JPS61138654A - 耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性樹脂組成物

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JPS61138654A
JPS61138654A JP25920084A JP25920084A JPS61138654A JP S61138654 A JPS61138654 A JP S61138654A JP 25920084 A JP25920084 A JP 25920084A JP 25920084 A JP25920084 A JP 25920084A JP S61138654 A JPS61138654 A JP S61138654A
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graft
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笹木 勲
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柳ケ瀬 昭
Yasunori Kawachi
川地 保宣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐衝撃性樹脂組成物、より詳しくハヒニルモ
ノマーグラフトポリオルガノシロキサン系グラフト共重
合体を用いた耐衝撃性樹脂組成物に関する。
一般に耐衝撃性樹脂は、ゴム層とマ) IJックス層と
から形成され、そのゴム層には、できるだけガラス転移
温度(以下Tgと略記する)の低い樹脂を用いるのが衝
撃エネルギーを吸収するうえで有利であると言われてい
る。このことばTgが一55℃であるポリブチルアクリ
レート樹脂を用いる耐衝撃性樹脂よりTgが一80℃で
あるポリブタジェン樹脂をゴムとして用いる耐衝撃性樹
脂すなわちABS樹脂の方が耐衝撃性能が優れて(・る
ことがらも明らかである。これよりTgが一126°C
であるポリジメチルシロキサンを耐衝撃性樹脂のゴム源
として利用すれば、ABS樹脂よりさらに耐衝撃性の優
れた樹脂ができると考えられる。ところが一般にポリオ
、ルガノシロキサンはビニルモノマーとの反応性が乏し
く、化学結合の形成が困難であった。これら画成分間の
結合形成に関して、数種の方法が開示されているが、必
ずしも満足すべきものとはいえなかった。例えば米国特
許第3898300号明細書には、ビニルシロキサン又
はアリルシロキサンを含有するポリジメチルシロキサン
ポリマーのエマルジョン中で、ビニルモノマーヲ重合す
せることにより、グラフト共重合体が形成されて衝撃強
度の改善されることが報告されている。
しかし、成形材料樹脂としての有効性を規定するポリマ
ーの流動性、表面硬度などについては記載されておらず
、成形材料としての適性は明らかでない。
また米国特許第4071577号明細書には、ビニル基
含有シロキサンの代わりにメルカプトシロキサンを用い
て衝撃強度をさらに改善する方法が記載されている。す
なわちポリジメチルシロ#fンーメA/カプトプロピル
シロキサン共重合体中のメルカプト基含有により衝撃強
度が大きく変化しており、メルカプト基を介したグラフ
ト共重合体の存在が、衝撃特性を向上させることを示し
ている。しかし具体的なグラフト率の記載はなく、グラ
フト構造が適正か否かについては明白でない。また成形
材料樹脂としての有効性を規定するポリマー流動性、表
面硬度などについても全く示唆されていない。本発明者
らは、このような状況に鑑み種々検討を加えた結果、特
定のグラフト交叉剤を用いることにより、グラフト効率
が向上し、グラフト共重合体の流動性、耐衝撃性、表面
硬度などにバランスのとれ本発明はこの知見に基づくも
ので、一般式%式%() (式中R1は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基又はフェニル基、nは0.1又は2の数を示す)で表
わされる単位を有するオルガタフ0キサン100重量部
に、一般式 (式中R2は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基又はフェニル基、R3は水素原子又はメチル基、nは
0.1又は2.pは1〜6の数を示す)で表わされる単
位を有するオルガノシロキサングラフト交叉剤0.00
1〜10重量部を添加して重合させて得られるポリオル
ガノシロキサンに、芳香族アルケニル化合物、メタクリ
ル酸エステル、アクリル酸エステル又はシアン化ビニル
化合物から選ばれた1種又は2種以上のビニルモノマー
をグラフト重合させたグラフト共重合体5〜60重量%
と、前記のビニルモノマーから選ばれた1種又は2種以
上のモノマーを(共)重合させて得られる(共重合体4
0〜95重量%とを混合して成る、ポリオルガノシロキ
サン系グラフト共重合体含有耐衝撃性樹脂組成物である
ポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体を製造する
に際しては、まずオルガノシロキサンに弐Hのグラフト
交叉剤を添加して縮合させることにより、ポリオルガノ
70キサンを製造する。
オルガノシロキサンとしては、例えばヘキサメチルトリ
シクロシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサ
ン、デカメチルペンタシクロシロキサン、ドデカメチル
へキサシクロシロキサン、トリメチルトリフェニルトリ
シクロシロキサンなどが用いられる。
式■のグラフト交叉剤の添加量は、オルガノシロキサン
100重量部に対し、0.001〜10重量部、好まし
くは0.1〜10重景部重量る。グラフト交叉剤の添加
量が0.001重量部より少な(・と、グラフト率が微
少となり過ぎて希望のグラフト効果が得られない。また
グラフト交叉剤の添加量に比例してグラフト率は増大す
るが、グラフト共重合体の重合度はグラフト交叉側量の
増加と共に低下するので、10重量部以下が好ましい。
ただしポリオルガノシロキサンと結合していないグラフ
ト共重合体の生成は、グラフト交叉側量の増加と共に大
幅に低下する。すなわちグラフト効率を著しく高(する
ことができ、重合条件を適切に選択すれば90%以上の
グラフト効率を得ることも充分可能である。
このようにメタクリロキシシロキサンは、ビニルシロキ
サン及びメルカプトシロキサンに対してグラフト選択性
が非常に高(、ポリオルガノシロキサンを幹ポリマーと
して!グラフト共重合体を製造する場合、各種ビニルモ
ノマーのグラフト重合条件を幅広く選択することができ
る。ポリオルガノシロキサンは米国特許第289192
0号、同第3294725号明細書などに記載されてい
る方法、すなわちオルガノシロキサンと式■のグラフト
交叉剤をアルキルベンゼンスルホン酸などの乳化剤の存
在下で、例えばホモジナイザー等を用いて剪断混合する
方法により製造することが好ましい。アルキルベンゼン
スルホン酸は、ポリオルガノシロキサンの乳化剤として
作用すると共に、重合開始剤ともなるので好適である。
この際、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩を併用する
と、グラフト重合を行う際にポリマーを安定に維持する
のに効果があるので好ましい。
なおこのようなオルガノシロキサ/の乳化重合において
、ポリオルガノシロキサ/中に6官能又は4官能のシリ
コン原子を含むこともできる。これら多官能シリコン原
子は、いわゆる架橋剤として作用するものであり、これ
を用いた架橋ポリオルガノシロキサンは耐衝撃性樹脂の
ゴム源として使用する場合に有効である。具体例として
は、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、エチルトリエトキシシランなどの3官能性架橋
剤、テトラエトキシシランなどの4官能性架橋剤が挙げ
られる。これらを前記のポリオルガノシロキサンポリマ
ー100重量部のうち、0.1〜10重量%使用してエ
マルジョンを調製することによりポリオルガノシロキサ
ンの架橋を形成し、該ポリマーの膨潤度(ポリオルガノ
シロキサン単位重量が、トルエン溶媒下で25°Cで飽
和した時、ポリオルガノシロキサンが吸収しているトル
エンの重量割合)を5.0〜15,0に調整する。
膨潤度の測定は、次のようにして行う。作製されたポリ
オルガノシロキサンラテックスを、約3〜5倍量のイソ
プロピルアルコール中に攪拌しながら添加し、該エマル
ジョンを破壊し凝固することによりシロキサンポリマー
を得る。
こうして得られたポリマーを水洗したのち、80℃で1
0時間減圧乾燥する。乾燥後、約11のポリマーを精秤
し、約30.9のトルエン中に浸漬し、25℃で100
時間放置し、ポリマー中にトルエンを加えて膨潤させる
。次いで残余のトルエンをデカンテーションにより分離
除去し、精秤したのち、80℃で16時間減圧乾燥し、
吸収されたトルエンを蒸発除去し、再び精秤する。膨潤
度は、次式により算出される。
次いで式■の化合物を縮合させたポリオルガノシロキサ
ンにビニルモノマーをグラフト重合させる。このための
ビニルモノマーとしては、スチレン等の芳香族アルケニ
ル化合物、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、2−エチルへキシルメタクリレート、ブチルメタク
リレート等のメタクリル酸エステル、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアク
リル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル等のシアン化ビニル化合物が挙げられる。これらは単
独で又は混合して用いられる。耐衝撃性組成物として好
ましいビニルモノマーレな65〜75]1−Ji%のス
チンン及び25〜65重量%のアクリロニトリルを含む
ものである。
ビニルモノマーとポリオルガノシロキサンとの割合は、
これらの合計量に対してポリオルガノシロキサン5〜6
0重量%好ましくは5〜60重量%である。
ビニルモノマーは、通常のラジカル重合法によって、ポ
リオルガノシロキサンにグラフト重合させることができ
る。グラフト重合のためには、種々のラジカル重合開始
剤を使用し5るが、これら開始剤はグラフト重合前に添
加する必要がある。ラジカル重合開始剤の糧類によって
は、アルキルベンゼンスルホン酸で酸性としたポリオル
ガノシロキサンラテックスをアルカリで中性に中和する
必要がある。アルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリ
、炭酸ソーダ、炭酸水素ナトリウム、トリエタノールア
ミン、トリエチルアミンなどが用いられる。
本発明に用いられるラジカル重合開始剤としては、例え
ばジ三級ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、三級ブチルパーフタレート、三級ブチルパーベンゾ
エート、三級ブチルパーアセテート、ジ三級アミルパー
オキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ三級ブチルペル
オキシヘキサン、三級ブチルパーオクタノエイト、三級
ブチルパーイソブチレート、三級プチルペルオキシイソ
グロビルカルポネート、ジイノブロビルペルオキシジカ
ルボネート等の有機過酸化物、ジメチル−2,2′−ア
ゾビスインブチレート、i、i’−アゾビスシクロヘキ
サンカルボニトリル、2−フェニル7ソー2.4−ジメ
チル−4−メトキシバレロニトリル、2−カルバモイル
アゾイソブチロニトリル、2.2’−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリル、2、r−アゾビスインブチ
ロニトリル等のアゾ化合物、ヒドロペルオキシド−硫酸
第一鉄−グルコース−ビロリン酸ナトリウム、ヒドロペ
ルオキンドー硫酸第−鉄−デキストロースービロリン酸
ナトリウム−リン酸ナトリウム、ヒドロペルオキシド−
硫酸第一鉄−ピロリン酸ナトリウム−リン酸ナトリウム
、ヒドロペルオキシド−硫酸第−鉄−ホルムアルデヒド
ナトリウムスルホキシラートーエチンンジアミン酢酸塩
、過硫酸塩−へキサシアノ鉄(II)カリウム、過硫酸
塩−チオ硫酸ナトリウム−硫酸銅などのレドックス系開
始剤が挙げられる。ヒドロペルオキシドとしては、クメ
ンヒドロペルオキシド、三級ブチルヒドロペルオキシド
、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−メ
ンタンヒドロペルオキシド、1,1,3.3−テトラメ
チルブチルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジヒドロペルオキシド等、過硫酸塩とし
ては過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が用いられ
る。過硫酸塩は単独でも使用できる。
グラフト共重合体のグラフト率は下記の方法で求めた。
グラフト共重合体ラテックスを、約6〜5倍量のメタノ
ール中に攪拌しつつ添加し、ラテックスを凝固すること
により、グラフト共重合体を得る。こうして得られたポ
リマーを水洗したのち、80°Cで10時間減圧乾燥し
て水分を除去する。乾燥終了後、約1gのポリマーを精
秤し、約50 mlのアセトンを添加する。これをアセ
トンの沸点で約5時間煮沸し、アセトンに可溶な、ポリ
オルガノシロキサンに結合していないグラフト共重合体
をアセトンに溶解させる。冷却後、約11000Orp
で1時間遠心分離し、デカンテーションにより、ポリオ
ルガノシロキサンに結合したポリマーとアセトン可溶ポ
リマーとに分離する。ポリオルガノシロキサンに結合し
たポリ〒−にさらにアセトンを加え、同様に遠心分離及
びデカンテーションを繰り返すことにより洗浄したのち
、80℃で10時間の減圧乾燥を行い、アセトン抽出残
査の重量を求める。グラフト率及びグラフト効率は、次
式により算出される。
得られたグラフト共重合体ラテックスは、通常の塩凝固
法により凝固させ、得られた粉末を水洗したのち乾燥し
、後記のビニルモノマーから得られる(共)重合体と混
合すると耐衝撃性樹脂組成物が得られる。
一般に耐衝撃性樹脂は、衝撃吸収能を有するゴムがマト
リックス樹脂中に適度に分散し、ゴムとマトリックスと
の親和性を図るために適当量のグラフト率を有するよう
ゴムを改質したものである。ここでグラフト率について
は適正範囲があり、ゴム重量を基準として20〜100
%にすることが好ましい。20%以下のグラフト率では
マトリックスとゴムとの間の親和性が確保できない。1
00%以上のグラフト率の場合、耐衝撃性樹脂とした場
合のポリマー流動性が損なわれてしまい不適当である。
したがって、グラフト効率を高く維持しつつグラフト率
を20〜100%とすれば、グラフト重合時に発生する
フリーポリマーを少なくでき、高ゴム含量のポリオルガ
ノシロキサ%合体を製造できる。しかし、ここでマトリ
ックス樹脂重合すべてをグラフト重合に引き続き行おう
とすると、ゴム存在下の重合となるため、ポリマー鎖長
、共重合比率などを調整するのが困難であり、流動性の
低いかつ表面硬度の低いポリマーとなってしまう。そこ
でグラフト重合時には、マトリックス樹脂と相溶化し得
る程度に流動性を与えられた構造としておき、残余のマ
トリックス樹脂)重合−噂=茸としては、芳香族アルケ
ニル化合物、シアン化ビニル化合物、メタクリル酸エス
テル、アクリル酸エステルから選ばれた1種又は2種以
上のビニルモノマーを(共)重合させて得られる(共)
重合体が挙げられる。例えば、スチレン70重量%とア
クリロニトリル60重量%より共重合してなる共重合体
あるいはポリメチルメタクリレートなどが好ましい。こ
れらの(共)重合体は、懸濁重合法、乳化重合法、塊状
重合法などにより製造できる。
樹脂組成物中の各成分の混合割合は、ポリオルガノシー
キサン系グラフト共重合体5〜60重量%及び(共)重
合体40〜95重量%である。
樹脂組成物は押出機で賦形してペレット化することが好
ましい。押出賦形時に充填剤、熱安定剤、紫外線吸収剤
、滑剤等の添加物を加えることもできる。ペレット化さ
れた樹脂組成物は、圧縮成形、射出成形等の通常の手段
により加工、成形される。
本発明の樹脂組成物から成る成形品は、一般に低いポリ
オルガノシロキサン含量で高い衝撃強度を得ることがで
き、良好な耐候性、良好な表面硬度、良好な成形性、低
温下での優れた耐衝撃性などの優れた性質を示す。
下記実施例中の成形品の衝撃強度は、AST、M−D−
256−56に従いノツチ付試験片(ノツチは45°及
び0.1インチの深さ)を射出成形法により作製し、ア
イゾツト衝撃試験によって測定した。ダイ/シュグツト
衝撃試験は、DIN53455規格により行った。成形
品の流動性は、メルトフローレートで示し、ASTM−
D−1238規格により測定した。成形品の表面硬度は
、ロックウェル法により示し、ASTM −D−785
により測定した。アクリロニトリル・スチレン共重合体
の還元粘度(ηsp/C)はアセトン溶媒で25℃、0
.1dl/gの濃度で測定した。
実施例1 エチルオルソシリケート1.0重量部、r−メタクリロ
キシプロピルジメトキシメチルシラン0゜75重量部及
びオクタメチルテトラシクロシロキサン99重量部を混
合し、これをドデシルペ/ゼンスルホン酸1,0重量部
を溶解した蒸留水500重量部中に入れ、ホモミキサー
により予備攪拌したのち、ホモゾナイザーにより250
kl/Cm2の圧力で2回通すことにより乳化、分散さ
せた。
この混合液を、コンデンサー、窒素導入口及び攪拌翼を
備えたセパラブルフラスコに移し、攪拌混合しながら9
0℃で6時間加熱し、ポリジメチルシロキサンの重合を
完結した。得られたポリオルガノシロキサンの重合率は
90.3%であり、膨潤度は9.8、濁度法で測定した
ポリオルガノシロキサンポリマーの粒子径は0.14μ
であった。
このポリオルガノシロキサンラテックスを、炭酸ナトリ
ウム水溶液でpH8に中和した。これに蒸留水700重
量部及び過硫酸・カリウム1゜5重量部を溶解し、滴下
瓶、コンデンサー、窒素導入口及び攪拌翼を備えたセパ
ラブルフラスコに移し、窒素を流しながら75℃まで昇
温した。次いで、1段目グラフト重合としてアクリロニ
トリル41.7重量部及びスチレン124.9重量部の
混合上ツマ−を、滴下瓶を使用して2時間にわたってゆ
っくりと添加した。滴下終了後、1時間、75℃の温度
を保持したのち、2段目グラフト重合としてアクリロニ
トリル16.7重量部及びスチレン50重量部及びn−
オクチルメルカプタン0.2重量部の混合モノマーを、
滴下瓶を用いて1時間にわたってゆつ(つと添加した。
モノマーの滴下終了後、2時間重合反応させ、実質的に
重合が終了したのち冷却した。
得られたポリマージテックスの粒子径は0.30μであ
った。このラテックスを、15重量部のCaC1□・2
H20を溶解した温水中に投入し。
塩析凝固を行ってポリマーを分離した。よく水洗したの
ち80℃で16時間乾燥して、ポリオルガノシロキサン
グラフトポリマーを得た。得られたグラフトポリマーの
グラフト率は68.0%、グラフト効率は40.8%で
あった。またグラフトモノマーの重合率は99.8%で
あった。
このグラフトポリマーク粉末50重量部と、アクリロニ
トリル及びスチレンの七ツマー仕込重量比率25対75
で重合して得た共重合体(ηsp/cは0.65673
7g ) 50重量部とを混合し、L/D=25の一軸
押出機を使用して220°Cで加熱、賦形を行って、ペ
レットを得た。
このベレットを射出成形機によりノツチ付アイ験 ジットへ片(1/4インチ)平板に成形した。
得られたアイゾツト試験片のアイゾツト衝撃値ハ52 
kg−cm / onであった。また200℃、5kg
荷重で測定したメルトフロー値は0.4 g/ 10分
、成形板の表面硬度はRスケールで103であった。
実施例2 実施例1で得られたポリオルガノシロキサ/ラテックス
を炭酸ナトリウムで中和してpH8とし、蒸留水700
重量部、過硫酸カリウム1゜5重量部を添加し、75°
Cで窒素を流しながらゆっくりと添加した。滴下終了後
、1時間、75℃の温度を保持したのち、2段目グ、7
7ト重合としてメチルメタクリレ−) 66.7重量部
及びn−オクチルメルカプタン0.2重量部の混合モノ
マーを滴下瓶を用いて1時間にわたってゆっくり添加し
た。モノマー滴下終了後、2時間源度を75℃に維持・
したのち、常法により塩析・凝固し、ポリマーを回収し
た。1段目ポリマーのグラフト率は68.3%、グラフ
ト効率41%であった。またグラフトモノマーの重合率
は99.9%であった。このポリマー粉末50重量部と
クロロホルム溶媒で測定したηsp/Cが0゜55 a
A / fjであるポリメチルメタクリレート50重量
部とを混合し、賦形、成形を行い物性評価を行った。そ
の結果、アイゾツト衝撃値は21 kgm cm 7c
m、 メ/l/ ) 7 o−値(230’C13、8
 kg荷重)はO18,9/10分、硬度(Rスケール
)は118であった。
比較例 ポリオルガノシロキサンの重合時に、γ−メタクリロキ
シプロピルジメトキシメチルシランの代わりにテトラビ
ニルテトラメチルテトラシクロシロキサンを0.75重
量部又はγ−メルカプトプロビルジメトキシメチルシラ
ンヲ0.75重量部用い、その他は実施例1と同様にし
てボリジメチルシコキサンを製造し、次いでアクリロニ
トリル及びスチレンをグラフト重合させた。
さらに実施例1で用いたアクリロニトリル−スチレン共
重合体を同様に配合し、得られた樹脂組成物を押出し、
成形した。押出し、成形等は実施例1と同様にした。得
られたポリマーのグラフト率、及び成形物の物性を第1
表に示す。
第  1  表 実施例3 実施例1により得られた樹脂組成物及び市販のABSポ
リマー(ダイヤベット■ABS3001三菱レイヨン社
製)を用い、耐候性及び耐寒性について比較した。耐候
性については、成形試験片をサンシャインウェザ−メー
ターで暴露することにより、ダインシュタット強度の変
化率を測定して求めた。耐寒性については、低温にアイ
ゾツト試験片をさらし、その衝撃強度を求めた。第2表
にその結果を示す。実施例1により得られた樹脂組成物
は、耐候性及び耐寒性に優れていることが知られる。
第  2  表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 R^1_nSiO_(_4_−_n_)/2( I )(
    式中R^1は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
    基又はフェニル基、nは0、1又は2の数を示す)で表
    わされる単位を有するオルガノシロキサン100重量部
    に、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中R^2は水素原子、メチル基、エチル基、プロピ
    ル基又はフェニル基、R^3は水素原子又はメチル基、
    nは0、1又は2、pは1〜6の数を示す)で表わされ
    る単位を有するオルガノシロキサングラフト交叉剤0.
    001〜10重量部を添加して重合させて得られるポリ
    オルガノシロキサンに、芳香族アルケニル化合物、メタ
    クリル酸エステル、アクリル酸エステル又はシアン化ビ
    ニル化合物から選ばれた1種又は2種以上のビニルモノ
    マーをグラフト重合させたグラフト共重合体5〜60重
    量%と、前記のビニルモノマーから選ばれた1種又は2
    種以上のモノマーを(共)重合させて得られる(共)重
    合体40〜95重量%とを混合して成る、ポリオルガノ
    シロキサン系グラフト共重合体含有耐衝撃性樹脂組成物
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Cited By (2)

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