JPS6114610B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6114610B2
JPS6114610B2 JP58225565A JP22556583A JPS6114610B2 JP S6114610 B2 JPS6114610 B2 JP S6114610B2 JP 58225565 A JP58225565 A JP 58225565A JP 22556583 A JP22556583 A JP 22556583A JP S6114610 B2 JPS6114610 B2 JP S6114610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
composition
sio
sample
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58225565A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60119009A (ja
Inventor
Takeshi Wada
Hiroshi Nakamura
Masami Fukui
Nobutate Yamaoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP58225565A priority Critical patent/JPS60119009A/ja
Priority to EP84114403A priority patent/EP0155365B1/en
Priority to DE8484114403T priority patent/DE3476653D1/de
Priority to KR1019840007496A priority patent/KR860001740B1/ko
Priority to US06/676,652 priority patent/US4610970A/en
Publication of JPS60119009A publication Critical patent/JPS60119009A/ja
Priority to US06/753,169 priority patent/US4626393A/en
Publication of JPS6114610B2 publication Critical patent/JPS6114610B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、誘電体磁器組成物に関し、更に詳細
には、積層型磁器コンデンサの誘導体として好適
な誘電体磁器組成物に関する。 従来技術 従来、積層磁器コンデンサを製造する際には、
誘電体生シート(グリーンシート)に白金、パラ
ジウム等の貴金属の導電性ペーストを印刷し、こ
れを複数枚積み重ねて圧着し、1300℃以上の酸化
性雰囲気中で高温焼成た。上述の如く、貴金属を
使用すれば、酸化性雰囲気中で高温焼成しても目
的とする内部電極を得ることが出来る。しかし、
白金、パラジウム等の貴金属は高価であるため、
必然的に積層磁器コンデンサがコスト高になつ
た。この問題を解決するために、本件出願人は、
特願昭57―200103号によつて非酸化雰囲気、1100
〜1200℃で焼結させることが可能な誘電体磁器組
成物を提案した。しかし、この磁器組成物誘電体
とする磁器コンデンサにおいて、静電容量の温度
変化率をJIS規格で規定されている−25℃〜+85
℃で±10%の範囲に保証することが出来なかつ
た。 発明の目的 そこで、本発明の目的は、1200℃以下で焼結さ
せることが出来且つ静電容量の温度変化率を±10
%の範囲にすることが出来る誘電体磁器組成物を
提供することにある。 発明の構成 上記目的を達成するための本発明は、
Bak-x-yMxLyOkTiO2(但し、MはMg及びZnの少
なくとも1種の金属、LはSr及びCaの少なくと
も1種の金属、kは1.0〜1.04の範囲の数値、x
は0.002〜0.049の範囲の数値、yは0.001〜0.048
の範囲の数値、x+yは0.02〜0.05の範囲の値)
から成る100重量部の基本成分と、Li2OとSiO2
MO(但し、MOはBaO,CaO,SrOの少なくと
も1種の金属酸化物)とから成る0.2〜10.0重量
部の添加成分との混合物質を焼成したものであ
り、且つ前記Li2Oと前記SiO2と前記MOとの組成
範囲が、これ等の組成をモル%で示す三角図にお
ける、前記Li2Oが5モル%、前記SiO2が70モル
%、前記MOが25モル%の組成を示す第1の点A
と、前記Li2Oが10モル%、前記SiO2が50モル
%、前記MOが40モル%の組成を示す第2の点B
と、前記Li2Oが49モル%、前記SiO2が50モル
%、前記MOが1モル%の組成を示す第3の点C
と、前記Li22Oが24モル%、前記SiO2が75モル
%、前記MOが1モル%の組成を示す第4の点D
とを順に結ぶ4本の直線で囲まれた領域内とされ
ていることを特徴とする誘電体磁器組成物に係わ
るものである。なお、上記基本成分を示す組成式
において、k−x−y,x,y,kは、勿論それ
ぞれの元素の原子数を示す。 発明の作用効果 上記発明によれば次の作用効果が得られる。 (イ) この誘電体磁器組成物は1200℃以下且つ非酸
化性雰囲気で焼結可能であるので、ニツケル等
の卑金属を内部電極として有する積層磁器コン
デンサを提供することが出来る。 (ロ) 比誘電率εsが2000以上、誘電体損失tanδが
2.5%以下、抵抗率ρが1×106MΩ・cm以上で
あり且つ静電容量の温度変化率が−25℃〜+85
℃で±10%の範囲に収まる誘電体磁器組成物を
提供することが出来る。 (ハ) 1200℃で焼成可能であるので、焼成時ののエ
ネルギ消費量を低減させることが出来る。 実施例 次に、本発明の実施例及び比較例について述べ
る。 第1表の試料No.1のk−x−y=1.02,Mg=
0.005,Zn=0.005,x=0.01,Sr=0.01,y=
0.01,k=1.04に従つて決定される組成式
Ba1.02M0.01L0.01O1.04TiO2、更に詳細には、
Ba1.02Mg0.005Zn0.005Sr0.01O1.04TiO2から成る基本
成分を得るために、純度99.0%以上のBaCO3
MgO,ZnO,SrCO3,及びTiO2を925.62g,
0.93g,1.88g,6.80g,368.14gそれぞれ秤量し、
これ等の原料を15時間湿式混合した。なお、上記
原料の割合を不純物を目方に入れないでモル部で
示すと、BaCO31.02モル部、MgO0.005モル部、
ZnO0.005モル部、SrCO30.01モル部、TiO21.0モ
ル部となる。次に、上記原料混合物を150℃で4
時間乾燥後、粉砕して約1200℃、2時間大気中で
仮焼し、上記組成式の基本成分の粉末を得た。 一方、第1表の試料No.1の添加成分を得るため
に、Li2CO36.45g(5モル%)とSiO273.40g(70
モル%)とBaCO351.75g(15モル%)と
CaCO315.39g(8.55モル%)とSrCO33.23g(1.25
モル%)を秤量し、この混合物にアルコールを
300c.c.加え、ポリエチレンポツトにてアルミナボ
ールを用いて10時間撹拌した後、大気中1000℃で
2時間仮焼成し、これを450c.c.の水と共にアルミ
ナポツトに入れ、アルミナボールで15時間粉砕
し、しかる後、150℃で4時間乾燥させてLi2Oが
5モル%、SiO2が70モル%、MOが25モル%
(BaO15モル%+CaO8.75モル%+SrO1.25モル
%)の組成の添加成分の粉末を得た。 次に、基本成分の粉末1000gに対して上記添加
成分の粉末100g(10重量%)を加え、更に、ア
クリル酸エステルポリマー、グリセリン、縮合リ
ン酸塩の水溶液から成る有機バインダを基本成分
と添加成分との合計重量に対して15重量%添加
し、更に、50重量%の水を加え、これ等をボール
ミルに入れて粉砕及び混合して磁器原料のスラリ
ーを作製した。 次に、上記スラリーを真空脱泡機に入れて脱泡
し、このスラリーをリバースロールコーターに入
れ、ここから得られる薄膜成形物を長尺なポリエ
ステルフイルム上に連続して受け取ると共に、同
フイルム上でこれを100℃に加熱して乾燥させ、
厚さ約25μの未焼結磁器シートを得た。このシー
トは、長尺なものであるが、これを10cm角の正方
形に栽断して使用する。 一方、内部電極用の導電ペーストは、粒径平均
1.5μのニツケル粉末10gと、エチルセルローズ
0.9gをプチルカルビトール9.1gに溶解させたもの
とを撹拌機に入れ、10時間撹拌することにより得
た。この導電ペーストを長さ14mm、幅7mmのパタ
ーンを50個程有するスクリーンを介して上記未焼
結磁器シートの片面に印刷した後、これを乾燥さ
せた。 次に、上記印刷面を上にして未焼結磁器シート
を2枚積層した。この際、隣接する上下のシート
において、その印刷面がパターンの長手方向に約
半分程ずれるように配置した。更に、この積層物
の上下両面にそれぞれ4枚ずつ厚さ60μの未焼結
磁器シートを積層した。次いで、この積層物を約
50℃の温度で厚さ方向に約40トンの圧力を加えて
圧着させた。しかる後、この積層物を格子状に栽
断し、約100個の積層チツプを得た。 次に、この積層体を雰囲気焼成が可能な炉に入
れ、大気雰囲気中で100℃/hの速度で600℃まで
昇温して、有機バインダを燃焼させた。しかる
後、炉の雰囲気を大気からH22体積%+N298体積
%の雰囲気に変えた。そして、炉を上述の如き還
元性雰囲気とした状態を保つて、積層体加熱温度
を600℃から焼結温度の1070℃まで100℃/hの速
度で昇温して3時間保持した後、100℃/hの速度
で600℃まで降温し、雰囲気を大気雰囲気におき
かえて、600℃を30分間保持して酸化処理を行
い、その後、室温まで冷却して積層焼結体チツプ
を作製した。 次に、電極が露出する焼結体チツプの側面に亜
鉛とガラスフリツトとビヒクルとから成る導電性
ペーストを塗布して乾燥し、これを大気中で550
℃の温度で15分間焼付け、亜鉛電極層を形成し、
更にこの上に銅を無電解メツキで被着させて、更
にこの上に電気メツキ法でPb―Sn半田層を設け
て、一対の外部電極を形成した。 これにより、第1図に示す如く、誘電体磁器層
1,2,3と、内部電極4,5と、外部電極6,
7から成る積層磁器コンデンサ10が得られた。
なお、このコンデンサ10の誘電体磁器層2の厚
さは0.02mm、内部電極4,5の対向面積は、5mm
×5mm=25mm2である。また、焼結後の磁器層1,
2,3の組成は、焼結前の基本成分と添加成分と
の混合組成と実質的に同じであり、複合プロブス
カイト型構造の基本成分
(Ba1.02Mg0.005Zn0.005Sr0.01O1.01TiO2)の結晶粒子
間にLi2O5モル%とSiO270モル%とBaO15モル%
とCaO8.75モル%とSrO1.25モル%とから成る添
加成分がほぼ均一に分布したものであると考えら
れる。 次に、10個のコンデンサ10の電気特性を測定
し、その平均値を求めたところ、第2表に示す如
く、比誘電率εsが2820、tanδが1.9%、抵抗率
ρが6.5×106MΩ・cm、+20℃の静電容量を基準
にした−25℃及び+85℃の静電容量の温度変化率
△C-25、△C+85が−7.2%、+4.8%であつた。ま
た、JIS規格に基づく静電容量の温度特性を−25
℃〜+85℃の範囲で測定したところ、第2図の特
性曲線となり、±10%の範囲に収まつた。 なお、電気的特性は次の要領で測定した。 (A) 比誘電率εsは、温度20℃、周波数1kHz、電
圧〔実効値〕0.5Vの条件で静電容量を測定
し、この測定値と電極4,5の対向面積25mm2
電極4,5間の磁器層2の厚さ0.02mmから計算
で求めた。 (B) 誘電体損失tanδ(%)は比誘電率と同一条
件で測定した。 (C) 抵抗率ρ(MΩ・cm)は、温度20℃において
DC50Vを1分間印加した後に電極6,7間の
抵抗値を測定し、この測定値と寸法とに基づい
て計算で求めた。 (D) 静電容量の温度特性は、恒温槽の中に試料を
入れ、−25℃、0℃、+20℃、+40℃、+60℃、+
85℃の各温度において、周波数1kHz、電圧
〔実効値〕0.5Vの条件で静電容量を測定し、20
℃の時の静電容量に対する各温度における変化
率を求めることによつて得た。 以上、試料No.1の作製方法及びその特性につい
て述べたが、試料No.2〜44についても、基本成分
及び添加成分の組成、これ等の割合、及び非酸化
性雰囲気での焼成温度を第1表及び第2表に示す
ように変えた他は、試料No.1と全く同一の方法で
積層磁器コンデンサを作製し、同一方法で電気的
特性を測定した。 第1表は、それぞれの試料の基本成分
(Bak-x-yMxLyOkTiO2)と添加成分との組成を示
し、第2表には、それぞれの試料のMO成分の組
成、非酸化性雰囲気での焼結のための焼成温度、
及び電気的特性を示す。なお、第1表の基本成分
の欄のk−x−y,x,y,kは組成式の各元素
の原子数、即ちTiの原子数を1とした場合の各
元素の原子数の割合を示す。xの欄のMgとZnと
は、一般式のMの内容を示し、Mg及びZnの欄に
はこれ等の原子数が示され、合計の欄にはMgと
Znとの合計値(x)が示されている。yの欄の
SrとCaとは一般式のLの内容を示し、このSrと
Caの欄にはこれ等の原子数が示され、合計の欄
にはSrとCaとの合計値(y)が示されている。
第2表の添加成分におけるMOの組成の欄には、
BaO,CaO,SrOの割合がモル%で示されてい
る。添加成分の添加量は基本成分100重量部(一
定)に対する重量部で示されている。静電容量の
温度特性は、−25℃と+85℃の静電容量変化率△
C-25(%)と△C+85(%)で示されている。
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表及び第2表から明らかな如く、本発明に
従う試料では、非酸化性雰囲気、1200℃以下の焼
成で、比誘電率εsが2000以上、誘電体損失tanδ
が2.5%以下、抵抗率ρが1×106MΩ・cm以上、
静電容量の温度変化率△Cが±10%の範囲とな
り、所望特性のコンデンサを得ることが出来る。
一方、試料No.2,3,5,6,8,13,23,27,
29,33,35,37,38,41,42,43,44では本発明
の目的を達成することが出来ない。従つて、これ
等は本発明の範囲外のものである。 第2図には試料No.1の静電容量の温度特性のみ
が示され、その他の試料の温度特性が示されず、
且つ第2表には△C-25と△C+85のみが示されてい
るが、その他の本発明の範囲に属する試料の−25
℃〜+85℃の範囲の静電容量の変化率△Cも、±
10%の範囲に収まつている。 次に、組成の限定理由について述べる。 添加成分の添加量が零の場合には、試料No.8か
ら明らかな如く、焼成温度が1250℃であつても緻
密な焼結体が得られないが、試料No.32に示す如
く、添加量が100重量部の基本成分に対して0.2重
量部の場合には、1180℃の焼成で所望の電気的特
性を有する焼結体が得られる。従つて、添加成分
の下限は0.2重量部である。一方、試料No.29に示
す如く、添加量が12重量部の場合にはtanδが2.6
%となり、所望特性よりも悪くなるが、試料No.1
に示す如く、添加量が10重量部の場合には所望特
性を得ることが出来る。従つて、添加量の上限は
10重量部である。 x+yの値が、試料No.3に示す如く、0.01の場
合には、△C-25が範囲外の−11.2%、△C+85が範
囲外の+10.6となるが、試料No.1に示す如く、x
+y=0.02の場合には、所望の電気的特性が得ら
れる。従つて、x+yの下限値は0.02である。一
方、試料No.42に示す如く、x+y=0.06の場合に
は、△C-25が範囲外の−13.8%となるが、試料No.
18に示す如く、x+y=0.05の場合には所望の電
気的特性が得られる。従つて、x+yの上限値は
0.05である。 xの値が、試料No.44に示す如く、0.001の場合
には、tanδが範囲外の2.6%となるが、試料No.14
及び19に示す如く、xの値が0.002になると、添
加効果が生じ、所望の電気的特性が得られる。従
つて、xの下限値は0.002である。 L成分のSr及びCaは磁器の焼成を容易にする
働きをなす。そして、このL成分(Sr,Ca)の
添加効果は試料No.17及び40に示す如く、y=
0.001から生じる。従つて、yの値の下限は0.001
である。 x+yの上限値が0.05であり、yの下限値が
0.001であるので、xの上限値は、試料No.17及び
40に示す如く必然的に0.049となる。一方、xの
下限値が0.002であるので、yの上限値は試料No.
30及び39に示す如く必然的に0.048となる。な
お、M成分がMgとZnとの内の1種又は2種の場
合、及びL成分がSrとCaとの内の1種又は2種
の場合の何れにおいても、xを0.002〜0.049、y
を0.001〜0.048、x+yを0.02〜0.05の範囲にす
ることが望ましい。 kの値が、試料No.38に示す如く、0.98の場合に
は、ρが2.6×103MΩ・cmとなり、大幅に低くな
るが、試料No.19及び26に示す如く、kの値が1.00
の場合には、所望の電気的特性が得られる。従つ
て、kの値の下限は1.00である。一方、kの値
が、試料No.2に示す如く、1.05の場合には緻密な
焼結体が得られないが、試料No.4に示す如く、k
の値が1.04の場合には所望の電気的特性が得られ
る。従つて、kの値の上限は1.04である。 添加成分の好ましい組成は、Li2O―SiO2―MO
の組成比を示す第3図の三角図に基づいて決定す
ることが出来る。三角図の第1の点Aは、試料No.
1のLi2O5モル%、SiO270モル%、MO25モル%
の組成を示し、第2の点Bは、試料No.17の
Li2O10モル%、SiO250モル%、MO40モル%の組
成を示し、第3の点Cは、試料No.26のLi2O49モ
ル%、SiO250モル%、MO1モル%の組成を示
し、第4の点Dは、試料No.11のLi2O24モル%、
SiO275モル%、MO1モル%の組成を示す。本発
明の範囲に属する試料の添加成分の組成は、三角
図の第1〜第4の点A〜Dを順に結ぶ4本の直線
で囲まれた領域以内の組成になつている。この領
域内の組成とすれば、所望の電気的特性を得るこ
とが出来る。一方、試料No.23,33,35,37のよう
に、添加成分の組成が本発明で特定した範囲外と
なれば、緻密な焼結体を得ることが出来ない。ま
た、試料No.13の場合には、1200℃以下の温度で緻
密な焼結体を得ることが出来ない。 なおMO成分は、例えば、試料No.11,19,20,
21,22,26に示す如くBaO,CaO,SrOいずれか
一つであつてもよいし、又は他の試料で示すよう
に適当な比率でこれ等を混合したものであつても
よい。要するに、MO成分は、BaO,CaO,SrO
の少なくとも1種でよい。 変形例 以上、本発明の実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば次の
変形例が可能なものである。 (a) 基本成分の中に、本発明の目的を阻害しない
範囲で微量のMnO2(好ましくは0.05〜0.1重量
%)等の鉱化剤を添加し、焼結性を向上させて
もよい。また、その他の物質を必要に応じて添
加してもよい。 (b) 基本成分を得るための出発原料を、実施例で
示したもの以外の例えば、BaO,SrO,CaO等
の酸化物又は水酸化物又はその他の化合物とし
てもよい。また、添加成分の出発原料を酸化
物、水酸化物等の他の化合物としてもよい。 (c) 酸化温度を600℃以外の焼結温度よりも低い
温度(好ましくは1000℃以下)としてもよい。
即ち、ニツケル等の電極と磁器の酸化とを考慮
して種々変更することが可能である。 (d) 非酸化性雰囲気中の焼成温度を、電極材料を
考慮して種々変えることが出来る。 (e) 焼結を中性雰囲気で行つてもよい。 (f) 積層磁器コンデンサ以外の一般的な磁器コン
デンサにも勿論適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる積層型磁器コ
ンデンサを示す断面図、第2図は試料No.1の磁器
コンデンサの静電容量の温度特性を示す図、第3
図は添加成分の組成範囲を示す三角図である。 1,2,3…磁器層、4,5…内部電極、6,
7…外部電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Bak-x-yMxLyOkTiO2(但し、MはMg及びZn
    の少なくとも1種の金属、LはSr及びCaの少な
    くとも1種の金属、kは1.0〜1.04の範囲の数
    値、xは0.002〜0.049の範囲の数値、yは0.001〜
    0.048の範囲の数値、x+yは0.02〜0.05の範囲の
    値)から成る100重量部の基本成分と、 Li2OとSiO2とMO(但し、MOはBaO,CaO,
    SrOの少なくとも1種の金属酸化物)とから成る
    0.2〜10.0重量部の添加成分と の混合物質を焼成したものであり、且つ前記
    Li2Oと前記SiO2と前記MOとの組成範囲が、これ
    等の組成をモル%で示す三角図における、 前記Li2Oが5モル%、前記SiO2が70モル%、
    前記MOが25モル%の組成を示す第1の点Aと、 前記Li2Oが10モル%、前記SiO2が50モル%、
    前記MOが40モル%の組成を示す第2の点Bと、 前記Li2Oが49モル%、前記SiO2が50モル%、
    前記MOが1モル%の組成を示す第3の点Cと、 前記Li2Oが24モル%、前記SiO2が75モル%、
    前記MOが1モル%の組成を示す第4の点Dと、 を順に結ぶ4本の直線で囲まれた領域内とされて
    いることを特徴とする誘導体磁器組成物。
JP58225565A 1983-11-30 1983-11-30 誘電体磁器組成物 Granted JPS60119009A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58225565A JPS60119009A (ja) 1983-11-30 1983-11-30 誘電体磁器組成物
EP84114403A EP0155365B1 (en) 1983-11-30 1984-11-28 Low temperature sintered ceramic materials for use in solid dielectric capacitors or the like, and method of manufacture
DE8484114403T DE3476653D1 (en) 1983-11-30 1984-11-28 Low temperature sintered ceramic materials for use in solid dielectric capacitors or the like, and method of manufacture
KR1019840007496A KR860001740B1 (ko) 1983-11-30 1984-11-29 유전체 세라믹 조성물
US06/676,652 US4610970A (en) 1983-11-30 1984-11-30 Low temperature sintered ceramic material for use in solid dielectric capacitors or the like, and method of manufacture
US06/753,169 US4626393A (en) 1983-11-30 1985-07-09 Method of manufacturing low temperature sintered ceramic materials for use in solid dielectric capacitors or the like

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58225565A JPS60119009A (ja) 1983-11-30 1983-11-30 誘電体磁器組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60119009A JPS60119009A (ja) 1985-06-26
JPS6114610B2 true JPS6114610B2 (ja) 1986-04-19

Family

ID=16831291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58225565A Granted JPS60119009A (ja) 1983-11-30 1983-11-30 誘電体磁器組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60119009A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62222512A (ja) * 1986-03-20 1987-09-30 キヤノン株式会社 誘電体材料
JP2666263B2 (ja) * 1986-12-16 1997-10-22 株式会社村田製作所 TiO2を主たる成分とする誘電体セラミクスに用いられる焼結助剤
JP2666265B2 (ja) * 1986-12-16 1997-10-22 株式会社村田製作所 TiO2を主たる成分とする誘電体セラミクスに用いられる焼結助剤
JP3276756B2 (ja) * 1993-02-03 2002-04-22 三洋電機株式会社 マイクロ波用誘電体磁器組成物
JP5051937B2 (ja) * 2000-02-29 2012-10-17 京セラ株式会社 誘電体磁器及びその製法並びに積層セラミックコンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60119009A (ja) 1985-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS621595B2 (ja)
JPH0552604B2 (ja)
JPH0518201B2 (ja)
JPH0524656B2 (ja)
JPH0552602B2 (ja)
JPH0559523B2 (ja)
JPH0524655B2 (ja)
JPH0518204B2 (ja)
JPH0559522B2 (ja)
JPH0524653B2 (ja)
JPS6114610B2 (ja)
KR930004743B1 (ko) 자기 콘덴서 및 그 제조방법
JPH0524654B2 (ja)
JPH0524652B2 (ja)
JPH0544764B2 (ja)
JPS621596B2 (ja)
JPS6114611B2 (ja)
JPH0524651B2 (ja)
JPH0552603B2 (ja)
JPS6114608B2 (ja)
JPH0518202B2 (ja)
JPS6114609B2 (ja)
JPH0551127B2 (ja)
JPH0518203B2 (ja)
JPH0532892B2 (ja)