JPS6112820Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は木製の天板の開口に加熱調理器を装置
するクツキングテープルやドロツプインコンロな
どの厨房装置に関する。

従来例の構成とその問題点 一般にこの種の厨房装置、たとえばクツキング
テーブルにおいては、第１図に示すように木製の
天板１のほぼ中央に開口を形成し、この開口内に
バーナ２を有する加熱調理器３を装置している。
このような厨房装置においては、バーナ２から熱
気により開口の内周の木口が焼損することから、
前記木口に金属の遮熱板４を嵌め合わせ、前記木
口の焼損を防止している。

第２図はその構造をさらに詳しくしたものであ
り遮熱板４は断面ほぼコ字状に形成され、開口５
の木口６に密着した状態にしてねじ７で取りつけ
られている。ところで、バーナ２から発した熱気
は料理鍋８と遮熱板４の間に矢印９，１０のよう
に流れ出し、その際に天板１の木口６を遮断板４
を介して強く加熱する。同時に料理鍋８からの幅
射熱も矢印１１のように受け、天板１の木口６は
ますます加熱されることになり、遮熱板４があつ
ても木製の天板１は焼損するという問題があつ
た。

考案の目的 本考案はこのような問題に留意し、厨房装置に
おける木製の天板の開口の木口を加熱装置の熱気
からより有効に保護することを目的とするもので
ある。

考案の構成 この目的を達成するため、本考案は木製の天板
の開口の木口に設ける遮熱板に極部的に凹部を形
成し、この凹部の底部が前記木口に接し、凹部以
外の部分と木口の間に断熱空間が形成されるよう
に木口に遮熱板を取付けた厨房装置の構成とした
ものである。

実施例の説明 以下本考案をクツキングテーブルに実施した例
について第３図にもとづき説明する。

図において１２は中央に開口１３を有する木製
の天板、１４はバーナ１５を有し、前記開口１３
内に装置された加熱調理器、１６は開口１３の内
周縁の木口１７に設けた金属製の遮熱板である。
前記遮熱板１６は断面ほぼコ字状に形成され、そ
の垂直部１６ａに段押しによる凹部１８を極部的
に形成してあり、前記凹部１８の底部を開口１３
の木口１７に接するようにねじ１９で固定し、前
記木口１７と遮熱板１６の凹部１８以外の部分と
の間に断熱空間２０を形成させている。なお、ね
じ１９は凹部１８を通すようにすることにより、
ねじ１９の頭部が表出しないようにしている。上
記構成によれば、バーナ１５からの熱気２１，２
２および料理鍋２３からの幅射熱２４により遮熱
板１６は加熱されるが、断熱空間２０により熱が
遮断され、天板１２の木口１７の温度は高くなら
ない。なお、凹部１８の底部と接触した天板１２
の木口１７の一部は高温となるが、接触面積が小
さく、周囲の温度の低い木口部分に熱分散され、
天板１２の木口１７全体の温度は低くなる。ま
た、凹部１８の深さを一定寸法としておくことに
より、遮熱板１６を木口１７に取付ける際の位置
決めとなり、取付作業を容易にする。

第４図は本考案をドロツプインコンロに実施し
た例を示し、遮熱板１６′の構成およびその取付
構造は前述の第３図に示すものと同じである。

考案の効果 本考案の厨房装置は天板の開口の木口に取付け
る遮熱板を、この遮熱板に極部的に形成した凹部
の底部が木口に接触するようにし、かつ、木口と
遮熱板の大部分との間に断熱空間が形成されるよ
うにしたため、加熱調理器の熱に対し木口の保護
がより有効であり、焼損あるいは火災等の事故が
防止でき、その実用的効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のクツキングテーブルの斜視図、
第２図は同要部断面図、第３図は本考案の一実施
例のクツキングテーブルの要部断面図、第４図は
本考案を実施したドロツプインコンロの要部断面
図である。 １２……天板、１３……開口、１４……加熱調
理器、１６……遮熱板、１７……木口、１８……
凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 木製の天板に開口を形成し、この開口内に加熱
   調理器を配置するとともに前記開口の木口に遮熱
   板を設け、前記遮熱板は極部的に凹部を有し、前
   記凹部の底部が木口に接し、凹部以外の部分と木
   口の間に断熱空間が形成されるように木口に取付
   けられてなる厨房装置。