JPS6115706A - 複合半透膜の製造方法 - Google Patents

複合半透膜の製造方法

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Publication number
JPS6115706A
JPS6115706A JP59137571A JP13757184A JPS6115706A JP S6115706 A JPS6115706 A JP S6115706A JP 59137571 A JP59137571 A JP 59137571A JP 13757184 A JP13757184 A JP 13757184A JP S6115706 A JPS6115706 A JP S6115706A
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JP
Japan
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semipermeable membrane
composite semipermeable
oligomer
weight
polyamine monomer
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Pending
Application number
JP59137571A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Kazuse
数瀬 能孝
Takuji Shintani
卓司 新谷
Akio Iwama
昭男 岩間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP59137571A priority Critical patent/JPS6115706A/ja
Publication of JPS6115706A publication Critical patent/JPS6115706A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/58Other polymers having nitrogen in the main chain, with or without oxygen or carbon only
    • B01D71/62Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/12Composite membranes; Ultra-thin membranes
    • B01D69/125In situ manufacturing by polymerisation, polycondensation, cross-linking or chemical reaction

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 本発明は複合半透膜の製造方法に関し、さらに詳しくは
高い選択透過性及び透水性に加えて、耐塩素性、耐薬品
性、耐熱性等に優れた複合半透膜の製造方法に関するも
のである。
(2)従来技術及びその問題点 逆浸透膜、限外濾過膜等のような選択性透過膜として、
酢酸セルロースからなる膜がそのすぐれた基本的な性能
と、製造の容易さの故に広く知られている。しかしなが
ら、酢酸セルロースからなる膜は酸やアルカリによる加
水分解性、バクテリアによる分解劣化性、圧密化性等に
おいて問題を有し、これらの問題を解決するため1種々
の合成重合体を用いる選択性透過膜が提案されている。
これらの膜はいずれも溶質除去能を有する表面の緻密層
が同一素材の多孔質層によって一体的に支持されている
所謂不均質膜又は異方性膜と称されているものであり、
多くの場合、耐加水分解性。
耐バクテリア分解性及び/又は耐熱性等においては酢酸
セルロース膜よりすぐれているものの、選択透過性や透
水性の基本的な性能の面では酢酸セルロース膜にまさる
ものではない。
このような問題を解決するために、最近多孔性支持体上
に半透性を有する緻密な超薄膜を形成した複合半透膜が
種々提案されている。このような複合半透膜は、一般に
多孔性支持体上に反応性基質の水溶液を塗布した後、ヘ
キサンのような水非混和性の有機溶剤に溶解したトリレ
ンジイソシアネート、塩化イソフタロイル、トリメシン
酸クロライド等の多官能性架橋剤の溶液と接触させ、水
と有機層の界面で反応性基質を架橋剤と反応させる界面
反応を利用して、半透性を有する緻密層を形成させるこ
とにより製造されている。具体的には1例えば、多孔性
支持体としてポリスルホン限外濾過膜を用い5反応性基
質としてポリエチレンイミンを用いた複合半透膜(特開
昭49−133282号)、工千レンジアミン変性エビ
クロロヒト。
リンを用いた複合半透膜(特公昭55−38164号)
、アクリロニトリル変性ポリエチレンイミンを用いた複
合半透膜(米国特許第3951815号)等が知られて
いる。
このような複合半透膜は、従来の酢酸セルロース膜に代
表される異方性膜に比較して1選択透過性や透水性の基
本性能の点ですぐれており、耐薬品性、耐熱性等の耐久
性の点でも改善されてはいるが、耐塩素性に問題があり
、更には、実用経済性の点からは尚、基本性能において
も改善が要請されている。
本出願人は、既に耐塩素性及び選択透過性や透水性等の
基本性能にすぐれた複合半透膜を得る方法として特開昭
57−162608号における方法を提案している。か
かる方法によれば耐塩素性及び基本性能にすぐれた複合
半透膜が得られるものの。
目的とする選択透過性を有する緻密層を多孔性支持体上
に再現性良好に形成させるにはまだ不十分であると共に
、さらに前述の種々の耐性及び基本性能の改善が望まれ
ていた。
(3)問題点の解決手段 本出願人は上記の問題を解決するために鋭意研究を重ね
た結果、特定組成の反応性基質混合物を用いることによ
り、さらにすぐれた選択透過性と透水性に加えて、耐塩
素性、耐薬品性、耐熱性等が極めてすぐれた実用的な複
合半透膜が得られることを見い出し1本発明に至ったも
のである。
即ち本発明は、一般式 %式% (但し、R1、R2及びR1は水素又は炭素数1〜5の
アルキル基を示す。) で表わされるトリアジンとポリアミン単量体を反応させ
て得られるオリゴマーとポリアミン単量体とを主成分と
する反応性基質混合物であって、該反応性基質混合物中
の一ヒ記オリゴマーの割合が40檄量%以上でかつオリ
ゴマー100重量部に対してポリアミン単量体を80〜
120重量部含む反応性基質混合物を含有する溶液を、
多孔性支持体上に塗布又は含浸した後、アミノ基と反応
し得る官能基を1分子中に2個以上有する多官能性架橋
剤と接触させて、多孔性支持体上に緻密層を形成するこ
とを特徴とする複合半透膜の製造方法に関するものであ
る。
さらに本発明の他の態様は、上記の如く多孔性支持体上
に緻密層を形成した後、放射線を照射して架橋密度を高
めることを特徴とする複合半透膜の製造方法に関するも
のである。
本発明において用いるトリアシソは次の一般式%式% (但し、R,、R2及びR1は水素又は炭素数1〜5の
アルキル基を示す。) で表わされ、具体例としてヘキサヒドロ−1,3,5−
トリアクリロイル−s−トリアジン、ヘキサヒドロー1
.3.5− トリクロトニル−8−トリアジン。
ヘキサヒドロ−1,3,5−トリメタクリロイル−8−
トリアジン等を挙げることができ、特にヘキサヒドロ−
1,3,5−)リアクリロイル−3−)リアジンが好ま
しく用いられる。
本発明において用いるポリアミン単を体は、1級及び/
又は2級アミノ基を1分子中に2個以上有する炭素数2
〜25の脂肪族、脂環族又は芳香族ポリアミンであって
、具体例としてエチレンジアミン、 N、N’−ジノ千
ルエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、ピペラジン、4−アミノピペリジン、
4.4’−ジビペリジル、p−フェニレンジアミン、m
−フェニレンジアミン、ジピペラジルメタン、1.3−
ジビペラジルプロパン、4.4’−ジビペリジルメタン
、1゜3−ジビペリジルプロパン、2.5−ジメチルピ
ペラジン、ホモピペラジン、 1,4.7− トIJア
ザf/クロノナン、 4.4−ジアミノジフェニルメタ
ン、4゜4′−ジアミノジフェニルスルホン、4.4’
−vアミノジフェニルエーテル、2.6−ジアミノピリ
ジン。
2.4−ジアミノピリジン、1)8−ジアミノナフタレ
ン、ベンジジン等を挙げることができる。
本発明における反応性基質混合物は、上記トリアジンと
ポリアミン単量体とを反応させて得られるオリゴマーと
未反応のポリアミン単量体を主成分とするものであって
1反応性基質混合物中のオリゴマーの割合が40重量%
以上でかつオリゴマー100重量部に対して上記ポリア
ミン単量体を80〜120重量部含有するものである。
かかるオリゴマーとしてはその平均分子量が通常800
〜20.000.特に1,000〜5,000程度のも
のが好ましい。なお1本発明において平均分子量とはG
PC法によシ求めた重量平均分子量で表わすものとする
。反応性基質混合物中のオリゴマーの割合が40重量%
未満の場合には1反応性基質混合物の溶液を多孔性支持
体上に塗布又は含浸させる際にへジキが発生して均一な
緻密層を得ることが難しい。またオリゴマー1()0重
量部に対してポリアミン単量体が80重量部以下すなわ
ち反応性基質混合物中のオリゴマー成分が多すぎる場合
には、反応性に劣るため十分な皮膜強度が得られず満足
する選択透過性能を得ることができない。またポリアミ
ン単量体が120重量部以トの場合にも前ll 述と同様にハジキが発生して均一な緻密層を得るのが難
しい。
かかる反応性基質混合物を得る方法は、@記の特定組成
とすることができれば特に限定されず、例えば、まず前
記一般式(1)のトリアジン100重量部溶液にポリア
ミン単量体10〜100重量部溶液を一度に加えて反応
させてオリゴマーを生成させた後、ポリアミン単量体を
400重量部以下加えるか、あるいはトリアジン100
重量部溶液にポリアミン単量体100〜500重量部を
溶液として滴下反応させるか、またはポリアミン単量体
の固体を分割添加する等の方法で、0〜150℃の温度
で数分間〜数日間、好ましくは常温〜90℃の温度で3
0分間〜3時間反応させることによって、前記の特定組
成の反応性基質混合物を得ることができる。
なお1本発明においては上記の反応性基質混合物を得る
際に、前記トリアジンの活性な二重結合にポリアミン単
量体が付加した段階で反応が停止して副生物としてアミ
ン変曲トリアジンが生成される場合がある。かかるアミ
ン変性トリアジンハ反応性基質混合物中に通常15重量
%程度以下の割合でならば含有されていてもさしつかえ
ない。
このアミン変性トリアジンの含有量が多すぎると反応性
基質混合物の溶液を多孔性支持体上に塗布又は含浸させ
る際にハジキが生じ均一な緻密層を得ることが難しい。
本発明においては上記の特定組成の反応性基質混合物を
含有する溶液(以下原液という。)を。
多孔性支持体上に塗布又は含浸した後、多官能性架橋剤
と接触させることによって、多孔性支持体上に上記反応
性基質混合物が架橋された緻密層を形成してなる複合半
透膜を得ることができる。
上記原液の溶剤は1反応性基質混合物を得る際のトリア
ジン及びポリアミン単量体を溶解しうるものであって、
水、テトラヒト°ロフラン、ジオキサン、ピリジン、炭
素数1〜3の脂肪族アルコール等が用いられ、特に水が
好適に用いられる。
原液における反応性基質混合物の濃度は、0.5〜15
重量%、好ましくは1〜10重量%となるように趣整す
るのがよい。反応性基質混合物の濃IWが0.5重量%
より小さい場合には多孔性支持体上に緻密層を均一に形
成させるのが難しく、また15重量%より大きい場合に
は皮膜が曜くなりすぎると共に皮膜の架橋度合が低下し
十分な透水性及び選択透過性を有する緻密層が得られに
くい。
また原液は多孔性支持体に塗布、含浸する際の表面張力
を低下させるために界面活性剤を含有していてもよく、
また架橋剤による架橋時に塩酸等が副生ずる場合にはこ
のような副生物の捕捉剤。
例えば水酸化ナトリウム、アンモニア水等を含有してい
てもよい。
本発明において用いる多孔性支持体は、一般に表面孔径
が50〜5,000人であり、3.5kp/ctlの圧
力下で1時間後の純水透水量(以下、膜定数という。)
が10−〜14/−・秒・気圧、好ましくは10”〜0
. I S’ / crA・秒・気圧の緻密層を有する
非対称性構造の膜体がよく1通常その緻密層側に前記原
液が塗布される。かかる多孔性膜体としては1例えばボ
リスルホソ、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニト
リル、セルロースエステル。
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリイミド°、ポリアミドイミド等が好ましく用い
られる。また、これらの多孔性膜体は織布や不織布で裏
打ち補強されていてもよい。
原液の多孔性支持体への塗布量は固形分換算で0.05
〜5り/−1好ましくは0.1〜12/がであり、必要
ならば原液を支持体に塗布後、風乾。
ト°レイン、ゴムロールによるプレス等の操作により、
塗布量が上記範囲になるように調整される。
本発明において用いる多官能性架橋剤とは1級アミノ基
及び2級アミノ基と反応し得る官能基。
例えば酸ハライド°基5イソシアネート基、へロゲンス
ルホニル基、N−へロホルミル基、へロホルヌート基、
エポキシ基、アルデヒド基、酸無水物基等の一種又は二
種以上を一分子内に2個以上有する化合物をいい、その
分子量は通常100〜400、好ましくは150〜30
0程度である。
好ましい具体例として、塩化インフタロイル、塩化テレ
フタロイル、トリメシン酸トリクロライド。
ト リ メ リ ソ ト 酸 ト リ り ロ デク 
イ ト° 、  ト リ メ リ ソ ト 酸クロライ
ド酸無水物、1.3−ベンゼンジスルホニルジクロライ
ド、ジピコリン酸ジクロライド、5−クロロスルホニル
塩化イソフタロイル、ピペラジン−N、N’−ジカルボ
ン酸ジクロライド、トリレンジイソシアネート、m−キ
シリレンジイソシアネ−1−,4,4’−ジフェニルエ
ーテルジイソシアネート、4.4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、
ジメチルジイソシアネートアダマンタソ等を挙げること
ができる。
反応性基質混合物を含有する原液の塗布層に上記のよう
な多官能性架橋剤を接触させる方法としては、上記原液
を形成する溶剤と混和しない有機溶剤に架橋剤を溶解し
、この架橋剤溶液を上記塗布層に接触させる方法、又は
架橋剤蒸気をE記憶布層に接触させる方法が採用される
架橋剤溶液を塗布層に接触させる方法において、上記架
橋剤溶液の濃度は0.005〜10重量%、好ましくは
0.02〜0.5重量%、特に好ましくは0.03〜0
.1重量%となるように調整するのがよい。かかる、:
濃度が0.005重量%より小さい場合には、形成され
る緻密層の架橋度合が低下し十分な選択透過性能を得る
ことが難しく、また10重量%より大きい場合には、形
成される緻密層が必要以上に厚くなり、高い透水性が得
られにくい。
また架橋剤溶液を形成する有機溶剤は、原液溶剤と混合
せず、さらに多孔性支持体を溶解、膨潤させないことが
必要であり、好ましくは溶解度パラメーターが7゜O〜
9.0である炭素数5〜8の脂肪族及び/又は脂環族炭
化水素系溶剤が用いられ。
具体例としてはペンタン、ヘキサソ、ヘプタン。
オクタン、Vクロペンタン、シクロヘキサン、石油エー
テル等を挙げることができる。
かかる架橋剤溶液と前記原液塗布層との接触時間及び接
触温度は、架橋剤の種類や濃闇、原液の濃度、ポリアミ
ン単量体の種類等によっても異なるが、接触時間は通常
5〜20()秒間とするのがよく、5秒以下では形成さ
れる皮膜の十分な架橋度合が得られず、200秒以上で
は皮膜が厚くなりすぎて十分な透水性が得られない。ま
た接触温度は2通常10〜60℃の範囲で選ばれ、常温
が好ましい。
また架橋剤蒸気を用いる場合には、架橋剤の蒸気雰囲気
中の蒸気圧は、用いる架橋剤の種類や接触温度にもよる
が5通常、100℃以下の温度で0、1 mmHf以上
、好ましくは0.2 mmHf以上とする。接触温度は
通常、5〜90℃、好ましくは20〜70℃であり、接
触時間は0.1秒〜30分、好ましくは1秒〜5分であ
る。
接触時間と蒸気圧は、架橋を再現性よく行なって、高性
能の複合半透膜を得るために1本発明においては、好ま
しくは、接触温度における架橋剤蒸気圧をV (mmH
f ) 、接触時間をT(秒)とするとき、VlogT
で定義されるVT値が0.1以上、特に0.3以上とな
るように決定される。VT値のL限は特に制限されない
が、普通1000以下でよい。
尚、原液塗布層を架橋剤蒸気に接触させる際に。
例えば空気、窒素、炭酸ガス、有機フロン、不活性ガス
等、架橋反応に関与しない気体が併存していてもよい。
本発明においては1以上のように多孔性支持体トの原液
塗布層に原液と混和しない架橋剤溶液を接触させるか、
又は架橋剤蒸気を接触させることにより、半透性を有す
る緻密な超薄膜を支持体に形成させることができる。
また上記操作の後、加熱処理することによって架橋を促
進させることもでき、かかる加熱処理は通常80〜18
0℃、好ましくは100〜150℃の温度で1〜60分
間、好ましくは5〜30分間行なうのがよい。
このようにして得られた緻密層の厚さは原液における反
応性基質混合物の濃度、架橋剤溶液の濃度、反応性基質
混合物と架橋剤との接触時間等にもよるが1通常50〜
5000人、好ましくは100〜2000人とするのが
よい。緻密層が余シに薄いときは膜面に部分的な欠陥が
生じゃすく、一方。
余りに厚すぎるときは実用上透水性が低くなる。
さらに本発明の他の態様として、上述の如く多孔性支持
体上に緻密層を形成してなる複合半透膜に、放射線を照
射して架橋密度を増大させることが好ましい。
上記放射線は電離性放射線であれば特に限定されないが
、例えば電子線、中性子線、α線、β線、γ線等を用い
ることができる。これらの放射線の照射線量は、放射線
の照射雰囲気の温度や圧力等によって異なるが1通常1
〜50 Mrad 、好ましくは3〜20 Mradが
適当である。
かかる放射線を前記複合膜に照射することにより、緻密
層の架橋密度を増大させることができ。
かくして耐薬品性、耐熱性、耐塩素性1選択透過性等が
さらに著しく浸れた複合半透膜を得ることができる。
(4)発明の効果 以−Lに述べた如く本発明によれば、トリアジンとポリ
アミン単量体との反応により得られるオリゴマーとポリ
アミン単量体とを特定量含有する反応性基質混合物を用
いることにより、該混合物の溶液を多孔性支持体上に塗
布又は含浸させる際に適度な粘性を持たせることができ
るため、塗シむらやハジキが発生せず極めて均一な緻密
層を形成させることができ、かつ適度な架橋密度により
十分な皮膜強度を有する緻密層を形成させることができ
る。したがって以下の実施例にも示すように耐塩素性、
耐熱性、耐アルカリ性、耐酸性等の耐久性にすぐれると
共に、さらに選択透過性及び透水性の基本性能にすぐれ
た複合半透膜を再現性良好に得ることができるという利
点がある。
(5)実施例 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお実
施例において排除率とは次式によって定義される値であ
る。
実施例1 ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアクリロイル−8−ト
リアシソ1.0重量%水溶液100TILtにピペラジ
ン2.5重量%水溶液100mを常温で100m//h
rの速度で滴下反応させることにより(トリアジン1(
)0重量部に対してピペラジン250ffi量部に相当
)1反応性基質混合物を含有する水溶液を得た(濃度1
.5重量%)。かかる水溶液をGPC法により分析した
ところ1反応性基質混合物の組成すなわちオリゴマー、
ピペラジン、変性トリアジンの重量比率はそれぞれ42
.1%、46.4%、1).5%であり、オリゴマーの
平均分子量は3800であった。
上記反応性基質溶液をポリスルホン(ユニオン・カーバ
イド社製、商品名;P−3500)からなる多孔性支持
体(膜定数; 1.02 X 1O−2Vct/l 、
秒・気圧)の緻密層側に均一に塗布した後、この多孔性
支持体を塩化イソフタロイルの0.05重1)%n−ヘ
キサン溶液に25℃の温度で60秒間浸漬した。
次いで支持体を引き上げて膜面に付着しているn−へキ
チンを揮散させた後、130℃の温度で10分間加熱処
理を行なって、緻密層の厚さがSOO人である複合半透
膜を得た。
かくして得られた複合半透膜に塩化す) IJウムの2
000 ppm水溶液を温度20℃、圧力30橡/mの
条件下で供給して逆浸透試験を行なったところ。
24時間後の透水量は2.08m/−・日、排除率は9
0.8%であった。
実施例2 架橋剤溶液として塩化イソフタロイルの0.03重量%
n−へキチン溶液を用いた以外は実施例1と同様の方法
で複合半透膜を得た。がかる複合半透膜を用いて実施例
1と同様に逆浸透試験を行なったところ、透水量は2.
10 tri/nf・日、排除率は91.2%であった
実施例3 ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアクリロイル−3−)
IJ7ジン1.0重量%水溶液100肩/にピペラジン
固体2.Ofを6分割したものを1時間かけて分割添加
して反応させることにより(トリアジン100M量部に
対してピペラジン200重量部に相当)、反応性基質混
合物を含有する水溶液を得た(濃度3重量%)。かかる
水溶液を実施例1と同様にして分析したところ、オリゴ
マー、ビベラジン、変性トリアジンの重量圧率はそれぞ
れ452%、44.8%、 10.0%であり、オリゴ
マーの平均分子量は2000であった。
上記反応性基質溶液を用いる以外は実施例1と同様にし
て、緻密層の厚さが120(IAである複合半透膜を得
、この複合半透膜を実施例■と同様にして評価したとこ
ろ、透水量は1.54trlymp・日、排除率は96
.5%であった。
実施例4 架橋剤溶液として塩化イソフタロイルの0.04重量%
n−ヘキサン溶液を用いた以外は実施例3と同様の方法
で複合半透膜を得、この複合半透膜を実施例1と同様に
して評価したところ、透水量は1.78rIfN、日、
排除率は96.2%であった。
実施例5 多召性支持体としてポリイミドからなる分画分子量20
000の限外r過膜(特開昭55−152507号公報
に記載)を用いる以外は実施例3と同様の方法で複合半
透膜を得、この複合半透膜を実施例1と同様にして評価
したところ、透水量は1.67姫曾・日、排除率は95
,7%であった。
実施例6 ヘキサヒドロー1.3.5− トリアクリロイル−8−
トリアジン1.0重量%水溶液100i/にピペラジン
0.7重量%水溶液100dを一度に加え、6時間後ピ
ペラジン固体1.51を加えて反応させることにより(
トリアジン100重量部に対してピペラジン220重量
部に相当)、反応性基質混合物を含有する水溶液を得た
(濃度1.5重量%)。かがる水溶液を実施例1と同様
にして分析したところ、オ、サゴマー。ピペラジン、変
性トリアジンの重量比率はそれぞれ43.7%、45.
4%、10.9%であり、オリゴマーの平均分子量は1
500であった。
上記反応性基質溶液を用いる以外は実施例1と同様にし
て緻密度の厚さが90(偏ある複合半透膜を得、この複
合半透膜を実施例1と同様にして評価したところ、透水
量は1.85 rd/rd・日、排除率は92.0%で
あった。
実施例7 実施例4と同様の方法で得た複合半透膜に、窒素ガス雰
囲気中、常温で電子線発生装置(ESI社製; CB−
150型ELECTROCURTAIN )にて10M
radの照射線量で電子線を照射した。
得られた複合半透膜を実施例】と同様にして評価したと
ころ、透水量は1.51tn′An!・日、排除率は9
7.3%であった。
実施例8 実施例5と同様の方法で得た複合半透膜に、実施例7と
同様の方法で5 Mradの照射線量にて電子線を照射
した。得られた複合半透膜の膜性能は透水量1.48 
m!/nf ・日、排除率97.8%であった。
試験例1 実施例1,3.6で得られた複合半透膜を用いて以下の
各耐性試験を行なった後、実施例1と同様の方法で測定
した膜性能を第1表に示す。この表から明らかな如く1
本発明により得られた複合半透膜は、各耐久性に極めて
優れていることがわかる。
〈耐塩素性試験1 > 10 ppm塩素を含む200
0 ppm塩化ナトリウム水溶液を150 時間供給 く耐熱性試験1〉60℃の熱湯中に1ケ月間浸漬く耐ア
ルカリ性試験1>PH1)の溶液に25℃で1ケ月間浸
漬 く耐酸性試験1>PH2の溶液に25℃で1ケ月間浸漬 試験例2 実施例7,8で得られた複合半透膜を用いて以下の各耐
性試験を行なった結果を第2表に示す。
この表から明らかな如く1本発明により得られた複合半
透膜は、各耐久性に極めて優れていることがわかる。
〈耐塩素性試験2 > 30 ppm塩素を含む水溶液
に1ケ月間浸漬 く耐熱性試験2〉 80℃の熱湯中に]ケ月間浸漬 く耐アルカリ性試験2>PH12の溶液に25℃で1ケ
月間浸漬 く耐酸性試験2>PH1の溶液に25℃で1ケ月間浸漬 比較例1 ピペラジン2.5重量%水溶液100m/にヘキサヒド
ロ−1,3,5−)リアクリロイル−8−トリアジン1
.0重量%水溶液100m1を常温で100 ml/ 
hrの速度で滴下反応させることにより(トリアジン1
00重量部に対してピペラジン250重量部に相当)、
反応性基質混合物を含有する水溶液を得た(濃度1.5
重量%)。かかる水溶液を実施例1と同様にして分析し
たところ、オリゴマー、ピペラジン、変性トリアジンの
東1に+1;率シーtそJ+、イ!ノ17゜5%、43
.1%、49.4 ’76 ’(’ t!−)す、オリ
ゴ°:r −ノ’ド向分子量は1500であった。
上記反応性基質溶液を実施例1と同じ多孔性支持体の緻
密層に塗布しようとしたが、ノ1ジキが発生して均一に
塗布できなかった。
比較例2 ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアクリロイル−8−ト
リアジン1.0重量%水溶液100dにピペラジン0.
7重量%水溶液100コを一度に加え、6時間後にピペ
ラジン固体0.75rを加えて反応させることにより(
トリアジン100重量部に対してピペラジン140重量
部に相当)5反応性基質混合物を含有する水溶液を得た
(濃度1.5重量%)。かかる水溶液を実施例1と同様
にして分析したところ。
オリゴマー、ピペラジン、変性トリアジンの重量比率は
それぞれ60.2%、29.8%、10.0%であり、
オリゴマーの平均分子量は1800であった。
上記反応性基質溶液を用いる以外は実施例1と同様にし
て複合半透膜を得、かくして得られた複合半透膜を実施
例1と同様にして評価したところ。
透水量は1.21m’/m”・日、排除率は80.4%
であった。
第  1  表 透水量 (が/扉・日) 排除率 (%) 第  2  表 透水量 (tn’/rrf・日) 排除率 (%)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は水素又は炭素数1
    〜5のアルキル基を示す。) で表わされるトリアジンとポリアミン単量体を反応させ
    て得られるオリゴマーとポリアミン単量体とを主成分と
    する反応性基質混合物であって、該反応性基質混合物中
    の上記オリゴマーの割合が40重量%以上でかつオリゴ
    マー100重量部に対してポリアミン単量体を80〜1
    20重量部含む反応性基質混合物を含有する溶液を、多
    孔性支持体上に塗布又は含浸した後、アミノ基と反応し
    得る官能基を1分子中に2個以上有する多官能性架橋剤
    と接触させて、多孔性支持体上に緻密層を形成すること
    を特徴とする複合半透膜の製造方法。
  2. (2)オリゴマーの平均分子量が800〜20,000
    である特許請求の範囲第1項記載の複合半透膜の製造方
    法。
  3. (3)ポリアミン単量体が1級及び/又は2級アミノ基
    を1分子中に2個以上有する炭素数2〜25の脂肪族、
    脂環族又は芳香族ポリアミンである特許請求の範囲第1
    項記載の複合半透膜の製造方法。
  4. (4)多官能性架橋剤が2官能以上の酸ハロゲン化物で
    ある特許請求の範囲第1項記載の複合半透膜の製造方法
  5. (5)一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1、R_2及びR_3は水素又は炭素数1
    〜5のアルキル基を示す。) で表わされるトリアジンとポリアミン単量体を反応させ
    て得られるオリゴマーとポリアミン単量体とを主成分と
    する反応性基質混合物であって、該反応性基質混合物中
    の上記オリゴマーの割合が40重量%以上でかつオリゴ
    マー100重量部に対してポリアミン単量体を80〜1
    20重量部含む反応性基質混合物を含有する溶液を、多
    孔性支持体上に塗布又は含浸した後、アミノ基と反応し
    得る官能基を1分子中に2個以上有する多官能性架橋剤
    と接触させて、多孔性支持体上に緻密層を形成し、次い
    で放射線を照射して架橋密度を高めることを特徴とする
    複合半透膜の製造方法。
  6. (6)オリゴマーの平均分子量が800〜20,000
    である特許請求の範囲第5項記載の複合半透膜の製造方
    法。
  7. (7)ポリアミン単量体が1級及び/又は2級アミノ基
    を1分子中に2個以上有する炭素数2〜25の脂肪族、
    脂環族又は芳香族ポリアミンである特許請求の範囲第5
    項記載の複合半透膜の製造方法。
  8. (8)多官能性架橋剤が2官能以上の酸ハロゲン化物で
    ある特許請求の範囲第に項記載の複合半透膜の製造方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02501538A (ja) * 1986-10-20 1990-05-31 メムテック アメリカ コーポレーション 限外濾過薄膜
JPH0321336A (ja) * 1989-06-01 1991-01-30 E I Du Pont De Nemours & Co アミン改質ポリイミド膜

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JPH02501538A (ja) * 1986-10-20 1990-05-31 メムテック アメリカ コーポレーション 限外濾過薄膜
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