JPS6111207Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は裁ち目の無い上衣に関するもので、和
洋装に兼用でき、レインコートともなり、携帯容
易でしかも縫製を要しないので簡単安価に提供で
きるものである。

以下図面について本考案実施の１例を説明す
る。１は主体で例えばリバーシブルの裏付き布片
である。主体１は正方形（例えば長さ1.2ｍ，巾
1.2ｍ）で上下にふさ（フリンジ）１ａを有す
る。主体１の上部中央に切目AB（例えばAB＝28
cm）を設け、主体１の上縁両側のＣ，Ｃ点（例え
ばAC＝25cm）にボタン２を取付け、主体１に両
側縁のＤ，Ｄ点（例えばED＝60cm）にボタン引
掛け用のループ３を各設ける。

第１図は主体１の展開図であり、これを第２
図、第３図のごとく折畳んで使用する。すなわ
ち、主体１を身体の後方に羽織りＢ点を首にして
BF線を肩にしてＡのごとく折畳み、さらにＢの
ごとく両側を前方に折畳んで身体を畳むようにし
て折畳むとこの状態で左右のボタン２を左方のル
ープ３に、また左方のボタン２を右方のループ３
にそれぞれ引掛ければ第３図Ｂの斜視図に示す状
態で着用できる。

本考案のコートは次の作用時効果がある。

(1) このコートはカラーや袖を裁断縫製すること
なく、１枚の布片の上部にのみ切目を設け、２
個のボタンと２個のループとを付設したので身
体にまとい格好よくコートとして着用できる。

(2) 工夫によつて色々の変化が簡単につけられ
る。

例えば両面異つたリバーシブルの生地を使用
することもできるし、レインコート用とするこ
とも可能で携帯が容易であるから非常に便利で
ある。また手縫いすることも簡単であり、色彩
や模様等を楽しむことができる。

(3) 大巾のウールはそのまま利用すればサイズは
小、中と13号まで間に合うが、余程大型の場合
は両側に縦切れを補足すればよい。

(4) 着用時上体の動きは自由で荷物を持つこと
も、つり革につかまることも自由であり、かつ
側部があいているので通風がよい。なお、両側
縁下部にボタン、フアスナー、ひも等を付設し
て身体前方で止めるようにすることも容易であ
る。

(5) 右側のボタンを右側のループに、左側のボタ
ンを左側のループにというように同じ側同志を
引掛けて一寸羽織るという使用方法も可能であ
る。この場合の折畳み状態を第４図Ａ，Ｂに示
す。

(6) 背筋の真中に箱ひだ（プリーツ）を設け、巾
をかせぐことも可能である。

(7) フードを付設することも容易で、防寒コー
ト、レインコートに応用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の１例を示すもので、第１図
は展開図、第２図Ａ，Ｂは使用状態の１例を示す
折畳図、第３図Ａ，Ｂは第２図Ａ，Ｂの使用状態
の斜視図、第４図Ａ，Ｂは他の使用状態の折畳み
図である。図中の符号はそれぞれ下記部材を示
す。 １……主体、１ａ……ふさ（フリンジ）２……
ボタン、３……ループ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 正方形またはこれに近い形状の布片からなる
   主体の上縁中点Ａから下方に向かい縦方向の切
   目ABを設け、これを両側縁上のＢよりやや低
   い点Ｆ，Ｆを通るBF，BF線に沿つて前方に折
   畳んだのち縦中心線BCに沿つて更に左右に折
   返してえり部分ABCを形成し、次で両側縁が
   縦中心線上に来るように内方に折畳んで身体に
   着用するようになし、その際上縁上の点Ｃ，Ｃ
   におけるボタンが両側縁上の点Ｄ，Ｄにおける
   ループに引掛けられるようにしたことを特徴と
   する裁ち目の無い上衣。 ２ 主体の寸法を長さ1.2ｍ、巾1.2ｍとした場合
   に、切目ABの深さ28cm、ボタンの位置Ｃが中
   央より左右各25cm、ループの位置Ｄが上方より
   60cmとしたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載の裁ち目の無い上衣。 ３ 主体の両側縁下部にボタン、フアスナー、ひ
   も等の合せ具を付設したことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載の裁ち目の無
   い上衣。 ４ 主体の上縁および両側縁に設けるボタンおよ
   びループに代えてひもを設けたことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の裁ち
   目の無い上衣。