JPS61110523A - アンダカツト部付成形品用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、射出成形、圧縮成形、トランス７１成形など
に適用される嵌合溝等のアンダカット部付成形品を形成
するための金型に関するものである。さらに詳しくｇえ
ば、本発明は、型締めの際に金型の成形空間に突出する
、コアとは別体のアンダカット部形成体を金型の所定位
置に設けて、アンダカット部付成形品に対応する成形空
間が形成されるようにした新規な方式の金型に関する。

〔従来の技術〕

従来、射出成形、圧縮成形、トランス７１成形などに適
用される窪状アンダカット部を側面に有する成形品を形
成するための金型としては、無理抜き方式の金巾、スラ
イドコア方式の金型、割型方式の金型が知られていた。

無理抜き方式の金型は、金型における成形空間の所定位
置に突出し、得られる成形品における窪み部に対応する
不動の突出部會、そのコア部ない１７キヤビテイ部に形
成したものである。そのため、この方式では該突出部が
不動であることにより形成された成形品をストリッパプ
レートなどにより無ｆＩＩ＋にしごき抜く盛装がある。

その結果、この方式は、なだらかでかつ浅い窪みのアン
ダカット部しか形成できないこと、したがって強固な嵌
合金得るための深い爾みのアンダカット部を形成できな
いこと、ｌｌ！Ｉ！實又は硬化性の成形材料は使用でき
ないこと、無理抜き時にアンダカット部が変形１゜ない
ように通常の場合よりも長い冷却時間を要して成形サイ
クルが長時間化することなどの問題を有していた。

一方、スライドコア方式の金型は、コアをコア径が縮小
する方向にも移動しつるようにしてコアが成形品より自
動的に離間するようにしたものである。しかしながら、
このスライドコア方式ｉｔ、成形品の内側面がわにしか
アンダカット部全形成することができないこと、したが
って成形品の外側面がわにはアンダカット部を形成でき
ないこと。

成形品の内側の全周にアンダカット部を形成することが
困難なこと、金型の構造がｖＩＩＩなこと、したがって
その作製が内鍵なこと、金型の開閉作動に長時間を要す
ること、金型の故障頻度が高いこと、摺動部への注油で
成形品が汚染されやすいこと、合せ面に基づくパリが成
形品に発生して嵌合密着不良の原因となることなどの問
題を有していた０ 他方、割型方式の金型は、成形品の内側面がわに１ンダ
カツトのある本のに対して有利［３１用されるものであ
り、成形サイクルごとに金型の分解、組立てを行ってア
ンダカット部より金型を離間せしめうるようにしたもの
である。しかしながら、この方式では成形サイクルが長
時間化すること、金型の構造が複雑でその作製が困難な
こと、フィンガービン等その破損、故障の頻度が高いこ
と、摺動部への注油で成形品を汚染することが多々ある
こと、金型の大型化を避けることができないこと、割型
の合せ面に基づくパリが成形品に発生しこれが成形品を
嵌合する場合に密肩不良の原因となることなどの問題ケ
有していた。

〔問題点の解決手段〕

本発明は、上記の問題点の克服を目的としてな１−だも
のであり、金型にその型締めの際には成形空間に突出し
、型開きの際には復帰する、コアとは別体のアンダカッ
ト部形成体からなるアンダカット部形成機構を設けたこ
とを特徴とするものである。

すなわち、本発明は、金型を型締めした状態で形成され
る成形品を作製するための成形空間の所定位置Ｋ、金型
の型締めの際に突出し、型開きの際に復帰する、コアと
は別体のアンダカット部形成体を設けてなるアンダカフ
ト部付成形品を形成するための金型を提供するものであ
る。

〔冥流側及びその作用〕

５一 本発明を図に表わした実施例により詳細に説明する。

第１ａ、ｌｂ図は内側面がわの全周に嵌合溝を有する成
形品を形成するための射出成形用金型についての実施例
を表わしたものである。これは、固定側取付は板１及び
キャビティ２ａが形成された固定側型板２からなる固定
側と、コア３、Ｏリング４、圧縮ブロック５、可動側型
板６、ストリッパプレート７、作動板８、突出しビン９
、圧縮ブロック固定ボルト１０．コア支持ビン１１、リ
ターンビン１２及び受は板１３からなる可動側とよりな
っている。

固定側の該取付は板ｌと型板２とは固着されておシ、対
応する位置にスプル孔１ａ１２ｂを有している。金型を
型締めした際、固定側型板のキャビティ２ａに入り込ん
で所定の成形空間２ｃを形成するコア３は、頭部３ａと
ストッパ３ｃを有する尾部３ｂよりなっている。頭部３
ａと尾部３ｂとの境界部には外径差に基づく段差が形成
されており、この段差部分にＯリング４がコアの外周の
全周にわたる状態で取付けられている。また、とのＯリ
ング４を該段差とのあいだに介在させる状態に配置され
た圧縮ブロック５は、可動側型板６に圧縮ブロック固定
ボルト１０により固着されている。なお、コア３はコア
支持ビン１１を介して移動可能な状態で収付けられてお
り、コア支持ピン１１は作動板８に支持されている。

上記の金型による成形は次のようにして行われる。

すなわち、金型が射出成形機に所定の状態に取付けられ
て金型が型締めされ、成形材料が射出された際、その型
締め圧でピン１２、作動板８、ピン１１を介して後退し
たコア３が圧縮ブロック５との間に介在するＱ　ＩＪソ
ングを圧縮し、圧縮されたＯリング４が偏平化してその
一部が、金型が型締めさねて形成された成形空間２ｃの
所定位置に突出し、目的とする内側面がわの全周に嵌合
溝を有する成形品に対応する成形空間が創り出される（
第１ｂ図）。そ１．て、成形品の形成が終了して金型の
型開きの際、該ｏリング４の圧縮が解かれて０リングは
もとの状態に復帰する。こうして、形成された成形品は
ＯＩＪソング阻止されることなくコア部よりストリッパ
プレート７の突出しピン９の押圧による突出し移動を介
して取り外される。

なお、型開きの際コア３は、ストッパ３ｃを介して圧縮
ブロック５に突き当って所定位置以上に突出さないよう
制御されている。

第２ａ、２ｂ図は外側面がわの全周に嵌合溝を有する成
形品を形成するための財出成形用金型についての実施例
を表わしたものである。

これは、スプル孔１　ａ　ｔｌ−存する固定側取付は板
１及びキャビティ２ａとこのキャビティの側壁部に０リ
ング圧縮部２ａを有する固定側型板２、キャビティ２ａ
の下端の外周に所定の間隔をあけて支持ピン１４を介し
て固定側型板２に支持された圧縮ブロック５、この圧縮
ブロックにおける前記固定側型板２のＯＩＪソング圧縮
２ａを受入れるための溝５ｃに配置され、第２ｃ図の如
く、圧縮ブロック５を形成する２個のブロック５ａ、５
ｂの固着面部に形成された支持溝によって支持された０
リング４からなる固定側、並びに頭部３ａと尾部３ｃか
らなるコア３、圧縮ブロック５と接随し、圧縮ブロック
を押して０リングを圧縮させ、さらＫＷ品を突き出すス
トリッパプレート７、このストリッパプレートを支持す
る可動側型板６、突出しピン９、可動側取付は板（図示
せず）などからなる可動側よりなっている。

この金型は、その型締めの際成形材料が射出される前に
０リング４が固定側型板のｏリング圧縮部で圧縮されて
偏平化し、成形空間に突出してあらかじめ外側面がわに
嵌合溝を有する成形品に対応する成形空間を創り出すこ
と（第２ｂ図）以外、前記の実施例の金型（第１ａ図）
と同様の機能を有するものである。

本発明において用いられる、コアとは別体のアンダカッ
ト部形成体としては、例えばコア又は／及び固定側型板
のキャビティ部に１金型の開綿を感知して偵帰、突出し
を繰り返す突出機構（具体例としては、２重構造のコア
３における内側コア３ｄＫよるスプリング１５を介して
のアンダカット部形成ビン１６の突出復帰機構（第３図
）、金型の型締め力を利用した油圧システムによる、ピ
ストン板１７、スプリング１５、膨大突出耐油耐熱性袋
１８、固定側型板２からなる突出復帰機構（第４図）な
ど）からなるアンダカット部形成機構などであってもよ
いが、金型の構造が複雑化してその作製に労力を要する
難点があるので、ゴム弾性体のように圧縮偏平化が可能
なものＫよる方式が望ましい。

この圧縮偏平化方式において、そのものの断面形状は前
記実施例のように円形に限定されず、適宜な形状とする
ことができる。例えば、第５ａ図のように円形の一部を
取り去った断面形状を有するものなどであってもよい。

この場合には、　８ｇ５ｂ図のような断面形状の突出形
状とすることができる。

また、圧縮偏平化方式のアンダカット部形成体としては
ｏリングのような環状のものであってもよいし、紐状の
ものなどであってもよい。この場合には、成形品の周囲
の一部にアンダヵット部を有するものの形成も可能であ
る。

なお、圧縮偏平化方式のアンダカット部形成体は、例え
ば第２ｃ図のようにコア又はキャビティ部ないし圧縮ブ
ロックなどに補助部を介して固定されていてもよいし、
第１ａ図、第５ａ図のように補助部のないものをその緊
締力に基づきあるいは貼付けるなどして固定してもよい
。金型のコア等の（ｈ径が大きくて固定しＫくかったり
、アンダカット部形成体が復帰しＫ〈かったりする場合
には、補助部を設けてこれＫより固定する方式が望まし
い。

圧縮偏平化方式のアンダカノト部形成体としては、成形
品の全周にアンダカノト部を形成する場合、ゴム状弾性
体からなる○リングが入手容易性の点で好ましく用いら
れる。成形品の直径が比較的小さくて、全円周に半円状
のアンダカット部を経済的に形成する場合にもｙ４ｏ＋
）ングが有利である。特に成形品の内側向がわにアンダ
カット■９を設ける場合には、その直径が大きいとき傾
も該０リングを有利に用いることができる。その際、用
いた０リングの復帰力が弱いときには、それよりもやや
小さい直径のものを用いることＫより克服することがで
きる。

用いるゴム状弾性体の材質としては、耐熱性、耐摩耗性
、耐薬品性、耐老化性などＫすぐれることが望ましい。

殊に高温度の樹脂を成形する場合、高温に設定した金型
を用いる場合には、耐熱性にすぐれることが望まれる。

その具体例としては、フッ素ゴム系のものをあけること
ができるが、もちろんこれに限定するものでない。

本発明の金型は、射出成形、圧縮成形、トランスファ成
形などに適用される。また、形成できるアンダカット部
としては、嵌合溝や貫通孔などの窪状のものなどをあげ
ることができる。さらに、得られる成形品の形状として
は、円形状、だ円形状、箱状のほか種々の形状のものを
あげることができ、その内側面がわ、外側面がわ、ある
いはその両方の全周あるいはその一部にアンダカット部
を存するもの、肉厚方向あるいは底部にアンダカット部
を有するものなどをあげることができる。

他方、本発明の金型を用いうる成形材料としては、例え
ば熱１１ｍ性、熱硬化性のプラスチックなどをあけるこ
とができる。その具体例としては、ポリエチレンやポリ
プロピレンのような軟質性プラスチック、Ａ３樹脂、Ａ
ＢＳ樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、フッ素樹脂のような硬質性プ
ラスチック、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂のような熱硬化性樹脂、セ
メントなどをあけることができる。ちなみに、本発明の
全型として作製が容易なアンダカット部杉収体としてゴ
ム状弾性体を用いた場合、殊にフッ素糸ゴムを用いた場
合には成形過程で約３００℃になるときであっても適用
が可能である。

〔発明の効果〕

本発明の突出復帰式アンダカット部形成方式による金型
によれば、深くて、かつ、安定したアンダカット部を有
する成形品を生産効率よく製造することができる。しか
も、軟質性、硬質性（熱硬化性を含む）の成形材料にも
適用できて、成形サイクルの長時間化を回避できる利点
も有している。

また、形成された成形品をアンダカット部形成体に阻止
されずにスムースに取り外すことができて、そのアンダ
カット部の平滑性、仕上り寸法精度性などにもすぐれて
いる。

さらに、ゴム状弾性体からなるアンダカット部形成体の
場合には、金型をアンダカット部を有しない成形品用の
ものとほとんど変らない大きさのもの（小型）とするこ
とができ、金型の構造を簡単なものとすることができて
その作製が容易であるなどの利点も有している。

〔適用例〕

第６図に示した金型を用いて、外径５０鱈、肉厚３Ｈの
フランジを有し、内側面がわと外側面がわのそれぞれに
幅３ｍ、深さく最深部）１．５ｍの嵌合溝（アンダカッ
ト部）を全周にわたって有する、外径３８ｍ、肉厚３Ｍ
の射出成形品を得た。

この金型は、ロケートリング１９、スプル孔１ａと固定
ボルト孔１６を有する固定側取付は板１、キャビティ２
ａとスプル孔２ｂと０リング圧縮部１　Ａ− ２ａを有する固定側型板２、頭部３ａと尾部３ｂとから
なりストッパ３ｃを有するコア３、内側面がわ用（直径
２５Ｍ）と外側面がわ用のフッ素ゴム製０リング４ａ、
４ｂ、内側面がわ用と外側面がわ用の圧縮ブロック５Ａ
１５Ｂ、ストリッパプレート７．６Ｊ　ｍ１Ｊｌ側型板
６、ガイドピン２０、突出しピン９、スプルーロックピ
ン２１１スペーサブロツク２２、エジェクタプレート２
３．２４、可動側取付は板１３′とからなり、第１＆図
と第２ａ図とに表わした実施例を併合した仕様のもので
ある。なお、２ａｉｊ成形空間、２ｅ、５ｄ、６ａ、７
ａ、１３’ａ、２４ａは固定用ボルト孔である。

上記の金型を用いて、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ＡＢＳ樹）Ｉｈ、ポリカーボネート、ポリアミド６と順
次成形材料を代えて合まｌ　１２００個（ポリプロピレ
ン製品８００個、その他は１００個ずつ）の１ｉ１４７
図に示した仕様の射出成形品２５を成形した。

この開、何のトラブルもなく全製品を連続して容易に成
形及びストリッパプレートによる成形品の円滑な取り外
しを行うことができた。

また、得られた成形品の寸法精度もすぐれたものであっ
た。

さらに、成形終了後に該０１Ｊングを取り外しその外観
、弾性率等を調べたが使用前の状態と実質的な変化は認
められなかった。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図、第１ｂ図は実施例の説明断面図、第２＆図、
第２ｂ図は他の実施例の説明断面図、第２ｃ図はその０
リング固定部の拡大断面図、第３図、第４図はそれぞれ
他のアンダカット部形成機構の構造例を表わした断面図
、第５ａ図、第５ｂ図は他の０リングの断面形状の例を
表わした断面図、第６図はほかの実施例の説明断面図、
第７図はその金型により射出成形された成形品の部分断
面図である。 １：固定側取付は板、２：固定側型板、３：コア、４：
○リング、５：圧縮ブロック、６；可動側型板、１３：
受は板、１３′＝可動側取付は板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、金型を型締めした状態で形成される成形品を作製す
   るための成形空間の所定位置に、金型の型締めの際に突
   出し、型開きの際に復帰する、コアとは別体のアンダカ
   ット部形成体を設けたことを特徴とするアンダカット部
   付成形品を形成するための金型。 ２、射出成形用、圧縮成形用又はトランスファ成形用の
   ものである特許請求の範囲第１項記載の金型 ３、金型のコア部における成形空間相当部の所定位置に
   アンダカット部形成体を設けてなる、内側面にアンダカ
   ット部を有する成形品用のものである特許請求の範囲第
   １項記載の金型。 ４、金型のキャビティ部における成型空間相当部の所定
   位置にアンダカット部形成体を設けてなる、外側面にア
   ンダカット部を有する成形品用のものである特許請求の
   範囲第１項記載の金型。 ５、金型のコア部及びキャビティ部の双方にアンダカッ
   ト部形成体を設けてなる特許請求の範囲第１項記載の金
   型。 ６、アンダカット部形成体が金型の型締めの際にその圧
   縮力に基づいて変形するゴム状弾性体である特許請求の
   範囲第１項記載の金型。