JP2526606B2 - 繊維板の表面模様形成方法 - Google Patents
繊維板の表面模様形成方法Info
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- JP2526606B2 JP2526606B2 JP62270777A JP27077787A JP2526606B2 JP 2526606 B2 JP2526606 B2 JP 2526606B2 JP 62270777 A JP62270777 A JP 62270777A JP 27077787 A JP27077787 A JP 27077787A JP 2526606 B2 JP2526606 B2 JP 2526606B2
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- fiberboard
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- surfactant
- fiber board
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、ロックウールボード、インシュレーション
ボード、ハードボード等の鉱物繊維或いは植物繊維を原
料とする繊維板の表面模様形成方法に関するものであ
る。
ボード、ハードボード等の鉱物繊維或いは植物繊維を原
料とする繊維板の表面模様形成方法に関するものであ
る。
従来、繊維板の表面に模様を形成する場合、その表面
に、模様シートを貼着したり、或いは、ロールコータ
ー、フローコーター等により塗料を塗布したり、又、印
刷を施したりすることにより表面模様を得るのが常であ
った。しかしながら、これ等従来の方法によると、模様
が明瞭に表現されると共に、該模様の下に繊維板の素材
表面が隠されて、繊維板の素材感が失われ、繊維板の素
材感に伴う柔らかい感じの模様が表現されないものであ
った。
に、模様シートを貼着したり、或いは、ロールコータ
ー、フローコーター等により塗料を塗布したり、又、印
刷を施したりすることにより表面模様を得るのが常であ
った。しかしながら、これ等従来の方法によると、模様
が明瞭に表現されると共に、該模様の下に繊維板の素材
表面が隠されて、繊維板の素材感が失われ、繊維板の素
材感に伴う柔らかい感じの模様が表現されないものであ
った。
本発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたもので、
すなわち、その目的は、繊維板の素材感に伴う柔らかい
感じの模様が簡単に表現される繊維板の表面模様形成方
法を提供するにある。
すなわち、その目的は、繊維板の素材感に伴う柔らかい
感じの模様が簡単に表現される繊維板の表面模様形成方
法を提供するにある。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第1図に示す繊維板の表面模様形成方法は、本発明の
一実施例で、繊維板1の表面に界面活性剤水溶液2を塗
布し、該界面活性剤水溶液2が塗布された範囲の外郭よ
りも内側の範囲内においてその上に着色液4を部分的に
塗布することを特徴とするものである。繊維板1は、ロ
ックウール板である。界面活性剤水溶液2は、単一のス
プレーノズル3により繊維板1の素材表面全面に噴出塗
布されるものである。着色液4は、移動し得る単一のス
プレーノズル31により断続的に噴出されることによっ
て、繊維板1表面の複数個所に塗布されるものである。
着色液4が塗布された後、繊維板1は乾燥装置5におい
て乾燥され、製品となるものである。ロックウール板で
ある繊維板1としては、抄造された後の湿潤状態にある
ものが使用されても、又、抄造され乾燥された後のもの
が使用されても良いものである。又、繊維板1として、
鉱物繊維を原料とするロックウール板の他、インシュレ
ーションボード、ハードボード等の植物繊維を原料とす
る繊維板1が使用されても良いものである。界面活性剤
水溶液2は、エステルソーダ塩等の界面活性剤が1〜5
%の濃度の水溶液にされて使用されるものであるが、そ
の他、イソプロピルアルコール、エタノール等の高級ア
ルコールがそのまま界面活性剤として使用されても良い
ものであり、この場合は、濃度50%〜80%の水溶液とし
て使用されるものである。着色液4は、水に顔料或いは
染料が混合された一般に使用されるものである。したが
って、該実施例においては、界面活性剤に表面張力を低
下させて浸透性、分散性を高める作用があるため、該界
面活性剤を含有する界面活性剤水溶液2が塗布された上
に部分的に塗布される着色液4は、繊維板1の素材表面
にぼけて滲んだように塗布されて、繊維板1の素材感に
伴う柔らかい感じの模様が簡単に表現されるものであ
る。すなわち、界面活性剤水溶液2が塗布されることに
よって浸透性、分散性が向上された状態にある繊維板1
の表面に、同界面活性剤水溶液2が塗布された部分の内
側の範囲内で着色液4が塗布され、該着色液4は同繊維
板1の表面に浸透、分散されながら塗布されて特にその
周縁部分がぼけて滲んだような模様として表現される。
一実施例で、繊維板1の表面に界面活性剤水溶液2を塗
布し、該界面活性剤水溶液2が塗布された範囲の外郭よ
りも内側の範囲内においてその上に着色液4を部分的に
塗布することを特徴とするものである。繊維板1は、ロ
ックウール板である。界面活性剤水溶液2は、単一のス
プレーノズル3により繊維板1の素材表面全面に噴出塗
布されるものである。着色液4は、移動し得る単一のス
プレーノズル31により断続的に噴出されることによっ
て、繊維板1表面の複数個所に塗布されるものである。
着色液4が塗布された後、繊維板1は乾燥装置5におい
て乾燥され、製品となるものである。ロックウール板で
ある繊維板1としては、抄造された後の湿潤状態にある
ものが使用されても、又、抄造され乾燥された後のもの
が使用されても良いものである。又、繊維板1として、
鉱物繊維を原料とするロックウール板の他、インシュレ
ーションボード、ハードボード等の植物繊維を原料とす
る繊維板1が使用されても良いものである。界面活性剤
水溶液2は、エステルソーダ塩等の界面活性剤が1〜5
%の濃度の水溶液にされて使用されるものであるが、そ
の他、イソプロピルアルコール、エタノール等の高級ア
ルコールがそのまま界面活性剤として使用されても良い
ものであり、この場合は、濃度50%〜80%の水溶液とし
て使用されるものである。着色液4は、水に顔料或いは
染料が混合された一般に使用されるものである。したが
って、該実施例においては、界面活性剤に表面張力を低
下させて浸透性、分散性を高める作用があるため、該界
面活性剤を含有する界面活性剤水溶液2が塗布された上
に部分的に塗布される着色液4は、繊維板1の素材表面
にぼけて滲んだように塗布されて、繊維板1の素材感に
伴う柔らかい感じの模様が簡単に表現されるものであ
る。すなわち、界面活性剤水溶液2が塗布されることに
よって浸透性、分散性が向上された状態にある繊維板1
の表面に、同界面活性剤水溶液2が塗布された部分の内
側の範囲内で着色液4が塗布され、該着色液4は同繊維
板1の表面に浸透、分散されながら塗布されて特にその
周縁部分がぼけて滲んだような模様として表現される。
なお、本発明においては、第2図に示す実施例の如
く、繊維板1の表面に複数枚の模様形状シート6をセッ
トし、該模様形状シート6に各々対応する位置におい
て、固定された複数個のスプレーノズル3により界面活
性剤水溶液2を噴出塗布し、その後、前記模様形状シー
ト6を繊維板1の表面から剥離し(この場合、模様形状
シート6がセットされた部分の周囲に界面活性剤水溶液
2が塗布されている)、該模様形状シート6が剥離され
た部分に各々対応する位置において、固定された複数個
のスプレーノズル31により着色液4を噴出塗布しても良
く、この場合、着色液4はその周囲の部分のみがぼけて
滲んだように塗布されるものであり、又、第3図に示す
実施例の如く、単一のスプレーノズル31を手動により移
動及び断続させさせて噴出することによって、着色液4
を部分的に塗布しても良く、又、その後その上に、光沢
を得るため或いは硬度を高めるために、ロールコーター
7によりアクリル、スチレンアクリル等の透明な表面保
護クリヤー8を、繊維板1の全面に塗布して良いもので
ある。又、本発明においては、単一の繊維板1に対して
単一の模様が形成されるものであっても良いものであ
る。
く、繊維板1の表面に複数枚の模様形状シート6をセッ
トし、該模様形状シート6に各々対応する位置におい
て、固定された複数個のスプレーノズル3により界面活
性剤水溶液2を噴出塗布し、その後、前記模様形状シー
ト6を繊維板1の表面から剥離し(この場合、模様形状
シート6がセットされた部分の周囲に界面活性剤水溶液
2が塗布されている)、該模様形状シート6が剥離され
た部分に各々対応する位置において、固定された複数個
のスプレーノズル31により着色液4を噴出塗布しても良
く、この場合、着色液4はその周囲の部分のみがぼけて
滲んだように塗布されるものであり、又、第3図に示す
実施例の如く、単一のスプレーノズル31を手動により移
動及び断続させさせて噴出することによって、着色液4
を部分的に塗布しても良く、又、その後その上に、光沢
を得るため或いは硬度を高めるために、ロールコーター
7によりアクリル、スチレンアクリル等の透明な表面保
護クリヤー8を、繊維板1の全面に塗布して良いもので
ある。又、本発明においては、単一の繊維板1に対して
単一の模様が形成されるものであっても良いものであ
る。
上述の如く、本発明の繊維板の表面模様形成方法にお
いては、界面活性剤に表面張力を低下させて浸透性、分
散性を高める作用があるため、該界面活性剤を含有する
界面活性剤水溶液が塗布された上に部分的に塗布される
着色液は、繊維板の素材表面にぼけて滲んだように塗布
されて、繊維板の素材感に伴う柔らかい感じの模様が簡
単に表現されるものである。すなわち、界面活性剤水溶
液が塗布されることによって浸透性、分散性が向上され
た状態にある繊維板の表面に、同界面活性剤水溶液が塗
布された部分の内側の範囲内で着色液が塗布され、該着
色液は同繊維板の表面に浸透、分散されながら塗布され
て特にその周縁部分がぼけて滲んだような模様として表
現される。
いては、界面活性剤に表面張力を低下させて浸透性、分
散性を高める作用があるため、該界面活性剤を含有する
界面活性剤水溶液が塗布された上に部分的に塗布される
着色液は、繊維板の素材表面にぼけて滲んだように塗布
されて、繊維板の素材感に伴う柔らかい感じの模様が簡
単に表現されるものである。すなわち、界面活性剤水溶
液が塗布されることによって浸透性、分散性が向上され
た状態にある繊維板の表面に、同界面活性剤水溶液が塗
布された部分の内側の範囲内で着色液が塗布され、該着
色液は同繊維板の表面に浸透、分散されながら塗布され
て特にその周縁部分がぼけて滲んだような模様として表
現される。
第1図、第2図、第3図は各々異なる本発明の実施例を
示す工程概略説明図である。 図において、1は繊維板、2は界面活性剤水溶液、3、
31はスプレーノズル、4は着色液、5は乾燥装置、6は
模様形状シート、7はロールコーター、8は表面保護ク
リヤーである。
示す工程概略説明図である。 図において、1は繊維板、2は界面活性剤水溶液、3、
31はスプレーノズル、4は着色液、5は乾燥装置、6は
模様形状シート、7はロールコーター、8は表面保護ク
リヤーである。
Claims (1)
- 【請求項1】繊維板の表面に界面活性剤水溶液を塗布
し、該界面活性剤水溶液が塗布された範囲の外郭よりも
内側の範囲内においてその上に着色液を部分的に塗布す
ることを特徴とする繊維板の表面模様形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62270777A JP2526606B2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 繊維板の表面模様形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62270777A JP2526606B2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 繊維板の表面模様形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115479A JPH01115479A (ja) | 1989-05-08 |
JP2526606B2 true JP2526606B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=17490851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62270777A Expired - Lifetime JP2526606B2 (ja) | 1987-10-27 | 1987-10-27 | 繊維板の表面模様形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526606B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60193569A (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-02 | Dainippon Toryo Co Ltd | 多彩模様を有する塗装物の製造方法 |
-
1987
- 1987-10-27 JP JP62270777A patent/JP2526606B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115479A (ja) | 1989-05-08 |
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