ブロックサイズ決定回路106で決定された直交変
換ブロックサイズを用いて、そのサイズでのシフト量
を、可変ブロックシフト量決定回路107で算出する。
それには2.5msごとの最短ブロックシフト量算出回
路103の出力を決定された直交変換ブロックサイズで
比較して、最小のものを選択する。可変ブロックシフト
量決定回路107の出力を用いて第1のブロックフロー
ティング回路120でブロックフローティングされた
後、直交変換回路の一例であるModifiedDiscrete Cosin
e Transform(MDCT)回路123に送られることに
よりMDCT処理される。
【0018】次に、帯域分割フィルタ102からの5k
〜10kHz帯域の信号も同様に、先ず2.5msごとの
ブロックでサンプルの絶対値が取られてそれらの論理和
を得る最短ブロックシフト量算出回路104で処理さ
れ、次に直交変換ブロックサイズ決定回路106で決定
された直交変換ブロックサイズを用いて、そのサイズで
のシフト量を、可変ブロックシフト量決定回路108で
算出する。それには2.5msごとの最短ブロックシフ
ト量算出回路104の出力を決定された直交変換ブロッ
クサイズで比較して、最小のものを選択する。可変ブロ
ックシフト量決定回路108の出力を用いて第1のブロ
ックフローティング回路121でブロックフローティン
グされた後、MDCT回路124に送られることにより
MDCT処理される。
【0019】さらに、帯域分割フィルタ102からの0
〜5kHz帯域の信号も同様に、先ず2.5msごとのブ
ロックでサンプルの絶対値が取られてそれらの論理和を
得る最短ブロックシフト量算出回路105で処理され、
次に直交変換ブロックサイズ決定回路106で決定され
た直交変換ブロックサイズを用いて、そのサイズでのシ
フト量を、可変ブロックシフト量決定回路109で算出
する。それには2.5msごとの最短ブロックシフト量
算出回路105の出力を直交変換ブロックサイズで比較
して、最小のものを選択する。可変ブロックシフト量決
定回路109の出力を用いて第1のブロックフローティ
ング回路122でブロックフローティングされた後、M
DCT回路125に送られることによりMDCT処理さ
れる。
【0020】上記MDCT(変更離散コサイン変換)に
ついては、例えば、 ICASSP 1987Subband/Transform C
oding Using Filter Bank Designs Based on Time Doma
inAliasing Cancellation, J.P.Princen, A.B.Bradle
y, Univ. of Surrey RoyalMelbourne Inst. of Tech.
に述べられている。
【0021】次に図2において、ブロックフローティン
グ動作を説明すると、入力端子1には、図1のフィルタ
101、102の出力のディジタル信号が供給されてい
る。このディジタル信号は、絶対値算出回路2に送られ
て各ワードの絶対値が算出され、フローティング係数を
求めるための論理和(OR)回路3に送られる。OR回
路3からの論理和出力データは、ラッチあるいはレジス
タとして1ワードを記憶するメモリ4に送られ、このメ
モリ4からの出力データがOR回路3に戻されて、上記
絶対値算出回路2からの現在ワードの絶対値と論理和演
算される。すなわち、OR回路3からの論理和演算出力
がメモリ4で1ワード遅延されて入力された現在のワー
ドと論理和されることにより、順次累積的に各ワードの
論理和がとられることになる。メモリ4は1ブロックの
Nワードのデータが入力される毎にリセット(ゼロクリ
ア)され、結果として、1ブロックNワードの各絶対値
全体についての論理和がとられることになる。
【0022】OR回路3からの論理和出力データは、シ
フト量検出回路5に送られる。このシフト量検出回路5
では、最上位から下位に向かって各ビットを見るときに
初めて“1”が現れるまでの桁数、あるいは論理和出力
データを左シフトして最上位ビット(MSB)に初めて
“1”が表れる直前までのシフト量を検出する。すなわ
ち1ブロック中の各ワードの絶対値の論理和出力の各桁
の値としては、いずれかのワードに“1”がある桁は
“1”となり、いずれのワードも“0”である桁のみが
“0”となるから、論理和出力の最上位から順に“0”
となっている桁はいずれのワードも当該桁が“0”であ
ることになる。これは、論理和出力の有効桁数(最上位
からの“0”を無視した桁数)がブロック内最大絶対値
の有効桁数と等しくなることである。従って、上記シフ
ト量はブロック内最大絶対値に基づくシフト量と等しい
ものとなる。
【0023】また、上記入力端子1からのディジタル信
号は、フローティング処理の時間合わせのためのNワー
ド遅延回路6を介し、正規化(シフトあるいはフローテ
ィング)回路7に送られており、この正規化回路7にシ
フト量検出回路5からのシフト量情報が送られている。
正規化回路7は、入力された1ブロックNワードの各デ
ータを上記検出されたシフト量だけ左シフトすることに
よって正規化あるいはフローティング処理を行う。この
後、例えば再量子化器等により上位から一定ビットを取
り出すようにしてもよい。この正規化回路7からのデー
タは端子8を介して取り出される。
【0024】ここで図3は、上記論理和処理をソフトウ
ェア的に実現する際の手順を示すフローチヤートであ
り、上記絶対値算出回路2に相当する工程としては、ス
テップS11で各ワードの絶対値を算出している。次の
ステップS12では、OR回路3と同様に、論理和演算
を行っており、次のステップS13で1ブロック内の全
ワード(Nワード)が終了したか否かを判別している。
全ワードの論理和演算が終了していない(NO)ときは
ステップS11に戻り、全ワードの論理和演算が終了し
た(YES)ときは次のステップS14に進んでいる。
【0025】ステップS14及びステップS15は上記
シフト量検出回路5での動作に対応するものであり、ス
テップS14で左シフトし、ステップS15でシフト結
果の最上位ビット(MSB)が“1”となることを検出
したか否かを判別している。このステップS15でMS
Bに“1”が検出されない(NO)ときはステップS1
4に戻り、“1”が検出された(YES)ときは次のス
テップS16に進む。ステップS16、S17は上記正
規化回路7に対応し、ステップS16で各ワードを正規
化し、ステップS17で1ブロック内のNワード全てを
正規化したか否かを判別しており、NOのときはステッ
プS16に戻り、YES(全ワード正規化終了)のとき
は処理を終了している。
【0026】このような実施例によれば、従来のように
ブロック内の最大絶対値を検出するという複雑な処理が
不要となり、ブロック内の絶対値の論理和をとるだけの
単純な処理により、フローティング係数、すなわち上記
シフト量を求めることができる。これは、マイクロプロ
グラムによりソフトウェア的に実現する際のステップ数
を少なくでき、その分高速処理が図れることにもなる。
【0027】ここで、図1の各MDCT回路123、1
24、125に供給する各帯域毎のブロックについての
標準的な入力信号に対する具体例を図4に示す。この図
4の具体例においては、高域側ほど周波数帯域を広げる
と共に時間分解能を高め(ブロック長を短くし)てい
る。すなわち、低域側の0〜5kHz帯域の信号に対して
は1ブロックBLL を例えば256サンプルとし、また
中域の5k〜10kHz帯域の信号に対しては、上記低域
側の長さTBLのブロックBLL のそれぞれ半分の長さT
BL/2のブロックBLM1、BLM2でブロック化し、高域
側の10k〜20kHz帯域の信号に対しては、上記低域
側のブロックBLLのそれぞれ1/4の長さTBL/4の
ブロックBLH1、BLH2、BLH3及びBLH4でブロック
化している。なお、入力信号として0〜22kHzの帯域
を考慮する場合には、低域が0〜5.5kHz、中域が
5.5k〜11kHz、高域が11k〜22kHzとなる。
【0028】次に直交変換ブロックサイズ決定回路10
6の動作について説明すると、最短ブロックシフト量算
出回路103、104、105からの2.5msごとの
シフト可能ビット数を得て20msでひとまとめにし
て、シフト可能ビット数が急激に例えば4ビット以上減
少する所があるとき、急激な信号の振幅増加があったと
みなして、直交変換ブロックサイズを半分ないしは1/
4にすることができる。決定されたブロックサイズは、
可変ブロックシフト量決定回路107、108、109
及び第1のブロックフローティング回路120、12
1、122に渡される。ブロックサイズの変更は、帯域
分割フィルタ101、102の各帯域ごとに独立にコン
トロールすることも、共通のコントロールをすることも
できる。
【0029】再び図1において、各MDCT回路12
3、124、125にてMDCT処理されて得られた周
波数軸上のスペクトルデータあるいはMDCT係数デー
タは、各クリティカルバンドごとに若しくは高域におい
てはクリティカルバンドを更に複数帯域に分割した帯域
ごとに、第2のブロックフローティング回路129にて
ブロックフローティングを行い、ビットの有効利用を図
る。このときもまたフローティング幅を6dBステップ
とすることもできるが、第2のブロックフローティング
のブロック内サンプル数を、第1のブロックフローティ
ングのブロック内サンプル数よりも小さくすることで、
ブロックフローティングの利得を大きく取り、かつ高能
率符号の利得を大きくするために、6dBよりも細かい
ステップでのブロックフローティングを行うこともでき
る。この実施例では、約1.8dB単位のブロックフロ
ーティングを行う。第1と第2のブロックフローティン
グ量は別々に復号装置に送られるのではなく、ブロック
フローティング合計量算出回路128でブロックフロー
ティング量の合計が求められて、出力端子132から送
り出される。
【0030】いわゆる臨界帯域(クリティカルバンド)
ごとに若しくは高域においてはクリティカルバンドを更
に複数帯域に分割した帯域ごとにブロックフローティン
グされた信号は、適応ビット割当符号化回路130に送
られる。このクリティカルバンドとは、人間の聴覚特性
を考慮して分割された周波数帯域であり、ある純音の周
波数近傍の同じ強さの狭帯域バンドノイズによって当該
純音がマスクされるときのそのノイズの持つ帯域のこと
である。このクリティカルバンドは、高域ほど帯域幅が
広くなっており、上記0〜20kHzの全周波数帯域は例
えば25のクリティカルバンドに分割されている。
【0031】許容雑音算出回路127は、上記クリティ
カルバンド毎に分割されたスペクトルデータに基づき、
いわゆるマスキング効果等を考慮した各クリティカルバ
ンド毎の許容ノイズ量を求め、この許容ノイズ量と各ク
リティカルバンド毎もしくは高域においてはクリティカ
ルバンドを更に複数帯域に分割した帯域のエネルギある
いはピーク値等に基づいて、各クリティカルバンド毎も
しくは高域においてはクリティカルバンドを更に複数帯
域に分割した帯域に割当ビット数を求めて、適応ビット
割当符号化回路130により各クリティカルバンド毎も
しくは高域においてはクリティカルバンドを更に複数帯
域に分割した帯域に割り当てられたビット数に応じて各
スペクトルデータ(あるいはMDCT係数データ)を再
量子化するようにしている。このようにして符号化され
たデータは、出力端子131を介して取り出される。
【0032】さらに詳しく上記許容雑音算出回路127
について説明すると、MDCT回路123、124、1
25で得られたMDCT係数は可変ブロックシフト量決
定回路107、108、109から得られたブロックシ
フト量をつかって、ブロックフローティング解除回路1
26で解除される。図5は上記許容雑音算出回路130
の一具体例の概略構成を示すブロック回路図である。こ
の図5において、入力端子521には、ブロックフロー
ティング解除回路126からの周波数軸上のスペクトル
データが供給されている。
【0033】この周波数軸上の入力データは、帯域毎の
エネルギ算出回路522に送られて、上記クリティカル
バンド(臨界帯域)毎のエネルギが、例えば当該バンド
内での各振幅値の総和を計算すること等により求められ
る。この各バンド毎のエネルギの代わりに、振幅値のピ
ーク値、平均値等が用いられることもある。このエネル
ギ算出回路522からの出力として、例えば各バンドの
総和値のスペクトルは、一般にバークスペクトルと称さ
れている。図6はこのような各クリティカルバンド毎の
バークスペクトルSBを示している。ただし、この図6
では、図示を簡略化するため、上記クリティカルバンド
のバンド数を12バンド(B1 〜B12)で表現してい
る。
【0034】ここで、上記バークスペクトルSBのいわ
ゆるマスキングに於ける影響を考慮するために、該バー
クスペクトルSBに所定の重み付け関数を掛けて加算す
るような畳込み(コンボリューション)処理を施す。こ
のため、上記帯域毎のエネルギ算出回路522の出力す
なわち該バークスペクトルSBの各値は、畳込みフィル
タ回路523に送られる。該畳込みフィルタ回路523
は、例えば、入力データを順次遅延させる複数の遅延素
子と、これら遅延素子からの出力にフィルタ係数(重み
付け関数)を乗算する複数の乗算器(例えば各バンドに
対応する25個の乗算器)と、各乗算器出力の総和をと
る総和加算器とから構成されるものである。この畳込み
処理により、図6中点線で示す部分の総和がとられる。
【0035】なお、上記マスキングとは、人間の聴覚上
の特性により、ある信号によって他の信号がマスクされ
て聞こえなくなる現象をいうものであり、このマスキン
グ効果には、時間軸上のオーディオ信号による時間軸マ
スキング効果と、周波数軸上の信号による同時刻マスキ
ング効果とがある。これらのマスキング効果により、マ
スキングされる部分にノイズがあったとしても、このノ
イズは聞こえないことになる。このため、実際のオーデ
ィオ信号では、このマスキングされる範囲内のノイズは
許容可能なノイズとされる。
【0036】ここで、上記畳込みフィルタ回路523の
各乗算器の乗算係数(フィルタ係数)の一具体例を示す
と、任意のバンドに対応する乗算器Mの係数を1とする
とき、乗算器M−1で係数0.15を、乗算器M−2で
係数0.0019を、乗算器M−3で係数0.0000
086を、乗算器M+1で係数0.4を、乗算器M+2
で係数0.06を、乗算器M+3で係数0.007を各
遅延素子の出力に乗算することにより、上記バークスペ
クトルSBの畳込み処理が行われる。ただし、Mは1〜
25の任意の整数である。
【0037】次に、上記畳込みフィルタ回路523の出
力は引算器524に送られる。該引算器524は、上記
畳込んだ領域での後述する許容可能なノイズレベルに対
応するレベルαを求めるものである。なお当該許容可能
なノイズレベル(許容ノイズレベル)に対応するレベル
αは、後述するように、逆コンボリューション処理を行
うことによって、クリティカルバンドの各バンド毎の許
容ノイズレベルとなるようなレベルである。ここで上記
引算器524には、上記レベルαを求めるための許容関
数(マスキングレベルを表現する関数)が供給される。
この許容関数を増減させることで上記レベルαの制御を
行っている。当該許容関数は、次に説明するような(n
−ai)関数発生回路525から供給されているもので
ある。
【0038】すなわち、許容ノイズレベルに対応するレ
ベルαは、クリティカルバンドのバンドの低域から順に
与えられる番号をiとすると、次の(1)式で求めるこ
とができる。 α=S−(n−ai) ・・・(1) この(1)式において、n,aは定数でa>0、Sは畳
込み処理されたバークスペクトルの強度であり、(1)
式中(n-ai)が許容関数となる。本実施例ではn=38,
a=1としており、この時の音質劣化はなく、良好な符
号化が行えた。
【0039】このようにして、上記レベルαが求めら
れ、このデータは、割算器526に伝送される。当該割
算器526では、上記畳込みされた領域での上記レベル
αを逆コンボリューションするためのものである。した
がって、この逆コンボリューション処理を行うことによ
り、上記レベルαからマスキングスレッショールドが得
られるようになる。すなわち、このマスキングスレッシ
ョールドが許容ノイズスペクトルとなる。なお、上記逆
コンボリューション処理は、複雑な演算を必要とする
が、本実施例では簡略化した割算器526を用いて逆コ
ンボリューションを行っている。
【0040】次に、上記マスキングスレッショールド
は、合成回路527を介して減算器528に伝送され
る。ここで、当該減算器528には、上記帯域毎のエネ
ルギ検出回路522からの出力、すなわち前述したバー
クスペクトルSBが、遅延回路529を介して供給され
ている。したがって、この減算器528で上記マスキン
グスレッショールドとバークスペクトルSBとの減算演
算が行われることで、図7に示すように、上記バークス
ペクトルSBは、該マスキングスレッショールドMSの
レベルで示すレベル以下がマスキングされることにな
る。
【0041】当該減算器528からの出力は、許容雑音
補正回路530を介し、出力端子531を介して取り出
され、例えば割当てビット数情報が予め記憶されたRO
M等(図示せず)に送られる。このROM等は、上記減
算回路528から許容雑音補正回路530を介して得ら
れた出力(上記各バンドのエネルギと上記ノイズレベル
設定手段の出力との差分のレベル)に応じ、各バンド毎
の割当ビット数情報を出力する。この割当ビット数情報
が上記適応ビット割当符号化回路130に送られること
で、MDCT回路123、124、125からの周波数
軸上の各スペクトルデータがそれぞれのバンド毎に割り
当てられたビット数で量子化されるわけである。
【0042】すなわち要約すれば、適応ビット割当符号
化回路130では、上記クリティカルバンドの各バンド
帯域(クリティカルバンド)毎もしくは高域においては
クリティカルバンドを更に複数帯域に分割した帯域のエ
ネルギもしくはピーク値と上記ノイズレベル設定手段の
出力との差分のレベルに応じて割当てられたビット数で
上記各バンド毎のスペクトルデータを量子化することに
なる。なお、遅延回路529は上記合成回路527以前
の各回路での遅延量を考慮してエネルギ検出回路522
からのバークスペクトルSBを遅延させるために設けら
れている。
【0043】ところで、上述した合成回路527での合
成の際には、最小可聴カーブ発生回路532から供給さ
れる図8に示すような人間の聴覚特性であるいわゆる最
小可聴カーブRCを示すデータと、上記マスキングスレ
ッショールドMSとを合成することができる。この最小
可聴カーブにおいて、雑音絶対レベルがこの最小可聴カ
ーブ以下ならば該雑音は聞こえないことになる。この最
小可聴カーブは、コーディングが同じであっても例えば
再生時の再生ボリュームの違いで異なるものとなが、現
実的なディジタルシステムでは、例えば16ビットダイ
ナミックレンジへの音楽のはいり方にはさほど違いがな
いので、例えば4kHz付近の最も耳に聞こえやすい周波
数帯域の量子化雑音が聞こえないとすれば、他の周波数
帯域ではこの最小可聴カーブのレベル以下の量子化雑音
は聞こえないと考えられる。
【0044】したがって、このように例えばシステムの
持つワードレングスの4kHz付近の雑音が聞こえない使
い方をすると仮定し、この最小可聴カーブRCとマスキ
ングスレッショールドMSとを共に合成することで許容
ノイズレベルを得るようにすると、この場合の許容ノイ
ズレベルは、図8中の斜線で示す部分までとすることが
できるようになる。なお、本実施例では、上記最小可聴
カーブの4kHzのレベルを、例えば20ビット相当の最
低レベルに合わせている。また、この図8は、信号スペ
クトルSSも同時に示している。
【0045】また、上記許容雑音補正回路530では、
補正情報出力回路533から送られてくる例えば等ラウ
ドネスカーブの情報に基づいて、上記減算器528から
の出力における許容雑音レベルを補正している。ここ
で、等ラウドネスカーブとは、人間の聴覚特性に関する
特性曲線であり、例えば1kHzの純音と同じ大きさに聞
こえる各周波数での音の音圧を求めて曲線で結んだもの
で、ラウドネスの等感度曲線とも呼ばれる。またこの等
ラウドネス曲線は、図8に示した最小可聴カーブRCと
略同じ曲線を描くものである。この等ラウドネス曲線に
おいては、例えば4kHz付近では1kHzのところより音
圧が8〜10dB下がっても1kHzと同じ大きさに聞こ
え、逆に、50kHz付近では1kHzでの音圧よりも約1
5dB高くないと同じ大きさに聞こえない。
【0046】このため、上記最小可聴カーブのレベルを
越えた雑音(許容ノイズレベル)は、該等ラウドネス曲
線に応じたカーブで与えられる周波数特性を持つように
するのが良いことがわかる。このようなことから、上記
等ラウドネス曲線を考慮して上記許容ノイズレベルを補
正することは、人間の聴覚特性に適合していることがわ
かる。
【0047】ここで、補正情報出力回路533として、
上記符号化回路130での量子化の際の出力情報量(デ
ータ量)の検出出力と、最終符号化データのビットレー
ト目標値との間の誤差の情報に基づいて、上記許容ノイ
ズレベルを補正するようにしてもよい。これは、全ての
ビット割当単位ブロックに対して予め一時的な適応ビッ
ト割当を行って得られた総ビット数が、最終的な符号化
出力データのビットレートによって定まる一定のビット
数(目標値)に対して誤差を持つことがあり、その誤差
分を0とするように再度ビット割当をするものである。
すなわち、目標値よりも総割当ビット数が少ないときに
は、差のビット数を各単位ブロックに割り振って付加す
るようにし、目標値よりも総割当ビット数が多いときに
は、差のビット数を各単位ブロックに割り振って削るよ
うにするわけである。
【0048】このようなことを行うため、上記総割当ビ
ット数の上記目標値からの誤差を検出し、この誤差デー
タに応じて補正情報出力回路533が各割当ビット数を
補正するための補正データを出力する。ここで、上記誤
差データがビット数不足を示す場合は、上記単位ブロッ
ク当たり多くのビット数が使われることで上記データ量
が上記目標値よりも多くなっている場合を考えることが
できる。また、上記誤差データが、ビット数余りを示す
データとなる場合は、上記単位ブロック当たり少ないビ
ット数で済み、上記データ量が上記目標値よりも少なく
なっている場合を考えることができる。
【0049】したがって、上記補正情報出力回路533
からは、この誤差データに応じて、上記減算器528か
らの出力における許容ノイズレベルを、例えば上記等ラ
ウドネス曲線の情報データに基づいて補正させるための
上記補正値のデータが出力されるようになる。上述のよ
うな補正値が、上記許容雑音補正回路530に伝送され
ることで、上記減算器528からの許容ノイズレベルが
補正されるようになる。また別の実施例としては上記目
標値のビットを各ブロックに始めから固定的に割り当て
ておくことも出来る。この時演算量の大幅な削減が得ら
れる。更にまた別の実施例では各ブロックの信号の大き
さに依存したビットの割当を行うこともできる。この時
は雑音エネルギを最小にすることも可能で有る。
【0050】次に復号化装置について述べると、図9に
おいて、入力端子231には、図1の出力端子131か
ら得られる周波数軸上の符号化データが供給されてお
り、この符号化データは、まず適応ビット割当の復号化
回路230に送られて復号処理される。次に上記第2の
ブロックフローティングを解除する逆フローティング回
路229に送られる。逆フローティング回路229は臨
界帯域(クリティカルバンド)毎もしくは高域において
はクリティカルバンドを更に複数帯域に分割した帯域ご
とに処理される。この時使用される第2ブロックフロー
ティングのシフト量は次のように算出される。
【0051】先ず、上述した符号化装置からのフローテ
ィング量は、端子232に与えられる。上記第1のブロ
ックフローティング量を求めるための第1シフト量算出
回路234は、上記直交変換ブロック単位で、その中に
含まれるフローティング量の中で最も小さいビットシフ
ト量を算出することで、上記第1のブロックフローティ
ング量を求める。第2ブロックフローティング量を求め
るための第2シフト量算出回路228は、臨界帯域(ク
リティカルバンド)ごと若しくは高域においてはクリテ
ィカルバンドを更に複数帯域に分割した帯域のブロック
ごとに、端子232に与えられた符号化装置からのフロ
ーティング量から、第1シフト量算出回路234で求ま
った上記第1のブロックフローティング量を差し引くこ
とで上記第2のブロックフローティング量を求める。
【0052】入力端子233には、上記符号化装置から
のブロックサイズデータが与えられており、第1シフト
量算出回路234及び逆直交変換回路であるIMDCT
回路223、224、225に供給される。上記第2の
ブロックフローティングを解かれたワードは、各IMD
CT回路223、224、225で直交変換を解除さ
れ、次に、第1のブロックフローティングを解除する逆
フローティング回路220、221、222に送られ
る。逆フローティング回路220、221、222は、
第1シフト量算出回路234からの出力を用いて上記第
1のブロックフローティングを解除する。逆フローティ
ング回路221、222の出力は、合成フィルタ202
で合成され、逆フローティング回路220の出力と、合
成フィルタ202の出力は、合成フィルタ201で合成
されて再生信号となり、出力端子200より取り出され
る。
【0053】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、オーディオPCM信号のみな
らず、ディジタル音声(スピーチ)信号等の信号処理装
置にも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明のディジタル信号符号化装置によ
れば、入力ディジタル信号を複数ワード毎にブロック化
してブロックフローティング係数を得、これをもとにし
て直交変換のブロックサイズを決定し、直交変換ブロッ
ク単位の第1のブロックフローティング処理を行った後
直交変換を行い、次に直交変換出力を第2のブロックフ
ローティング処理を行っているため、ブロックサイズ決
定演算及びフローティング係数を容易に求めることがで
きる。特に、上記第1、第2のブロックフローティング
の程度を示すそれぞれのブロックフローティング係数を
合算して新たなブロックフローティング係数を作り、復
号化装置に送る事により、高能率符号において用いられ
る直交変換演算と直交変換の可変ブロックサイズ決定演
算及びブロックフローティング処理のためのフローティ
ング係数を、短いステップ数並びに小さいハードウェア
で確定し得るようなディジタル信号符号化装置を提供す
ることができる。また、同様な効果を奏するディジタル
信号復号化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるディジタル信号符号化
装置を示すブロック回路図である。
【図2】本発明実施例のブロックフローティングの動作
を説明するためのブロック回路図である。
【図3】本発明実施例のブロックフローティングの動作
を説明するためのフローチヤートである。
【図4】図1の装置における分割帯域及び各帯域での時
間軸方向のブロック化の具体例を示す図である。
【図5】図1の装置の許容雑音算出回路22の具体例を
示すブロック回路図である。
【図6】バークスペクトルを示す図である。
【図7】マスキングスペクトルを示す図である。
【図8】最小可聴カーブ、マスキングスペクトルを合成
した図である。
【図9】本発明実施例が適用可能なデコーダの具体例を
示すブロック図である。
【図10】従来のブロックフローティング処理手順の例
を示すフローチヤートである。
【符号の説明】
2・・・・・絶対値算出回路 3・・・・・論理和(OR)回路 ■4・・・・・メモリ(1ワード遅延回路) ■5・・・・・シフト量検出回路 ■6・・・・・Nワード遅延回路 ■7・・・・・正規化回路 100・・・・・符号化回路入力端子 101、102・・・・・帯域分割フィルタ 103、104、105・・・・・最短ブロック シフ
ト量算出回路 107、108、109・・・・・可変ブロック シフ
ト量算出回路 120、121、122・・・・・第1のブロックフロ
ーティング回路 106・・・・・直交変換ブロックサイズ決定回路 123、124、125・・・・・MDCT回路 126・・・・・ブロックフローティング解除回路 127・・・・・許容雑音算出回路 128・・・・・ブロックフローティング合計量算出回

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル信号を複数ワード毎にブ
    ロック化し、これらの各ブロック単位で第1のフローテ
    ィング処理を行なう手段と、 この第1のフローティング処理されたデータを直交変換
    する手段と、 この直交変換出力を複数ワード毎にブロック化し、これ
    らの各ブロック単位で第2のフローティング処理と量子
    化処理を行なう手段とを有することを特徴とするディジ
    タル信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル信号符号化装
    置で符号化された信号を、複数ワード毎にブロック化
    し、これらの各ブロック単位での上記第2のフローティ
    ング処理を解除する手段と、 上記第2のフローティングが解除された出力を逆直交変
    換する手段と、 この逆直交変換出力を複数ワード毎にブロック化し、こ
    れらの各ブロック単位で上記第1のフローティング処理
    を解除して復号信号を得る手段とを有することを特徴と
    するディジタル信号復号化装置。
  3. 【請求項3】 直交変換に関わる上記第1のブロックフ
    ローティング係数と、直交変換に関わらない上記第2の
    ブロックフローティング係数とを合算して新たなブロッ
    クフローティング係数を形成し、符号化装置から復号化
    装置に伝えることを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ル信号符号化装置又は請求項2記載のディジタル信号復
    号化装置。
  4. 【請求項4】 直交変換に関わる上記第1のブロックフ
    ローティングサイズが、直交変換に関わらない上記第2
    のブロックフローティングのサイズよりも大なることを
    特徴とする請求項1記載のディジタル信号符号化装置又
    は請求項2記載のディジタル信号復号化装置。
  5. 【請求項5】 直交変換に関わる上記第1のブロックフ
    ローティングステップ幅が、ビット単位であり、直交変
    換に関わらない上記第2のブロックフローティングのス
    テップ幅よりも等しいか若しくは大きいことを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル信号符号化装置又は請求項
    2記載のディジタル信号復号化装置。
  6. 【請求項6】 直交変換に関わる上記第1のフローティ
    ング係数を、対応するブロック内の各ワードの絶対値の
    論理和に基づいて決定することを特徴とする請求項1記
    載のディジタル信号符号化装置又は請求項2記載のディ
    ジタル信号復号化装置。
  7. 【請求項7】 直交変換に関わる上記第1のブロックフ
    ローティング係数を基に、直交変換ブロックサイズを可
    変となすことを特徴とする請求項1記載のディジタル信
    号符号化装置又は請求項2記載のディジタル信号復号化
    装置。
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