JPS6122961Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は野外用スポーツシヤツの長袖部及び胸
部について容易に脱着自在で同サイズ間で互換性
を有し、色柄の組合わせ及び防寒用か防水用かい
ずれにも選択する事が出来、携帯に最適で多様な
使用方法により快適な野外運動ができる事を目的
とした考案である。通常、野外用スポーツシヤツ
の形状は一般のシヤツと同様、腕、胸、胴、首ま
わりを夫々覆い着用する点は何ら変わる事なく、
布地の軽量、防水性、吸汗性に重点がおかれてい
る。この為一度スポーツシヤツを着用すると、一
般のシヤツと同様に脱着の手間、即ち前ボタンを
はずし、肩をねじり腕を抜いて脱着する方法がと
られ、荷物を持つている時登山、スキー、ゴルフ
等のスポーツのプレー中に脱着が非常に負担とな
る事がある。野外において、大候の変化は激し
く、特に肩や腕の部分は冷気を最も感じ易く、又
雨の場合最も濡れる部分である。天気の予想のう
ち特に気温の変化及び雨天の予想が困難な場合、
長袖シヤツを携帯するか、半袖シヤツを携帯する
か、防水衣を携帯するか、又はいずれを着用して
いくか、持ち運ぶ荷重量と合わせて困難な判断に
せまられる場合である。本考案は上述の点を解消
し、気軽に携帯でき又冷気を感じ易く濡れ易い、
肩及び腕の個所を重点的に保護すると共に、防寒
用か防水用を選択して使用できるばかりでなく、
色柄の組合わせも何サイズのシヤツ間でできる互
換性を有する衣類を供するもので、具体例を図に
従い、説明する。

一般の衣類用に供し、防水、防温又は防虫効果
のある布地、例えば混紡の編物、防水加工済のナ
イロンタフタ又は網目布等の布地を、第１図平面
図に示される長袖部１、胸上半部２及び背上半部
３の三部分に裁断の上、胸部半部２と背上半部３
を肩部分CC′，DD′に第３図に示される２枚のテ
ープ布に雌雄ホツクを夫々一定間隔で取りつけた
配雄ホツクテープ布５又は一定間隔のつめを持つ
規格のオープンフアスナー（以下フアスナーと述
べる）を縫合する。従つて胸上半部２と背上半部
３は肩部分CC′，DD′にてホツクテープ又はフア
スナーで接合され、必要に応じて同肩部Ｃ，Ｄの
ホツク又はフアスナーによる接合部の表面に共布
等にて接合個所を隠すカバー布を取りつける。胸
上半部２及び背上半部３から構成されるわきの下
側面図AA′，BB′に及び胸上半部２の中央部Ｃに
も前述同様にホツクテープ布５又は一定間隔のつ
めを有するフアスナーを縫合し、わき下側面の開
閉自在としたチヨツキ上半部９を形成する。従つ
て同サイズシヤツであれば、同規格のホツクを同
位置にとりつけてある事から、胸上半部２、背上
半部３を異なる布地で形成された胸上半部２又は
背上半部３と取りかえて着用出来る互換性を有す
るばかりでなく、わき下側面のホツク又はフアス
ナー７を開ける事により頭から容易に脱着可能で
あり肩の接合部の一部CC′をはずせば単に肩にの
せて、着用する事ができる。長袖部１は両腕の側
面Ｈ又はわきの下と連続する裏面の一定位置に雌
雄のホツクテープ布又はフアスナーを夫々に取り
つけ、チヨツキ上半身９のわきぐりＥ，Ｆ及び長
袖部１のわきぐりE′，F′には第３図に示される
わきぐりと一致する輪状布にとりつけたホツク輪
帯６を夫々雌雄別にとりつける。両腕の側面接合
個所及びわきぐりの接合個所は必要によりホツク
又はフアスナーが表面に露出しない様カバー布を
取りつける事ができる。長袖部１はわきぐり
EE′，FF′のホツクをはずす事により容易にチヨ
ツキ上半衣９よりとりはずす事ができる。逆にチ
ヨツキ上半衣９に長袖部１をとりつける場合、側
面のホツク又はフアスナーを閉じ袖を筒状にし
て、わきぐりにて取りつけるか、又はわきぐりを
チヨツキ上半衣に取りつけた後、長袖側面のフア
スナー又はホツクを閉じて着用する。チヨツキ上
半衣９を構成する背上半部２の中央よりわきの下
にかけ第１図に示される通りスポンテツクス系、
ゴム、ウーリー加工糸等が編込み又は織込まれた
伸縮糸４が縫合される。チヨツキ上半衣９のスソ
縁には、ゴム、ウレタン等の合成樹脂又はすべり
止めテープ等から成るすべり止め８により腕や身
体の動きに応じて伸縮し、身体の胸や肩の上半部
に安定して密着し、スソがめくれたりずれ上つた
りする事を防ぐものである。而して本案脱着シヤ
ツは、胸上半部２、背上半部３及び長袖部１に、
ホツク又はフアスナーにより接合離脱が自在に出
来、且つ接合部分に使用されるホツク及びフアス
ナーを一定の規格にて一定位置に取りつけている
為、脱着可能であるばかりでなく体温、外温及び
天気に応じて組み換えのできるものである。例え
ば日中暑い場合、半袖のシヤツを着用し、夕方涼
しくなればチヨツキ上半衣を首に通す事なく肩に
のせる事から着用でき、更に夜間腕が冷気にあた
り寒さを感じた場合長袖部をわきぐりにて接合す
ればよい。雨天に天候が急変した場合、背上半部
３及び長袖部１に取り換える事もできる。一般の
チヨツキ型の防寒コートと併用して着用すれば、
長袖の防寒コートと同等の効果があるばかりでな
く、外温と合わせ長袖部１を脱着する事により、
体感温度を一定にし、快適な着用をする事ができ
る。従来の衣料と併用して、着用する事により巾
広い着用方法があるばかりでなく、本案シヤツの
防水用、防寒用及び長袖部が荒い目の防虫用シヤ
ツの三着を所持すれば９着分の組み合わせ変化が
可能となり、高いフアツシヨン性のあるものであ
る。上述の如く、携帯に適し容易に脱着自在で互
換性を有し、組み合わせの変化を楽しむフアツシ
ヨン性を有する等特徴を持つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図 １長袖部平面図、２胸上半部平面図、
３背上半部平面図、 第２図 接合ホツク平面図、 第３図 使用時斜視図。 １……長袖部、２……胸上半部、３……背上半
部、４……伸縮布部、５……ホツクテープ布
（雌）、５……ホツクテープ布（雄）、６……ホツ
ク輪帯（雄）、６……ホツク輪帯（雌）、７……フ
アスナー、８……滑り止め、AA′，BB′……わき
の下側面、CC′，DD′……肩部分、EE′，FF′……
わきぐり、Ｇ……胸上半部中央部、Ｈ……袖側
面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 防寒用布、防水用布、防虫用布等にて略長い筒
   状の通常の洋服の長袖部分をなす、長袖部１と、
   袖のない略チヨツキの形状の洋服の、上部の胸部
   分を構成する胸上半部２と、前述の略チヨツキ形
   状の洋服の上部の背部分を構成する背上半部３の
   三者の部分より構成され、更に三者の部分は、胸
   上半部２と背上半部３からなる脇ぐりＥ，Ｆと、
   脇ぐりＥ，Ｆに対応する長袖部１の脇ぐりE′，
   F′には、一定規格のホツクを輪状に取り付けた
   ホツク輪帯６か、又は、一定規格のフアスナーを
   有し、胸上半部３からなる脇の下側面AA′，
   BB′及び肩部分CC′，DD′には、一定規格のホツ
   クを取り付けたホツクテープ布、又は一定規格の
   フアスナーを有し、胸上半部２の開口部に該当す
   る中央部Ｇ及び、円筒状の長袖部１を長さ方向に
   割つて拡げた状態の略長四方形の、袖の長さの方
   向に該当する側辺からなる袖側面Ｈには、一定規
   格のフアスナー又は、一定規格のホツクテープを
   有し、背上半部の中央部分に伸縮布４を有し、裾
   裏面にすべり止め８を有する等の接続部分からな
   り、長袖部１、胸上半部２、及び背上半部３の三
   者は、前述のホツク又はフアスナーを介し、自在
   に接合、離脱することができ、又上述の防寒、防
   水、防虫等の用途別で、且つ色柄の異なる、各種
   の布地よりなる複数種の同サイズの長袖部１、胸
   上半部２、及び背上半部３を重複して、構成要素
   とすることにより防寒、防水、防虫の用途、及び
   好みの色柄に対応して三者の構成部分より夫々選
   択でき、用途及び色柄の異なつた種類の三者を自
   在に組み合わせができる互換性のある脱着自在な
   野外用シヤツ。