JPS61119711A - 染色性に優れた高強度、高弾性率アクリル系繊維 - Google Patents

染色性に優れた高強度、高弾性率アクリル系繊維

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JPS61119711A
JPS61119711A JP24044084A JP24044084A JPS61119711A JP S61119711 A JPS61119711 A JP S61119711A JP 24044084 A JP24044084 A JP 24044084A JP 24044084 A JP24044084 A JP 24044084A JP S61119711 A JPS61119711 A JP S61119711A
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acrylic
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宏佳 田中
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廣志 玉置
Fujio Ueda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は機械的な強度に加えて、染色性の要求される工
業用又は産業用およびインテリア用アクリル系iamに
関する。更に詳しくは、本発明は、引張り強度や弾性率
等の機械的強度において、従来公知のアクリル系繊維に
比較して格段に優れた性能を有しており、しかも優れた
染色性を示し、縫糸、セールクロス、傘地、カーテンな
ど多くの用途に有用なアクリル系繊維に関する。
「従来の技術」 従来のアクリル系繊維は、その優れた染色性、耐光性等
により、衣料用繊維として大量に生産、使用されている
が、ポリアミドおよびポリエステル系繊維に比べると、
優れた耐光性を有するにもかかわらず、その機械的強度
が低いために、工業用または産業用としては実際上使用
されていない。
最近、セメントの補強用として広く使用されてきたアス
ベストがその発癌性のために法的に規制もしくは使用の
制限を受けるにいたり、このアスベストに代替するセメ
ント補強用繊維として、セメントスラリー中またはその
養生中における耐アルカリ性、セメントに対する混和性
、分散性等の良好なアクリル系繊維が提案されている(
例えば、特公昭53−18213号公報)。しかしなが
ら、このセメント補強用繊維は染色性を必′要としない
から、染色性のみならず繊維物性に影響を及ぼす該繊維
を構成するへN系重合体の共重合成分やその共重合組成
を全く考慮することなり、1幾械的強度の向上のみを検
討すればよく、技術的な困難性は小さいといえる。そし
て、このにうなアクリル系繊維の機械的強度の改良とい
う面から、例えば特開昭57−51810おにび特開昭
57−1611178公報などの提案が為されてきてい
る。
そして本発明者らも、先に高重合度のアクリロニトリル
系重合体からなり、引張り強度が約10a/d以」−で
、弾性率が200q/dを越える高強度高弾性率のアク
リル系繊維を児出し、提案した。
しかしながら、セメント補強用などの限られた用途だけ
ではなくて、高度の機械的強度に加えて染色士ノ1を要
求される前述した各種の用途に使用し得るアクリル系繊
維は、該繊維を構成する重合体の共重合成分として、染
着v−,席成分成分る共10合成分を含有させる必要が
あるが、この様な共重合成分の導入は、得られる織材(
の機械的強度の大幅な増大を困難にし、その工業的な製
造に技術的に大きな制約を与えるという問題がある。
ざらに、この様な機械的強度に優れたアクリル系繊維は
、前記公知技術に開示されているように、一般に高度の
延伸が施されているために、潮水処理によってその初期
の強度が失われるという実用上の欠点がある。
「発明の解決しようとする問題点j 本発明の目的は、引張り強度や弾性率等の機械的強度の
みならず、染色性においても従来の衣料用アクリル系繊
維に匹敵する染色性を有し、しかも優れた洲本処理後の
強度保持率を右する改良されたアクリル系繊維を提供す
るにある。他の目的は、この様な優れた染色性おJ:び
潮水処理に対する強度保持率を有する高強度アクリル系
繊維の工業的製造法を提供するにある。
「問題点を解決するための手段」 上記本発明の目的は、共重合成分として2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルボン酸、p−スチレンス
ルホン酸、スルホアルキルアクリレート、スルホアルキ
ルメタクリレート、およびそれらの塩からなる群から選
ばれた少なくとも一種のスルホン酸基含有化合物を0.
3〜1.0モル%、好ましくは0.5〜0.8モル%の
範囲量含有し、極限粘度が少なくとも2.0、好ましく
は3.0以上のアクリロニトリル系共重合体(以下、A
N系ポリマという)からなり、引張り強度が10!]/
d以上、洲本処理後の強度保持率が少なくとも70%、
好ましくは80%以上であるアクリル系繊維によって達
成することができる。
本発明の特徴の一つは、アクリル系繊維を構成するAN
系ポリマの共重合成分として、ANに対して共重合性を
有する多くのモノマの中で、前記特定の共車台七ツマを
使用することにある。すなわち、後述するように、本発
明の目的とする機械的強度おJ:び染色性に優れ、高度
の潮水処理に対する強度保持率を有するアクリル系II
Mを得るためには、共重合によって極限粘度が2.0以
上、好ましくは3.0以上の共重合体が得られ、かつ染
色性および潮水処理に対する強度保持率が付与される必
要があるが、この様な目的は、前記した2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンス
ルホン酸、スルホアルキルアクリレート、スルホアルキ
ルメタクリレート、およびそれらの塩、好ましくはナト
リュウム塩および/またはアンモニュウム塩からなる群
から選ばれた少なくとも一種のスルホン酸基含有化合物
を共重合成分を共重合することによってはじめて達成す
ることができるのである。
該共重合成分の共重合量は0.3〜1.0モル%、好ま
しくは0.5〜0.8モル%の範囲量であることが必要
であり、該共重合成分の共重合量 ゛が0.3モル%以
下では、緻密な構造を有する高強度のm維の場合、工業
用または産業用繊維に要求される染色性が十分に付与で
きないし、また1゜0モル%を越えると、強度が低下す
ると同時に潮水処理に対する強度保持率が低下するので
好ましくないほか、極限粘度の大きいポリマの製造が難
しくなり、本発明の目的とする高強度アクリル系U&雑
の製造の上でも好ましくない。
本発明に規定する共重合成分を上記範囲量含有するAN
系ポリマからなる繊維は、強度が少なくとも10g/d
で、洲本処理に対する強度保持率が70%以上という特
性を有する。この引張り強度が109/d以上、好まし
くは12g/d以上という高強度アクリル系繊維は、後
述するように、極限粘度が少なくとも2.0好ましくは
3.0以上のAN系ポリマを特定の紡糸方法によって紡
糸し、得られた未延伸糸条を少なくとも10倍、好まし
くは12倍以上に高倍率延伸することによって得られる
が、本発明の繊維の特徴は、この様な高倍率延伸糸条で
あるにもかかわらず、洲本処理に対する強度保持率が7
0%以上、好ましくは80%以上という物性を有する点
にある。すなわち、アクリル系繊維の一般的な性質とし
て、延伸倍率の増大は繊維自体の収縮率、特に洲本収縮
率の増加をもたらし、洲本処理によって収縮すると同時
に、その強度が低下するのが普通であるが、延伸倍率が
著しく大きく、その収縮率も大きいと考えられる本発明
のアクリル系繊維において1、洲本処理に対する強度保
持率が70%以上という高い水準を示すことは驚くべこ
とである。
この様な高い洲本処理に対する強度保持率を右するため
に、本発明のアクリル系繊維は、洲本処理に相当する各
種の処理条件が適用される染色、仕上げなどの高次加工
工程でその優れた機械的強度を実質的に失うことがない
から、染色を必要とする多くの製品用途において、極め
て優れた効果を奏するのである。
この様な本発明のアクリル系繊維の製造法としては、A
N系ポリマとして、1)jr記特定の共重合成分のモノ
マを0.3〜1.0モル%の範囲量共重合した極限粘度
が2.0以上のポリマをその溶剤、例えばジメチルスル
ホキシド(DMSOと略す)などの有機溶剤、塩化亜鉛
、ロダンソーダなどの濃厚水溶液に溶解して、ポリマ濃
度が5〜20重量%のポリマ溶液を作成し、この溶液を
紡糸原液として、乾・湿式紡糸、すなわち紡糸原液を紡
糸口金から吐出し、一旦空気および窒素、ヘリュウム、
アルゴンなどの不活性気体中を走行させた後、凝固浴中
に導入して凝固せしめる紡糸方法、すなわち乾・湿式紡
糸法(以下、乾・湿式紡糸という)ににつて未延伸糸条
を形成し、この糸条を約4〜8倍に一次延伸し、次いで
160〜220℃の乾熱空気雰囲気中で1.5〜4.0
倍に二次延伸して、全延伸倍率が少なくとも10倍、好
ましくは12倍の延伸糸条とすることによって基本的に
製造することができる。
本発明に用いられるAN系ポリマとしては、前記特定の
スルホン酸基含有化合物を共重合したAN系ポリマの他
に、ANに対して共重合性を有するコモノマ、たとえば
アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの低級アルキル
エステル類、酢酸ビニル、スチレン、ヒドロキシエチル
アクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、グリ
シジルメタクリレートおよびイタコン酸などを本発明の
目的が達成し得る範囲内で、通常8モル%以下、好まし
くは2〜6モル%の範囲量共重合した共重合体であって
もよい。
また、上記の乾・湿式紡糸法に用いる紡糸原液としては
、ポリマ濃度が約5〜20重量%、好ましくは10〜1
8%のものが使用される。この紡糸原液のポリマ濃度が
5%よりも低いと、緻密で機械的強度に優れた繊維を製
造することが困難になり、生産性も低下する。他方、2
0%を越えると粘度が高くなりすぎて、紡糸原液の安定
性および曳糸性が低下するので好ましくない。すなわち
本発明の乾・湿式紡糸において、紡糸原液のポリマ濃度
は、紡糸時のドリップ、糸切れなどのトラブルを紡糸し
、安定に紡糸する上で重要である。
同様に、紡糸原液の粘度は45℃における粘度で表示し
て1500ボイズ以上、好ましくは3゜OOボイズ以上
に調整するのがよく、1500ボイズよりも粘度が低く
なると、得られる111i維の凝固構造が悪化し、高強
度繊維の製造が難しくなる。
上記乾・湿式紡糸における紡糸口金面と凝固浴液面との
間の距離、紡糸原液の温度ならびに紡糸ドラ71〜など
は特に限定されるものではないが、)m常、紡糸口金面
と凝固浴液面間距離は2〜10mm1紡糸原液湿度は3
0〜100℃、紡糸ピラフi〜は0.2〜0.8の範囲
にするのがJ:い。
また、凝固浴としては、公知のアクリル系繊維の製造法
に使用されている水または前述したAN系ポリマの溶剤
の水溶液、たとえば温度が0〜35℃、溶剤の濃度が1
0〜80重量%の水溶液を挙げることができる。
かくしてjqられた凝固糸条には、水洗、延伸、乾燥・
緻密化などの後処理が施され、次いで二次延伸されるが
、本発明においては、得られる延伸繊維糸条の全延伸倍
率が少なくとも10倍、好ましくは12倍以上になるよ
うに、乾燥・緻密化nitの延伸、すなわち−次延伸と
乾燥・緻密化後の延伸、すなわち二次延伸の手段と条件
を選択、特定することが必要である。かかる延伸手段と
しては、二次延伸手段として、熱板、熱ドラム、熱チユ
ーブなど、好ましくは熱ドラムまたは熱ドラムと加熱チ
ューブ(特に加熱空気を供袷、排気することができるチ
ューブ状の加熱筒)との組合わせを採用し、延伸条(4
どして、−次延伸倍率を4〜8倍とし、該二次延伸倍率
を乾熱下、好ましくは160〜220℃の温度範囲で1
.5〜4倍の範囲内とするのがよい。このような乾熱下
におりる二次延伸を採用することによってはじめて、有
効全延伸倍率が少なくとも10倍、好ましくは12倍以
上という高倍率の繊維、すなわち、本発明の目的とする
優れた染色性を有し、しかも機械的に高強度のアクリル
系繊維とすることが可能になるのである。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
なお、本発明において、AN系ポリマの極限粘度は、次
の測定法によって求めた値である。
ス限−のリ − 約75mQの乾燥したポリマ(サンプル)を25m1の
フラスコに入れ、0.INのチオン1フン酸ソーダを含
むジメヂルホルムアミドを加えて完全に溶解する。得ら
れた溶液をオストワルド粘度計を用いて20℃で比粘度
を測定し、次式にしたがつて極限粘度を算出する。
実施例1〜3、比較例1〜4 AN、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸(以下、八MPSと略す)おにびアクリル酸メチル
(以下、MAと略す)とをANおよびAMPSの共重合
組成を第1表に示すように変更しくMAの共重合率はす
べて3モル%である)、DMSOを溶媒として用い、ポ
リマの極限粘度が3.5になるJ:うに重合条件を調節
して溶液重合した。得られたポリマ溶液を紡糸原液とし
て、孔径0.12mm、孔数500ケの紡糸口金を使用
し、乾・湿式紡糸した。
紡糸口金面と凝固浴液面間の距離は5mmに設定し、凝
固浴は15℃の50%DMSO水溶液を使用した。
得られた凝固繊維糸条をそれぞれ熱水中で5倍に延伸し
、水洗、油剤付与後、110°Cで乾燥・緻密化した。
次いでこれらの繊維糸条を190℃の乾熱チューブ中で
それぞれの最大延伸倍率の95%の範囲内で二次延伸し
た。
比較のため、AMPSの共重合率が○および0゜2モル
%であるAN系ポリマのDMSO溶液を用いて、公知の
湿式紡糸により繊維糸条を作成した。
得られた延伸繊維糸条の強度測定、マキシロンブルーを
使用した0、5%owfの条件での染色試験を行った。
これらの1!維糸条の強度おJ:び染色性を第1表に示
した。
表からAMPSの共重合率が本発明の範囲内である0、
3〜1.0モル%の繊維糸条は優れた染色性と高度の強
度を有することがわかる。特に本発明の繊維は、公知の
アクリル系繊維に比較して多量の染色座席成分(AMP
S)を含有するにもかかわらず、著しく大きい強度を有
することが注目されるであろう。
第1表 注:上表中、◎は染色性良好、○は染色性はぼ良好、×
は染色性不良を示す。
−15一 実施例4 AN97.3モル%、MΔ2モル%およびスル小プロピ
ルメタクリレート0.7モル%をDMSOを溶媒とし、
開始剤としてアゾビスジメヂルバレロ二1ヘリルを使用
して溶液重合した。
得られた極限粘度が3.1のポリマ溶液を実施例1〜3
と同様にして乾・湿式紡糸した。但し、熱水延伸倍率を
5倍、乾熱二次延伸倍率を3倍とした。
得られた延伸繊維糸条は、11.5(]/dの強度を有
しており、染色性も市販のアクリル系11紐となんら遜
色がなく、かつ染色後の強度は10゜19/dという高
い値を示した。
比較例5 実施例4において、スルホプロピルアクリレートの代り
に、通常のアクリル系繊維の代表的な酸性モノマである
メタリルスルホン酸ソーダおj;びアリルスルポン酸ソ
ーダを共重合成分として使用し、実施例4と同様に溶液
重合を行った結果、いずれもポリマの重合度は2.0未
満の低い重合度のものしか得られなかった。
モノマ1Ila度を大きくし、高重合度化を図ってみた
が、手合時の発熱がきわめて大ぎく、通常の重合装置を
使用する限り、重合のコントロールが不可能であったC

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 共重合成分として2−アクリルアミド−2−メチルプロ
    パンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸、スルホアル
    キルアクリレート、スルホアルキルメタクリレート、お
    よびそれらの塩からなる群から選ばれた少なくとも一種
    のスルホン酸基含有化合物を0.3〜1.0モル%の範
    囲量含有し、極限粘度が少なくとも2.0のアクリロニ
    トリル系重合体からなり、引張り強度が10g/d以上
    、沸水処理後の強度保持率が少なくとも70%以上であ
    る染色性に優れた高強度、高弾性率アクリル系繊維。
JP59240440A 1984-11-16 1984-11-16 染色性に優れた高強度、高弾性率アクリル系繊維 Expired - Lifetime JPH0711087B2 (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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