JPH02258217A - アンダカット部付成形品用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、型締め・型開きを介し成形空間に突出復帰す
るアンダカット部形成体を有してなり、射出成形、圧縮
成形、トランスファ成形などに好適なアンダカット部付
成形品を形成するための金型に関する。

従来の技術及び問題点 従来、射出成形、圧縮成形、トランスファ成形などに適
用される窪み状のアンダカット部を側辺に有する成形品
を形成するための金型としては、無理抜き方式の金型、
スライドコア方式の金型、割型方式の金型が知られてい
た。

しかしながら、無理抜き方式の金型には成形品を無理に
しごき抜く必要があることから、強固な嵌合を得るため
の深い窪みのアンダカット部を形成できないこと、硬質
又は硬化性の成形材料は使用できないこと、無理抜き時
にアンダカット部が変形しないように通常の場合よりも
長い冷却時間を要して成形サイクルが長時間化すること
などの問題点があった。スライドコア方式の金型には、
成形品の外側辺にアンダカット部を形成できないこと、
成形品の側辺の全周にアンダカット部を形成することが
困難なこと、金型の構造が複雑で作製が困難なこと、金
型の開閉作動に長時間を要してその故障頻度が高いこと
、摺動部への注油で成形品が汚染されること、成形品に
コア部品の合せ面に基づくパリが発生して嵌合密着不良
の原因になることなどの問題点があった。割型方式の金
型には、成形サイクルが長時間化すること、金型の構造
が複雑で作製が困難なこと、フィンガービン等その破損
、故障の頻度が高いこと、摺動部への注油で成形品が汚
染されること、金型の大型化を避は得ないこと、成形品
に割型の合せ面によるパリが発生して嵌合密着不良の原
因になることなどの問題点があった。

一方、ゴム板を上下の型で圧縮して型内に形成した溝か
らなる成形空間にはみ出させ、内側面に溝を形成するよ
うにした射出成形型が知られていた（特開昭５３−４６
３５９号公報）。しかしながら、上下の型の合せ平面よ
り離れた部位に溝を形成することが困難なこと、従って
コアとキャビティの組合せからなる金型で容器状ないし
筒体状の成形品を得る場合に、成形品の側辺の任意な位
置に溝を形成することが困難なこと、かつ容器状の底辺
を有する成形品には適用できないこと、しかも成形品の
外側辺に溝を形成できないことなどの成形可能な製品の
範囲が狭い問題点、及び深くて広幅のアンダカット部を
形成することが困難な問題点があった。

問題点を解決するための手段 本発明は、金型の成形空間に型締め・型開きによりスプ
リングを介して自動的に突出復帰するアンダカット部形
成体を設けて、上記の問題点を克服したものである。

すなわち本発明は、金型を型締めした状態で形成される
成形品を作製するための成形空間の所定位置に、金型の
型締めの際に突出し、型開きの際に復帰する、コアとは
別体のアンダカット部形成体を設けてなり、そのアンダ
カット部形成体がスプリングを介して突出復帰するよう
に形成されていることを特徴とするアンダカット部付成
形品を形成するための金型を提供するものである。

作用 金型の型締め・型開きによりスプリングを介して自動的
に突出復帰するアンダカット部形成体を設けることによ
り、型の合せ平面より離れた部位にアンダカット部形成
体を容易に配置できて、コアとキャビティの組合せから
なる金型を用いて側辺の任意な位置にアンダカット部を
有する容器状ないし筒体状の成形品を効率的に形成する
ことができる。しかもアンダカット部を成形品の外側辺
にも形成することができて成形可能な製品の範囲も広い
。更に深くて広幅のアンダカット部の形成も容易である
。

実施例 第１図、第２図に本発明の実施例を例示した。

この金型は、内側辺の一部に嵌合溝を有する成形品を形
成するための射出成形用のものである。

前記の金型は固定側取付は板１と、キャビティ２１を有
する固定側型板２などからなる固定側、コア４、ストリ
ッパブレート８、可動側型板９、スライドブロック１０
、可動側型板１１、リターンビン１２などからなる可動
側よりなっている。

固定側取付は板１と固定側型板２とは固着されており、
対応する位置にスプル孔（図示せず）を有している。金
型を型締めした際に固定側型板２のキャビティ２１に入
り込んで所定の成形空間２２を形成する容器形態のコア
４は、側辺に設けた孔部にアンダカット部を形成するた
めのビン５をスプリング６を介して有すると共に、内部
にビン５を突出すための押し棒７を有している。押し棒
の頭部７１は、ビン５の尾部５２に対してスリップする
よう球面に形成されている。押し棒７の底部７２はテー
バ形に形成されており、スライドブロック１０の一端の
テーパ部１０３に、第１図の外因に断面を示した如くア
リ溝１０２を介し摺動可能に載置されている。スライド
ブロック１０の他端１０１はドッグレッグカム３の孔３
２に軸受とボルト３３を介し連結されており、ドッグレ
ッグカム３はボルト３１を介して固定側型板２に固定さ
れている。

上記の金型を用いての成形は次のようにして行われる。

すなわち、金型が射出成形機に所定の状態に取付けられ
て金型が型締めされる際（第１図）、固定側型板２に固
定されたドッグレッグカム３を介しスライドブロック１
０が押し棒７偏に移動し、これにより押し棒７が前進し
てビン５の尾部５２を押し、その頭部５１が成形空間２
２の所定位置に突出して、目的とする内側辺の一部に嵌
合溝を有する成形品に対応する成形空間が創り出され、
成形材料が射出される。。そして成形品の形成が終了し
て金型を型開きする際（第２図）、ドッグレッグカム３
を介しスライドブロック１０が外側に移動し、これによ
り押し棒７が後退してビン５がスプリング６の反発でも
との状態に復帰する。

こうして、形成された成形品１６はビン５に阻止される
ことなく、ボルト１２１で連結されたリターンビン１２
の押圧によるストリッパプレート８の突出し移動を介し
てコア４より取り外される。

第３図、第４図は、本発明の他の実施例を例示したもの
である。この金型は、外側辺に嵌合溝を有する成形品を
形成するための射出成形用のものである。

前記の金型において固定側は、スプル孔（図示せず）を
有する固定側取付は板１、これにボルト３１を介し固定
されたドッグレッグカム３、キャビティ２１とその側壁
部に形成した孔に設けたビン５及びスプリング６を有す
る固定側型板２、−端がドッグレッグカム３の孔３２に
軸受とボルト３３を介し連結されたスライドブロック１
０、その他端のテーパ部１０３に第３図の外因に示した
断面を有するアリ溝１０２を介し摺動可能に載置された
押し棒７などからなる。一方可動側は、コア４、ストリ
ッパプレート８、可動側型板９．１１、ストリッパプレ
ートにボルト１２１で連結されたリターンビン１２など
からなる。

前記の金型はその型締めの際、固定側型板２に設けたビ
ン５０頭部５１がドッグレッグカム３とスライドブロッ
ク１０と押し棒７を介して成形空間２２の所定位置に突
出して、目的とする外側辺に嵌合溝を有する成形品に対
応する成形空間を創り出すく第３図）。また型開きの際
（第４図）、スプリング２３により固定側型板２が予め
固定側取付は板１より若干突き離され、それに応じてコ
ア４の後退時にはビン５も若干後退状態となっている。

かかる点以外、上記した実施例の金型（第１図）に準じ
た機能を有し、目的とする成形品１６を形成する。

第５図は、上記した両実施例の金型を組合せて側辺の内
外双方に嵌合溝を有する成形品を形成するための金型（
型締め時）を例示したものである。

図中の符号は上記した両実施例に準じる。なお、１３は
作動板、１４は受は板、１５は可動側取付Ｉす板である
。

本発明における、コアとは別体のアンダカット部形成体
は、スプリングを介して突出復帰するように形成したも
のである。アンダカット°部形成体は、前記実施例のよ
うなビン体に限定されず、その断面形状も含め適宜な形
状としてよい。例えば円弧状のフレーム形態として帯状
の嵌合溝を形成することも可能であるし、複数条の溝が
形成される形態とすることもできる。成形品の外側辺に
アンダカット部を形成する場合には、複数の円弧状フレ
ームを組合せて全周に嵌合溝等のアンダカット部を形成
することもできる。アンダカット部形成体の材質として
は、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、耐老化性などに優れ
ることが望ましい。殊に高温度の樹脂を成形する場合や
、金型を高温に設定する場合には耐熱性に優れることが
望まれる。

その翼体例としては、金属や耐熱性樹脂などがあげられ
る。勿論これに限定するものでない。

本発明の金型は、射出成形、圧縮成形、トランスファ成
形などに適用される。また、形成できるアンダカット部
としては、嵌合溝や貫通孔などの窪み状のものなどがあ
げられる。さらに得られる成形品の形状としては、円形
状、だ円形状、方形状等の容器体ないし筒体のほか種々
の形状、ないし形態のものがあげられる。アンダカット
部は、成形品の内側辺の一部、又は外側辺の全周ないし
一部、あるいは両側辺におけるそれらの組合せとして、
さらには肉厚方向や底部にも形成することができる。

成形品の成形材料としては、例えば熱可塑性や熱硬化性
のプラスチックなどがあげられる。その具体例としては
、ポリエチレンやポリプロピレンのような軟質性プラス
チック、ＡＢＳ樹脂、ＡＳ樹脂、ポリカーボネート、ポ
リアセクール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フッ素
樹脂のような硬質性プラスチック、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂のよ
うな熱硬化性樹脂などがあげられる。セメントなども成
形することが可能である。

発明の効果 本発明のスプリングを介した突出復帰式アンダカット部
形成方式による金型によれば、深（て、かつ安定した種
々の形状のアンダカット部を有する成形品を生産効率よ
く製造することができる。

しかも、金型の合せ面より離れた部位にもアンダカット
部を容易に゛形成できて、容器状ないし筒体状の成形品
の外側辺にアンダカット部を効率的に形成でき、かつ軟
質性、硬質性（熱硬化性を含む）の成形材料にも適用で
きて、成形サイクルの長時間化を回避できる。また形成
された成形品をアンダカット部形成体に阻止されずにス
ムースに取り外すことができて、アンダカット部の平滑
性、仕上り寸法精度性などにも優れている。さらにアン
ダカット部を有しない成形品用の金型とほとんど変わら
ない大きさのもの（小型）とすることができるなどの利
点も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は実施例の説明断面図、第３図、第４図
は他の実施例の説明断面図、第５図はさらに他の実施例
の説明部分断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、金型を型締めした状態で形成される成形品を作製す
   るための成形空間の所定位置に、金型の型締めの際に突
   出し、型開きの際に復帰する、コアとは別体のアンダカ
   ット部形成体を設けてなり、そのアンダカット部形成体
   がスプリングを介して突出復帰するように形成されてい
   ることを特徴とするアンダカット部付成形品を形成する
   ための金型。 ２、成形品の内側辺にアンダカット部を形成するように
   した特許請求の範囲第１項記載の金型。 ３、成形品の外側辺にアンダカット部を形成するように
   した特許請求の範囲第１項記載の金型。 ４、成形品の側辺の内外双方にアンダカット部を形成す
   るようにした特許請求の範囲第１項記載の金型。