JPS597867Y2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は焼板の下面にシーズヒータ等の発熱体を固着し
、更にその下方に遮熱板を有するホット・プレート等の
電気調理器に関する。

従来、ホットプレート等、焼板の下面にシーズヒータ等
の発熱体を設けた電気調理器には床面がシーズヒータか
ら焼けるのを防止するためニ−汰熱栖をネジ止めしたも
のがあった。

この場合、遮熱板の下面に取付ける脚体と同一のネジを
用いて遮熱オルをネジ止めしたものがあった。

しかしながらこの従来品は焼板と遮熱板との間にこもる
発熱体からの熱気で過熱すると危険であるため、熱気を
外部に逃がすのに遮熱板を単に板状のものを用いて四方
から熱気を逃がすか或いは遮熱板が皿状であって焼板を
覆う構造である場合には遮熱板の周囲の外壁部に放熱孔
を設けて周囲に発熱体からの熱気を放熱しなければなら
なかった。

しかしながら遮熱板が単に板状である場合には放熱効果
が大きい反面、発熱体からの熱を損失し易いので調理に
あたって焼板に対する熱効率が低くなる欠点があった。

また遮熱板の下面に脚体を取付けてテーブル面から焼板
までの距離を充分、高くしてテーブル面が発熱体から焦
げるのを防止していた。

しかしながらテーブル面から焼板までの距離が高いとい
うことは調理が難かしい欠点がある。

しかも遮熱板の下面にネジ止めする脚体の取付位置決め
が難しいのでその取付作業に手間取っていた。

しかも遮熱板の下面に脚体をネジ止めしていたから遮熱
板に接触する部分の脚体が発熱体からの熱により焦げつ
くこともあった。

本考案は上述の如き点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは１つの脚体を取付けるネジが螺入
されるスタツドを焼板の裏面に設け、このスタツドの周
囲に遮熱板の高さよりも僅かに長い高さの脚リングを配
置したことにより遮熱板の外周壁の上縁と焼板の下面と
の間に間隙を形或して焼板と遮熱板との間にこもる熱気
を放熱して発熱体からの過熱を防止するとともにテーブ
ル面から焼板までの高さを低くできる電気調理器を提供
するのにある。

また本考案の第２の目的とするところは焼板の裏面に設
けたスタツドの周囲に配置した前記脚リングの差込片を
遮熱板の下方に貫出したことにより、遮熱板の下面に取
付ける脚体の取付位置の位置決めを簡単に行って脚体の
取付作業の向上がはかれる電気調理器を提供するのにあ
る。

以下本考案を図面に示す一実施例につき説明する。

１は裏面にシーズヒータ等の発熱体２を固着した焼板、
３は前記発熱体２の周囲で焼板１の下面に溶接等の適宜
固定手段により固着された複数個のスタツドで、このス
タツド３にはネジ孔３ａを設けている。

４は１枚の金属板を折曲して形或された略函状の脚リン
グで、この脚リング４は後記遮熱板５よりも僅かに長い
高さに形戊され、そして脚リング４の下縁に設けた差込
片４ ａ ，４ ａを遮熱板５の対応位置に設けた孔５
ａ，５ａから下方に貫出させて前記スタツド３の周囲に
脚リング４を配置させる。

差込片４ａはその左右両側を取付部より突出させて保合
突起４ａ１．４ａ，を形或することにより、差込片４
ａ ，４ ａを孔５ａ，５ａ内に嵌大して貫出した場合
に係合突部４ａｌ，４ａｌが孔５ ａ ，５ ａの下縁
に係合して遮熱板５を保持するようになっている。

６は脚リング４をスタツド３の外周に配置したことによ
り略皿状の遮熱板５の周囲に設けた外周壁５ｂと焼板１
の下面との間に設けた放熱用の間隙である。

５Ｃは遮熱板５の下面に設けた数個の吸気孔である。

７は前記遮熱板５の下面に接触する基板部７ａの上面に
設けた差込溝７ ａ１．７ ａ１内に前記脚リング４の
下縁に設けた差込片４ ａ ，４ ａを嵌人することに
より遮熱板５に対する脚体７の取付位置を位置決めされ
、前記基板部７ａの斜め下方に形或した脚部７ｂの下面
に防振ゴム８を固着した脚体である。

９は前記基板部７ａに設けたネジ挿通孔７ａ２と、該ネ
ジ挿通孔７ａ２に重合された前記スタツド３のネジ孔３
ａとに螺入されることにより脚体７を遮熱板５の下面に
ネジ止めするためのネジである。

本考案の一実施例は上述の如き構或からなるものである
から、シーズヒータ等の発熱部２を下面に配置した焼板
１の下方に遮熱板５と脚体７を取付けるのには焼板１の
裏面に数個設けたスタツド３の外周に該スタツド３より
も僅かに長い高さの脚リング４を配置し、その脚リング
４の下縁に設けた差込片４ ａ ，４ ａを遮熱板５の
孔５ａ，５ａがら貫出する。

そして基板部７ａの上面に設けた差込溝７ ａ＋，７
ａ１内に孔５ａ，５ａから貫出した差込片４ ａ ，４
ａを嵌入すれば遮熱板５に取付けられるべき脚体７の
取付位置決めが簡単に行え、脚体７の基板部７ａに設け
たネジ挿通孔７ａ２とスタツド３のネジ孔３ａとが自然
に位置決めされて重合する。

従ってネジ９をネジ挿通孔７ａ２とネジ孔３ａ内に螺入
すれば、シーズヒー夕等の発熱体２を下面に設けた焼板
１の下方に遮熱板５をネジ９を用いて取付けることがで
きるとともに同様のネジ９を用いて遮熱板５の下方に脚
体７を取付けることができる。

そして焼板１の裏面に設けたスタツド３の周囲に配置し
た脚リング４は遮熱板５の高さよりも僅かに長いから焼
板１の下面と皿状の遮熱板５の周囲に設けた外周壁５ｂ
の上縁とに間隙６が形威される。

従って焼板１と遮熱板５との間にこもる発熱体２からの
熱気は間隙６から外部に放出されるため、シーズヒー夕
等の発熱体２からの熱によって皿状の遮熱板５の内部が
過熱されることはない。

この際、遮熱板５に設けられた外気吸入孔５Ｃから皿状
の遮熱板５内に外気が吸入されることもあって発熱体２
からの過熱は防止される。

このように焼板１の下面と皿状の遮熱板５との間に間隙
６が形或されて発熱体２からの過熱を防止する構造であ
るから、テーブルの上面から焼板１の下面までの高さＨ
を極力下げても遮熱板５によって発熱体２からの熱を遮
熱できるため、テーブル上面の焦げつきを防止できると
ともに調理も行い易い。

またスタツド３およびこのスタツド３のネジ孔３ａ内に
螺入されているネジ９は脚リング４によって遮熱されて
いるため、発熱体２からの熱伝導によって遮熱板５の下
面に取付けられている脚体７の基板部７ａが焦げつくこ
とはない。

上述のように本考案は脚体を取付けるネジが螺入される
スタツドを焼板の裏面に設け、このスタツドの周囲に遮
熱板の高さよりも僅かに長い高さの脚リングを配置した
ので遮熱板の外周壁の上縁と焼板の下面との間に形威さ
れる間隙から、焼板と遮熱板との間にこもる熱気を放熱
して発熱体からの過熱を防止できるとともにテーブル面
から焼板までの高さを低くし調理を行い易くできる。

また焼板の裏面に設けたスタツドの周囲に配置した脚リ
ングの差込片を遮熱板の下方に貫出したので、遮熱板の
下面に取付ける脚体の取付位置の位置決めが簡単にでき
、以って脚体の取付作業の向上がはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気調理器の一実施例を示す断面図、
第２図は同じく本考案を構戒する脚体を遮熱板に取付け
る状態の分解斜面図である。 １・・・・・・焼板、２・・・・・・発熱体、３・・・
・・・スタツド、３ａ・・・・・・ネジ孔、４・・・・
・・脚リング、４ａ・・・・・・差込片、５・・・・・
・遮熱板、５ａ・・・・・・孔、６・・・・・・間隙、
７・・・・・・脚体、７ａ１・・・・・・差込溝、７ａ
２・・・・・・ネジ挿通孔、９・・・・・・ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 焼板の裏面に発熱体を固着するとともにネジ孔を有する
   スタツドを数個、設け、該スタツドの周囲に遮熱板の高
   さよりも僅かに長い高さの脚リングを配設し、該脚リン
   グの下縁に設けた差込片を荊記発熱体の下方に配置した
   前記遮熱板の孔から貫出すると共に該差込片を脚体の上
   面に設けた差込溝内に嵌入して焼板に対する脚体の取付
   位置を位置決めするとともに脚体のネジ挿通孔と前記ス
   タツドのネジ孔とを重合して１本のネジにて脚体を焼板
   にネジ止めしたことを特徴とした電気調珊器。