JPS6111037Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は塗料、インキ、薬品、洗剤等の塗布剤を
塗布するためのローラー、刷毛等の塗布部を有す
る塗布具の把杆部を容器側壁に当接せしめ、前記
の塗布具は上部に刷毛体収容部を形成し、この刷
毛体収容部の頚部外側面を収容固定する凸出部を
有する容器上口部及び塗布具上部を被嵌する容器
内容液の小量取出器兼用カバーキヤツプ容器に嵌
脱可能に取着けるようにしたもので、常時前記内
容液の小量取出器兼用カバーキヤツプにより塗布
具を容器上口部に被嵌せしめて全体を一体的に保
持し、塗布作業時には、その小量取出器兼用カバ
ーキヤツプを容器から離脱し、その小量取出器兼
用カバーキヤツプ及び塗布具を容器から分離し、
同カバーキヤツプを反転して塗布剤の適宜使用量
を取り分け、塗布具の刷毛体に塗布剤を浸し使用
するものである。

従つて本案は容器内容液を小量取出器兼用カバ
ーキヤツプに取り分け使用するものに係るのであ
るが、常時その小量取出器兼用カバーキヤツプに
より塗布具を容器と一体的に保持することによ
り、コンパクトでストツク又は輸送に便であり、
小量取出器兼用カバーキヤツプにより塗布具をカ
バーすることで塗布具の刷毛部等にほこりが附着
することを防止できる効果を期待するものであ
る。

図面につき本案の実施例を説明すれば、第１実
施例ではプラスチツクボトル、丸缶、角缶等の容
器１に小量取出器兼用カバーキヤツプ２の口縁３
をアンダーカツト、ねじ等の嵌合手段４により嵌
合し、塗布具５を小量取出器兼用カバーキヤツプ
２でカバーすることにより、容器１と塗布具５及
び小量取出器兼用カバーキヤツプ２をコンパクト
にセツトするものである。

第１図において容器１のキヤツ６上面に乗せる
ようにして塗布具５の刷毛部取着部７を置き、そ
の上をカバーするようにした小量取出器兼用カバ
ーキヤツプ２（以下カバーキヤツプと呼称する）
と、その口縁３に設けたアンダーカツト４が、容
器１の肩部８に設けたアンダーカツト９に嵌脱す
るように設ける。而して塗布具５の柄杆部１０の
内側が容器１の側壁１１に密着するようにし、そ
の柄杆部１０が容器側壁１１より凸出する部分
を、カバーキヤツプ２の側壁に膨出して形成した
凸出部１２内に収容固定する。

前記のカバーキヤツプ２の凸出部１２の内寸法
は塗布具５の柄杆部１０の太さと略同寸法にして
あるので、塗布具５はその柄杆部１０で固定さ
れ、塗布具５のローラー部又は刷毛部１３とカバ
ーキヤツプ２の内壁１４との間の空隙があつて
も、ぐらつくことなくセツトすることができる。
又柄杆部１０の屈曲頚部１５の上面１６はカバー
キヤツプ２の凸出部１２の上面１７により上部か
ら押えられているため、塗布具５は容器キヤツプ
６の上面１８乃至は容器肩部上面１９の間に挾ま
れて、上下に動くことなく固定されることにな
る。尚第１図において容器１の下部２０を塗布具
柄杆部１０の外側と同一寸法まで凸出させること
により塗布具５をコンパクトにセツトすることが
できる。

前記構成による本案容器の使用に当つては、第
３図示のように容器１から取外したカバーキヤツ
プ２を倒置して、内容液２１を必要量だけ容器か
ら取りわけ、塗布具５のローラー部又は刷毛部１
３を浸すもので、かくしてこの刷毛部１３に浸し
た内容液を所要個処に塗布するものである。

第４図示の本案の第２実施例では容器１の肩部
８にねじ２２を設け、カバーキヤツプ２の口縁内
側に設けたねじ凸部２３により、相互の取着を確
保すると共に、両者の嵌脱を廻動による簡易化し
たものであり、刷毛部を第１実施例のローラー式
のものに対し平板式としたものである。又塗布具
５の刷毛取着部７の背面に容器キヤツプ６に係止
する切込部２４を設けたものである。

第５図示の本案の第３実施例では、容器１とカ
バーキヤツプ２の嵌合を、前者の口縁外側の巻締
部２５に、後者の口縁内側のアンダーカツト２６
を嵌合するようにし、塗布具５の刷毛取着部７の
背面を容器キヤツプ６の上面に接合する平面２７
としたものである。

第６図示の本案の第４実施例では容器１の口縁
外側の巻締部２５にカバーキヤツプ２の口縁内側
のアンダーカツト２６を嵌合するもので、カバー
キヤツプ２の凸出部１２に塗布具５の頚部１５を
嵌合係止することは第１実施例その他と同様であ
る。而して本実施例では刷毛部１３を直接に容器
１の天板部２８上に載置状態にした点が別異であ
るが全体としての作用効果は前実施例と同一であ
る。

第７図及び第８図に示す本案の第５実施例では
容器１の口縁外側の巻締部２５にカバーキヤツプ
２の口縁内側のアンダーカツト２６を嵌合係止す
ること、刷毛部１３を直接に容器１の天板部２８
上に載置状態におくことは前記第４実施例と同様
であるが、本例では第７図示のように刷毛部１３
を嵌合支持する凹陥部２９をカバーキヤツプ２の
壁部に設けることにより、刷毛部１３の支持を安
定的のものとし、その凹陥部２９の一方縁部を調
整しごき部３０とし、その凹陥部２９及び外方凸
出部３１を取出内容液２１の収容部とした点が別
異であるが、容器全体としての作用効果は他の実
施例と同様である。

尚第８図のものは本実施例における塗布具５を
カバーキヤツプ２と共に取外し、そのカバーキヤ
ツプを反転して内容液２１を注入したものに塗布
具５の刷毛部１３を挿入してその刷毛部１３に内
容液２１を浸す操作の説明図で、その刷毛部１３
の内容液浸潤程度はカバーキヤツプ２のしごき部
３０に刷毛部１３を押し当てしごくことにより適
宜調整を行うものである。

本案はかかる構成により、内容液の小量取出器
兼用カバーキヤツプにより、塗布具を容器上口部
に包蔵して載置固定するものであるから、常時こ
れ等を汚損することなくコンパクトに保持するこ
とができ、塗布時に内容物を取出し使用するに当
つては、カバーキヤツプを離脱反転して、このカ
バーキヤツプ内に内容液の適宜使用量を取出し、
塗布具の刷毛体で塗布操作を行うものであつて、
これ等操作を極めて簡易に行うことができるもの
であるから、本案所期の目的を完全に達成せられ
るものであり、斯種容器として誠に有効適切なも
のを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の基本的体型を示す第１実施例に
おけるカバーキヤツプ部分の断面を表わした全体
正面図、第２図は同カバーキヤツプの平面図、第
３図は本案のカバーキヤツプ及び塗布具を容器か
ら離脱し、そのカバーキヤツプに内容液を注入
し、塗布具の刷毛体部分に内容液を浸す操作の説
明図、第４図乃至第７図は、夫々本案の第２実施
例、第３実施例、第４実施例、第５実施例で第１
図の本案第１実施例との対象図、第８図は第５実
施例の使用状態の説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器の側壁に当接する把杆部を有する塗布具の
   上部に刷毛体収容部を形成し、この刷毛体収容部
   の頚部外側面を収容固定する凸出部を有する容器
   上口部及び塗布具上部を被嵌する容器内容液の小
   量取出器兼用カバーキヤツプを容器に嵌脱可能に
   取着けたことを特徴とする塗布具付容器。