JPS6113622Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、弾性止水部材挿入溝を改良した伸縮
樋継手に関する。

伸縮樋継手の中で、内側に嵌合される雨樋との
間を止水する為に、内面に沿つて紐状の弾性止水
部材を取付ける型のものでは、第１図イ及びロに
示す如く、伸縮樋継手１の一方耳部１ａ側から他
方耳部１ａ側に伸びる挿入溝２を設け、該挿入溝
２に弾性止水部材３を嵌入して取付けているが、
図示のような角型ものである場合には、角部２ａ
での嵌合が甘くなつて弾性止水部材３が浮上がつ
たり、弾性止水部材３が発泡合成樹脂製である場
合にはその径にバラツキがある為、漏水防止上、
接着剤の塗布を要し、弾性止水部材の取付け作業
が面倒であるという欠点があつた。

本考案は、上記した従来の欠点を除去する為に
なされたもので、弾性止水部材挿入溝の角部溝巾
を絞ることにより、弾性止水部材取付けに際し、
接着剤を塗布しなくても良好な止水性が得られる
伸縮樋継手を提供することを目的とする。

以下、本考案の一実施例を図について説明す
る。

第２図において、２１は弾性止水部材挿入溝で
あつて、角型の伸縮樋継手１の樋接続部内面にほ
ぼ両側縁部間に亘つて形成されており、その角部
２１ａでは、第２図に示す如く、溝側壁が両側か
ら円弧状に突出してその溝巾が絞られ、断面から
見た場合、直線部２１ｂと深さは同じであるが、
開口部の巾が弾性止水部材３の径よりやゝ小さい
形状となつている。

従つて、弾性止水部材３を嵌入すると、該弾性
止水部材３は、直線部２１ｂでは、第４図ロに示
す如く普通の嵌合状態となるが、角部２１ａでは
第４図イに示す通り、巾方向に大きく圧縮され
て、嵌入部分がやや押え込まれた状態で強く圧着
嵌合する。従つて、樋継手に接続された軒樋が伸
縮するに伴つて、弾性止水部材３の上を軒樋が摺
動して弾性止水部材３をしごいても弾性止水部材
３が挿入溝２１から外れることが防がれる。

このように、本考案によれば、弾性止水部材挿
入溝の角部を巾方向に絞つて、弾性止水部材が縮
径圧入される形状にした為、弾性止水部材は、角
部に強く圧着嵌合され、浮き上りが防がれ、又そ
の径のバラツキは縮径より自ずと吸収されるの
で、接着剤の塗布がなくても良好な止水性を得る
ことができ、従来に比し、弾性止水部材の装着を
高い信頼性をもつて簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図イは、従来の伸縮樋継手の側面図、第１
図ロは、従来の伸縮樋継手の平面図、第２図は本
考案による伸縮樋継手の実施例の弾性止水部材を
一部除去した平面図、第３図は、上記実施例の弾
性止水部材挿入溝の部分拡大図、第４図イ及びロ
は、夫々第２図のＡ部及びＢ部拡大断面図であ
る。 ３……弾性止水部材、２１……弾性止水部材挿
入溝、２１ａ……角部、２１ｂ……直線部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 全体が角溝状に形成された樋継手の内側に、軒
   樋接続方向に交叉する方向に一方側縁側から他方
   側縁側に亘つて弾性止水部材挿入溝が設けられ、
   該弾性止水部材挿入溝の樋継手角部付近の開口部
   が奥部より狭巾に形成され、該樋継手角部付近の
   開口部の巾は弾性止水部材の径よりやゝ小さくさ
   れていることを特徴とする伸縮樋継手。