JPS6113758Y2 - - Google Patents
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- JPS6113758Y2 JPS6113758Y2 JP3881982U JP3881982U JPS6113758Y2 JP S6113758 Y2 JPS6113758 Y2 JP S6113758Y2 JP 3881982 U JP3881982 U JP 3881982U JP 3881982 U JP3881982 U JP 3881982U JP S6113758 Y2 JPS6113758 Y2 JP S6113758Y2
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- pressure
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 24
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
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- 235000020681 well water Nutrition 0.000 description 1
- 239000002349 well water Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、水(主として井戸水)を加圧して蛇
口に送水する家庭用の電気井戸ポンプに関するも
のである。
口に送水する家庭用の電気井戸ポンプに関するも
のである。
従来の技術
一般に家庭用の電気井戸ポンプ装置において
は、多量の水を使用するときに備えて大きな容量
のポンプを使用している。しかし通常、負荷とし
て蛇口を考えると、あまり大きな流量を使用しな
い場合が多いので、ポンプの流量と使用水量の差
流量を大きな圧力タンクに流入させポンプ流量を
使用水量とは関係なく略一定に保ち、ポンプの過
負荷を防止していた。さらに、圧力タンクへの蓄
水時間を、前記タンク容量を大きくすることで延
長させ圧力スイツチのひんぱんなON−OFF動作
を防止するようにしていた。しかし圧力タンクは
体積が大きく、井戸ポンプ装置の小型化、および
コストダウンに大きな障害となつていた。そこで
上記圧力タンクを小型なものとし、かつ、ポンプ
が過負荷にならないようにポンプに対してバイパ
ス流路を構成し、蛇口流量が小なるとき、ポンプ
吐出流の一部を前記バイパス流路に流すことによ
りポンプ流量を略一定に保つ手段が考えられてき
た。バイパス流路に流す流量は、蛇口流量が大な
る時には不要であることより、バイパス流路に必
要最小限の流量を流すためバイパス流路に弁装置
が設けられていた。
は、多量の水を使用するときに備えて大きな容量
のポンプを使用している。しかし通常、負荷とし
て蛇口を考えると、あまり大きな流量を使用しな
い場合が多いので、ポンプの流量と使用水量の差
流量を大きな圧力タンクに流入させポンプ流量を
使用水量とは関係なく略一定に保ち、ポンプの過
負荷を防止していた。さらに、圧力タンクへの蓄
水時間を、前記タンク容量を大きくすることで延
長させ圧力スイツチのひんぱんなON−OFF動作
を防止するようにしていた。しかし圧力タンクは
体積が大きく、井戸ポンプ装置の小型化、および
コストダウンに大きな障害となつていた。そこで
上記圧力タンクを小型なものとし、かつ、ポンプ
が過負荷にならないようにポンプに対してバイパ
ス流路を構成し、蛇口流量が小なるとき、ポンプ
吐出流の一部を前記バイパス流路に流すことによ
りポンプ流量を略一定に保つ手段が考えられてき
た。バイパス流路に流す流量は、蛇口流量が大な
る時には不要であることより、バイパス流路に必
要最小限の流量を流すためバイパス流路に弁装置
が設けられていた。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら上記のようなバイパス流路に弁装
置を設ける構成で、弁装置が大気圧力とポンプ圧
力の差圧により弁が開閉する方式のものでは、弁
座部分に加わる差圧の変化に対して何ら制御する
手段をもたないため、ポンプの運転状態の変動に
より、上記弁装置がこの変動を増巾する作用が生
じ、ポンプシステム全体が発振を起こし、振動に
より装置が破損する問題点を有していた。又発振
を起さない弁装置はあるが、その弁装置は大気圧
とポンプ吐出圧との差圧を利用しているものでは
ないためポンプ装置自体の運転状態の変化によ
り、ポンプ吐出圧力が変動するといつた不定なも
のである。これは、弁装置自体が基準圧(大気
圧)との比較で動作するのではなく、変動するポ
ンプ吸引圧を基準にして動作するものであるから
である。
置を設ける構成で、弁装置が大気圧力とポンプ圧
力の差圧により弁が開閉する方式のものでは、弁
座部分に加わる差圧の変化に対して何ら制御する
手段をもたないため、ポンプの運転状態の変動に
より、上記弁装置がこの変動を増巾する作用が生
じ、ポンプシステム全体が発振を起こし、振動に
より装置が破損する問題点を有していた。又発振
を起さない弁装置はあるが、その弁装置は大気圧
とポンプ吐出圧との差圧を利用しているものでは
ないためポンプ装置自体の運転状態の変化によ
り、ポンプ吐出圧力が変動するといつた不定なも
のである。これは、弁装置自体が基準圧(大気
圧)との比較で動作するのではなく、変動するポ
ンプ吸引圧を基準にして動作するものであるから
である。
本考案はかかる従来の問題を解消するもので、
バイパス流路に設ける弁装置を大気圧を基準に制
御する方式のものを使用しても、ポンプシステム
全体が発振しないようにすることを目的とする。
バイパス流路に設ける弁装置を大気圧を基準に制
御する方式のものを使用しても、ポンプシステム
全体が発振しないようにすることを目的とする。
問題点を解決するための手段
上記問題点を解決するために本考案の電気井戸
ポンプ装置は、バイパス流路に設けられるリリー
フ弁を、弁体と、弁入口の圧力と大気圧の差圧に
より弁体を開放する第1のダイヤフラムと、弁入
口の圧力と弁出口の圧力の差圧により弁体を閉じ
る方向に働く第2のダイヤフラムを弁体とを一体
に連結し、さらに弁体を閉じる方向に付勢するス
プリングを設けるとともに、各々の受圧面積関係
は、弁体の受圧面積を第2のダイヤフラムの受圧
面積より大となし、第1のダイヤフラムの受圧面
積を第2のダイヤフラムより大としたものであ
る。
ポンプ装置は、バイパス流路に設けられるリリー
フ弁を、弁体と、弁入口の圧力と大気圧の差圧に
より弁体を開放する第1のダイヤフラムと、弁入
口の圧力と弁出口の圧力の差圧により弁体を閉じ
る方向に働く第2のダイヤフラムを弁体とを一体
に連結し、さらに弁体を閉じる方向に付勢するス
プリングを設けるとともに、各々の受圧面積関係
は、弁体の受圧面積を第2のダイヤフラムの受圧
面積より大となし、第1のダイヤフラムの受圧面
積を第2のダイヤフラムより大としたものであ
る。
作 用
本考案は上記した構成によつて、バイパス流路
に設けられたリリーフ弁の第1のダイヤフラムが
弁入口の圧力と大気圧の差圧により弁体を開放す
ると同時に、弁体が受ける弁開放力と第2のダイ
ヤフラムが弁入口の圧力と弁出口の圧力の差圧で
発生する弁閉止力の差の力によつて、弁開放力が
発生し、この両弁開放力とスプリングの力がつり
合つて、弁開度が決定されるため所定の弁入口圧
力に達した後、弁入口圧力を実質的に一定にする
ごとくバイパス流量を決定するようになのであ
る。
に設けられたリリーフ弁の第1のダイヤフラムが
弁入口の圧力と大気圧の差圧により弁体を開放す
ると同時に、弁体が受ける弁開放力と第2のダイ
ヤフラムが弁入口の圧力と弁出口の圧力の差圧で
発生する弁閉止力の差の力によつて、弁開放力が
発生し、この両弁開放力とスプリングの力がつり
合つて、弁開度が決定されるため所定の弁入口圧
力に達した後、弁入口圧力を実質的に一定にする
ごとくバイパス流量を決定するようになのであ
る。
実施例
以下その詳細を図面とともに説明する。
第1図は本考案を実施するポンプ装置の流路構
成図を示し、図において1はモータ、2はモータ
1によつて駆動される渦流ポンプ(以下ポンプと
呼ぶ)である。上記ポンプ2は井戸3の水を管
4、逆止弁5、吸引管6を介して吸い上げ、吐出
管7、送水管8を介して蛇口9へ給水する。前記
吐出管7にはポンプ吐出圧を感知してモータ1を
制御する圧力スイツチ10を設けてあり、また送
水管8の流路には抵抗弁11を設けてある。また
ポンプ2の吐出管7と吸引管6の間には、吐出管
7より分岐した管12と管13によつてバイパス
流路を構成してあり、このバイパス流路中に制御
弁14およびリリーフ弁15を設けてある。
成図を示し、図において1はモータ、2はモータ
1によつて駆動される渦流ポンプ(以下ポンプと
呼ぶ)である。上記ポンプ2は井戸3の水を管
4、逆止弁5、吸引管6を介して吸い上げ、吐出
管7、送水管8を介して蛇口9へ給水する。前記
吐出管7にはポンプ吐出圧を感知してモータ1を
制御する圧力スイツチ10を設けてあり、また送
水管8の流路には抵抗弁11を設けてある。また
ポンプ2の吐出管7と吸引管6の間には、吐出管
7より分岐した管12と管13によつてバイパス
流路を構成してあり、このバイパス流路中に制御
弁14およびリリーフ弁15を設けてある。
制御弁14とリリーフ弁15は、直列に連通さ
れており、管12の水流は全て管13より流出す
るものである。また、制御弁14は、弁が開放し
た時、ほとんど流体抵抗を発生しない程度に大き
な流路面積を有したものである。
れており、管12の水流は全て管13より流出す
るものである。また、制御弁14は、弁が開放し
た時、ほとんど流体抵抗を発生しない程度に大き
な流路面積を有したものである。
前記制御弁11は弁体16およびこの弁体16
を閉じる方向に付勢するスプリング17を有し、
弁体16の蛇口9側の圧力を制御弁14に加える
ための信号路18を設けてある。
を閉じる方向に付勢するスプリング17を有し、
弁体16の蛇口9側の圧力を制御弁14に加える
ための信号路18を設けてある。
制御弁14はダイヤフラム19をもつ圧力室2
0と、上記ダイヤフラム19を弁として開閉され
る弁口21と、ダイヤフラム19を弁口21方向
に付勢するスプリング22と、弁口21よりリリ
ーフ弁15に至る流路23を有し、圧力室20に
は抵抗弁11の信号路18が接続され、またダイ
ヤフラム19はバイパス管12によりポンプ2の
吐出圧を受けるようになつている。
0と、上記ダイヤフラム19を弁として開閉され
る弁口21と、ダイヤフラム19を弁口21方向
に付勢するスプリング22と、弁口21よりリリ
ーフ弁15に至る流路23を有し、圧力室20に
は抵抗弁11の信号路18が接続され、またダイ
ヤフラム19はバイパス管12によりポンプ2の
吐出圧を受けるようになつている。
第3図は本考案におけるリリーフ弁15の構成
を示す。この構造のものは第1、第2のダイヤフ
ラム31、32によつて構成される圧力室25
と、第1、第2のダイヤフラム31、32に連結
され、弁口26を開閉する弁体27と、弁体27
が閉じるように第1のダイヤフラム31を付勢す
るスプリング28および弁入口領域Aより圧力室
25に至る信号路29より構成され、流路23は
弁口26を介してバイパス管13に連結され、第
1のダイヤフラム31の上部は大気に連通させて
ある。そして第1のダイヤフラム31は第2のダ
イヤフラム32に対して大きな受圧面積をもち、
受ける力が大きく、弁体27を弁口より離す作用
をするようにしてある。さらに弁体27は弁口2
6に対し、弁出口側、すなわち吸引管6に接続さ
れたバイパス管13方向に開くようになつてお
り、かつ、弁体27の受圧面積S1は、弁体27を
閉じる方向に働かせる第2のダイヤフラム32の
受圧面積S2のそれよりも大きくしてあり、弁入口
領域Aにポンプ吐出圧が印加されている状態で弁
出口領域Bに負方向の圧力変動が生じたとき、第
2のダイヤフラム32に加わる差圧は増大し弁体
27を閉じる方向に作用するが、弁体27に加わ
る差圧も同量だけ増大し、弁体27を開く方向に
作用する。このとき弁体27の受圧面積S1が第2
のダイヤフラム32の受圧面積S2よりも大きく設
定されているため、弁体27に働く力の方が大き
くなり、弁体27が開くように調整されている。
を示す。この構造のものは第1、第2のダイヤフ
ラム31、32によつて構成される圧力室25
と、第1、第2のダイヤフラム31、32に連結
され、弁口26を開閉する弁体27と、弁体27
が閉じるように第1のダイヤフラム31を付勢す
るスプリング28および弁入口領域Aより圧力室
25に至る信号路29より構成され、流路23は
弁口26を介してバイパス管13に連結され、第
1のダイヤフラム31の上部は大気に連通させて
ある。そして第1のダイヤフラム31は第2のダ
イヤフラム32に対して大きな受圧面積をもち、
受ける力が大きく、弁体27を弁口より離す作用
をするようにしてある。さらに弁体27は弁口2
6に対し、弁出口側、すなわち吸引管6に接続さ
れたバイパス管13方向に開くようになつてお
り、かつ、弁体27の受圧面積S1は、弁体27を
閉じる方向に働かせる第2のダイヤフラム32の
受圧面積S2のそれよりも大きくしてあり、弁入口
領域Aにポンプ吐出圧が印加されている状態で弁
出口領域Bに負方向の圧力変動が生じたとき、第
2のダイヤフラム32に加わる差圧は増大し弁体
27を閉じる方向に作用するが、弁体27に加わ
る差圧も同量だけ増大し、弁体27を開く方向に
作用する。このとき弁体27の受圧面積S1が第2
のダイヤフラム32の受圧面積S2よりも大きく設
定されているため、弁体27に働く力の方が大き
くなり、弁体27が開くように調整されている。
なお、弁体27を第1のダイヤフラム31と第
2のダイヤフラム32に連結する棒35は弁体2
7および第2のダイヤフラム32の受圧面積より
極端に径を細くされ、小さな受圧面積しかもたな
いため、圧力関係上無視する程度に設定される。
2のダイヤフラム32に連結する棒35は弁体2
7および第2のダイヤフラム32の受圧面積より
極端に径を細くされ、小さな受圧面積しかもたな
いため、圧力関係上無視する程度に設定される。
なお、第1図中の33はポンプ2の吐出管7に
接続した小型の圧力タンクである。
接続した小型の圧力タンクである。
上記構成において、モータ1はポンプ2を駆動
し、圧力スイツチ10は吐出管7の圧力を感知
し、モータ1を運転あるいは停止させる。また、
モータ1が運転されると、井戸3の水は管4より
逆止弁5を介して吸引管6に入り、ポンプ2によ
り昇圧されて吐出管7より抵抗弁11、送水管8
を介して蛇口9へ送水される。
し、圧力スイツチ10は吐出管7の圧力を感知
し、モータ1を運転あるいは停止させる。また、
モータ1が運転されると、井戸3の水は管4より
逆止弁5を介して吸引管6に入り、ポンプ2によ
り昇圧されて吐出管7より抵抗弁11、送水管8
を介して蛇口9へ送水される。
上記運転において、蛇口9の流量が第2図の
Q1より多い場合、送水管8の水流により抵抗弁
11の弁体16がスプリング17に抗して押し上
げられ、弁体16の上流側と下流側に差圧が発生
する。このため、制御弁14においては、上記抵
抗弁11の下流側の圧力信号を受ける圧力室20
内の圧力よりもバイパス管12を介してダイヤフ
ラム19に作用する圧力の方が大きく、上記ダイ
ヤフラム19はスプリング22に抗して上昇し、
その弁口21を開く。したがつて吐出管7の圧力
は制御弁14、流路23、信号路29を介してリ
リーフ弁15の圧力室25に加えられる。ところ
で、蛇口9より通常に水を放出している状態にお
いては、上記リリーフ弁15の圧力室25に加わ
る圧力は小さく、スプリング28によつて弁体2
7は弁口26を閉じた状態にあり、バイパス路は
閉じていて、ポンプ2の吐出水はすべて蛇口9に
送水される。
Q1より多い場合、送水管8の水流により抵抗弁
11の弁体16がスプリング17に抗して押し上
げられ、弁体16の上流側と下流側に差圧が発生
する。このため、制御弁14においては、上記抵
抗弁11の下流側の圧力信号を受ける圧力室20
内の圧力よりもバイパス管12を介してダイヤフ
ラム19に作用する圧力の方が大きく、上記ダイ
ヤフラム19はスプリング22に抗して上昇し、
その弁口21を開く。したがつて吐出管7の圧力
は制御弁14、流路23、信号路29を介してリ
リーフ弁15の圧力室25に加えられる。ところ
で、蛇口9より通常に水を放出している状態にお
いては、上記リリーフ弁15の圧力室25に加わ
る圧力は小さく、スプリング28によつて弁体2
7は弁口26を閉じた状態にあり、バイパス路は
閉じていて、ポンプ2の吐出水はすべて蛇口9に
送水される。
つぎに蛇口9をしぼり、その水量がQ1以下に
なると、吐出管7の圧力がかなり上昇してくるの
で、リリーフ弁15の圧力室25内の圧力がかな
り上昇する。
なると、吐出管7の圧力がかなり上昇してくるの
で、リリーフ弁15の圧力室25内の圧力がかな
り上昇する。
第3図に示すリリーフ弁15の場合、圧力室2
5の第1、第2のダイヤフラム31、32は第1
のダイヤフラム31の方が第2のダイヤフラム3
2より面積が大きいので、第4図に示すようにそ
の第1のダイヤフラム31に作用するF3は第2
のダイヤフラム32に作用する力F2より大き
く、また弁体27に作用するポンプ吐出圧による
力F1により、F3+F1−F2=Fの上向きの力が弁
体27に作用し、この圧力室25の圧力が上昇す
ると、上昇力がスプリング28に抗して弁体27
を上動して弁口26を開きバイパス管23−制御
弁14−流路23−リリーフ弁15−バイパス管
13のバイパス流を生じさせる。そして、ポンプ
吐出圧を第2図aよりcに変える。なお特性bは
バイパス流路がない場合の特性である。このリリ
ーフ弁15の弁体27の開度は、圧力室25の圧
力とスプリング28の力関係で決定されるため、
バイパス流の量は吐出管7の圧力を一定にする割
合で流されることによりポンプ吐出圧の定圧化が
行なわれるものである。
5の第1、第2のダイヤフラム31、32は第1
のダイヤフラム31の方が第2のダイヤフラム3
2より面積が大きいので、第4図に示すようにそ
の第1のダイヤフラム31に作用するF3は第2
のダイヤフラム32に作用する力F2より大き
く、また弁体27に作用するポンプ吐出圧による
力F1により、F3+F1−F2=Fの上向きの力が弁
体27に作用し、この圧力室25の圧力が上昇す
ると、上昇力がスプリング28に抗して弁体27
を上動して弁口26を開きバイパス管23−制御
弁14−流路23−リリーフ弁15−バイパス管
13のバイパス流を生じさせる。そして、ポンプ
吐出圧を第2図aよりcに変える。なお特性bは
バイパス流路がない場合の特性である。このリリ
ーフ弁15の弁体27の開度は、圧力室25の圧
力とスプリング28の力関係で決定されるため、
バイパス流の量は吐出管7の圧力を一定にする割
合で流されることによりポンプ吐出圧の定圧化が
行なわれるものである。
さらに蛇口9を閉じてゆき、蛇口流量が小さく
なり、第2図のQ2以下になると、抵抗弁11で
発生する差圧が小さくなつて制御弁14における
ダイヤフラム19の両面に作用する差圧が小さく
なるため、このダイヤフラム19はスプリング2
2により押し下げられ、弁口21を閉じる。この
ためバイパス流はなくなり、吐出管7の圧力は第
2図の特性dのように急激に上昇して圧力スイツ
チ10を切り、ポンプ2を停止させる。
なり、第2図のQ2以下になると、抵抗弁11で
発生する差圧が小さくなつて制御弁14における
ダイヤフラム19の両面に作用する差圧が小さく
なるため、このダイヤフラム19はスプリング2
2により押し下げられ、弁口21を閉じる。この
ためバイパス流はなくなり、吐出管7の圧力は第
2図の特性dのように急激に上昇して圧力スイツ
チ10を切り、ポンプ2を停止させる。
上記の動作において、蛇口水量Q2の値は制御
弁14のスプリング22と抵抗弁11の選定によ
り自由に変化させることが可能である。すなわ
ち、蛇口9で使用する最小限の水量以下に設定し
ておけば、第2図Q2の水量まではバイパス流路
のリリーフ弁15によつて安定にポンプを運転さ
せ、その圧力スイツチの激しいON、OFF動作を
防止し、圧力タンクを小型もしくは省略できる。
弁14のスプリング22と抵抗弁11の選定によ
り自由に変化させることが可能である。すなわ
ち、蛇口9で使用する最小限の水量以下に設定し
ておけば、第2図Q2の水量まではバイパス流路
のリリーフ弁15によつて安定にポンプを運転さ
せ、その圧力スイツチの激しいON、OFF動作を
防止し、圧力タンクを小型もしくは省略できる。
ところで上記動作において蛇口9の流量がQ2
より大きく制御弁14が弁口21を開放し、しか
も吐出管7の圧力が高くリリーフ弁15が開いて
いる場合、管4が長い形状であるものにおいては
次のことが生じる。すなわち、なんらかの作用で
バイパス管13の圧力が急激に低下したとする。
このとき、第5図に示すような弁装置であれば弁
出口領域Bの圧力が低下し、弁体34を閉じよう
とする力が発生し、弁入口領域Aの圧力に打勝つ
て弁体34を閉じる方向に移動させてしまう。こ
のため弁体34の出口領域Bの圧力はさらに低下
し、バイパス管13を通つてウオータハンマーが
生じる。この圧力波が管4の先端から反射され、
再び弁出口領域Bの圧力をさらに大きく低下させ
るように働く。このように圧力波に対して弁装置
が増巾作用を行なうことになり、ポンプシステム
全体が発振を起こし、振動が止まらなくなつてし
まい、ついには管4が横ぶれし、破損してしまう
ことがある。
より大きく制御弁14が弁口21を開放し、しか
も吐出管7の圧力が高くリリーフ弁15が開いて
いる場合、管4が長い形状であるものにおいては
次のことが生じる。すなわち、なんらかの作用で
バイパス管13の圧力が急激に低下したとする。
このとき、第5図に示すような弁装置であれば弁
出口領域Bの圧力が低下し、弁体34を閉じよう
とする力が発生し、弁入口領域Aの圧力に打勝つ
て弁体34を閉じる方向に移動させてしまう。こ
のため弁体34の出口領域Bの圧力はさらに低下
し、バイパス管13を通つてウオータハンマーが
生じる。この圧力波が管4の先端から反射され、
再び弁出口領域Bの圧力をさらに大きく低下させ
るように働く。このように圧力波に対して弁装置
が増巾作用を行なうことになり、ポンプシステム
全体が発振を起こし、振動が止まらなくなつてし
まい、ついには管4が横ぶれし、破損してしまう
ことがある。
本考案では第3図に示す構造のリリーフ弁15
を用いるため、上記欠点は解消する。すなわち、
バイパス管13を介して弁出口の領域Bの圧力が
急激に低下すると、第3図に示すものにおいて
は、弁体27の圧力を受ける面積S1が第2のダイ
ヤフラム32の圧力を受ける面積S2よりも大き
く、弁体27と第2のダイヤフラム32に加わる
圧力の変化は同量であるためF1>F2となるの
で、弁入口の領域Aと弁出口の領域Bの差圧があ
つたとき弁体27が開く方向に動作する。したが
つて、弁出口の領域Bの圧力はバイパス管12、
流路23からの流れにより上昇させられ、圧力低
下は減衰される。前記減衰させられた圧力は、管
4の先端からもどつてきて再び弁出口の領域Bの
圧力を低下させるが、前回のものよりも減衰させ
られているので、再び弁体27の動作で減衰させ
られるから、発振が接続することがない。
を用いるため、上記欠点は解消する。すなわち、
バイパス管13を介して弁出口の領域Bの圧力が
急激に低下すると、第3図に示すものにおいて
は、弁体27の圧力を受ける面積S1が第2のダイ
ヤフラム32の圧力を受ける面積S2よりも大き
く、弁体27と第2のダイヤフラム32に加わる
圧力の変化は同量であるためF1>F2となるの
で、弁入口の領域Aと弁出口の領域Bの差圧があ
つたとき弁体27が開く方向に動作する。したが
つて、弁出口の領域Bの圧力はバイパス管12、
流路23からの流れにより上昇させられ、圧力低
下は減衰される。前記減衰させられた圧力は、管
4の先端からもどつてきて再び弁出口の領域Bの
圧力を低下させるが、前回のものよりも減衰させ
られているので、再び弁体27の動作で減衰させ
られるから、発振が接続することがない。
以上説明したように本考案によれば、ポンプの
バイパス流路に挿入されてポンプの過負荷防止を
するリリーフ弁が、大気圧とポンプ吐出圧との差
圧と、ポンプ吐出圧と吸引圧との差圧により動作
する2つの要素より構成することによつて、変化
しない大気圧を基準としているリリーフ弁の特徴
であるポンプ吐出圧が井戸深さなどにより影響さ
れない定圧力性を発揮でき、蛇口での圧力変化の
ない安定した性能が得られるのと、大気圧を利用
するリリーフ弁が有する外乱による発振を防止で
きる新しいポンプ装置を提供でき、その工業的効
果の大きいものである。
バイパス流路に挿入されてポンプの過負荷防止を
するリリーフ弁が、大気圧とポンプ吐出圧との差
圧と、ポンプ吐出圧と吸引圧との差圧により動作
する2つの要素より構成することによつて、変化
しない大気圧を基準としているリリーフ弁の特徴
であるポンプ吐出圧が井戸深さなどにより影響さ
れない定圧力性を発揮でき、蛇口での圧力変化の
ない安定した性能が得られるのと、大気圧を利用
するリリーフ弁が有する外乱による発振を防止で
きる新しいポンプ装置を提供でき、その工業的効
果の大きいものである。
第1図は本考案を実施する電気井戸ポンプ装置
の流路構成図、第2図は同蛇口流量−ポンプ吐出
圧力特性図、第3図は本考案の一実施例によるリ
リーフ弁の断面図、第4図は第3図のリリーフ弁
の作用説明図、第5図は通常のリリーフ弁の断面
図である。 2……渦流ポンプ、4……管、6……吸引管、
7……吐出管、9……蛇口、11……抵抗弁、1
2,13……バイパス管、14……制御弁、15
……リリーフ弁、25……圧力室、26……弁
口、27……弁体、28……スプリング、29…
…信号路、31、32……ダイヤフラム、A……
弁入口領域、B……弁出口領域。
の流路構成図、第2図は同蛇口流量−ポンプ吐出
圧力特性図、第3図は本考案の一実施例によるリ
リーフ弁の断面図、第4図は第3図のリリーフ弁
の作用説明図、第5図は通常のリリーフ弁の断面
図である。 2……渦流ポンプ、4……管、6……吸引管、
7……吐出管、9……蛇口、11……抵抗弁、1
2,13……バイパス管、14……制御弁、15
……リリーフ弁、25……圧力室、26……弁
口、27……弁体、28……スプリング、29…
…信号路、31、32……ダイヤフラム、A……
弁入口領域、B……弁出口領域。
Claims (1)
- 渦流ポンプの吐出管と吸引管の間にバイパス流
路を連結し、前記バイパス流路には、蛇口流量が
あらかじめ定められた流量以下になつた時、バイ
パス流路を閉じる制御弁と、前記制御弁が開放し
ている時、前記吐出管の圧力を大気圧を基準とし
て実質的に一定にするごとく前記バイパス流路の
送水流量を制御するリリーフ弁とを設け、前記リ
リーフ弁は弁口を開閉し、流量制御する弁体と、
前記弁体の弁入口の圧力と弁出口の圧力の差圧に
よりこの弁体を閉じる力を発生する第2のダイヤ
フラムと、前記弁入口の圧力と大気圧の差圧によ
り前記弁体を開く力を発生する前記第2のダイヤ
フラムより大きな受圧面積を有する第1のダイヤ
フラムとを備え、これらの弁体と第1、第2のダ
イヤフラムを一体に連結するとともに、前記弁体
が弁を閉じる方向に付勢するスプリングを設け、
前記弁体の弁入口の圧力と弁出口の圧力の差圧を
受ける受圧面積を、前記第2のダイヤフラムの弁
入口の圧力と弁出口の圧力の差圧を受ける受圧面
積より大とすることにより弁出口領域の負方向の
圧力変動に対し、弁口を開口する方向に弁体を動
作させる構成とした電気井戸ポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3881982U JPS6113758Y2 (ja) | 1982-03-18 | 1982-03-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3881982U JPS6113758Y2 (ja) | 1982-03-18 | 1982-03-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57172179U JPS57172179U (ja) | 1982-10-29 |
JPS6113758Y2 true JPS6113758Y2 (ja) | 1986-04-28 |
Family
ID=29835966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3881982U Expired JPS6113758Y2 (ja) | 1982-03-18 | 1982-03-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6113758Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-03-18 JP JP3881982U patent/JPS6113758Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57172179U (ja) | 1982-10-29 |
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