JPH0554829A - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

Info

Publication number
JPH0554829A
JPH0554829A JP21775191A JP21775191A JPH0554829A JP H0554829 A JPH0554829 A JP H0554829A JP 21775191 A JP21775191 A JP 21775191A JP 21775191 A JP21775191 A JP 21775191A JP H0554829 A JPH0554829 A JP H0554829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
pole
deflection
beams
electron beams
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21775191A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hirota
耕司 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP21775191A priority Critical patent/JPH0554829A/ja
Publication of JPH0554829A publication Critical patent/JPH0554829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子銃から放出される同一平面上を通るセン
タービーム25G および一対のサイドビーム25B ,25R か
らなる一列配置の3電子ビームをその配列方向に偏向す
る第1偏向コイルおよびその配列方向と直交する方向に
偏向する第2偏向コイルを有する偏向装置の後部側に第
2偏向コイルにより生ずるコマ収差を補正する磁界を発
生する磁界補正装置30が配置されたカラー受像管装置に
おいて、その磁界補正装置に接触または近接して、磁界
補正装置に生ずる残留磁気を相殺する磁界を発生する磁
界形成手段を配置した。 【効果】 画面中央部での3電子ビームの集中誤差をな
くして画面品位を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一列配置の3電子ビ
ームを放出する電子銃および偏向装置を有するカラー受
像管装置に係り、特にその3電子ビームのコンバーゼン
スを良好にするカラー受像管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー受像管装置は、電子銃から
放出される3電子ビームを外囲器の外側に装着された偏
向装置の水平および垂直偏向コイルから発生する磁界に
より偏向し、シャドウマスクを介して蛍光体スクリーン
を水平、垂直走査することにより、蛍光体スクリーン上
にカラー画像を表示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラー受像管装置において、特
に電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一
対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放
出する電子銃とし、この電子銃から放出される3電子ビ
ームを偏向装置の発生する磁界により偏向するインライ
ン型カラー受像管装置が広く使用されている。
【0004】このインライン型カラー受像管装置の電子
銃としては、実質的に管軸上を通るセンタービームの走
査領域とその両側を通る一対のサイドビームの走査領域
を一致させるため、図4に示すように、センタービーム
1aと一対のサイドビーム1b,1cとを電子銃の主レンズ面
2までは平行かつ等間隔とし、主レンズ面2で一対のサ
イドビーム1b,1cに同じ傾角を与えて、蛍光体スクリー
ン3の中央上の一点に集中するように設計したものが一
般に用いられている。そしてこの蛍光体スクリーン3上
の集中に誤差が生じた場合は、特公昭51−45936
号公報に示されているように、電子銃の配置されている
外囲器のネック外側に装着された多極マグネットの形成
する磁界を調整することにより補正している。
【0005】一方、蛍光体スクリーン3の周辺部につい
ては、偏向装置の水平偏向コイルの発生する磁界をピン
クッション形とし、垂直偏向コイルの発生する磁界をバ
レル形とする非斉一磁界により、3電子ビーム1a,1b,
1cを集中させている。
【0006】しかし、上記非斉一磁界による集中は、一
対のサイドビーム1b,1cについては可能であるが、セン
タービーム1aと一対のサイドビーム1b,1cとの集中につ
いては、偏向感度の相違のために困難であり、コマ収差
を生ずる。したがってこのコマ収差を補正するために、
電子銃の電子ビーム放出端に偏向磁界と磁気的に結合す
る磁界制御素子を設ける方法が特開昭57−7053号
公報に示されている。
【0007】しかし、この補正方法は、磁界制御素子が
磁性体であるため、ヒステリシス特性を備え、水平偏向
磁界が零になっても磁化が残留し、その残留磁気のため
に非対称な集中誤差を生ずる。特に最近の高精細カラー
受像管のように水平偏向周波数が31.5kHz 、64kH
z などの高周波で使用するものでは、磁界制御素子の残
留磁気はさらに増大し、それにともなって非対称な集中
誤差も増大する。
【0008】またこの磁界制御素子は、偏向装置とカラ
ー受像管との設計上のすり合せに時間がかかる。さらに
偏向装置の装着位置により、磁界制御素子に達する偏向
装置の漏洩磁界の強さが変化するため、コマ収差の補正
がばらつくなどの問題がある。
【0009】この磁界制御素子の問題点を解決する手段
として、図5に示すように、コ字状のコア5にコイル6
を巻回した一対の補正コイルからなる磁界補正装置7を
偏向装置の後部(電子銃側)に、水平軸(3電子ビーム
の配列軸)に対して上下対称に配置し、その各コイル6
を垂直偏向コイルに接続してコマ収差を補正する方法が
実公昭57−45748号公報に示されている。
【0010】すなわち、一般にコマ収差は、水平方向に
ついては小さいので、水平偏向コイルを偏向装置の前部
側(蛍光体スクリーン側)で強いピンクッション形磁界
を発生し、後部側でバレル形磁界を発生する巻線分布と
することにより補正できる。これに対し垂直方向のコマ
収差は、補正量が大きく、垂直偏向コイルの巻線分布の
みでは補正困難である。しかし図5に示したように偏向
装置の後部に磁界補正装置7を配置し、その各コイル6
を垂直偏向コイルに接続すると、偏向装置のバレル形垂
直偏向磁界8(図示磁界は画面上方に電子ビームを偏向
する場合)と同方向のピンクッション形磁界9を発生し
て、垂直方向のコマ収差を補正することができる。すな
わち、磁界補正装置7の発生するピンクッション形磁界
9は、3電子ビーム1a,1b,1cを同方向(図示の場合画
面上方)に偏向する作用を及ぼすが、この作用は、一対
のサイドビーム1b,1cよりもセンタービーム1aに対して
大きく作用する。したがって偏向装置のバレル形垂直偏
向磁界8が3電子ビーム1a,1b,1cに及ぼす作用を打消
し、垂直方向のコマ収差を補正することができる。
【0011】しかしこのような磁界補正装置7を用いる
と、一般に垂直走査は、画面の上端から下端に向かって
おこなわれ、画面中央部では、偏向装置の垂直偏向磁界
は零となるが、磁界補正装置7は、コア5のヒステリシ
ス特性のために、偏向装置の垂直偏向磁界が零になって
も磁化が残留し、その残留磁気のために、図6に示す磁
界9aを発生する。そのため、画面中央部において3電子
ビーム1a,1b,1cは画面上方に微偏向されるようにな
る。この場合、磁界9aがピンクッション形であるため、
一対のサイドビーム1b,1cよりもセンタービーム1aに対
する作用の方が大きく、したがって無偏向時に画面中央
部で3電子ビーム1a,1b,1cを集中するようにしても、
偏向走査をおこなうと、図7(a)に示すように、3電
子ビームの走査輝線10a ,10b ,10c は相対的にずれ、
一対のサイドビームの走査輝線10b,10c に対してセン
タービームの走査輝線10a は、走査開始方向(画面上
方)になる集中誤差を生ずる。一方、画面周辺部では、
磁界補正装置7のコア5は、通常の偏向磁界の下では、
磁化がほぼ飽和するため、画面中央部のようにヒステリ
シス特性の影響を受けることはなく、偏向装置の非斉一
な偏向磁界と磁界補正装置7の発生する磁界9とによ
り、3電子ビームの走査輝線10a1,10b1,10c1,10a2,
10b2,10c2は、それぞれ一致する。
【0012】そこで、画面中央部で3電子ビーム1a,1
b,1cが集中するようにネック外側に装着した多極マグ
ネットを調整すると、図7(b)に示すように、画面周
辺部に上下アンバランスな集中誤差が現れる。しかもこ
の上下アンバランスな集中誤差は、偏向装置の磁界では
補正することができない。さらにこの集中誤差の大きさ
は、通常のカラー受像管の場合、0.1〜0.3mm程度
であるため、画面品位を劣化させ、特に高解像度カラー
受像管の場合は、その劣化がいちじるしく大きな問題と
なる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、同一水
平面上を通るセンタービームおよび一対のサイドビーム
を放出するインライン型カラー受像管は、これにピンク
ッション形水平偏向磁界とバレル形垂直偏向磁界とから
なる非斉一磁界を発生する偏向装置と組合わせると、蛍
光体スクリーンの周辺部において、一対のサイドビーム
については集中するが、センタービームと一対のサイド
ビームとについては、偏向感度の相違により集中せず、
コマ収差を生ずる。このコマ収差を補正するために、従
来より偏向装置の後部に水平軸を挟んで上下対称に、コ
字状コアにコイルを巻回した一対の補正コイルからなる
磁界補正装置を配置し、その各コイルを偏向装置の垂直
偏向コイルに接続したものがある。
【0014】しかしこのような磁界補正装置を配置する
と、この磁界補正装置のコアのヒステリシス特性により
生ずる残留磁気のために、偏向装置の垂直偏向磁界が零
となる無偏向時に画面中央部で一対のサイドビームの走
査輝線に対してセンタービームの走査輝線が走査開始方
向にずれるようになる。またこのずれをネック外側に装
着した多極マグネットで調整すると、画面周辺部に上下
アンバランスな集中誤差が現れる。しかもこの上下アン
バランスな集中誤差は、偏向装置の磁界では補正するこ
とができず、カラー受像管の画面品位を大幅に劣化させ
るという問題がある。
【0015】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、蛍光体スクリーンの周辺部に生ず
るコマ収差を補正するために、コ字状コアにコイルを巻
回した一対の補正コイルからなる磁界補正装置を配置し
ても、画面中央部でのセンタービームと一対のサイドビ
ームとの集中誤差を生じないようにして、画面品位を良
好にすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】同一平面上を通るセンタ
ービームおよび一対のサイドビームからなる一列配置の
3電子ビームを放出する電子銃と、この電子銃から放出
される3電子ビームをその配列方向に偏向する第1偏向
コイルおよびその配列方向と直交する方向に偏向する第
2偏向コイルを有する偏向装置と、この偏向装置の後部
側に配置され、第2偏向コイルにより生ずるコマ収差を
補正する磁界を発生する磁界補正装置とを備えるカラー
受像管装置において、その磁界補正装置に接触または近
接して、磁界補正装置に生ずる残留磁気を相殺する磁界
を発生する磁界形成手段を配置した。
【0017】
【作用】上記のように、偏向装置の第2偏向コイルによ
り生ずるコマ収差を補正する磁界補正装置に接触または
近接して、磁界補正装置に生ずる残留磁気を相殺する磁
界を発生する磁界形成手段を配置すると、この磁界形成
手段による残留磁気の相殺により、画面中央部での3電
子ビームの集中誤差をなくすことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0019】第2図にその一実施例であるインライン型
カラー受像管装置を示す。このカラー受像管装置は、パ
ネル20およびこのパネル20に一体に接合されたファンネ
ル21からなる外囲器を有し、そのパネル20内面に、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリー
ン22が形成され、この蛍光体スクリーン22に対向して、
その内側に多数の電子ビーム通過孔の形成されたシャド
ウマスク23が配置されている。また、ファンネル21のネ
ック24内に3電子ビーム25B ,25G ,25R を放出する電
子銃26が配設されている。さらにファンネル21の外側
に、上記3電子ビーム25B ,25G ,25R (25G のみ図
示)を偏向する磁界を発生して、蛍光体スクリーン22を
水平、垂直走査させる偏向装置27が装着されている。
【0020】上記電子銃26は、同一水平面上を通るセン
タービーム25G および一対のサイドビーム25B ,25R か
らなる一列配置の3電子ビーム25B ,25G ,25R を放出
するインライン型電子銃であり、同一水平面上に一列配
置された3個のカソード、これらカソードKを加熱する
3個のヒータおよび上記各カソードからの電子放出を制
御して電子ビームを形成し、かつその電子ビームを蛍光
体スクリーン22に向かって加速集束する複数個の電極か
ら構成されている。
【0021】また、偏向装置27は、上記電子ビーム25B
,25G ,25R を水平方向に偏向するピンクッション形
水平偏向磁界および垂直方向に偏向するバレル形垂直偏
向磁界からなる非斉一磁界を発生するものであり、たと
えばピンクッション形水平偏向磁界を発生する上下一対
のサドル型水平偏向コイル(第1偏向コイル)、バレル
形垂直偏向磁界を発生する左右一対のサドル型垂直偏向
コイル(第2偏向コイル)およびこれらコイルを取囲む
コアなどにより構成されている。
【0022】さらに、この例のカラー受像管装置におい
ては、その偏向ヨーク27の後部に水平軸(X軸)を挟ん
で上下対称に一対の補正コイル29T ,29B からなる磁界
補正装置30が配置されている。この磁界補正装置30の各
補正コイル29T ,29B は、図1に示すように、コ字状の
コア31とその各コア31に巻回されたコイル32とからな
り、その各コイル32は、偏向装置の垂直偏向コイルに直
列に接続され、図5に示したように3電子ビーム25B ,
25G ,25R の通過領域に垂直偏向コイルの発生するバレ
ル形垂直偏向磁界と同方向のピンクッション形磁界を発
生するものとなっている。
【0023】さらに、この例のカラー受像管装置におい
ては、上記磁界補正装置30の各補正コイル29T ,29B の
磁極端34a ,34b ,34c ,34d (各コア31の先端面)に
接触して、永久磁石35a ,35b ,35c ,35d からなる磁
界形成手段が配置されている。この永久磁石35a ,35b
,35c ,35d は、上記垂直偏向コイルによる3電子ビ
ーム25B ,25G ,25R の垂直偏向にともなって、磁界補
正装置29の各補正コイル29T ,29B の各コア31に残留す
る磁気を相殺する磁界を発生する極性となっており、補
正コイル29T の磁極端34a に配置される永久磁石35a に
ついては、磁極端34a 側がN極、反対側がS極、磁極端
34b に配置される永久磁石35b については、磁極端34b
側がS極、反対側がN極となっている。また補正コイル
29B の磁極端34c に配置される永久磁石35c について
は、磁極端34c 側がN極、反対側がS極、磁極端34d に
配置される永久磁石35d については、磁極端34d 側がS
極、反対側がN極となっている。
【0024】ところで、上記のようにカラー受像管装置
を構成すると、偏向装置27の発生するバレル形垂直偏向
磁界がセンタービーム25G と一対のサイドビム25B ,25
R に及ぼす偏向感度の相違のために生ずるコマ収差を、
従来の磁界補正装置の配置されたカラー受像管装置と同
様に、磁界補正装置29の発生する垂直偏向磁界と同方向
のピンクッション形磁界により相殺して補正することが
できる。しかもこの例のカラー受像管装置は、磁界補正
装置29の各補正コイル29T ,29B の磁極端34a,34b ,3
4c ,34d に永久磁石35a ,35b ,35c ,35d が配置さ
れているので、これら永久磁石35a ,35b ,35c ,35d
の形成する磁界により、垂直偏向磁界が零になった場合
に磁界補正装置29の各補正コイル29T ,29B のコア31に
残留する磁気を相殺して、従来その残留磁気のために、
垂直偏向磁界が零の無偏向時に生じた画面中央部での一
対のサイドビム25B ,25R に対するセンタービーム25G
のずれをなくすことができる。
【0025】すなわち、磁界補正装置29の各補正コイル
29T ,29B の磁極端34a ,34b ,34c ,34d に、磁極端
34a については、磁極端34a 側がN極、反対側がS極、
磁極端34b については、磁極端34b 側がS極、反対側が
N極、磁極端34c については、磁極端34c 側がN極、反
対側がS極、磁極端34d については、磁極端34d 側がS
極、反対側がN極とする永久磁石35a ,35b ,35c ,35
d を配置すると、各コア31を図1に示した矢印36a ,36
b 方向に磁化する。この磁化方向は、図6に示した矢印
方向の残留磁気の方向と逆である。したがって各永久磁
石35a ,35b ,35c ,35d の磁力を適正化することによ
り、従来生じた残留磁気を完全に相殺して、画面中央部
での一対のサイドビム25B ,25R とセンタービーム25G
との集中誤差なくし、画面全域にわたり3電子ビーム25
B ,25G ,25R を正しく集中させて、画像を良好にする
ことができる。
【0026】ネック径が22.5mmの21インチ110
°偏向カラー受像管装置の一例について述べると、画面
周辺部での一対のサイドビムとセンタービームとの集中
誤差は、約0.1〜0.2mmであるが、この集中誤差
は、カラー受像管装置の偏向装置の後部に磁界補正装置
を配置し、かつこの磁界補正装置のコアの磁極端に、厚
さ0.5mmの3.0mm×3.0mmのバリウムフェライト
・シートを接触配置することにより、ほぼ完全に補正す
ることができた。
【0027】なお、上記実施例では、磁界補正装置の一
対の補正コイルの各コアの各磁極端にそれぞれ永久磁石
(4個)を配置したが、この永久磁石の配置は、必ずし
もコアのすべての磁極端に配置する必要はなく、たとえ
ば図1に示した磁界補正装置29において、その磁極端34
a ,34c に永久磁石35a ,35c 、磁極端34b ,34d など
に永久磁石35b ,35d を配置するだけでも、同様の効果
が得られる。
【0028】また、上記実施例では、一対の補正コイル
の各コアの磁極端に永久磁石を接触して配置したが、こ
の永久磁石の配置は、接触させなくてもコアの磁極端の
近傍に配置しても同様の効果が得られる。
【0029】さらに、上記実施例では、磁界補正装置の
一対の補正コイルの各コアの各磁極端に永久磁石を配置
したが、図3に示すように、磁界補正装置29の一対の補
正コイル29T ,29B の磁極端以外の部分に永久磁石37a
,37c を配置してもよい。すなわち、このように永久
磁石37a ,37c を配置しても、これら永久磁石37a ,37
c の漏洩磁界により各補正コイル29T ,29B を矢印36a
,36b 方向に磁化して、図6に示した矢印方向の残留
磁気を相殺することができる。
【0030】
【発明の効果】同一平面上を通るセンタービームおよび
一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを
放出するカラー受像管に装着される偏向装置の後部側
に、3電子ビームをその配列方向と直交する方向に偏向
する磁界を発生する偏向装置の第2偏向コイルにより生
ずるコマ収差を補正する磁界補正装置を配置し、この磁
界補正装置に接触または近接して、磁界補正装置に生ず
る残留磁気を相殺する磁界を発生する磁界形成手段を配
置すると、その磁界補正装置に生ずる残留磁気を磁界形
成手段により相殺して、画面周辺部での3電子ビームの
集中に何等影響を与えることなく、画面中央部での3電
子ビームの集中誤差をなくすことができ、画面全域の3
電子ビームの集中特性を良好にして、画面品位を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラー受像管装置の
偏向装置の後部に配置される磁界補正装置および磁界形
成手段の構成を示す図である。
【図2】上記一実施例カラー受像管装置の全体の構成を
示す図である。
【図3】この発明の他の実施例の要部構成を示す図であ
る。
【図4】インライン型カラー受像管の電子銃から放出さ
れる電子ビームの軌道を説明するための図である。
【図5】従来のカラー受像管装置の偏向装置の後部に配
置される磁界補正装置の構成を示す図である。
【図6】その磁界補正装置の作用および問題点を説明す
るための図である。
【図7】図7(a)は上記磁界補正装置を用いた場合に
画面上に生ずる3電子ビームの集中誤差を説明するため
の図、図7(b)はその集中誤差を多極マグネットによ
り補正した場合に生ずる3電子ビームの集中誤差を説明
するための図である。
【符号の説明】
22…蛍光体スクリーン 25B ,25R …一対のサイドビーム 25G …センタービーム 26…電子銃 27…偏向装置 29T ,29B …一対の補正コイル 30…磁界補正装置 31…コア 32…コイル 34a ,34b ,34c ,34d …磁極端 35a ,35b ,35c ,35d …永久磁石 37a ,37b …永久磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上を通るセンタービームおよび
    一対のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを
    放出する電子銃と、 この電子銃から放出される3電子ビームを上記3電子ビ
    ームの配列方向に偏向する第1偏向コイルおよび上記3
    電子ビームの配列方向と直交する方向に偏向する第2偏
    向コイルを有する偏向装置と、 この偏向装置の後部側に配置され、上記第2偏向コイル
    により生ずるコマ収差を補正する磁界を発生する磁界補
    正装置と、 この磁界補正装置に接触または近接して配置され、上記
    磁界補正装置に生ずる残留磁気を相殺する磁界を発生す
    る磁界形成手段とを具備することを特徴とするカラー受
    像管装置。
JP21775191A 1991-08-29 1991-08-29 カラー受像管装置 Pending JPH0554829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21775191A JPH0554829A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 カラー受像管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21775191A JPH0554829A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 カラー受像管装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0554829A true JPH0554829A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16709181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21775191A Pending JPH0554829A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 カラー受像管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0554829A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001050492A1 (en) * 2000-01-06 2001-07-12 E & Tech Co., Ltd. Convergence device for a color picture tube

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001050492A1 (en) * 2000-01-06 2001-07-12 E & Tech Co., Ltd. Convergence device for a color picture tube

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4231009A (en) Deflection yoke with a magnet for reducing sensitivity of convergence to yoke position
JPS5832892B2 (ja) インライン・ビ−ム・カラ−陰極線管用偏向ヨ−ク構体
EP0168047B1 (en) Color picture device
JPH0554829A (ja) カラー受像管装置
JP2825287B2 (ja) カラー受像管装置
US6326745B1 (en) Cathode-ray tube apparatus
JP3034906B2 (ja) カラー受像管および偏向装置
US4656390A (en) Color picture tube device
EP0310242B1 (en) Colour display system including a self-converging deflection yoke providing raster distortion correction
KR920000940B1 (ko) 칼라 수상관 및 편향 장치
JP2636217B2 (ja) カラーテレビジョン表示管
JPH1140079A (ja) カラー陰極線管及びミスコンバーゼンスの補正方法
JP2825265B2 (ja) カラー受像管および偏向装置
JP3396503B2 (ja) カラー受像管装置
JP2859900B2 (ja) カラー受像管
JP3015471B2 (ja) カラー受像管装置
JPS59101745A (ja) カラ−受像管
JP2862575B2 (ja) カラー受像管
KR20020040915A (ko) 편향 유닛을 포함하는 디스플레이 디바이스와, 디스플레이디바이스를 위한 편향 유닛
JPS6042445Y2 (ja) カラ−ブラウン管装置
JPH08265785A (ja) カラー受像管
JPH0433238A (ja) カラー受像管装置
JP2009009850A (ja) 表示装置
JPH06133325A (ja) コンバーゼンス装置
JPH1125885A (ja) コンバージェンス補正装置