JPS61122957A - ピンチロ−ラ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテープレコーダやＶＴＲ等の磁気テープ装置に
使用するピンチローラ装置に関するものである。

従来の技術 周知の如く磁気テープ装置は、ピンチローラでを 磁気テープ′キャプスタンに圧着させて両者の共働作用
により磁気テープを所定の速度で移送する様にしている
。従来のこの種の装置は一般にピンチローラ軸にピンチ
ローラ軸受部を偏心不能に軸支させたものであるため、
キャプスタン軸とピンチローラ軸が平行でないと、ピン
チローラの外周面がキャプスタン軸に均一に圧着しなく
なり、テープ走行を悪化させる原因となるものであった
。

この為、例えば実公昭４０−１４４３０号公報、実公昭
４３−１９２４１号公報、実公昭４３−２３３８１号公
報、実公昭４８−３６６５６号公報、実公昭４９−４８
８２号公報等にみられる如く、自動調心形ピンチローラ
装置が種々考案されているが、何れも従来から一般の機
械器具に用いられている自動調心形軸受構造とほぼ同じ
で、構造が複雑であったり、ボールベアリング等を用い
ているので高価となり、しかも多量生産に適さないもの
であった。

実公昭４８−２４２４５号公報や特公昭４７−３６４０
２号公報にはそうした問題を解決するだめの手段が開示
されているが、後述する問題点が残り実用化は困難であ
った。

第２図は実公昭４８−２４２４５号公報に記載のピンチ
ローラ装置の使用状態を示す説明図である。

ピンチローラ軸１１に回転自在に遊嵌した弾性輪１２の
上下面に、ピンチローラ軸１１と同心的に環状凹溝１３
ｔ−形成して、容易に外輪部分１４が撓める様にしであ
るので、キャプスタン軸１５とピンチローラ軸１１とが
平行でなくても図示する如く外輪部分１４がキャプスタ
ン軸１６にならって均一に接触するというものである。

第３図は特公昭４７−３６４０２号公報に記載のピンチ
ローラ構造の断面図である。従来のゴムローラの代わり
に、外輪部分１６を屈曲し得る様に充分薄くし、かつ中
央ハブ部分１７との間を円板部分１８で連続したプラス
チック材料からなる１体構造のものである。外輪部分１
６が可撓性をもっているので、キャプスタン軸とピンチ
ローラ軸が平行でなくても、外輪部分１６がキャプスタ
ン軸にならって均一に接触するというものである。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では実公昭４８−２４２
４５号公報にも述べられている様に、ピンチローラの偏
心等の問題を解決することができない。すなわちピンチ
ローラはゴム等の弾性体の１体構造である為、溝底が半
径方向に撓みやすく、キャプスタン軸にピンチローラを
圧着するとピンチローラが変形してしまい円形でなくな
ってしまう。逆に溝底の強度を十分とると所望の溝底に
よる撓みが得られないという矛盾があった。

また、一般的に圧縮剛性よりも、曲げ剛性の方が小さい
ため、外輪部分１４の真円度を良くするために、外周研
磨加工等をしたくても端面近傍が一うの実効弾性係数が
異なるので、磁気テープを均一な力でキャプスタン軸に
圧着できないという基本的な問題もある。

特公昭４７−３６４０２号公報に記載の構成に・おいて
も、同公報に述べ・られている様に、円板部分１８は半
径方向に強固な支持を与えるものであるため、円板部分
１８がある部分と無い部分とでは当然ピンチローラの実
効弾性係数が異なり、磁気テープを均一な力でキャプス
タン軸に圧着できを ない。しかも、磁気テープ′キャプスタン軸に圧着する
のに外輪部分１６の撓みだけで行なう構造であるので、
外輪部分１６の厚みバラツキが直接圧着力のバラツキに
なシ、安定した圧着力を得られないという問題もある。

本発明は上記した問題点に鑑み、簡単な構造でキャプス
タン軸とピンチローラ軸とが平行でなくても、キャプス
タン軸にピンチローラを均一な圧着力で安定に接触せし
めるピンチローラ装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のピンチローラ装置
は、ピンチローラ軸と惠、前記ピンチローラ軸に回転自
在に遊嵌しかつ上下面に前記ピンチローラ軸と同心的に
１対の環状溝を形成して外局部と内周部を中央の可撓部
で連結した円筒部材と、前記外周部に同心的に嵌合する
弾性輪とを有し、前記円筒部材の可撓部の厚みよりも外
周部の厚みを大とし、可撓部の方が撓みやすい様な構成
にしたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、円筒部材の可撓部の自
動調心的な撓みによってピンチローラ軸とキャプスタン
軸の非平行を吸収し、常に弾性輪がキャプスタン軸に均
一に接触し、しか−も弾性輪は円筒部材に同心的に嵌合
してあり、円筒部材の剛性に支えられているので弾性輪
の弾性係数は外周上のどの点も同じであり均一な圧着力
が得られることとなる。

実施例 以下本発明の一実施例のピンチローラ装置について図面
を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるピンチローラ装置の
断面図を示すものである。第１図において、ピンチロー
ラ軸１に回転自在に遊嵌した円筒部材２の略々中央部に
可撓部３が形成される様に上下端面に一対の環状溝４，
６がピンチローラ軸１と同心的に形成しである。もちろ
ん円筒部材２の外周部７もピンチローラ軸１と同心的に
なる様にしである。ゴム等からなる弾性輪６を円筒部材
２の外周部７に嵌合すると当然弾性輪６の外周面はピン
チローラ軸１と同心的になる様にしである。

外周部７には弾性輪６を嵌合しやすい様にテーパ部を形
成しである。

更に外周部７の厚みは可撓部３の厚みよりも大とし半径
方向の力が加わわった時、可撓部３の方−が撓む様にし
である。

また円筒部材２の内周部９の上下端面は外周部７の上下
端面よりやや低くしてあり、弾性輪６を嵌合する時の軸
方向の力が可撓部３に加わわらない様にしである。円筒
部材２は、ポリアセタール樹脂、ナイロン樹脂、フッソ
系樹脂等を用いれば、ピンチローラ軸１との回転摩擦を
少なく出来るとともに、可撓部３の撓みも得られやすい
。可撓部３には、円筒部材２の外周部７の自動調心作用
が効果的に得られる様に内側部にくびれ部８を設けであ
る。

以上のように本実施例によれば、ピンチローラ軸と、前
記ピンチローラ軸に回転自在に遊嵌しかつ上下面に前記
ピンチローラ軸と同心的に１対の環状溝を形成して外周
部と内周部を中央の可撓部で連結した円筒部材と、前記
外周部に同心的に嵌合する弾性輪とを有し、前記円筒部
材の可撓部の厚みよりも外周部の厚みを大とし、可撓部
の方が撓みやすい構造にしたので、キャプスタン軸とピ
ンチローラ軸が非平行であっても、円筒部材２の可撓部
３が撓むことにより弾性輪６がキャプスタン軸に均一に
接触することになる。

弾性輪６は円筒部材２の外周部７の剛性に支えられてい
るので、弾性係数は外周上のどの点もほぼ均一であり、
磁気テープをキャプスタン軸に均一な力で圧着すること
ができる。

なお、上記実施例では、円筒部材２を直接ピンチローラ
軸１に遊嵌する様にしたが、勿論各種軸受材料を介して
遊嵌してもよい。又、円筒部材２の材質は前記したもの
に限られるものではないことは明白である。

又、円筒部材を一体物で形成せず、内周部９と外周部７
を別々に形成し、略々中央部を可撓部材等で連結せる如
く組み立てても同様の効果が得られることも明らかであ
る。更に、環状溝の溝底形状は図示に限られるものでは
ない。

発明の効果 以上のように本発明は、ピンチローラ軸と、前記ピンチ
ローラ軸に回転自在に遊嵌しかつ上下面に前記ピンチロ
ーラ軸と同心的に１対の環状溝を形成して外周部と内周
部を中央の可撓部で連結した円筒部材と、前記外周部に
同心的に嵌合する弾性輪とを有し、前記円筒部材の可撓
部の厚みよりも外周部の厚みを大とし、可撓部の方が撓
みやすい構成にすることにより、キャプスタン軸とピン
チローラ軸とが非平行であっても、円筒部材の略々中央
部に設けた可撓部が撓んで自動調心の役目を果すので、
弾性輪がキャプスタン軸に均一に接触する。また弾性輪
は比較的剛性の高い円筒部材に同心的に固着しているの
で、外周上のどの点でも略々同一の弾性係数をもち、均
一なテープ圧着力が得られる。

更に弾性輪の外周面を研磨加工等をした後に、円筒部材
に嵌合して組み立てられるので、真円度の精度が高いピ
ンチローラ装置が簡単な構造で得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるピンチローラ装置の
断面図、第２図、第３図は従来のピンチローラ装置の断
面図である。 ２−・・・・・円筒部材、３−・・・・・可撓部、６・
・・・・・弾性輪、７・・・・・・外周部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 ９真岡部 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ピンチローラ軸と、前記ピンチローラ軸に回転自在に遊
   嵌し、かつ上下面に前記ピンチローラ軸と同心的に１対
   の環状溝を形成して外周部と内周部を中央の可撓部で連
   結した円筒部材と、前記外周部に同心的に嵌合する弾性
   輪とを有し、前記円筒部材の可撓部の厚みよりも外周部
   の厚みを大とし、前記可撓部の方が前記外周部よりも撓
   みやすい様にしたことを特徴とするピンチローラ装置。