JPS6114336Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、例えばジユーサ調理と
ミキサー調理とができるようにした調理機におい
て、使用していない調理機本体の取付部に臨ませ
られている駆動部に対する安全性をはかつた構造
に関する。

従来のこの種調理機において、基体にジユーサ
本体とミキサー本体とを選択的に取付けてジユー
サ調理とミキサー調理とが選択的に行われるよう
にした構造では基体の各取付部にこの取付部に着
脱自在に取付けられる調理機本体の調理用回転体
を回転させるための駆動部が配設され、調理機本
体が取付けられていないと駆動部が露出されてお
り、一方の取付部に調理機本体を取付けて調理加
工を行つている場合、他方の取付部の駆動部は露
出されたままの状態で回転し、手などが触れる危
険性がある。このため取付部に駆動部を覆う覆蓋
を設け、この覆蓋の開放時に電動機の電源回路を
開放するスイツチを覆蓋に連動して作動させるよ
うにすることが考えられるが、駆動部の回転中に
覆蓋を開放するとスイツチが作動されて電動機の
電源回路は開放される。しかしながら電動機の駆
動の楕性により駆動部は回転を継続し、危険性が
高い欠点がある。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、基体
の調理機本体取付部に配設した駆動部を覆う覆蓋
にこの駆動部を回転させる電動機の電源回路を開
閉するスイツチを連動させるとともにこの覆蓋の
手掛け部を覆う作動板を設け、この作動板によつ
て覆蓋の手掛け部を露出させると電動機の電源回
路が開放され、この状態で覆蓋を開放させるよう
にし、覆蓋によつて駆動部が露出されるときには
楕性で回転していた駆動部は停止されているよう
にして安全性を高めた調理機を提供するものであ
る。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説
明する。

１は調理機基体で、下部一側にはジユース容器
受台２が進退自在に設けられ、ミキサー調理時に
は受台２は基体１内に収納されるようになつてい
る。

また前記基体１の内面他端には電動機３が固着
され、この電動機３の駆動軸４の一端側は基体１
の内面に固着した減速歯車伝導機構５に連結さ
れ、この減速歯車伝導機構５の出力軸の先端には
第１の駆動部となるカツプリング部６が形成され
ている。また前記電動機３の駆動軸４の他端には
基体１の他側面に開口した通孔１７より突出され
ている先端に第２の駆動部となるカツプリング７
が設けられている。

また前記基体１の一側面には第１の調理機本体
８の第１の取付部９が形成されている。この取付
部９は第１の調理機本体８を嵌合する開口部の中
央部に前記第１の駆動部のカツプリング部６が配
設されている。

また前記基体１の他側面には前記第２の駆動部
のカツプリング７を中心部に配設した第２の取付
部１０が環状に形成された突縁１１にて形成さ
れ、この突縁１１に第２の調理機本体１２が着脱
自在に取付けられるようになつている。

また１３は前記第２の駆動部を被覆する覆蓋
で、前記突縁１１に軸４にて開閉自在に取付けら
れ、この覆蓋１３には手掛け部１５が開口され、
この手掛け部１５の内方には前記カツプリング７
に手が触れないように遮蔽する突片１６が突出さ
れている。

また１８は作動板で、一端には軸杆１９が突出
され、この作動板１８の軸杆１９にはコイル状の
スプリング２０が張設され、このスプリング２０
の一端は前記覆蓋１３の内面に係止固定され、他
端は前記軸杆１９に回転自在に設けた係止環１９
_aに係止され、作動板１８の軸杆１９はこのスプ
リング２０によつて外方に向つて押圧されるよう
になつている。そしてこの作動板１８の軸杆１９
の先端には前記突縁１１の内面に突設した係止部
２１に係止される係合部２２が形成され、作動板
１８が手掛け部１５を覆つている状態では係合部
２２に係止され、この状態を保持するため作動板
１８の先端を係合する係止突部１３_aが前記覆蓋
１３に設けられている。

また２３は前記電動機３の電源回路を開閉する
スイツチで、作動板１８が手掛け部１５を覆つた
状態で軸杆１９の係合部２２が係止部２１に係止
されているとき軸杆１９にてアクチユエータ２４
が押動され、スイツチ２３は閉成して電動機３の
電源回路は閉成され、作動板１８が手掛け部１５
を開放した状態で軸杆１９の係合部２２が係止部
２１から外れた状態で作動板１８はスプリング２
０によつて外方に押圧され、アクチユエータ２４
の押圧が解かれてスイツチ２３は開放されて電動
機３の電源回路は開放されるようになつている。

そしてこのスイツチ２３は第５図に示すように
交流電源２５に主スイツチ２６，電動機３と直列
に接続されている。

前記第１の調理機本体８は内径が先端に向つて
漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成形さ
れ、この本体８は軸方向を水平状にして基部側は
開口され、前記基体１に取着されるようになつて
いる。この本体８の基端側の上面には筒状の被調
理材料投入口２７が形成され、この投入口２７の
上端開口部２８から被調理材料を押圧する押棒２
９が嵌挿されている。

次に前記本体８の内周下面に基端側から先端部
にジユース流出開口３０が形成され、このジユー
ス流出開口３０には多数の小孔３１を有する弧状
の板状フイルター３２が着脱自在に配設され、こ
のフイルター３２は本体８の内面と略同一面を形
成している。

また前記本体８の先端中心部には軸受凹部３３
が形成され、この軸受凹部３３に金属または合成
樹脂にて成形された軸受３４が嵌合固着されてい
る。

また前記本体８の先端他側面に図示しないかす
排出口が筒状に突出開口されている。

さらに前記本体８の基端側開口部は着脱自在に
螺合される蓋体３５にて開閉自在に閉塞され、こ
の蓋体３５の内面中心部には軸支孔３６が形成さ
れ、この軸支孔３６には金属または合成樹脂にて
成形した軸受３７が嵌合固着されている。またこ
の蓋体３５は前記第１の取付９に嵌合され、図示
しないクランプ機構にて保持されるようになつて
いる。

次に３８は回転体で、この回転体３８は先端側
に向つて拡径した中空円筒状に形成され、この回
転体３８の先端開口部を閉塞する端面板と基端面
とにこの回転体３８を貫通した回転軸３９の両端
が突出され、この回転軸３９の両端は前記軸受３
４，３７に回転自在に軸架され、この回転軸３９
の基端には前記本体８の軸支孔３６から突出され
前記第１の駆動部とカツプリング部６に係脱自在
に係合されるカツプリング部が形成されている。
この回転体３８の中心は前記本体８の略円筒状の
内面の中心と略一致するようになつている。この
回転体３８の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧
搾部４１とが形成されている。この切削刃部４０
は前記本体８の投入口２７に位置されており、こ
の切削刃部４０と投入口２７の本体８の開口縁部
４２とにて投入された被調理材料は切削されるよ
うになつている。そして切削刃部４０間の谷部４
３と山部４４の径差は先端側に向つて小さくなつ
ている。またこの回転体３８の圧搾部４１は前記
螺旋状の切削刃部４０に連続する螺旋状翼部４５
を有し、一方方向の回転で被調理材料は先端側に
移送されるようになつており、この螺旋状翼部４
５の谷部４３と山部４４との径差は先端側に向つ
て漸次小さくなつており、この切削刃部４０と圧
搾部４１の翼部４５のピツチ間隔は先端側に向つ
て漸次小さくなつている。

またこの螺旋状の切削刃部４０の山部４４の圧
搾部４１の山部４７の外径と本体８の内周との間
隙は一定の小間隙に保持されている。

また前記本体８のかす排出口（図示せず）には
図示しないかす受容器が着脱自在に装着されるよ
うになつている。

次に前記第２の調理機本体１２は前記基体１の
第２の取付部１０に覆蓋１３を開いた状態で着脱
自在に取着されるようになつており、この第２の
取付部１０の突縁１１に嵌合される環状の嵌合部
４８が形成され、この調理機本体１２の上面は円
錘状台部４９が形成され、この台部４９には回転
軸５０が回転自在に軸架され、この回転軸５０の
基端には前記第２の駆動部のカツプリング７に係
合されるカツプリング５１が設けられており、こ
の回転軸５０の先端には調理用回転体のカツター
５２が設けられている。さらにこの調理機本体１
２には上面周縁にボトル５３を着脱自在に螺合す
る環状螺合部５４が形成されている。なおこのボ
トル５３の上面には蓋５５が設けられている。

次にこの実施例の作用について説明する。

ジユーサとして使明するときには第１図、第３
図に示すように覆蓋１３を閉じ、作動板１８をス
プリング２０に抗して押圧しながら回動して手掛
け部１５を覆うと、作動板１８の先端は係止突部
１３_aに係合してこの状態に保持されており、ま
たこのとき軸杆１９の回動で係合部２２は係止部
２１に係止されており、この係合部２２がスイツ
チ２３のアクチユエータ２４を押圧した状態とな
り、スイツチ２３は閉成した状態に保持される。
次いで基体１からジユース容器受台２を引出す。

また第１の調理機本体８の基端開口部から回転
体３８を挿入し、蓋体３５を螺合して開口部を閉
蓋し、回転体３８の回転軸３９は軸受３４，３７
に軸架された状態で蓋体３５から突出され、この
状態で蓋体３５を基体１の第１の取付部９に嵌合
し、図示しないクランプ機構で固着する。この状
態では回転体３８のカツプリング部が第１の駆動
部のカツプリング部６に結合される。

次いでジユース容器５６をジユース容器受台２
上に載置し、ジユース容器５６の開口部を本体８
のジユース流出開口３０の下方に位置させる。

この状態で主スイツチ２６を閉成すると、スイ
ツチ２３が閉閉成されているため電動機３は駆動
される。この電動機３の駆動で駆動軸４が回転さ
れ、減速歯車伝導機構５を介して回転されるカツ
プリング部６に結合された回転体３８が回転さ
れ、この状態で被調理材料投入口２７から被調理
材料を投入し、押棒２９にて押動すると、被調理
材料は回転体３８の切削刃部４０と投入口２７の
開口縁部にて切削されながら螺旋状の切削刃部４
０にて回転体３８の先端側に移送される。そして
切削された被調理材料は螺旋状の切削刃部４０に
連続する螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送
り込まれる。この圧搾部４１は螺旋状翼部４５の
谷部４９と山部４７との径差がは先端側に向つて
漸次小さくなつているため本体８の内面と谷部４
３との間で順次粉砕圧搾され、抽出された液分は
下部のジユース流出開口３０のフイルター３２の
小孔３１を通過し、ジユース容器５６内に滴下さ
れる。

またかす分は本体８の先端に向つて移送され、
かす排出口から排出される。

この状態に第２の駆動部のカツプリング７は回
転されているが、覆蓋１３にて被蓋されているの
で手が触れるおそれがない。

また第１の調理機本体８の回転体３８の回転時
に作動板１８を開くと軸杆１９の係合部２２が係
止部２１から外れ、軸杆１９はスプリング２０に
よつて外方に向つて移動され、スイツチ２３は開
放され、電動機３の電源回路は開放される。

次いで作動板１８の開放により露出されていた
手掛け部１５に指をかけて覆蓋１３を開放するこ
とができる。このときには作動板１８の回動によ
り電源回路が開放された電動機３は停止されてお
り、カツプリング７は停止されている。このよう
に電動機３の駆動回路が作動板１８の作動で開放
された瞬時には楕性で高速で回転されていたカツ
プリング７は覆蓋１３の開放で露出されるまでの
間に停止または停止に近い状態となつて危険性が
ない。

ジユーサ調理後は第１の取付部９から第１の調
理機本体８を蓋体３５とともに取外し、ジユース
容器受台２を基体１に収納する。

次にミキサー加工する場合には基体１を第２図
に示すように横転させ、第２の取付部１０を上方
に向け、覆蓋１３を開き、第２の取付部１０に第
２の調理機本体１２を取付けると、回転軸５０は
駆動軸４のカツプリング７に結合される。またこ
の調理機本体１２の装着によつてスイツチ２３の
アクチユエータ２４が押圧され、スイツチ２３は
閉成される。このとき一方の取付部９は下方に面
しているためカツプリング部６が回転されていて
も手が触れるおそれがない。

この状態で主スイツチ２６を閉成すると電動機
３は駆動され、駆動軸４にカツプリング７，５１
を介て結合された回転軸５０が回転し、ボトル５
３の内径部でカツター５２が回転し、ミキサー加
工が行われる。

本考案によれば、基体の複数の取付部のうち少
なくとも１つの取付部に開閉自在に設けられこの
取付部に臨ませられた駆動部を被覆する覆蓋と、
この覆蓋の手掛け部を開閉自在に覆う作動板と、
この作動板の開閉に応じて開閉され手掛け部の開
放時に電動機を停止させるスイツチとを設けたの
で、不使用時の駆動部は覆蓋にて被覆され、この
覆蓋の閉塞時には手掛け部が作動板には被覆さ
れ、そのままでは開放できず、手掛け部を露出さ
せるために作動板を開くと電動機は停止され、楕
性で高速で回転されている駆動部は次の覆蓋の開
放動作の段階で停止または停止に近い状態にあ
り、手が触れても傷を負うおそれがなく、安全性
が高められるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理機のジユ
ーサ調理時の断面図、第２図は同上ミキサー調理
時の断面図、第３図は第１図図示の拡大断面図、
第４図は同上平面図、第５図は電気回路図であ
る。 １…基体、３…電動機、６…第１の駆動部のカ
ツプリング部、７…第２の駆動部のカツプリン
グ、８…第１の調理機本体、９…第１の取付部、
１０…第２の取付部、１２…第２の調理機本体、
１３…覆蓋、１５…手掛け部、１８…作動板、２
３…スイツチ、３８…調理用回転体、５２…調理
用回転体のカツター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機によつて回転される複数系統の駆動部を
   それぞれ配設した複数の調理機本体取付部を有す
   る基体を備え、この基体の各調理機本体取付部に
   調理機本体を選択的に着脱自在に取付け、調理機
   本体の調理用回転体を前記駆動部に係脱自在に結
   合した回転させる調理機において、前記基体の複
   数の取付部のうち少なくとも１つの取付部に開閉
   自在に設けられこの取付部に臨ませられた駆動部
   を被覆する覆蓋と、この覆蓋の手掛け部を開閉自
   在に覆う作動板と、この作動板の開閉に応じて開
   閉され手掛け部の開放時に前記電動機を停止させ
   るスイツチとを具備したことを特徴とする調理
   機。