JPS61124668A - 内装材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車の天井材、リヤパッケージ、トランクル
ーム、ドアトリムや建物の壁材等の内装に用いられる内
装材の製造方法に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 従来、この種の内装材としては、シボ付ポリ塩化ビニー
ルシートとポリウレタンスポンジとの積層材、繊維編織
布或いはその起毛布、塩化ビニールシート他各種樹脂シ
ートへ短繊維を植毛した７０ツキ−加工品等が使用され
ている。しかし、近年自動車等の用途に於いては、軽鳳
化、低価格化。

繊維化指向が高まり、不織布基材が多く用いられるよう
になって来た。特に天井材、トランクルーム、リヤパッ
ケージ、ドアトリム等は加熱プレス機による成型加工が
通常行なわれ、その加工適応性の良さから不織布使用の
傾向がますます高まっている。さらに従来より比較的上
級車の天井用表装材用途に用いられて来た編織布の表面
を起毛処理することにより得られる、いわゆるベロア調
起毛布は豪華であるが、通常多くの加工工程を要するた
め、安価に供給することが不可能で、このベロア調起毛
布の代替を不織布に求める動きが活溌となって来た。ま
た、７０ツキ−加工にみられる、毛足のそろった均一な
表面を有する精度感のある成型加工可能な内装材も併せ
て求められるようになって来た。このように背景から不
織布に於いても起毛処理することにより、ベロア調起毛
布を得ようとする試みがなされたり、不織布基材への７
０ツキ−加工の試みがなされたりしているが、毛足が不
ぞろいで、均一度・精度感が不足であったり、耐摩耗性
に問題を生じたり、起毛工程、７０ツキ一工程の付加に
よるコスト高等多くの問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような現況に鑑み、摩擦に対して竪牢で
、表面が均一な立毛状態のベロア調で、豪華なしかも軽
量で成型加工性に富む内装材を簡単な工程で安価に製造
しうる内装材の製造方法を提供することを目的とする。

本発明は熱収縮性繊維を一部混入した不織布繊維層を素
材として使用し、ニードルパンチング加工した後、不織
布基材両面に直火ガスバーナーを直接接触させることに
より、不織布の構成繊維を収縮させ緻密化すると共に、
一部溶融接着させ、さらにこの基材を厚み方向に対し水
平方向に二層にスライスして、分割することを特徴とす
る。

（実施例） 以下本発明を実施例に基づき詳しく説明する。

予め所要の色例えばオフホワイト色に染色゛されたポリ
エステル繊維３（ＬＸ５１１１１１７０％と、同色に染
色された熱収縮性ポリエステル繊維１．５　（Ｌ　Ｘ　
３８諺（ユニチカエステルｔｙＰ・１４３）３０％より
なる、均一に開繊、積層された繊維マットを、ニードル
パンチマシーンにより、打込み深さ１０麿で上下方向よ
り均等に各々２５０パンチ／ｄ　のニードルパンチ加工
を施して、目付３５０　ｆ／ｒｒｌ、厚さ３．２麿　の
不織布基材１を得た。

尚上記繊維マツ）Ｋ用いる化学繊維はポリエステルの他
ポリアミド、ポリエチレン、アクリル、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニリデン、モダアクリル等の市販繊維が使用
できまた熱収縮性繊維としてはポリエステル系の他、ポ
リアミド系、アクリル系、ポリオレフィン系等の繊維を
用いることができる。

次に、この不織布基材１を第１図に示す概略工程図に従
って直火ガスバーナー加熱溶融装置６を有するラミネー
ト装置に導入し、不織布の両表面を貯量的に加熱収縮溶
融させると同時に熱融着性ポリアミドフィルム２（ダイ
アミド＃ａ１ｏｏ、　　厚さ３０μ；ダイセル化学■製
）を、夫々冷却ロール３．４．５　　で押圧して一体に
ラミネートした。この時の直火ガスバーナー加熱溶融装
置のバーナ一温度は約９５０℃に調整されており、この
バーナーの炎を直接受けた不織布基材の表面温度は、瞬
間的に約３００℃の高温になるため、不織布は瞬時にし
て収縮をおこし密度は緻密化され、その表面層は溶融状
態となる。従って冷却ロール３，４，５で熱融着性ポリ
アミドフィルム２と圧着一体化されたニードルパンチ不
織布の表層界面８は充分に溶融接着されており、容易に
剥離を生じる′も゛のではない。このようにして得られ
たニードルパンチング加工不織布−ポリアミドフィルム
の三層複合体７のトータル目付は４５０２／ｍ’ｓ厚さ
３．０なであり、その断面図を第２図に示す。ついで、
この三層複合体をＡ−ＥＭで示す水平方向に均等にスラ
イスして本発明の内装材を形成した。

得られた内装材は、第３図に示す如くスライス面９が均
一で、立毛状態を呈し精度感に富む軽量な不織布内装材
を同時に２枚得ることが出来た。

こうして得られた内装材は、加熱収縮及び、繊維溶融結
合固着により密度は緻密化され１さらには熱融着性フィ
ルムにより強固に接着されているため耐摩擦堅牢度は非
常に優れており、テーパ一式ロータリーアブレッサーに
よる試験結果は４〜５級とこの種の内装材と比較すると
非常に優秀であった。

試験条件　摩耗輪ｉ　０Ｓ脣１０ 荷　　重３　５００？ 回　数；　１５０回 表面外観はスライスしているため非常に均一で精度感に
優れ、繊維固着剤を全く使用していないため、表面風合
いは非常にソフトで成型加工性に富む、特に自動車用天
井表皮材やドアトリム表皮材として好適の高級内装材と
なった。尚この内装材は熱融着性フィルムをラミネート
しているため、成型基材例えば、発泡ポリエチレン、発
泡ポリスチレン、フェノール含浸フェルト、ダンボール
等との直接成型接着加工が可能であり、特に通気性を有
しない構造となっているため、真空成型接着加工に於い
て優れた性能を示した。

（発明の効果） 本発明によるときは、製造工程が簡単であるばかりか、
高級内装材を安価に大量生産できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す内装材製造方法を示す
概略工程図、第２図は同製造方法により得られた内装材
のスライス前の概略断面図、第３図は同第２図のＡ−Ｂ
Ｍ４スライス後の概略断面図である。 １・・・ニードルパンチ加工上り不織布２・・・熱融着
性ポリアミドフィルム ３、４．５・・・水冷式冷却ロール ６・・・直火式ガスバーナー ７・・・不織布−フィルムラミネート体８・・・熱融着
性ポリアミドフィルム ９・・・繊維溶融結合部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）比較的低温度により熱収縮を引き起す熱収縮性繊
   維を少なくとも１０％以上含有する化学繊維を主体とし
   て構成する繊維マットを、上下方向からニードルパンチ
   ング加工により繊維相互を絡合せしめて形成したニード
   ルパンチ加工不織布を加熱溶融装置に導入し、該ニード
   ルパンチ加工不織布の両表面を直火ガスバーナーの炎で
   直接接触させることにより、該ニードルパンチ加工不織
   布に含まれる熱収縮性繊維を熱収縮させて緻密化すると
   共に、該ニードルパンチ加工不織布の両表面の表層繊維
   を溶融固着化した後、上記ニードルパンチ不織布を厚み
   方向に対し水平な方向に二層にスライスすることを特徴
   とする内装材の製造方法。
2. （２）直火ガス溶融面に夫々フィルム状シートを圧着ラ
   ミネートしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の内装材の製造方法。