JPH08306316A - 陰極線管の磁気処理方法 - Google Patents
陰極線管の磁気処理方法Info
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- JPH08306316A JPH08306316A JP7112040A JP11204095A JPH08306316A JP H08306316 A JPH08306316 A JP H08306316A JP 7112040 A JP7112040 A JP 7112040A JP 11204095 A JP11204095 A JP 11204095A JP H08306316 A JPH08306316 A JP H08306316A
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- cathode ray
- cathode
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- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/20—Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
- H01J9/22—Applying luminescent coatings
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- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/003—Arrangements for eliminating unwanted electromagnetic effects, e.g. demagnetisation arrangements, shielding coils
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- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/44—Factory adjustment of completed discharge tubes or lamps to comply with desired tolerances
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/0007—Elimination of unwanted or stray electromagnetic effects
- H01J2229/0046—Preventing or cancelling fields within the enclosure
- H01J2229/0053—Demagnetisation
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラー陰極線管の消磁又は直流バイアス磁界
を着磁する磁気転写において、安定した消磁又は磁気転
写が行えるようにする。 【構成】 カラー陰極線管に対する消磁又は直流バイア
ス磁界を着磁する磁気転写において、消磁又は直流バイ
アス磁界の着磁に用いる交流減衰磁界の半値減衰時間を
0.1秒以上とする。
を着磁する磁気転写において、安定した消磁又は磁気転
写が行えるようにする。 【構成】 カラー陰極線管に対する消磁又は直流バイア
ス磁界を着磁する磁気転写において、消磁又は直流バイ
アス磁界の着磁に用いる交流減衰磁界の半値減衰時間を
0.1秒以上とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管に対す
る消磁又は直流バイアス磁界を着磁する磁気転写のため
の磁気処理方法に関する。
る消磁又は直流バイアス磁界を着磁する磁気転写のため
の磁気処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管においては、ガラスパネ
ルの内面に赤、緑及び青の各色蛍光体層からなる蛍光面
が形成され、3本の陰極線(いわゆる電子ビーム)が対
応する蛍光体層にランディングして発光するようになさ
れている。しかるに、陰極線の蛍光体層へのランディン
グ誤差により色ずれが発生し問題となる。そこで、蛍光
面の各色蛍光体層間を黒色の非発光物質であるカーボン
膜で埋めている。このカーボン膜により、陰極線のラン
ディングに対する余裕を与え、色ずれの改善を図ること
ができる。
ルの内面に赤、緑及び青の各色蛍光体層からなる蛍光面
が形成され、3本の陰極線(いわゆる電子ビーム)が対
応する蛍光体層にランディングして発光するようになさ
れている。しかるに、陰極線の蛍光体層へのランディン
グ誤差により色ずれが発生し問題となる。そこで、蛍光
面の各色蛍光体層間を黒色の非発光物質であるカーボン
膜で埋めている。このカーボン膜により、陰極線のラン
ディングに対する余裕を与え、色ずれの改善を図ること
ができる。
【0003】カラー陰極線管では、その製造工程におい
て、色選別電極やガラス管体の熱変形、ガラス管を真空
排気して封止した際の真空変形、色選別電極の機械的な
位置ずれ、あるいは、溶接などの製造工程での着磁、な
どにより陰極線の蛍光面への到達位置がずれることがあ
る。
て、色選別電極やガラス管体の熱変形、ガラス管を真空
排気して封止した際の真空変形、色選別電極の機械的な
位置ずれ、あるいは、溶接などの製造工程での着磁、な
どにより陰極線の蛍光面への到達位置がずれることがあ
る。
【0004】図6は、トリニトロン(登録商標)方式の
カラー陰極線管1を示す。このカラー陰極線管1は、ガ
ラスパネル2の内面に赤、緑及び青に対応するストライ
プ状蛍光体層(以下蛍光体ストライプという)からなる
蛍光面(図示せず)が形成され、この蛍光面に対向する
ようにアパーチャグリルと称される色選別電極3が配さ
れて成る。
カラー陰極線管1を示す。このカラー陰極線管1は、ガ
ラスパネル2の内面に赤、緑及び青に対応するストライ
プ状蛍光体層(以下蛍光体ストライプという)からなる
蛍光面(図示せず)が形成され、この蛍光面に対向する
ようにアパーチャグリルと称される色選別電極3が配さ
れて成る。
【0005】色選別電極3は、例えば金属板にエッチン
グにより垂直方向に長いスリット孔4を多数形成したす
だれ状の薄板電極構体5を所定の張力をもってフレーム
6に架張して形成される。この色選別電極3は、フレー
ム6の辺にスプリングホルダ8を介して溶接された支持
スプリング7をガラスパネル2の内側に埋め込まれたパ
ネルピン(図示せず)に係合して保持される。色選別電
極3を構成する之等の部材は、一般には主として鉄系の
磁性材料から構成されている。9は電子銃、10はガラ
スパネル2とファンネル11を接合したフリットシール
部、12は外装カーボン膜である。
グにより垂直方向に長いスリット孔4を多数形成したす
だれ状の薄板電極構体5を所定の張力をもってフレーム
6に架張して形成される。この色選別電極3は、フレー
ム6の辺にスプリングホルダ8を介して溶接された支持
スプリング7をガラスパネル2の内側に埋め込まれたパ
ネルピン(図示せず)に係合して保持される。色選別電
極3を構成する之等の部材は、一般には主として鉄系の
磁性材料から構成されている。9は電子銃、10はガラ
スパネル2とファンネル11を接合したフリットシール
部、12は外装カーボン膜である。
【0006】通常、陰極線の到達位置が目的の位置から
ずれた場合、色ずれ、もしくは、輝度低下が発生し、所
定の画質特性が得られない。
ずれた場合、色ずれ、もしくは、輝度低下が発生し、所
定の画質特性が得られない。
【0007】一方、陰極線のずれを修正する方法として
は、例えば完成された陰極線管の色選別電極の近傍を囲
むリングコイルによりバイアス磁場をかけた状態で、交
流減衰磁界を与え、色選別電極に着磁(いわゆる磁気転
写)させ、着磁磁界により陰極線の軌道を変える方法が
提案されている(特願昭61−133039号)。ま
た、効果的な着磁を行うための直流磁界発生コイルおよ
び交流減衰磁界発生コイルの形状および配置に関し種々
の方法が提案されている(特願平5−11290号)。
は、例えば完成された陰極線管の色選別電極の近傍を囲
むリングコイルによりバイアス磁場をかけた状態で、交
流減衰磁界を与え、色選別電極に着磁(いわゆる磁気転
写)させ、着磁磁界により陰極線の軌道を変える方法が
提案されている(特願昭61−133039号)。ま
た、効果的な着磁を行うための直流磁界発生コイルおよ
び交流減衰磁界発生コイルの形状および配置に関し種々
の方法が提案されている(特願平5−11290号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の既に
開示されている方法では、溶接工程などで着磁した残留
磁化が十分に消磁できなかったり、陰極線の軌道修正の
ための直流バイアス磁界の着磁(いわゆる磁気転写)を
安定して行うことができない場合があった。また、完成
された陰極線管の外側上下に装着されたオートディガウ
スコイルによる消磁についても、更に良好に行われるこ
とが望まれる。
開示されている方法では、溶接工程などで着磁した残留
磁化が十分に消磁できなかったり、陰極線の軌道修正の
ための直流バイアス磁界の着磁(いわゆる磁気転写)を
安定して行うことができない場合があった。また、完成
された陰極線管の外側上下に装着されたオートディガウ
スコイルによる消磁についても、更に良好に行われるこ
とが望まれる。
【0009】本発明は、上述の点に鑑み、カラー陰極線
管に対し消磁、又は所定の直流バイアス磁界を着磁する
磁気転写の際に、安定に消磁又は磁気転写が行えるよう
にした陰極線管の磁気処理方法を提供するものである。
管に対し消磁、又は所定の直流バイアス磁界を着磁する
磁気転写の際に、安定に消磁又は磁気転写が行えるよう
にした陰極線管の磁気処理方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管の
磁気処理方法は、消磁又は直流バイアス磁界を着磁する
磁気転写で用いる交流減衰磁界の半値減衰時間を0.1
秒以上とすることを特徴とする。
磁気処理方法は、消磁又は直流バイアス磁界を着磁する
磁気転写で用いる交流減衰磁界の半値減衰時間を0.1
秒以上とすることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、交流減衰磁界の半値減衰時
間を0.1秒以上とすることにより、消磁又は陰極線軌
道修正のための磁気転写をより安定して行うことがで
き、色ずれのないカラー陰極線管が提供できる。
間を0.1秒以上とすることにより、消磁又は陰極線軌
道修正のための磁気転写をより安定して行うことがで
き、色ずれのないカラー陰極線管が提供できる。
【0012】
【実施例】本発明は、消磁又は直流バイアス磁界を着磁
する磁気転写を行うカラー陰極線管の製造において、消
磁又は直流バイアス磁界の着磁に用いる交流減衰磁界の
半値減衰時間を0.1秒以上、望ましくは、0.2秒以
上とするものである。
する磁気転写を行うカラー陰極線管の製造において、消
磁又は直流バイアス磁界の着磁に用いる交流減衰磁界の
半値減衰時間を0.1秒以上、望ましくは、0.2秒以
上とするものである。
【0013】このカラー陰極線管としては、ストライプ
状蛍光体層からなる蛍光面に対向して垂直方向に長いス
リット孔を多数有するすだれ状の色選別電極を配置した
構成の陰極線管とすることができる。
状蛍光体層からなる蛍光面に対向して垂直方向に長いス
リット孔を多数有するすだれ状の色選別電極を配置した
構成の陰極線管とすることができる。
【0014】この消磁又は着磁は、陰極線管に対し所定
の直流バイアス磁界(消磁の場合は直流バイアス磁界が
零)を与え、さらに、交流減衰磁界を重畳させて安定に
行うことである。
の直流バイアス磁界(消磁の場合は直流バイアス磁界が
零)を与え、さらに、交流減衰磁界を重畳させて安定に
行うことである。
【0015】本発明の特徴は、陰極線が蛍光面の目的の
位置からずれる問題に対し、陰極線管の制御装置の消磁
装置(いわゆるオートディガウスコイル)による消磁を
受けても、陰極線管の製造工程において、製造工程で着
磁してしまった残留磁化の消磁、又は陰極線の軌道修正
のために着磁する磁気転写を安定して行えるための交流
減衰磁界の上記条件を見い出したことにある。
位置からずれる問題に対し、陰極線管の制御装置の消磁
装置(いわゆるオートディガウスコイル)による消磁を
受けても、陰極線管の製造工程において、製造工程で着
磁してしまった残留磁化の消磁、又は陰極線の軌道修正
のために着磁する磁気転写を安定して行えるための交流
減衰磁界の上記条件を見い出したことにある。
【0016】更に、本発明は、カラー陰極線管に対する
オートディガウスコイルによる消磁においても、その消
磁に用いる交流減衰磁界の半値減衰時間を0.1秒以
上、望ましくは0.2秒以上とするものである。
オートディガウスコイルによる消磁においても、その消
磁に用いる交流減衰磁界の半値減衰時間を0.1秒以
上、望ましくは0.2秒以上とするものである。
【0017】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
明する。
【0018】本実施例は、前述した図6で示すトリニト
ロン(登録商標)方式のカラー陰極線管に適用した場合
である。先ず、本実施例の蛍光体ストライプ中心と陰極
線(電子ビーム)中心のずれ量の測定方法について説明
する。
ロン(登録商標)方式のカラー陰極線管に適用した場合
である。先ず、本実施例の蛍光体ストライプ中心と陰極
線(電子ビーム)中心のずれ量の測定方法について説明
する。
【0019】図4は、ガラスパネル2の内面に、赤、緑
及び青の各色蛍光体ストライプ13〔13R,13G,
13B〕と非発光のカーボン膜14からなるカラー蛍光
面15が形成され、色選別電極3のスリット孔4を通し
て蛍光体ストライプ13に陰極線16が照射されたとき
の、蛍光体ストライプ13の中心と陰極線16の中心の
ずれ(ずれ量Δ)を示す。
及び青の各色蛍光体ストライプ13〔13R,13G,
13B〕と非発光のカーボン膜14からなるカラー蛍光
面15が形成され、色選別電極3のスリット孔4を通し
て蛍光体ストライプ13に陰極線16が照射されたとき
の、蛍光体ストライプ13の中心と陰極線16の中心の
ずれ(ずれ量Δ)を示す。
【0020】図4に示す蛍光体ストライプ中心と陰極線
中心のずれ量Δは、緑単色状態で陰極線16を振りなが
ら、フォトセンサで輝度を測定し、最も輝度が高いと
き、即ち緑色蛍光体ストライプ13Gの中心に陰極線1
6の中心が位置したときの陰極線16の振り量により求
めた。
中心のずれ量Δは、緑単色状態で陰極線16を振りなが
ら、フォトセンサで輝度を測定し、最も輝度が高いと
き、即ち緑色蛍光体ストライプ13Gの中心に陰極線1
6の中心が位置したときの陰極線16の振り量により求
めた。
【0021】測定ポイントは、図5に示すように、陰極
線管1の画面の縦3点、横3点の計9点で実施し、端部
は画面サイズの90%の位置とした。実施例では、コー
ナの4点(図5のポイント1,3,7,9)で評価し、
コーナのデータは偏向ヨークの位置決めのばらつきの影
響を除くため、X軸端基準にし、 Δ1 ′=Δ1 −Δ4 Δ3 ′=Δ3 −Δ6 Δ7 ′=Δ7 −Δ4 Δ9 ′=Δ9 −Δ6 で図5のポイント1,3,7,9の夫々の蛍光体ストラ
イプ中心と陰極線中心のずれ量Δを評価した。
線管1の画面の縦3点、横3点の計9点で実施し、端部
は画面サイズの90%の位置とした。実施例では、コー
ナの4点(図5のポイント1,3,7,9)で評価し、
コーナのデータは偏向ヨークの位置決めのばらつきの影
響を除くため、X軸端基準にし、 Δ1 ′=Δ1 −Δ4 Δ3 ′=Δ3 −Δ6 Δ7 ′=Δ7 −Δ4 Δ9 ′=Δ9 −Δ6 で図5のポイント1,3,7,9の夫々の蛍光体ストラ
イプ中心と陰極線中心のずれ量Δを評価した。
【0022】図1は、本発明方法に適用される消磁又は
着磁を行うための装置を示す。この装置21は、陰極線
管1のX方向、Y方向及びZ方向毎に直流バイアス磁界
を発生させるために各軸上に互いに直角になるように3
対のコイル22A,22B及び22Cからなる所謂ヘル
ムホルツコイル22と、陰極線管1の上下(Y軸方向)
に配置された交流減衰磁界を発生させるための1対のコ
イル24〔24A,25B〕とを有して成る。コイル2
4〔24A,24B〕に流す交流減衰電流は、商用電源
(50Hz,60Hz)を電源としている。交流減衰磁
界の起磁力は最大100kA・turnsで、コイル2
4Aとコイル24Bの間隔は700mmである。
着磁を行うための装置を示す。この装置21は、陰極線
管1のX方向、Y方向及びZ方向毎に直流バイアス磁界
を発生させるために各軸上に互いに直角になるように3
対のコイル22A,22B及び22Cからなる所謂ヘル
ムホルツコイル22と、陰極線管1の上下(Y軸方向)
に配置された交流減衰磁界を発生させるための1対のコ
イル24〔24A,25B〕とを有して成る。コイル2
4〔24A,24B〕に流す交流減衰電流は、商用電源
(50Hz,60Hz)を電源としている。交流減衰磁
界の起磁力は最大100kA・turnsで、コイル2
4Aとコイル24Bの間隔は700mmである。
【0023】図2には、交流減衰磁界の電流波形30の
模式図を示す。本発明の半値減衰時間T1/2 は、最初の
電流I0 が1/2になる時間で定義される。また、本実
施例では17型(従来の17インチサイズ)のカラー陰
極線管を使用した。
模式図を示す。本発明の半値減衰時間T1/2 は、最初の
電流I0 が1/2になる時間で定義される。また、本実
施例では17型(従来の17インチサイズ)のカラー陰
極線管を使用した。
【0024】〔実施例1〕消磁に関する実施例である。
陰極線管1が無い状態でヘルムホルツコイル22内の直
流バイアス磁界を零に設定する。その後にヘルムホルツ
コイル22内に陰極線管1を配置し、直流バイアス磁界
零の中でコイル24〔24A,24B〕によって交流減
衰磁界を与える。そして、このときの交流半値減衰時間
を0.05秒、0.1秒、0.3秒としたときの、蛍光
体ストライプ中心と陰極線中心のずれ量Δを各50本測
定し、X軸端基準に直したデータのばらつきを評価し
た。ばらつきは、4コーナの標準偏差σn-1 の平均で表
した。結果を表1に示す。
陰極線管1が無い状態でヘルムホルツコイル22内の直
流バイアス磁界を零に設定する。その後にヘルムホルツ
コイル22内に陰極線管1を配置し、直流バイアス磁界
零の中でコイル24〔24A,24B〕によって交流減
衰磁界を与える。そして、このときの交流半値減衰時間
を0.05秒、0.1秒、0.3秒としたときの、蛍光
体ストライプ中心と陰極線中心のずれ量Δを各50本測
定し、X軸端基準に直したデータのばらつきを評価し
た。ばらつきは、4コーナの標準偏差σn-1 の平均で表
した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1から明らかなように、交流半値減衰時
間0.05秒では、著しく蛍光体ストライプ中心と陰極
線中心のずれ量Δのばらつきが大きいのに対し、0.1
秒以上では半分以下になっていることが認められる。測
定後、陰極線管を解体し、色選別電極3の支持スプリン
グ7などの溶接部の着磁をガウスメータで測定した。半
値減衰時間0.05秒の陰極線管では数ガウスの着磁が
認められたが、0.1秒以上では環境磁界程度しか認め
られなかった。
間0.05秒では、著しく蛍光体ストライプ中心と陰極
線中心のずれ量Δのばらつきが大きいのに対し、0.1
秒以上では半分以下になっていることが認められる。測
定後、陰極線管を解体し、色選別電極3の支持スプリン
グ7などの溶接部の着磁をガウスメータで測定した。半
値減衰時間0.05秒の陰極線管では数ガウスの着磁が
認められたが、0.1秒以上では環境磁界程度しか認め
られなかった。
【0027】〔実施例2〕磁気転写の実施例である。交
流減衰磁界の半値減衰時間T1/2 を0.05秒、0.0
8秒、0.1秒、0.2秒、0.3秒、0.5秒と変
え、同一の陰極線管1で直流バイアス磁界を零とした場
合(消磁の場合)のずれ量Δaと陰極線管1のZ軸方向
に直流バイアス磁界200μTを与えた場合(着磁の場
合)のずれ量Δbとの差Δd(=Δa−Δb)を各条件
で3本ずつ実施した。4コーナの位置のΔdの平均と半
値減衰時間T1/2 の関係を図3に示す。
流減衰磁界の半値減衰時間T1/2 を0.05秒、0.0
8秒、0.1秒、0.2秒、0.3秒、0.5秒と変
え、同一の陰極線管1で直流バイアス磁界を零とした場
合(消磁の場合)のずれ量Δaと陰極線管1のZ軸方向
に直流バイアス磁界200μTを与えた場合(着磁の場
合)のずれ量Δbとの差Δd(=Δa−Δb)を各条件
で3本ずつ実施した。4コーナの位置のΔdの平均と半
値減衰時間T1/2 の関係を図3に示す。
【0028】図3のグラフから明らかなように、半値減
衰時間0.05秒では、3本のΔdの値が大きくばらつ
き、不安定であるが、0.1秒以上で3本ともほぼ同じ
Δd値になる。また、0.2秒以上では3本のΔd値と
もに全く変化が無く、大きく安定した着磁による陰極線
管の軌道修正が可能となることが認められる。
衰時間0.05秒では、3本のΔdの値が大きくばらつ
き、不安定であるが、0.1秒以上で3本ともほぼ同じ
Δd値になる。また、0.2秒以上では3本のΔd値と
もに全く変化が無く、大きく安定した着磁による陰極線
管の軌道修正が可能となることが認められる。
【0029】上述した実施例によれば、消磁又は直流バ
イアス磁界の着磁を行うカラー陰極線管の製造におい
て、消磁又は直流バイアス磁界の着磁に用いる交流減衰
磁界の半値減衰時間T1/2 を0.1秒以上、望ましくは
0.2秒以上とすることにより、消磁、又は陰極線の軌
道修正のために着磁する磁気転写をより安定して行うこ
とができ、色ずれの無いカラー陰極線管を提供すること
ができる。
イアス磁界の着磁を行うカラー陰極線管の製造におい
て、消磁又は直流バイアス磁界の着磁に用いる交流減衰
磁界の半値減衰時間T1/2 を0.1秒以上、望ましくは
0.2秒以上とすることにより、消磁、又は陰極線の軌
道修正のために着磁する磁気転写をより安定して行うこ
とができ、色ずれの無いカラー陰極線管を提供すること
ができる。
【0030】尚、上例では、カラー陰極線管の製造工程
での消磁又は着磁に適用した場合であるが、その他、完
成後の陰極線管の外側上下に装着したオートディガウス
コイルに商用電源からの消磁電流を流して之によって発
生する交流減衰磁界で消磁を行う際にも、上例と同様に
その半値減衰時間を0.1秒以上、望ましくは、0.2
秒以上とすることにより、より安定した消磁が行える。
での消磁又は着磁に適用した場合であるが、その他、完
成後の陰極線管の外側上下に装着したオートディガウス
コイルに商用電源からの消磁電流を流して之によって発
生する交流減衰磁界で消磁を行う際にも、上例と同様に
その半値減衰時間を0.1秒以上、望ましくは、0.2
秒以上とすることにより、より安定した消磁が行える。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、消磁又は直流バイアス
磁界を着磁する磁気転写において、之に用いる交流減衰
磁界の半値減衰時間を0.1秒以上とすることにより、
より安定した消磁、又は陰極線軌道修正のための磁気転
写を行うことができ、色ずれのないカラー陰極線管を提
供することができる。
磁界を着磁する磁気転写において、之に用いる交流減衰
磁界の半値減衰時間を0.1秒以上とすることにより、
より安定した消磁、又は陰極線軌道修正のための磁気転
写を行うことができ、色ずれのないカラー陰極線管を提
供することができる。
【図1】本実施例に用いられる消磁、着磁のための装置
の構成図である。
の構成図である。
【図2】交流減衰磁界の交流波形図である。
【図3】交流減衰磁界の半値減衰時間と磁気転写による
陰極線軌道修正量のばらつきの関係を示すグラフであ
る。
陰極線軌道修正量のばらつきの関係を示すグラフであ
る。
【図4】蛍光体ストライプ中心と陰極線中心のずれ(ず
れ量Δ)を示す説明図である。
れ量Δ)を示す説明図である。
【図5】蛍光体ストライプ中心と陰極線中心のずれ量Δ
を測定する画面上の位置を示す傾斜図である。
を測定する画面上の位置を示す傾斜図である。
【図6】カラー陰極線管の構成図である。
1 カラー陰極線管 2 パネル 3 色選別電極 15 蛍光面 16 陰極線(電子ビーム) 22〔22A,22B,22C〕 ヘルムホルツコイル 24〔24A,24B〕 交流減衰磁界を発生させるコ
イル
イル
Claims (2)
- 【請求項1】 カラー陰極線管に対する消磁又は直流バ
イアス磁界を着磁する磁気転写において、 消磁又は直流バイアス磁界の着磁に用いる交流減衰磁界
の半値減衰時間を0.1秒以上とすることを特徴とする
陰極線管の磁気処理方法。 - 【請求項2】 前記カラー陰極線管は、ストライプ状蛍
光体層からなる蛍光面に対向して垂直方向に長いスリッ
ト孔を多数有するすだれ状の色選別電極を配置した構成
の陰極線管であることを特徴とする請求項1に記載の陰
極線管の磁気処理方法。
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