JP2825287B2 - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はカラー受像管装置に係り、特に高解像度カラ
ー受像管装置のダイナミックフォーカスに関する。
(従来の技術) 一般的なカラー受像管装置の水平断面を第8図に示
す。
同図において、カラー受像管装置1は、スクリーン面
2をもつフェースプレート3と、このフェースプレート
3の側壁部3aにファンネル4を介して連結されたネック
5と、このネック5に内装された電子銃6と、ファンネ
ル4からネック5にかけてこの外壁に装着された偏向装
置7と、前記スクリーン面2と所定間隔をもって対設さ
れた多数のアパーチャ8を有するシャドウマスク9と、
前記ファンネル4の内壁から前記ネック5の一部にかけ
て一様に塗布された内部導電膜10とファンネル4の外部
に塗布された外部導電膜11と、ファンネル4の一部に設
けられた陽極端子(図示せず)とを具備している。
そして、スクリーン面2には赤色発光蛍光体、緑色発
光蛍光体および青色発光蛍光体がストライプ状又は点状
に多数塗布されており、電子銃6から出た3本の電子ビ
ームBR、BGおよびBBはシャドウマスク9により選択
されてそれぞれの蛍光体を衝撃し、これを発光させる。
また、電子銃6はインライン配列の平行な3本の電子
ビームBR、BGおよびBBを発生、加速ならびに制御す
るための電子ビーム形成部GEと、これらの電子ビームを
集束、集中させるための主電子レンズ部MLを有してい
る。そして、3本の電子ビームBR、BGおよびBBを前
記偏向装置7によりスクリーン全面に偏向走査すること
により、ラスタを形成する。
偏向装置は基本的には電子ビームを水平方向に偏向す
る水平偏向磁界を発生するための水平偏向コイルおよび
電子ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向磁界を発生す
るための垂直偏向コイルとを有している。実際のカラー
受像管装置においては電子ビームを偏向したとき、3電
子ビームスポットのフェースプレートでの集中がくずれ
てくるので、この集中のくずれを防止するため工夫が施
されている。これはコンバーゼンスフリーシステムと称
され、水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界
をバレル形にすることにより、蛍光面全域に於いて、3
電子ビームが集中するようにしたものである。
通常斉一に近い磁界であっても僅かなピンクッション
磁界成分やバレル磁界成分のために第9図(a)に示す
ようにスクリーン周辺においては電子ビームは著るしい
偏向収差を受ける。その結果、第9図(b)に示すよう
にビームスポットは横長状に高輝度のコア部とその上下
に低輝度のハローが発生してしまう。これは管が大型に
なる程又は広角偏向になる程影響が大きくなる。
これは特に、電子ビームの垂直方向において激しく過
集束状態となるためにおこるものである。
従来このような偏向収差を解決する手段として、テレ
ビ技術‘88/VOL.36のP41〜P55,信学技報VOL.86 NO.367
のP5〜P12などに4極子レンズを使用して偏向量に応じ
て垂直方向を強く発散させる方法が提案されているが、
このような方法では偏向面での垂直方向の電子ビーム径
が大きくなるため、ますます強く偏向収差を受ける。
このため所望の集束状態を得るためには電子レンズを
大きく変動させねばならなくなるので、ダイナミックフ
ォーカス用電圧の電圧差が大きくなり、回路負担を強い
る。
また4極子レンズは垂直方向で強く発散すると同時に
水平方向は強く集束するためにこの水平方向の過集束を
相殺することも行なう必要があり、構造が複雑になって
しまったり、使いにくいという問題がある。
更に、特開昭60−25140号公報には2回交差方式を採
用しながら小ビーム電流域での高解像度化を実現するた
めに、三極部とメインレンズ生成用電極との間に、G2電
極電位よりも低くかつ偏向量に応じて変化する電位が与
えられるG2s電極を設け、陰極から放射されてメインレ
ンズへ向かう電子の大部分を銃軸と2回交差させる一
方、メインレンズから蛍光体スクリーン面へ向う電子ビ
ームの外周面部分をトリミング電極により切除せしめる
技術が示されている。
しかし、このような技術では確かに小ビーム電流域で
の解像度は改善されるであろうが、上述したような偏向
収差による電子ビームスポットの歪を改善することがで
きない。なぜなら陰極から放射されてメインレンズへ向
かう電子の大部分を銃軸と2回交差させてしまっている
ため、偏向磁界から受ける異方性歪を修正する効果はな
い。また、カソードから第3グリッドまでの電子ビーム
形成部において補助電極を挿入して第2のクロスオーバ
を形成させるための電子レンズを配置しているため例え
第2のクロスオーバ点をダイナミックに変動させても、
水平断面でも垂直断面でも第2のクロスオーバ点は同じ
ように変動するので自己集中型偏向磁界をもつカラー受
像装置では偏向収差を修正することはできないばかりか
逆に一方向では収差は助長され激しく歪んだビームスポ
ットとなってしまう。
また、電子ビーム形成部に第2のクロスオーバを形成
させるための電子レンズを配置しているが、この電子ビ
ーム形成部は非常に短い間隔をおいて薄い板状の電極が
配置されているので前後のビーム通過孔や電極の形状は
前後の電極電位の浸透が容易におこり電子レンズに激し
く影響する。
このため垂直断面においてのみ強い集束力をもつレン
ズを形成することは極めて難しく、例えば垂直断面に強
い集束力をもつ代り水平断面に強い発散力をもつ4極子
レンズとなり、本発明の特徴を発揮することはできな
い。
(発明が解決しようとする課題) このように大型管或いは広角管になる程偏向収差によ
るビームスポットの歪のためにカラー受像管装置の画質
劣化がおこるという問題がある。
本発明はかかる従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので偏向収差によるビームスポットの歪の改善を
容易に行なうことのできるカラー受像管装置によりスク
リーン全域において良好な画像を提供することを目的と
する。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明のカラー受像管装置は電子銃部、偏向
部およびスクリーン部を備え、前記電子銃部から発射さ
れるインライン配列された3本の電子ビームを偏向部に
より垂直方向および水平方向に偏向走査するカラー受像
管装置において、前記電子銃部は少なくともカソード及
び第1の電子レンズと第2の電子レンズを備え、該第1
の電子レンズは前記カソードからの電子ビームを主とし
て垂直方向に強く集束させ前記第2の電子レンズと第1
の電子レンズの間で垂直方向においてのみビーム軸と交
叉させ、且つ、前記第1の電子レンズは偏向量に同期し
て変化し前記垂直方向においてのみ形成された交叉部分
は前記第1の電子レンズと前記第2の電子レンズの間で
移動するようにしたことを特徴とするカラー受像管装置
である。
(作用) 本発明においては偏向部による偏向量に応じて第1レ
ンズと第2レンズの間の垂直断面上においてのみ形成さ
れている交叉点を第2レンズ側へ移動するようにしたた
めに第2レンズから見た垂直断面上の物点位置が第2レ
ンズの方へ近づきこのためスクリーン上でのビームスポ
ットはアンダー(未)集束状態になり、偏向磁界による
オーバ(過)集束状態を相殺し、スクリーン全面におい
てビームスポットは最適状態となる。
(実 施 例) 以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明を実施したカラー受像管装置のネック
部付近とスクリーン中央部の一部分のX−Z面の(水平
面)の断面を示し、第2図はY−Z面(垂直面)の断面
を示す。
第1図、第2図においてネック(5)内に配置されて
いる電子銃部(100)は、カソードK、第1グリッド
G1、第2グリッドG2、第3グリッドG3、第グリッドG4
第5グリッドG5、第56グリッドG56、第6グリッドG6
第7グリッドG7、第8グリッドG8、第9グリッドG9とこ
れらを支持する絶縁支持体MFG及びバルブスペーサBSか
ら成り電子銃(100)はネック下部のステムピン(STP)
に固定されている。
前記カソードKは内部にそれぞれヒータHを有してお
り3本の電子ビームBR、BG、BBを発生する。
また第1グリッドG1、第2グリッドG2は前記3個のカ
ソードに対応して3つの比較的小さなビーム通過孔を有
し、第3グリッドG3の第2グリッドG2側は第2グリッド
G2より大きな3個のビーム通過孔を有し、カソードKか
ら第3グリッドG3までの部分はカソードKからの電子ビ
ームを制御、加速し、いわゆる電子ビーム形成部GEとな
る。次いで第3グリッドG3の第4グリッドG4側と第4グ
リッドG4及び第5グリッドG5の第4グリッドG4側は第3
図に示す様に同じく3つのカソードKに対応して3つの
比較的大きなビーム通過孔(121)を有する。
また、第5グリッドG5の第56グリッドG56側,第56グ
リッドG56,第6グリッドG6,第7グリッドG7及び第8グ
リッドG8の第7グリッドG7側は第4図に示す様にX方向
に細長い1つのビーム通過孔(122)を有し、3本の電
子ビームを挟む様にZ方向に突出片PTを有している。
さらに第8グリッドG8はスクリーン側が大きな円筒LC
Y8となっており、この内部に3つの非円形ビーム通過孔
をもつ電界制御板ECDを有し、この電界制御板は、両側
の非円形ビーム通過孔の上下にそれぞれ1対の突出部VI
Sが取り付けられている。さらにこの3つの非円形ビー
ム通過孔径も第5図に示す様に中央開孔(123)と両側
開孔(124)では異なっている。
第9グリッドG9は第8グリッドG8を包囲する大きな円
筒状の電子LCY9であり、第8グリッドG8の円筒LCY8との
間に実質的に大口径電子レンズLELを形成する。第9グ
リッドG9の先端外周にはバルブスペーサ(BS)を有しフ
ァンネル(4)内壁からネック(5)内壁に塗布してあ
る導電膜(10)と接触しており、ファンネル(4)に設
けてある陽極端子から陽極高電圧を供給するように構成
されている。
以上カソードK,第1グリッドG1から第9グリッドG9
で絶縁支持体MFGによって固定支持されている。また、
ネック(5)からファンネル(4)にかけて偏向ヨーク
(7)が取り付けられており、電子銃からの3本の電子
ビームBR,BG,BBを水平及び垂直方向に偏向するため
の水平偏向コイルと垂直偏向コイルから成っている。さ
らにビームの軌道の調整のための多極磁石PCMが配置し
てある。
前記電子銃は、第9グリッドG9を除いて全ての電極は
ステムピン(STP)を通じ外部より所定の電圧が印加さ
れるようになっている。
以上の電極構成において、例えば、カソードKは約15
0Vのカットオフ電圧とし、これに映像信号を加え、G1
接地電位とし、G2は500V〜1kV,G3,G5,G6,G8は5〜10k
V、G4は0〜1kV,G56は0〜3kV,G7は15〜20kV,そしてG9
は陽極高電圧の25〜35kVを印加する。
このような電位を印加することによって電子レンズは
第6図のように形成される。
第6図(a)は電極位置を、第6図(b)は水平断面
(X−Z断面),第6図(c)は垂直断面(Y−Z断
面)の電子レンズ状態を示し、第6図(d)に主要部分
の斜視図を示す。各カソードKからその変調信号に応じ
て発生したビームはカソードK,G1,G2により中心軸(Z
R),(ZG),(ZB)と交差し第1のクロスオーバCO1
を形成してG2,G3によるプリフォーカスレンズPLによっ
て僅かに集束されG3の中へ発散しながら入射していく。
G3の中へ、入射してきた各電子ビームBR,BG,BBはG
3からG9までの主電子レンズ部において集中作用且つ両
側の電子ビームBR,BBは集中作用を受けてスクリーンS
CN上に集束,集中する。この3本の電子ビームは偏向ヨ
ーク(7)により水平方向及び垂直方向に偏向走査され
スクリーンSCN上に所定の映像を映出する。このときス
クリーン周辺部では偏向ヨーク(7)の磁界により偏向
収差をうけるのでスクリーン周辺部に於ては主電子レン
ズの状態を変化させ偏向収差を相殺するようにする。
第1のクロスオーバCO1を形成してG3へはいってきた
個々の電子ビームはG3,G4,G5の第4グリッド側の円形の
ビーム通過孔によって形成される個々の弱い円筒ユニポ
テンシャルレンズELSで水平方向、垂直方向共にそれぞ
れ少し集束され、次いでG5の第56グリッド側及びG56,G6
の共通の横長ビーム通過孔によって形成される電子レン
ズVL1により個々の電子ビームは主として垂直方向(Y
−Z断面)のみ強く集束される。このためG6の中間部で
各ビームは垂直方向において中心軸と交差し、第2のク
ロスオーバーCO2を形成し、その後発散しながらG7へ進
んでいく。次いでG6,G7,G8の第7グリッド側の横長ビー
ム通過孔によって形成される電子レンズVL2により各ビ
ームは垂直方向に即し集束され、最後にG8,G9によって
形成される大口径電子レンズにより水平方向,垂直方向
共に集束され、且つ両側のビームは集中作用を受けてス
クリーン中央部に小さなビームスポットを形成する。
これらのビームが自己集中型磁界をもつ偏向ヨークに
より偏向されると、前述した如く垂直方向において激し
くオーバ集束状態となるが、このときG56の電位を上昇
させると(ダイナミックフォーカス)、G5−G56−G6
に形成されていたVL1によって主として垂直方向の集束
力が弱まり、垂直方向(Y−Z断面)の第2のクロスオ
ーバCO2はスクリーン側へ移動していきCO2(D)の位置
にくるので、従って大口径電子レンズLELよりみた垂直
方向の物点位置は短くなりスクリーン上に集束するビー
ムはアンダー集束方向になってゆくので、結局偏向ヨー
クによるオーバ集束状態は相殺され、偏向されたスクリ
ーン位置においてビームは適正集束状態となる。
第6図(c)には中央ビームBGの断面のみを示して
いるが両側ビームBR,BBも同様である。
第6図(c)に示すように本発明によればスクリーン
周辺部においてダイナミックフォーカスを行なうと偏向
中心面でのビーム径はDからDdへと小さくなるので偏向
収差も受けにくくなり、ダイナミックフォーカス感度は
非常に高い。
第6図(d)はさらに判り易くするため中央の電子ビ
ームBGに対し主要部を斜視図で示す。前記G5−G56−G6
間に形成されている本発明で言う第1の電子レンズVL1
は主として垂直方向の集束力だけが作用するようにした
ものであり、従って第6図(d)からよく判るように第
2の電子レンズLELの手前においてビーム軸との交叉CO2
は線状になる。このようなクロスオーバCO2を形成させ
る第1の電子レンズVL1はインライン配列された3本の
電子ビームに対し均等に作用する電子レンズとしなけれ
ばならないが、このためには第4図に示したような電極
を用いると良い。
第4図に示す電極をG5−G56−G6に用いて平面形ユニ
ポテンシャルレンズを形成させるとき電極の中央部開孔
の垂直径をav,水平径をaH,両側の孔大部の垂直径をb
v,水平径をbHおよび3本のビームの間隔をsgとすると
大体 aH>2・sg+av bv>1.5・av bH>av/2 とする必要がある。このような条件を満足しないと水平
端の電極壁による電位の影響が電子ビーム通過部にまで
及び、このため両側の電子ビームは水平方向にレンズ効
果をうけビーム軸が曲ってしまう。
上記条件は計算機による電界の3次元解析と本発明者
等の実験により明らかになったものである。また、G56
に対向するG5とG6はその対向面から少なくとも1.3×av
は実質的に上記電極としておく必要があり、1.3×av以
内に第3図のような電極を用いるとこれもまた対向面の
開孔部からの電界の浸透のため水平方向にレンズ効果を
うけることになる。
前記実施例の詳細の仕様は例えば以下のようになって
いる。
カソード間隔 sg=4.92mm 各電極の開孔径 G1φ=G2φ=0.62mm, G3φ,G4φ,G5 Bφ=4.52mm G5,G56,G6,G7,G8の縦径/横径=4.52/15.0 (両側の孔大部タテ径/ヨコ径=8.0/2.5) G8Tφ=25.0mm,G9φ=28.0mm 各電極の長さ G3 =1.1mm,G4= 4.4mm,G5= 9.2mm, G56=8.8mm,G6=21.0mm G7 =4.4mm,G8=37.0mm,G9=40.mm ここで32インチのスクリーンを有する110゜偏向カラ
ー受像管において、スクリーン中央部でビームスポット
を適正集束とするための各電極電圧は G3,G5,G6,G8=8kv G4=1kv G56=3kv G7=15kv G9=25kv であり、スクリーンの水平軸端部でビームスポットを適
正集束とするためには、G5の電圧を3.5kVと僅かに500V
だけ上昇させれば良い。これは従来の方式では通常約1k
Vのダイナミック電圧が必要であることと比較すると本
発明のものは非常に低いダイナミック電圧で十分であ
り、カラー受像管の駆動回路負担を少なくし、極めて経
済的な効果を発揮する。
前記実施例では、偏向ヨークにより偏向収差として特
に問題となる電子ビームの垂直方向の過集束状態を補正
することを示しており、ビームの水平方向の偏向収差は
通常少なく、問題とならないが必要ならば水平方向の偏
向収差補正を入れることもできる。例えば、前記実施例
においてG5のG4側の3個の独立孔(121)の電極長を長
くし、G56側の横長孔(122)の電極長を短くすると、G5
−G56間に弱い4極子レンズが形成される。従ってスク
リーン周辺部に偏向されたときG56の電圧を上げるとG5
−G56の4極子レンズが弱まり、相対的に水平方向に集
束,垂直方向に発散作用を生ずる。4極子レンズは円筒
レンズより感度が非常に大きいので、数百Vの電位変動
に対してもその集束力は大きく、従って前記実施例とは
異なりスクリーン上でのビームスポットは水平方向に少
し過集束状態となる。一方、偏向ヨークによる偏向収差
はビームの水平方向を少し未集束状態とするので、これ
らの集束状態は相殺されスクリーン全面において、ビー
ムの垂直方向/水平方向共に適正集束状態を成すことが
できる。
即ち本発明において重要なことは、第6図(c)に示
すように、主として垂直方向を強く集束させる第1の電
子レンズVL1と、これによって垂直方向においてのみク
ロスオーバCO2を形成させた後に所定のスクリーン上に
集束させるための第2の電子レンズLELがあり、一方、
水平断面においては同図(b)に示すように第1の電子
レンズVL1はビームの水平方向に対し作用せず従って水
平断面においては第2の電子レンズLELの手前に(第1
の電子レンズとの間)交叉点は形成されていないという
ことである。
上記構成において自己集中型偏向磁界により偏向され
たときビームの垂直方向にオーバ集束される現象を第1
の電子レンズを偏向量に応じて弱めていくことにより垂
直方向においてのみ形成されているクロスオーバCO2
第2の電子レンズ側へ移動させ適正集束状態に補正する
ことができるものである。
ビームの水平方向においては上記偏向収差はほとんど
ないか又は若干アンダー集束されるため、水平断面にお
いては、第1の電子レンズを偏向量に応じて弱めていっ
た場合ビームに対して集束力は作用しないか又は相対的
に若干オーバ集束方向に集束されるようなレンズを形成
する方が好ましく、決して第2の電子レンズの手前に交
叉点を形成するものではない。
このため第1の電子レンズとしては特に垂直方向にの
み集束作用をもつ平面形レンズを採用することが好まし
くインライン配列された3本の電子ビームに対しては第
4図に示す如く1個の横長孔(122)をもつ電極を使用
することが好ましい。この電極は両端に大きい開孔(12
2′)をもち、また横長孔(122)の部分だけに内側に折
込んだ板状部(PT)をもち、これによって中央(BG)
だけでなく両側のビーム(BR,BB)に対しても均等に
垂直方向にのみ集束作用をもつ平行平板レンズを形成さ
せることができる。
前記実施例において他のレンズ(PL,ELS,VL2)はフォ
ーカス調整や電子銃全体の性能を向上させスクリーン中
央部に小さなビームスポットを形成させるための1つの
構成例である。
本発明の他の実施例を第7図に示す。第7図は第1図
に対応する図で同じものは同じ番号で示す。第7図では
第56グリッドG56がなく、第5グリッドG5を1〜3kVの低
電位にすることによってG5−G6間に垂直方向のみ強く集
束する第1の電子レンズを形成させるもので、基本的作
用は第1図の場合と同じである。
本実施例の場合の特徴は、G5が低電位となっているこ
とである。即ち、偏向量に応じてこの電位を上昇させ第
1の電子レンズを弱めるのであるが、このとき同時にG3
−G4−G5間に形成されている弱い円筒ユニポテンシャル
レンズの集束力は強まる方向に動く。このため、垂直方
向にはG5−G6間のレンズの弱まる方向が強く全体として
は集束力は弱くなるが水平方向には上記ユニポテンシャ
ルレンズの集束力の強まった効果だけが残る。これは自
己集中磁界の偏向収差がビームの水平方向には若干アン
ダー集束状態になることを相殺する方向であり、好まし
い。
前記実施例では3つの電子ビームに対して共通に作用
する大口径電子レンズを有する電子銃の場合について示
しているが、本発明はこれに限らず3電子ビームそれぞ
れに対し個々の電子レンズを有する電子銃の場合にも適
用できることは言うまでもない。また第4図の電極の代
りに主として垂直方向を集束するため独立した3個の横
長孔をもつ電極を用いてもよい。
[発明の効果] 以上述べたように本発明のカラー受像管装置によれば
インライン配列された3本の電子ビームに対し水平及び
垂直方向に偏向走査するカラー受像管装置において、偏
向ヨークの偏向磁界によるビームスポット偏向収差を極
めて容易に補正し、スクリーン全面において良好な画像
を提供することができる。特に本発明では、前記偏向収
差を補正するためのダイナミック電圧が非常に小さくて
済むため駆動回路を経済的に設計でき、またダイナミッ
ク電圧を印加する電極電圧が低いことも同じように駆動
回路の経済性を増すという利点がある。さらには、本発
明では前記偏向収差を補正するための電子レンズとし
て、従来の如く強力な4極子レンズによるものではない
ので、垂直方向を強く発散させる代りに水平方向の強い
集束を修正する必要がなく電子レンズの設計も容易であ
り、使い易いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の一実施例を示した
カラー受像管装置の要部Y−Z断面図及びX−Z断面
図、第3図、第4図及び第5図は本実施例の電極平面
図、第6図(a)は本発明の一実施例を示す電極構成の
模式図、第6図(b)及び第6図(c)は第1図及び第
2図に対応する電子レンズの等価光学モデル、第6図
(d)は電子ビームの径路を説明するための模式図、第
7図は本発明の他の実施例を示す電極構成の模式図、第
8図は一般的なカラー受像管装置の概略断面図、第9図
(a)及び(b)は偏向収差によるビームスポットの歪
の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下河辺 慈郎 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番地2号 株式会社東芝深谷ブラウン管工場内 (56)参考文献 特開 昭54−122085(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/48 - 29/51

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃部、偏向部およびスクリーン部を備
    え、前記電子銃部から発射されるインライン配列された
    3本の電子ビームを偏向部により垂直方向および水平方
    向に偏向走査するカラー受像管装置において、前記電子
    銃部は少なくともカソード及び第1の電子レンズと第2
    の電子レンズを備え、前記第1の電子レンズは前記カソ
    ードからの電子ビームを主として垂直方向に強く集束さ
    せるとともに前記第2の電子レンズと第1の電子レンズ
    の間で垂直方向においてのみビーム軸と交叉させ、且
    つ、前記第1の電子レンズは前記偏向部による偏向量に
    同期して変化し前記垂直方向においてのみ形成された前
    記水平方向に長い線状の交叉部分は前記第1の電子レン
    ズと前記第2の電子レンズの間で移動するようにしたこ
    とを特徴とするカラー受像管装置。
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