JPS61153715A - 粗微動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、粗微動装置に関し、特に測長機等において
、粗動送りや微動送りを容易におこなえるようにした粗
微動装置に関する。

（従来の技術） 従来の粗微動送り装置としては１例えば特開昭４９−１
０７５９号公報に開示されているように、微動送りの際
には、被送り体に連結したハーフナツトと、このハーフ
ナツトに噛み合う送りねじにより、被送り体を移動させ
るとともに、粗動送りの際には、レバーにより、ハーフ
ナツトと送りねじの噛み合いを解き、直接被送り体を移
動させる装置がある。

（発明が解決しようとする問題点） 上述の装置においては、微動送りの後粗動送りをおこな
うときに、レバーによりハーフナツトと送りねじの噛み
合いを解くというわずられしい動作を要する。また、粗
動送りの後、微動送りをおこなうときにも、レバーによ
りハーフナツトと送りねじを噛み合わせなければならな
い６（問題点を解決するための手段） この発明は、上記問題点を解決するための手段として、
少なくとも１個の剛性スプラインと、楕円形に撓まされ
、楕円の長軸に相当する円周上の２点において上記剛性
スプラインに噛み合う可撓スプラインと、前記可撓スプ
ラインを楕円形に撓ませて前記剛性スプラインに噛み合
わせる波動発生カムより成る撓み噛合式の減速装置と、
前記減速装置の波動発生カムと連結された微動ハンドル
と、前記減速装置の剛性スプラインもしくは可撓スプラ
インの一方に連結された粗動ハンドルと。

前記減速装置の剛性スプラインもしくは可撓スプライン
の一方に連結された出力軸と、前記粗動ハンドルに制動
力を与える制動手段とを有する粗微動装置を提供するも
のである。

（作　　　用） 上述した装置において、微動をおこなうときには、微動
ハンドルを回転させると、その回転は、減速装置により
減速されて、出力軸に伝達されるとともに、制動手段に
より、粗動ハンドルの回転が防止され、また、粗動をお
こなうときには、粗動ハンドルを制動手段の制動力以上
の力で回転させると減速装置全体が、回転することによ
り、粗動ハンドルの回転が出力軸に直接伝達されるよう
になっているため１例えば測長装置のように、粗動と微
動を繰り返す必要がある場合には、非常に操作効率が良
い。

（実　施　例） 第１図は、この発明の実施例装置の断面図であり、第２
図は、この発明に使用する減速装置の側面図、第３図は
、第２図の減速装置の組付状態を示す分解図である。

まず、第２図及び第３図に基き、この発明に使用する減
速装置について説明する。

なお、かかる減速装置は、既に市販されていて公知であ
り、例えば米国特許第９０６１４３号明細書。

特公昭４４−７７７３号公報および特開昭４８−９１７
０号公報にも、類似の機構が記載されている。

第２図及び第３図において、　（１０）は、その外周に
ベアリング（１２）を有する楕円形の波動発生カムであ
り、（１４）は、その内周をベアリング（１２）に接し
、その外周に歯部（１６）を有する可撓スプラインであ
る。

（１８）及び（２０）は、それぞれ、内周に歯部（２２
）（２４）を有する第１、第２の剛性スプラインであり
、第１の剛性スプライン（１８）の歯部（２２）は、可
撓スプライン（１４）の歯部（１６）より１例えば２枚
多い歯数を有しており、また第２の剛性スプライン（２
０）の歯部（２４）は、可撓スプライン（１４）の歯部
（１６）と同じ歯数を有している。

この減速装置において、楕円形の波動発生カム（１０）
を回転させ、楕円の長軸に相当する円周上における、可
撓スプライン（１４）の歯部（１６）と第１の剛性スプ
ライン（１８）の歯部（２２）の噛合点を周方向に沿っ
て移動させる。

すると、可撓スプライン（１４）の歯部（１６）と、第
１の剛性スプライン（１８）の歯部（２２）との歯数の
ちがいから、両者間に相対的回転が発生し、波動発生カ
ム（１０）が１回転する間に、第１の剛性スプライン（
１８）は、可撓スプライン（１４）に対して、歯数２枚
分だけ回転することになる。

ここで、第２の剛性スプライン（２０）の歯部（２４）
の歯数は、可撓スプライン（１４）の歯部（１６）の歯
数と同一であるため、両者の間に相対的な回転は生じな
いので、第１、第２の剛性スプライン（１８）（２０）
の間に、歯数２枚分の相対的な回転が生じることになる
。

このような減速装置において、波動発生カム（１０）を
入力側にし、剛性スプライン（１８）　（２０）のうち
、いずれか一方を固定すれば、他方の剛性スプラインよ
り、減速された回転を得ることができる。

また、第２の剛性スプライン（２０）を省略し、可撓ス
プライン（１４）を直接固定して、第１の剛性スプライ
ン（１８）より減速回転を得たり、第１の剛性スプライ
ンを固定して、直接可撓スプラインより回転を得ること
も可能である。

つぎに、第１図に基き、この発明の実施例について説明
する。

第１図において、（２６）は、把手（５２）を有する粗
動ハンドルであり、ねじ（２８）により、第２の剛性ス
プライン（２０）に止着されている。（３０）は、微動
ハンドルであり、軸（３２）を介して波動発生カム（１
０）に接続されている。　（３４）は１例えば測長機等
の送り機構などに連結された出力軸であり、ねじ（３６
）により、第１の剛性スプライン（１８）に止着されて
いる。

（３８）は、真ちゅう等の耐摩耗性のある材質で作られ
た制動用の固定ディスクであり、測長機等の機械本体（
４０）に止着された基体（４２）の凹部に圧入固定され
ている。　（４４）は、固定ディスク（３８）と同じく
、真ちゅう等の耐摩耗性のある材質で作られた制動用の
回転ディスクであり、バネ（４６）により付勢されたピ
ン（４８）の作用により、固定ディスク（３８）に一定
の力で接しながら、粗動ハンドル（２６）とともに回転
する。

（５０）は、制動力調整用のねじであり、このねじ（５
０）をもフてバネ（４６）の付勢力を調整することによ
り、固定ディスク（３８）と回転ディスク（４４）との
間の摩擦力を調整し、粗動ハンドル（２６）と基体（４
２）の間に適当な制動力が得られるようになっている。

このとき、粗動ハンドル（２６）と基体（４２）の間の
制動力が小さいと、出力軸（３４）の負荷の大きさによ
っては、微動ハンドル（３０）を回転させたときに、出
力軸（３４）が回転せず、粗動ハンドル（２６）が回転
してしまうため、粗動ハンドル（２６）と基体（４２）
の間には、一定以上の制動力が必要である。しかしなが
ら、この制動力が大きすぎると、粗動ハンドル（２６）
を回転させるときの負荷が大きくなるため、微動ハンド
ル（３０）を回転させたとき、粗動ハンドル（２６）が
回転しない範囲内で、制動力を小さくすることが好まし
い。

上述した装置において、微動をおこなうときには、微動
ハンドル（３０）を回転させると、軸（３２）を介して
波動発生カム（ｉｏ）が回転することにより、第１の剛
性スプライン（１８）と第２の剛性スプライン（２０）
の間に、両スプラインの歯部（２２）　（２４）の歯数
差分だけ相対的な回転が生じる。

このとき、第２の剛性スプライン（２０）は、ディスク
（３８）　（４４）間の摩擦力により回転しないので。

第１の剛性スプライン（１８）が前述した歯数差分回転
し、従って、第１の剛性スプライン（１８）に止着され
た出力軸（３４）が減速されて微動で回転する。

また、粗動をおこなうときには１把手（５２）により、
粗動ハンドル（２６）を回転させると、その回転は、第
２の剛性スプライン（２０）、可撓スプライン（１４）
、第１の剛性スプライン（１８）を介して直接出力軸（
３４）に伝達され、出力軸（３４）は、粗動ハンドル（
２６）と同じ角速度で回転する。

上述した実施例は、２個の剛性スプライン（１８）（２
０）を設けた場合について述べたが、第２の剛性スプラ
イン（２０）を省略し、可撓スプライン（１４）と粗動
ハンドル（２６）を直接連結させてもよい。

また、第２の剛性スプライン（２０）を省略した場合に
、可撓スプライン（１４）を出力軸（３４）に連結し。

第１の剛性スプライン（１８）を粗動ハンドル（２６）
に連結してもよい。

（発明の効果） この発明の粗微動装置によれば、粗動から微動をおこな
う場合や、微動から粗動をおこなう場合において、その
切替えをおこなう動作が不要となるため、特に測長機な
どのように、粗動と微動を交互にくり返す装置において
、特に作業能率が向上するという効果がある。

また、この発明の粗微動装置は、撓み噛合式の減速装置
を使用しているため、コンパクトでありながら、大きな
減速比が得られ、バックラッシュ等も少ないという効果
もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の実施例装置の断面図、第２図は、
この発明に使用する減速装置の側面図。 第３図は、第２図の減速装置の組付状態を示す分解図で
ある。 （１０）波動発生カム　　　（１４）可撓スプライン（
１６）第１の剛性スプライン （２０）第２の剛性スプライン （２６）粗動ハンドル　　　（３０）微動ハンドル（３
４）出力軸　　　　　　（３８）固定ディスク（４４）
回転ディスク 第２図 どす

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも１個の剛性スプラインと、楕円形に撓
   まされ、楕円の長軸に相当する円周長の２点において上
   記剛性スプラインに噛み合う可撓スプラインと、前記可
   撓スプラインを楕円形に撓ませて、前記剛性スプライン
   に噛み合わせる波動発生カムより成る撓み噛合式の減速
   装置と、 前記減速装置の波動発生カムと連結された微動ハンドル
   と、 前記減速装置の剛性スプラインもしくは可撓スプライン
   の一方に連結された粗動ハンドルと、前記減速装置の剛
   性スプラインもしくは可撓スプラインの一方に連結され
   た出力軸と、 前記粗動ハンドルに制動力を与える制動手段とを有する
   ことを特徴とする粗微動装置。
2. （２）制動手段の制動力が可変である特許請求の範囲第
   （１）項に記載の粗微動装置。
3. （３）減速装置が、２個の剛性スプラインを有し、該剛
   性スプラインの一方を、粗動ハンドルに連結し、かつ他
   方を出力軸に連結した特許請求の範囲第（１）項もしく
   は第（２）項に記載の粗微動装置。
4. （４）減速装置の剛性スプラインもしくは可撓スプライ
   ンの一方を粗動ハンドルに連結し、同じく他方を、出力
   軸に連結した特許請求の範囲第（１）項もしくは第（２
   ）項に記載の粗微動装置。