JP2957604B2 - カラー受像管装置 - Google Patents

カラー受像管装置

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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はカラー受像管装置に係り、特にインライン配
列された3本の電子ビームを共通の大口径レンズで集束
および集中させる電子銃を備えるカラー受像管装置に関
する。
(従来の技術) 一般的なカラー受像管装置の水平断面を第13図に示
す。
同図において、カラー受像管装置1は、スクリーン面
2をもつフェースプレート3と、このフェースプレート
3とファンネル4を介し連結されたネック5と、このネ
ック5に内装された電子銃6と、ファンネル4からネッ
ク5にかけてこの外壁に装着された偏向装置7と、前記
スクリーン面2と所定間隔をもって対設されたシャドウ
マスク9と、前記ファンネル4の内壁から前記ネック5
の一部にかけて一様に塗布された内部導電膜10とファン
ネル4の外部に塗布された外部導電膜11と、ファンネル
4の一部に設けられた陽極端子(図示せず)とを具備し
ている。
そして、スクリーン面2には赤色、緑色および青色発
光蛍光体がストライプ状又は点状に多数塗布されてお
り、電子銃6から出た3本の電子ビームBR,BGおよびBB
がシャドウマスク9により選択されてそれぞれの蛍光体
を衝撃し、これを発光させる。
また、電子銃6はインライン配列の平行な3本の電子
ビームBR,BGおよびBBを発生、制御ならびに加速するた
めの電子ビーム形成部GEと、これらの電子ビームを集
束、集中させるための主電子レンズ部MLを有している。
そして、3本の電子ビームBR,BGおよびBBを前記偏向装
置7によりスクリーン全面に偏向走査することにより、
映像を形成する。
3電子ビームを集中させる方法として、例えば米国特
許第2957106号明細書に示されているように、陰極から
射出される電子ビームをはじめから傾斜して集中する技
術がある。また、米国特許第3772554号明細書に示され
るように、電子銃電極に設けられた3電子ビーム通過用
開口のうち一部電極の両側の開口を電子銃の中心軸から
僅かに外側へ偏心させることにより、電子ビームの集中
を行なっている技術があり、いずれも広く採用されてい
る。
また、偏向装置は基本的には、電子ビームを水平方向
に偏向する水平偏向磁界を発生するための水平偏向コイ
ルおよび電子ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向磁界
を発生するための垂直偏向コイルとを有している。実際
のカラー受像管装置においては、電子ビームを偏向した
ときに、3電子ビームスポットのフェースプレートでの
集中がくずれているので、この集中のくずれを防止する
ため工夫が施されている。これはコンバーゼンスフリー
システムと称され、水平偏向磁界をピンクッション形、
垂直偏向磁界をバレル形にすることにより蛍光面全域に
於いて、3電子ビームが集中するようにしたものであ
る。
以上述べた如く、カラー受像管は多くの開発技術の採
用により品位は向上しているが、管の大型化、高品位化
が普及するにつれて新たな問題がクローズアップされつ
つある。
即ち、電子ビームのスクリーン上でのスポット径の
大きさの問題、偏向されたときのスクリーン周辺部で
の電子ビームスポットの形状の歪の問題、スクリーン
全面でのコンバーゼンスの問題がある。
管が大型になると電子銃からスクリーン面までの距離
が長くなり、電子レンズの電子光学的倍率が大きくなっ
てスクリーン上でのスポット径を大きくしてしまい、解
像度を劣化させてしまう。スポット径を小さくするには
電子銃の電子レンズの性能を向上させなければならな
い。またスクリーン全面でのコンバーゼンス品位を向上
させるためには、3本の電子ビームの間隔を小さくした
方が良い。
本発明者等はこのような問題点を解決する電子銃とし
て、3電子ビームに共通に作用する大口径電子レンズを
有するものを提案している。
この大口径電子レンズを用いることにより、管が大型
となっても、スクリーン上のスポット径を小さくするこ
とができる。また、この大口径電子レンズの陰極側レン
ズ領域内に、補助電極を配置して、この補助電極によっ
て、さらに、3本の電子ビームの集中、両側の電子ビー
ムのコマ収差を補正するものとして、例えば特願昭63−
240809号を提案している。
しかしながら、このような構成の電子銃においても、
中央と両側の電子ビームの集束力の差は未だ大きな問題
として残る。これは、中央の電子ビームが大口径電子レ
ンズの中央部で集束されるのに対し、両側の電子ビーム
は大口径電子レンズの中央部より若干外側の部分で集束
されるためである。このため本発明者等は、大口径電子
レンズの陰極側レンズ領域内に配置した前記補助電極の
形状を工夫することにより、水平方向に関しては中央の
電子ビームと両側の電子ビームの集束力を合わせること
ができた。しかしながら、垂直方向に関しては、中央の
電子ビームと両側の電子ビームの集束力が合わず、スク
リーン上においては中央の電子ビームが略円形の良好な
スポットとなった場合に、両側の電子ビームは縦長のス
ポットとなる。あるいは両側の電子ビームが略円形の良
好なスポットとなった場合に、中央の電子ビームは縦長
のスポットとなるという問題がある。従って、中央と両
側の電子ビームのスポットの垂直方向径が同じになるよ
うに電極電圧を設定すると、ビームスポットが縦長とな
り、垂直方向の解像度が劣化するという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) このように、3本の電子ビームに共通に作用する大口
径電子レンズを備えたカラー受像管では、中央と両側の
電子ビームの水平方向の集束力は合わせることができる
が、中央と両側の電子ビームの垂直方向の集束力を合わ
せることができないという問題点があり、これにより垂
直方向の解像度が劣化する。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決すべくなさ
れたものであり、中央の電子ビームと両側の電子ビーム
を同時に良好に集束させることができるカラー受像管装
置により、より解像度の高い画像を提供することを目的
とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) すなわち本発明のカラー受像管装置は、中央及び両側
の3本の電子ビームを発生、制御、加速する陰極を含む
電子ビーム形成部とこの電子ビームを集束、集中させる
主電子レンズ部とを備える、インライン形電子銃部、偏
向部およびスクリーン部を備え、前記電子銃から発射さ
れる電子ビームを偏向部により垂直方向および水平方向
に偏向走査するカラー受像管装置において、前記主電子
レンズ部は、3本の電子ビームに共通に作用する大口径
電子レンズと、この大口径電子レンズより陰極側にあっ
て、3本の電子ビームを共通に通過させる実質的にイン
ライン方向に細長い開孔をもつ電極とを有し、この電極
により主として垂直方向のみを集束させる電子レンズを
形成し、3本の電子ビームのうち中央の電子ビームと両
側の電子ビームのインライン方向と直交する方向の集束
力を異ならせるようになされたカラー受像管装置であ
る。
(作用) 本発明では、3本の電子ビームに共通に作用する大口
径電子レンズを有すると共に、この大口径電子レンズよ
り陰極側に、3本の電子レンズを共通に通過させる実質
的にインライン方向に細長い開孔を持つ電極によって主
として垂直方向にのみ集束させる電子レンズを形成して
いる。この電子レンズにおいて、中央の電子ビームと両
側の電子ビームとが、垂直方向に異なる強さの集束力を
補正する手段を有している。
従って、この電子レンズと共通大口径電子レンズを同
時に用いることにより、水平方向、垂直方向共に中央の
電子ビームと両側の電子ビームを同時に、良好に集束さ
せるようにしたものである。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明を実施したカラー受像管装置のネッ
ク部付近と、スクリーン中央部の一部分のY−Z面の断
面を示し、第2図(a)は中央の電子ビームの通過位置
でのX−Z面の断面を、第2図(b)は両側の電子ビー
ムの通過位置でのX−Z面の断面を示す。
第1図、第2図においてネック(5)内に配置されて
いる電子銃部(100)は、カソードK、第1グリッドG1,
第2グリッドG2,第3グリッドG3,第4グリッドG4,第5
グリッドG5,第6グリッドG6,第7グリッドG7,第8グリ
ッドG8,第9グリッドG9とこれらを支持する絶縁支持体M
FG及びバルブスペーサBSからなり、電子銃(100)はネ
ック下部のステムピン(STP)に固定されている。
前記カソードKは、内部にそれぞれヒータHをもって
おり、3本の電子ビームBR,BG,BBを発生する。
また、第1グリッドG1,第2グリッドG2は、前記3個
のカソードに対応して3つの比較的小さなビーム通過孔
を有し、第3グリッドG3の第2グリッドG2側は、第2グ
リッドG2より大きな3個のビーム通過孔を有し、Kから
G3までの部分においてカソードKからの電子ビームを制
御、加速し、謂ゆる電子ビーム形成部GEとなる。
次いで第3グリッドG3の第4グリッドG4側と第4グリ
ッドG4及び第5グリッドG5の第4グリッドG4側は、第3
図の如く同じく3つのカソードKに対応して3つの比較
的大きなビーム通過孔(121)を有する。また、第5グ
リッドG5の第6グリッドG6側、第6グリッドG6、第7グ
リッドG7及び第8グリッドG8の第7グリッドG7側は第4
図の如くX方向に細長い1つのビーム通過孔(122)を
有する。
ここで、第6グリッドG6の第7グリッドG7側、第7グ
リッドG7及び第8グリッドG8の第7グリッドG7側は、集
束力補正手段として第7図の如く、X方向に細長いビー
ム通過孔(122)の中央の電子ビームが通過する部分に
おいてのみビーム通路にほぼ平行となるように、グリッ
ドの筒の内側へ折り込んだ上下一対の小壁部を有する電
極パーツを用いている。
さらに、第8グリッドG8は、スクリーン側が大きな円
筒LCY8となっており、この内部には第5図に示すような
3つの非円形ビーム通過孔(123)(124)をもつ電界制
御板ECDがあり、この電界制御板ECDは、両側の非円形ビ
ーム通過孔(124)の上下にそれぞれ1対のひさし(VI
S)が取り付けられており、さらにこの3つの非円形ビ
ーム通過孔径も第5図の如く中央(123)と両側(124)
では異っている。
第9グリッドG9は、第8グリッドG8を包囲する大きな
円筒状の電極LCY9であり、第8グリッドG8の円筒LCY8と
の間に実質的に大口径電子レンズLELを形成する。
第9グリッドG9の先端外周には、バルブスペーサ(B
S)が設けられ、ファンネル(4)内壁からネック
(5)内壁に塗布されている導電膜(10)と接触してフ
ァンネルに設けてある陽極端子から陽極高電圧を供給す
るようになっている。
以上のカソードK、第1グリッドG1から第9グリッド
G9までが絶縁支持体MFGによって固定支持されている。
また、ネック(5)からファンネル(4)にかけて偏向
ヨーク(7)が取り付けられており、電子銃からの3本
の電子ビームBR,BG,BBを水平,垂直に偏向するための水
平偏向コイルと垂直偏向コイルから成る。さらにビーム
の軌道の調整のための多極磁石PCMが配置してある。
前記電子銃は、第9グリッドG9を除いて全ての電極は
ステムピン(STP)を通じ外部より所定の電圧が印加さ
れるようになっている。
以上の電極構成において、例えば、カソードKは約15
0Vのカットオフ電圧とし、これに映像信号を加え、第1
グリッドG1は接地電位とし、第2グリッドG2は500V〜1k
V、第3グリッドG3は5〜10kV、第4グリッドG4、第5
グリッドG5はそれぞれ500〜3kV、第6グリッドG6、第8
グリッドG8はそれぞれ5〜10kV、第7グリッドG7は15〜
20kV、第9グリッドG9は陽極高電圧の25〜35kVを印加す
る。
次に第6図(a),(b),(c)に示す本発明の電
子銃の等価光学モデルに沿って説明する。第6図(a)
は、X−Z断面での等価光学モデル、第6図(b)およ
び(c)は、それぞれ中央の電子ビームの通過位置での
Y−Z断面、および両側の電子ビームの通過位置でのY
−Z断面での等価光学モデルである。
各カソードKからその変調信号に応じて発生したビー
ムは、カソードK、第1グリッドG1、第2グリッドG2
より、中心軸(ZR),(ZG),(ZB)と交わり、第1の
クロスオーバCO1を形成して第2グリッドG2、第3グリ
ッドG3によるプリフォーカスレンズPLによって僅かに集
束され、G3の中へ発散しながらはいっていく。
G3の中へはいってきた各ビームBR,BG,BBは、G3からG9
までの主電子レンズ部において集束作用、且つ、両側の
ビームBR,BBは集中作用を受けてスクリーンSCN(2)上
に集束,集中する。この3本の電子ビームは、偏向ヨー
ク(7)により水平方向,垂直方向に偏向走査され、ス
クリーンSCN(2)上に所定の映像を映出する。このと
きスクリーン周辺部では、偏向ヨーク(7)の磁界によ
り偏向収差をうけるので、スクリーン周辺部に於ては主
電子レンズの状態を変化させ、偏向収差を相殺するよう
にする。すなわち、第1のクロスオーバCO1を形成してG
3へはいってきた個々の電子ビームは、G3,G4,G5の円形
のビーム通過孔によって形成される個々の弱い円筒ユニ
ポテンシャルレンズELSで水平方向、垂直方向共にそれ
ぞれ少し集束される。
次いで、G5,G6の横長ビーム通過孔によって形成され
る平行平板レンズVL1により個々の電子ビームはそれぞ
れ垂直方向(Y−Z断面)のみ強く集束される。このた
め、G6の中間部で各ビームは垂直方向において中心軸と
再び交差し、第2のクロスオーバCO2を形成し、その後
発散しながらG7へ進んでいく。次いで、G6,G7,G8の横長
ビーム通過孔によって形成される平行平板レンズVL2
より各ビームは垂直方向に少し集束され、最後にG8,G9
によって形成される大口径電子レンズにより、水平方
向、垂直方向共に集束され、且つ両側のビームは集中作
用を受けてスクリーン中央部に小さなビームスポットを
形成する。
ここで、第8グリッドG8と第9グリッドG9によって形
成される共通大口径電子レンズは、水平方向においては
中央の電子ビームと両側の電子ビームに対して同じレン
ズ強度となっているため、3本の電子ビームが同時に良
好に集束されるが、垂直方向のレンズ強度は、中央の電
子ビームに対してより両側の電子ビームに対して強くな
っている。
これに対し、第9図(a)および(b)はそれぞれ中
央の電子ビーム通過位置、および両側の電子ビーム通過
位置での第6グリッドG6,第7グリッドG7、第8グリッ
ドG8のY−Z断面と等電位線を示すものではある。この
図から明らかなように、中央の電子ビーム通過位置での
第6グリッドG6,第8グリッドG8への等電位線の浸透
は、両側の電子ビーム通過位置での等電位線の浸透より
も急峻になっているため、中央の電子ビームに対して形
成される電子レンズの垂直方向のレンズ強度は、両側の
電子ビームに対して形成される電子レンズの垂直方向の
レンズ強度よりも強くなる。従って、第6図(b),
(c)に示すように、垂直方向においても、中央の電子
ビームと両側の電子ビームが同時に良好に集束する。こ
のため水平方向、垂直方向共解像度の高い、高品位な画
像が得られる。これは第7図に示すようにG6,G7,G8の電
子ビーム通過孔の中央ビームが通過する位置に小壁部を
有するためのである。
本実施例においては、中央の電子ビームの通過位置に
のみ筒の内側へ折り込んだ上下一対の小壁部(130)を
有する電極パーツを第6グリッドG6の第7グリッドG
7側、第7グリッド、第8グリッドG8の第7グリッドG7
側に用いているが、第4グリッドG4の第5グリッドG
5側、第5グリッドG5、第6グリッドG6の第5グリッドG
5側に用いても良い。また、第4グリッドG4の第5グリ
ッドG5側、第5グリッドG5、第6グリッドG6、第7グリ
ッドG7、第8グリッドG8の第7グリッドG7側に用いても
良い。
また、第7図に示す電極パーツの代わりに、第8図
(a)に示す如く、中央の電子ビームの通過位置と両側
の電子ビームの通過位置の両方を挟むような平行平板状
の上下一対の壁部(131)を設け、この壁部(131)が中
央の電子ビーム通過位置に対応するところが両側の電子
ビームの通過位置に対応する部分よりZ方向の長さが長
い形状の電極パーツを用いても良い。
また、共通大口径電子レンズを形成する第8グリッド
G8、第9グリッドG9の形状等によっては、第8図(b)
に示す如く、筒の内側へ折り込んだ上下一対の壁部(3
2)を中央の電子ビームの通過位置と両側の電子ビーム
の通過位置の両方に有しており、かつ中央の電子ビーム
の通過位置に配置してある上記壁部(132)のZ方向の
長さが、両側の電子ビームの通過位置の壁部のZ方向の
長さよりも短い形状すなわち中央部が凹んだ壁部を有す
る電極パーツを用いても良い。
さらに、第10図に示す如く、3本の電子ビームを共通
に通過させ、かつ中央の電子ビームの通過位置でのビー
ム通過孔の垂直方向径(a)が、両側の電子ビームの通
過位置でのビーム通過孔の垂直方向径(b)と異なる電
極パーツを用いても良い。この場合も、第1の実施例と
同様に、中央の電子ビームと両側の電子ビームに対して
形成される電子レンズの垂直方向レンズ強度が異なるた
め、中央と両側の電子ビームの集束状態を合わせること
ができる。
また、第1の実施例において、第6グリッドG6の第7
グリッドG7側および第8グリッドG8の第7グリッドG7
の電極の対向面より電極の内側へ折り込まれた上下一対
の壁部のZ方向の長さが、中央の電子ビーム通過位置と
両側の電子ビーム通過位置とで等しくなっており、第7
グリッドG7の第6グリッドG6側の対向面及び第8グリッ
ドG8側対向面に、第11図(a),(b)及び第12図に示
す如く、中央の電子ビームの通過位置あるいは両側の電
子ビームの通過位置に上下一対の金属電極片(50),
(51)を設けても良く、この場合でも第1の実施例と同
様に、中央の電子ビームと両側の電子ビームの垂直方向
の集束状態を合わせることができる。すなわちこの実施
例においては、G6のG7側,G7,G8のG7側の電極対向面より
内側に折り込まれ、中央と両側ビーム通過位置ともに同
じ高さの壁部と、G7のG6側対向面とG7のG8側対向面に設
けた金属電極片により、集束状態を補正している。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明のカラー受像管装置によれ
ば、共通大口径電子レンズにより、非常に小さなビーム
スポットが得られ、かつ3電子ビームが水平方向、垂直
方向共同時に集束されるため、解像度が高い、高品位の
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図(a),(b)は本発明を実施した
カラー受像管装置の要部Y−Z断面図およびX−Z断面
図で、第2図(a)は中央電子ビーム通過孔の断面、第
2図(b)は両側電子ビーム通過孔の断面図、第3図、
第4図、第5図は本発明による電子銃電極の平面図、第
6図(a),(b),(c)は本発明による電子銃の等
価光学モデル、第7図、第8図(a),(b)は本発明
による電子銃の電極パーツの斜視図、第9図は本発明に
よる電子銃電子レンズを説明する図、第10図、第11図
(a),(b)は本発明の他の実施例の電極平面図、第
12図は本発明の他の実施例の電極のY−Z断面図、第13
図は一般的なカラー受像管装置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下河辺 慈郎 埼玉県深谷市幡羅町1―9―2 株式会 社東芝深谷ブラウン管工場内 (56)参考文献 特開 昭64−31333(JP,A) 特開 昭62−69441(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/46 - 29/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1本の電子ビームと2本の両側電子ビーム
    からなる3本の電子ビームを発生、制御、加速する陰極
    を含む電子ビーム形成部とこの電子ビームを集束、集中
    させる主電子レンズ部とを備えてなるインライン形電子
    銃部、偏向部およびスクリーン部を備え、前記電子銃か
    ら発射される電子ビームを偏向部により垂直方向および
    水平方向に偏向走査するカラー受像管装置において、前
    記主電子レンズ部は3本の電子ビームに共通に作用する
    大口径電子レンズと、この大口径電子レンズより前記陰
    極側にあって、前記3本の電子ビームに対し、主として
    垂直方向のみを集束させるように共通に作用する電子レ
    ンズを形成する実質的にインライン方向に細長い開孔を
    もつ電極と、前記3本の電子ビームのうち中央の電子ビ
    ームと両側の電子ビームとでインライン方向と直交する
    方向の集束力を異ならせるように作用する集束力補正手
    段とを有することを特徴とするカラー受像管装置。
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