JPS61125976A - 自動二輪車のフレ−ム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は自動二輪車のフレームに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

この種の自動二輪車用のフレームにおいて、本出願人は
軽量化と高剛性の両立を図るために、ステアリングヘッ
ドパイプとリヤアームの枢支部とを、中空箱形をなすア
ルミ鋼板製のメインフレーム構体で一直線状に連結した
、いわゆるモノコック構造のフレームを開発し、既に特
願昭５８−３２０３１号として出願を完了している。

ところで、このような構造のフレームでは、走行中メイ
ンフレーム構体とステアリングヘッドパイプとの連結部
に、フロントフォークやリヤアームを通じて車体の前後
方向の軸線回りにねじろうとする力が加わるため、この
連結部分には高剛性が要求される。この対策としてはメ
インフレーム構体の前端部の断面係数を大きく設定する
とともに、ステアリングヘッドパイプとの接合面積を広
くすることが有効であり、上記先行技術においてもメイ
ンフレーム構体の前端部を後方側に比べて太く大きな箱
形に形成している。

ところが、この場合、断面係数を稼ぐために上記前端部
の体積を大きくすると、その分、前端部の上下左右の各
面が広がるので、面積に対して肉厚が薄くなり過ぎてし
う。したがって、前端部の縦横剛性が逆に低下するので
、上記のようにねじり力が加わる、すなわち、ステアリ
ングヘッドパイプを左右方向に傾けようとする力が加わ
ると、メインフレーム構体の左右両側面は厚み方向の荷
重（面外荷重）を受けるので、一層たわみ変形し易くな
り、ステアリングヘッドパイプの支持剛性が低くなる等
の問題が生じる。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情にもとづいてなされたで も勇−′ねじれに対してメインフレーム構体が高剛性と
なり、ステアリングヘッドパイプの支持剛性を高めるこ
とができる自動二輪車のフレームの提供を目的とする。

〔発明の概要〕

すなわち、本発明は上記・目的を達成するため、メイン
フレーム構体のステアリングヘッドパイプ側の両側面に
、凹部又は凸部を設けたことを特徴とする。

（発明の実施例〕 以下本発明の一実施例を、第１図ないし第５図にもとづ
いて説明する。

図中１はアルミ合金製のフレームであり、その前端に所
定のキャスター角を以て縦置きされたステアリングヘッ
ドパイプ２には、舶輪３を支持したフロントフォーク４
が枢支されている。このステアリングヘッドパイプ２に
は、後方斜め下方に向って一直線状に延びるメインフレ
ーム構体５が連結されている。メインフレーム構体５は
、第２図および第３因に示したように、ステアリングヘ
ッドパイプ２の後方に進むに従って左右に拡開されると
ともに、このステアリングヘッドパイプ２の後方におい
て二又状に分岐されている。そして、このメインフレー
ム構体５は、本実施例の場合ステアリングヘッドパイプ
２に連なる中空の箱形部１と、この箱形部７の後端から
分岐された左右の分岐部６，６とに分割される。すなわ
ち、箱形部７は断面コ字形をなすアルミ鋼板製の一対の
フロ　　１ントバネル８．９を左右方向から衝合して溶
接するとともに、これらフロントパネル８．９の後面開
口部に、同じくアルミ鋼板製のリヤパネル１０゜１１を
溶接してなるもので、断面四角形の中空箱形に組み立て
られている。また、分岐部６．６はアルミ鋼板製のイン
ナパネル１６とアウタパネル１７を左右方向から衝合し
、かう溶接することにより角パイプ状に構成したもので
、これら分岐部６．６の前端開口部は箱形部７の後端両
側部に開設した開口部に対し、仕切り板１８を介して突
き合わせ溶接されている。そして、このメインフレーム
構体５は、車体側方に面する側面５ａの形状が後方に進
むに従って先細り状に構成されており、この側面５ａの
ステアリングヘッドパイプ２側の前端部、つまり、上記
箱形部７の側面１４とこの側面１４に連なる分岐部６の
側面１５には、内側に凹む凹部１９が一体に形成されて
いる。したがって、この凹部１９の存在によってメイン
フレーム構体５の側面５ａには、内向きに延びる壁部２
０が形成されている。

また、本実施例の場合、上記フロントパネル８゜９の衝
合部間には、アルミ鋼板製の仕切り板２１が挟み込まれ
ており、この仕切り板２１の周縁部は箱形部７の上面１
２および底面１３、リヤパネル１０．１１ならびにステ
アリングヘッドパイプ２に溶接されて、箱形部Ｔ内を左
右の二室に仕切っている。

なお、上記箱形部７においては、分岐部６．６よりも肉
厚の厚いアルミ鋼板を使用しており、メインフレーム構
体５の前端部の剛性がより一層高められている。

上記メインフレーム構体５め分岐部６，６には、エンジ
ン２３が懸垂支持されている。本実施例のエンジン２３
は、前部シリンダ２４と後部シリンダ２５とを側面略Ｖ
字形に配置した水冷式■型４気筒エンジンであり、後部
シリンダ２５が分岐部６．６間に入り込んでいる。また
、分岐部６．６の後端部にはリヤアームブラケット２２
が連結され、これらリヤアームブラケット２２間には、
後輪２６を支持したリヤアーム２７がごポット軸２８を
介して枢支されている。したがって、メインフレーム構
体５はステアリングヘッドパイプ２とリヤアーム２７の
枢支部とを一直線状に結んでいる。

なお、第１図中符号２９は燃料タンク、３０はシ−ト、
３１はラジエタを夫々示す。

このような構成のフレーム１によると、走行中、メイン
フレーム構体５の前端部には、前述の〔発明の技術的背
景とその問題点〕の項でも述べたように、フロントフォ
ーク４およびリヤアーム２１を通じて車体の前後方向の
軸線回りにねじろうとす、　　るねしり力が加わる。

しかるに、上記構成においては、メインフレーム構体５
の左右両側面５ａに凹部１９を一体に形成したので、上
記ねじれによってメインフレーム構体５の側面５ａに厚
み方向にたわませようとする力が加わっても、凹部１９
の壁部２０がねじり力に対抗する。このため、側面５ａ
が平坦な場合に比べて厚み方向へのたわみ変形が抑えら
れる。したがって、メインフレーム構体５の前端部では
、その断面係数が大きいことと相まって、このメインフ
レーム構体５自体がねじれに対して高剛性となり、この
結果、ステアリングヘッドパイプ２の支持剛性が高まり
、操縦性が向上する。

しかも、この構成によれば、側面５ａの形状を変化させ
ることで剛性を高めることができるので、メインフレー
ム構体５の肉厚を厚くしたり格別な補強材を用いる必要
もなく、重曇面でも同等問題は生じない。

なお、上述した実施例では、メインフレーム構体５の側
面５ａに内側に凹む凹部１９を形成したが、例えば第６
図に示したようにメインフレーム構体５の側面５ａに外
側に張り出す凸部４１を一体に形成しても同様の効果が
得られ、かつまた、凹部５ａと凸部４１とを組み合せて
用いても良い。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、メインフレーム構体の側
面の凹部又は凸部がねじり力に対抗するので、この側面
が平坦な場合に比べて厚み方向へのたわみ変形が抑えら
れる。したがって、メインフレーム構体のステアリング
ヘッドパイプ側では、その断面係数が大きいことと相ま
って、メインフレーム構体自体がねじれに対して高剛性
となり、よってステア・リングヘッドパイプの支持剛性
が高まり、操縦性が向上する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示し、第１図
は自動二輪車の側面図、第２図はフレーム前半部の側面
図、第３図は第２図中■線方向から見た矢視図、第４図
は第２図中ＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図、第５図は第３図
中ｖ−ｖ線に沿う断面図、第６図は本発明の他の実施例
を示す断面図である。 ２・・・ステアリングヘッドパイプ、４・・・フロント
フォーク、５・・・メインフレーム構体、５ａ・・・側
面、１９・・・凹部、２７・・・リヤアーム、２８・・
・枢支部（ピボット軸）、４１・・・凸部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 フロントフォークを枢支する上下方向に縦置きされたス
   テアリングヘッドパイプに、後方下向きに延びる中空箱
   形に形成されたメインフレーム構体を連結し、このメイ
   ンフレーム構体は上記ステアリングヘッドパイプの後方
   で二又状に分岐するとともに、後方に進むに従って先細
   り状に構成し、この後端部にリヤアームの枢支部を設け
   た自動二輪車のフレームにおいて、 上記メインフレーム構体のステアリングヘッドパイプ側
   の両側面に、凹部又は凸部を設けたことを特徴とする自
   動二輪車のフレーム。