JPS6111800B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築板の模様付方法に関し、建築基板
１の表面にパラフイン粉末２を散布した後、この
パラフイン粉末２を押圧して表面に模様状のパラ
フイン層３を形成し、次いで建築基板１の表面に
水性染料４を塗布し、しかる後パラフイン層３を
溶融することを特徴とする建築板の模様付方法に
係るものである。

従来、建築板の表面に柄模様を付けるにあたつ
ては、一般には模様が形成されたロール等を建築
板に圧着してロールの模様を建築板の表面に転写
することが行われているが、この方法では建築板
の表面に模様状の塗料が付着されるのみで建築板
の内部は着色されず建築板の見栄えが好ましくな
いという欠点があり、しかも形成された模様はロ
ールの回転による繰返しの模様しかできず複雑な
模様を形成することができないという問題があつ
た。

本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、表面に複雑な模様を形成すると共に模様が内
部にまで浸透して見栄えを良くすることができる
建築板の模様付方法を提供することを目的とする
ものである。

以下本発明を実施例により詳述する。建築基板
１は抄造された無機質板で形成され、このまだ軟
らかい状態の建築基板１の表面に第１図に示すよ
うにパラフイン粉末２を散布する。次にロール５
やプレス等でパラフイン粉末２を押圧し、パラフ
イン粉末２の表面を平滑にすると共にパラフイン
粉末２を建築基板１の表面に圧入して表面に模様
状のパラフイン層３を形成する。次いで、建築基
板１を硬化させた後、表面全面に水性染料４を塗
布する。水性染料４はパラフイン層３の部分に
は、はじいて染色することなく、パラフイン層３
を除いた部分に模様状に染色するものである。し
かも、水性染料４は建築基板１の内部にまで浸透
して内部をも洗色するものである。その後加熱し
てパラフイン層３を溶融し、建築基板１の表面に
パラフインの防水膜を形成する。この防水膜はほ
ぼ透明であつて、防水膜を通して表面に染色した
水性染料４の模様を見ることができるものであ
る。次にクリアー塗料を表面全面に塗布乾燥して
模様付けされた建築板を得るものである。

しかして、上記のようにして得られた建築板は
建築基板１の表面にはパラフイン粉末２が不規則
に散布されて押圧され、その複雑な模様となつた
パラフイン層３の表面に水性染料４が塗布される
ため水性染料４がパラフイン層３にはじかれて表
面に複雑な模様を形成することもできるものであ
る。また、内部においても水性染料が無機質板で
ある建築基板の内部に浸透性良く含浸していわゆ
るセミスルーカラー様となつた外観を呈するもの
である。

上記のように本発明は、建築基板の表面にパラ
フイン粉末を散布した後、このパラフイン粉末を
押圧して表面に模様状のパラフイン層を形成し、
次いで建築基板の表面に水性染料を塗布したの
で、不規則に散布されたパラフイン粉末が押圧さ
れて複雑な模様のパラフイン層が形成され、水性
染料が表面に塗布されると水性染料がパラフイン
層をはじいて複雑な模様を建築板の表面に形成す
ることができ、従来の如く一定模様の繰返しでは
なく建築板の外観を良くすることができるもので
あり、しかも水性染料が建築基板の内部にまで浸
透してセミスルーカラー様の外観を呈することが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の概略図、第２図は同
上の建築板の一部切欠拡大上面図である。 １は建築基板、２はパラフイン粉末、３はパラ
フイン層、４は水性染料である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 建築基板の表面にパラフイン粉末を散布した
   後、このパラフイン粉末を押圧して表面に模様状
   のパラフイン層を形成し、次いで建築基板の表面
   に水性染料を塗布し、しかる後パラフイン層を溶
   融することを特徴とする建築板の模様付方法。