JPS61142633A - カラ−陰極線管およびそのランデイング補正方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はカラー陰極線管に係り、特に透磁率が大きくか
つ保磁力の小さい磁気シールド部材を用いたカラー陰極
線管とそのランディング補正方法罠関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、カラー陰極線管は第６図に示すように、少くと
も電子銃（７）を内蔵したネック部（１）とこのネック
部に結合されたファンネル部（２）と、このファンネル
部に接合された前面パネル部（３）と、この前面パネル
部の内面側に形成された螢光面部（４）と、この螢光面
部から所定距離だけ離されて配置されたシャドウマスク
部（５）と、このシャドウマスク部からファンネル部（
２）のネック側方向に配置された磁気シールド部（６）
とから形成されている。電子銃（７）から発射される電
子ビームα１はシャドウマスク部（５）の所定のマスク
孔（８）を通り、所定の螢光体（９）を励起させて発光
させる。

通常、電子ビームαＱを所定の螢光体（９）に正確に到
達させるためには、所定の螢光体（９）に対応する所定
のマスク孔（８）と螢光体（９）との距離を含めた位置
関係、および電子銃（力と図示しない偏向ヨークとの総
合的な関係で調整されるものである。

しかしながら、一般にカラー陰極線管を製造する過程で
の種々の条件および地磁気の影響等により前記螢光体と
前記マスク孔との位置関係が所定の距離の限界を越え、
前記電子ビームが前記所定の螢光体く正確に到達しない
現象、いわゆるう／ディングエラーが発生することがあ
る。この原因は、カラー陰極線管を製造する工程中の種
々の加熱炉の炉温のばらつき、部品の組立てエラー、偏
向ヨークを含む管外組立て部品のエラーに等に起因する
ものが考えられている。また地磁気の影響を防止するた
めに磁気シールド部（６）が設けられていることはよく
知られていることである。

一般に、前述した如きランディングエラーが発生した場
合は、ｌ径１０乃至２００、厚さ２乃至３ｎの永久磁石
片を前記ファンネル部の外側面の最適な位置に貼着して
前記電子ビームの進路を微調整し、前記所定の螢光体に
正確に到達するよう、いわゆるランディング補正が行わ
れる。

しかしながら、大型カラー陰極線管、例えば４０吋減力
ラー陰極線管においては、前記電子ビームの発射位置か
ら前記螢光面までの距離が、加吋壓カラー陰極線管の場
合に比べ、２倍前後、もしくはそれ以上になるため地磁
気の影響も非常に太きなものとなり、本発明者等の実験
によると、四吋諷カラー隅極線管では日本磁界で５０μ
ｍｓ変のランディング移動を示すＯＫ対し、４０吋皿カ
ラー陰極線管では２３　’Ｏμｍ程度のランディング移
動が発生してしまう。このように地磁気の影響を強く受
ける前記切吋聾カラー陰極線管の如き大型カラー陰極線
管において、従来と同様の磁気シールド部材、例えば鉄
を用いた場合は所定の地磁気のシールド効果が得られな
いことは明白である。本発明者等は、前記地磁気をシー
ルドするための磁気シールド部材として、例えばパーマ
ロイ等の透磁率が高くかつ保磁力の小さい材料を用いる
と良好な地磁気シールド効果が得られることを見出した
。

しかし、前記高透磁率の磁気シールド部材を用いた舵記
大型カラー右極管では前述した如き地磁気以外の製造工
程に係わる影響でランディングエラーが発生した場合、
そのランディング補正を従来と同様の方法で行なった場
合以下に述べる不都合が生じ実用に供し得ないことがわ
かった。

先ず従来のカラー陰極線管においてランディング補正を
行う方法を説明する。その手順は第４図に示す通り、う
／ディング補正用の永久磁石片を前記ファンネル部外側
部に貼付してランディングを最適な状態にして前記永久
磁石片を貼着固定し、次いで最大８００アンペアタ一ン
程度の交流磁界により磁気シールド部およびシャドウマ
スク等を含む前記カラー陰極線管全体の消磁を行う。次
いで再度ランディングチェックを行いランディングエラ
ーの認められるものは前記永久磁石片の貼付位置を再調
整する。しかしその再調整によってもランディングエラ
ーの調整が不可能なものは不良品として処理される。し
かし、例えば２０吋数カラー受像管においては前記消磁
前後のランディング位置の変化は１０μｍ未満であり実
用上影響のない範囲である。従って前記永久磁石片によ
るランディング補正を行うことによってランディングエ
ラーは十分実用域とすることが可能である。

しかし、前述した高透′ｔ＆ｉでかつ保磁力の小さい磁
気シールド部材を用いざる得ない大型カラー陰極線管に
おいては、前述した従来のう／ゲイング補正方法では、
永久磁石片によりランディング補正を行なった後、消磁
を行うと第３図ｆｂ）に概略説明する如くあたかも前記
永久磁石片のＮハ磁極を逆転させた如きランディング移
動が生じ、ランディング特性を実用域に調整することは
極めて困難であった。

〔発明の目的〕

本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、高透磁率
でかつ保磁力の小さい磁気シールド部材を用いた大盤カ
ラー陰極線管のランディングエラーを十分実用域に補正
するものでちる。

〔発明の概要〕

本発明は磁気シールド部の材料として高透磁率でかつ保
磁力が小さい材料を用いた大型カラー陰極線管のファン
ネル部に磁界の強さを調整できる電磁石構体を貼着固定
し、消磁を行なった後に前記電磁石構体に通電し、ラン
ディング補正を行うことによって上記目的を達成するも
のである。

〔発明の実施例〕

第１図は本発明を適用したカラー陰極線管の概略構成を
示すもので、電子銃を内蔵したネック部（１）とファン
ネル部（２）及び前面パネル部（３）は第６図に示した
従来のカラー陰極線管と同様の構造である。尚第１図に
おいて第６図と同一の要素は同一の符号を用いている。

また内蔵している螢光面部、シャドウｉスク部、電子銃
及び磁気シールド部についてもその構成は第６図に示す
ものと同様であるため説明は省略する。ファンネル部（
２）の外側面の最適な位置に電磁石構体αυを貼着し、
リード線０により接続された外部電源Ｃ１３によって前
記電磁石構体の磁界の強度と極性を調整することができ
る。第３図（ａ）は本発明の詳細な説明するための概略
図で、第１図に示すカラー陰極線管のファンネル部と前
面パネル部近傍の部分断面模式図である。

ｔＩＸ３図（ａ）において、ファンネル部（２）の外側
面の最適な位置に前記電磁石構体αＤを貼着し、電流を
通じて磁界（社）を発生させると七の磁界は同様に断面
で示した磁気シールド部（６）によって大部分は吸収ｌ
り されるが、一部の磁界噛は磁気シールド部（６）の内側
にも洩れ込む。か＼る、洩れ磁界ａにより電子ビームα
Ｑのランディング位置Ｐ１は磁界α梯の影響を受けて電
子ビーム（１０ａ）の軌道に移動しＰ、に移動すること
が確認された。初期のランディング位置Ｐ１と正規のラ
ンディング位置とのずれをあらかじめ測定するととくよ
って前記電磁石構体の電流を調整して最適なランディン
グ位置Ｐ、に移動させることができる。また前述したラ
ンディング補正において、前記電磁石構体の電流を固定
して、前記電磁石構体の最適な貼着位置と方向を決め前
記電磁石構体をファンネル部外側面に貼着固定する。

次に本発明に適用されるランディング補正方法の手順に
ついて説明する。

先ず従来法の手順によって生ずる欠点にりいて説明する
。第３図（ｂ）は本発明に適用されるカラー陰極線管の
ファンネル部と前面パネル部近傍の部分断面模式図で、
第４図に示す従来法の乎［Ｋ従Ｉ い永久磁石片部をファンネル部（２）の外側面部のラン
ディングが最適になる位置に貼着し、次いで消磁を行う
と、磁気シールド部（６）の内側には永久磁石片！ｏｉ
、、す、磁界あ１１ヵ８逆５．えよ界＠が発生し、ラン
ディング位置は大きく反対方向く移動しｖ４！Ｉが困難
となる。

か＼る従来法の欠点に鑑み、本発明においては第５図（
示す手順によってランディング補正が行なわれる。

すなわち、カラー陰極線管合体の消磁を行なった後、前
記電磁石構体に通電しランディング補正が行われる。ま
た前述した理由により、本発明の効果を達成するために
は、前記電磁石構体は前記消磁前は全く磁界を持たない
ことが望ましいため、前記電磁石構体の磁芯には着磁の
ない、例えばフェライトを用いるとよい。

以上説明したように、地磁気の影響を防止するため磁気
シールド部材として高透磁率でかつ保磁力の小さい材料
を用いる大型カラー陰極線管においては１本発明の特徴
とする、前記ファンネル部外側面の最適な位置に電磁石
構体を貼着することと、前記電磁石構体には、前記カラ
ー陰極線管の消磁後に通電するランディング調整方法と
により最適なランディング補正を達成し、色再現の良好
な力２−陰極線管を得ることができる。

以下本発明の具体的実施例について述べる。

第１図は本発明に適用される４０吋型カラー陰極線管の
構成概略図で、ファンネル部（２）の外側面に第２図に
示すような電磁石構体αυを貼着固定する。

第２図は本発明に適用される電磁石構体の一実施例を示
すもので、電磁石用コイルσ４の磁芯材α＄としては、
はとんど着磁のないフェライトを用いる。

リード線αのにより外部電源α国に接続する。本実施例
においては、中心磁束７ＱＱＧａｕｓｓの発生能力を有
する電磁石を用いた。

第５図は本発明に適用されるカラー陰極線管のランディ
ング補正方法の手順の一実施例を示すもので、第１図を
用いて、その手順を次に説明する。

先ず、前記カラー陰極線管の磁気シールド部および７ヤ
ドウマスク部等を含む前記カラー陰極線管全体の消磁を
行なった後電磁石構体αυをファンネル部（２）の適当
な位置に貼付する。次いで外部電源ａ３により電磁石構
体−に例えば０．５乃至１人の電流を流して２００乃至
４００Ｇａｕｓａの磁界を発生させ、ｌ１ｊｉ偉を監視
しながら電磁石構体（１１）の最適な位置と方向を決め
、ファンネル部（２）の前記最適位置に固定貼着する。

固定貼着する方法としては接着性のシリコーンゴムまた
はベークライト等の貼着用部材を用いてもよい。第５図
に示すよりに、本実施例における電磁石は使用電流が０
．５乃至１人で電力にして２．５乃至５．ＯＷＯものを
用いているので、１人未満の電流で最適ランディング状
態Ｋｖ４整できない場合は起り得るが、使用可能な電流
範囲は、コイルの設計や使用材料によって決まるもので
１人未満に固定されるものではない。

なお本実施例の４０吋減カラー隙極線管の磁気シールド
部材の磁気特性は、初透磁率μｉ　＝　２５，０００乃
至ｓｏ、ｏｏｏ　、保持力Ｈｃ＝０．００２エルステッ
ド、最大透磁率ｐｍ＝１００．０００乃至３００，００
０のものであるが、本発明をより効果的に実施するため
には、保持力Ｈｅが０．６エルステッドより小さい磁気
シールド部材を用いるとよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、磁気シールド部材と
して高透磁率でかつ保持力の小さい材料を用する大盤カ
ラー陰極線管においても最適なランディング状態の色再
現の良好な画像を表示することが可能で６る。また本発
明は大屋力２−陰極線管忙のみ適用されるものではなく
、保磁力がｏＢエルステッドより小さいような磁気シー
ルド部材を用いるすべてのカラー１極線管に適用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したカラー陰極線管の構成概略図
、第２図は本発明に適用される電磁石構体の一実施例を
示す概略図、第３図（ａ）は本発明の詳細な説明するた
めの断面構造概略図、第３図（ｂ）は従来例の機能を説
明するための断面構造概略図、第４図は従来のランディ
ング補正方法の乎屓を示す図、第５図は本発明に適用さ
れるランディング補正方法の手順の一実施例を示す図、
第６図は従来のカラー陰極線管の断面構造概略図である
。 ２・・ファンネル部 １１・・ランディング補正用ｔａ石構体第１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）少くとも電子銃を内蔵したネック部と、このネック
   部に接合されたファンネル部と、このファンネル部に接
   合された前面パネル部と、この前面パネル部の前記電子
   銃に対向する内面側に形成された螢光面部と、この螢光
   面部から前記電子銃に対向し所定距離だけ離されて配置
   されたシャドゥマスク部と、このシャドゥマスク部から
   前記ファンネル部のネック側方向に配置された磁気シー
   ルド部より成り、この磁気シールド部の材料は、保持力
   が０．６エルステッドより小さものであって、かつ前記
   ファンネル部の外側面にランディング補正用電磁石構体
   を貼着して成ることを特徴とするカラー陰極線管。 ２）少くとも電子銃を内蔵したネック部と、このネック
   部に結合されたファンネル部と、このファンネル部に接
   合された前面パネル部と、この前面パネル部の内側面に
   形成された螢光面部と、この螢光面部から所定距離だけ
   離されて配置されたシャドゥマスク部と、このシャドゥ
   マスク部から前記ファンネル部のネック側方向に配置さ
   れた磁気シールド部より成り、前記ファンネル部の外側
   面から磁力によりランディング補正を行なうカラー陰極
   線管のランディング補正方法において、前記ファンネル
   部の外側面からのランディング補正用磁力を発生する手
   段が電磁石構体からなり、前記ランディング補正用電磁
   石構体は、前記カラー陰極線管全体の消磁を行なった後
   に通電し、ランディング補正を行うことを特徴とするカ
   ラー陰極線管のランディング補正方法。