JP3016249U - プライマー処理具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のボデイのような接着対象面に両面粘
着テープを貼る際のプライマー処理を誰にでも簡単に行
える取扱いの容易なプライマー処理具を提供する。 【構成】 プライマー液１と繊維群２が収容され、一端
に形成した開口部３にポリエステル等の化繊で構成され
た棒状フェルト４が一部を露出させた状態に嵌め込まれ
た容器５と、前記棒状フェルト４の露出部を被覆する開
閉可能な蓋６とでプライマー処理具を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、自動車のボデイのような塗装された金属面やゴム面に両面 粘着テープ等を貼る際のプライマー処理具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、自動車のボデイのような塗装された金属面やゴム面に、物品取付け用 の両面粘着テープを貼る場合、先ず、接着対象面のホコリや汚れを拭き取り、次 いで、プライマー処理を行って、両面粘着テープを貼着するという手順が必要で ある。 しかしながら、従来では、上記のプライマー処理が、ビン入りのプライマー液 を刷毛塗りすることによって行われていたため、刷毛から余分なプライマー液が 滴下したり、接着対象面を滴り落ちたりして、扱いが面倒であり、均一に塗布す るのが難しかった。また、プライマー液がキシレン等の可燃性物質を含むため、 刷毛などから周囲に飛散することは、安全確保の面でも、好ましくはない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の従来欠点を解消できる取扱いの容易なプライマー処理具を提 供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案が講じた技術的手段は、次のとおりであ る。即ち、第１考案の特徴は、プライマー液が収容され、一端に形成した開口部 に棒状フェルトが一部を露出させた状態に嵌め込まれた容器と、前記棒状フェル トの露出部を被覆する開閉可能な蓋とからプライマー処理具を構成した点にある 。

【０００５】 第２考案の特徴は、前記棒状フェルトをポリエステル等の化繊で構成した点に ある。 第３考案の特徴は、プライマー液と繊維群と除湿剤とが収容され、一端に形成 した開口部に化繊で構成された棒状フェルトが一部を露出させた状態に嵌め込ま れた容器と、前記棒状フェルトの露出部を被覆する開閉可能な蓋とからプライマ ー処理具を構成した点にある。

【０００６】

【作用】

上記の構成によれば、蓋を開けて、棒状フェルトの一部を露出させ、容器を手 で持って、棒状フェルトを接着対象面（例えば、自動車のボデイのような塗装さ れた金属面やゴム面）に擦り付けることにより、当該棒状フェルトに含浸された プライマー液が接着対象面に塗布されることになる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１、図２は、本考案に係 るプライマー処理具の一例を示す。このプライマー処理具は、プライマー液１が 収容された、好ましくは、プライマー液１とポリエステル等の化繊の繊維群２と が収容され、一端に形成した開口部３にポリエステル等の化繊によって構成され た適当長さ（例えば、５センチメートル程度）の棒状フェルト４が一部を露出さ せた状態に嵌め込まれた長さ１０〜１５センチメートル程度の容器５と、前記棒 状フェルト４の露出部を被覆する開閉可能な蓋６とから構成されている。この実 施例では、容器５に除湿剤７も収容してあるが、除湿剤７は省略して実施しても よい。５ａは容器本体、５ｂは開口部形成用蓋部であり、これら５ａ，５ｂによ り前記容器５を構成している。

【０００８】 上記のプライマー処理具を使用すれば、両面粘着テープの貼着に先立って、プ ライマー処理を行うにあたり、先ず、蓋６を開けて、棒状フェルト４の一部を露 出させ、容器５を手で持って、棒状フェルト４を接着対象面（例えば、自動車の ボデイのような塗装された金属面やゴム面）に擦り付けることにより、当該棒状 フェルト４に含浸されたプライマー液が接着対象面に塗布されることになる。

【０００９】 従って、ビン入りのプライマー液を刷毛塗りする場合のような余分なプライマ ー液の滴下や接着対象面での滴り落ちがなくなって、扱いが面倒であり、均一に 塗布することが容易である。また、余分なプライマー液の滴下がなくなるので安 全確保の面でも有利である。

【００１０】 また、棒状フェルト４や繊維群２をポリエステル等の化繊で構成してあるので 、繊維自体から水分が生じる虞れがなく、繊維自体から生じた水分との反応によ るプライマー液の硬化が防止される。殊に、除湿剤７も封入しておけば、棒状フ ェルト４や繊維群２の繊維間隙に含まれる水分も確実に除去されるので、水分と の反応によるプライマー液の硬化防止がより効果的に行われることになる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によるプライマー処理具は、上述した構成よりなるため、蓋を開けて、 棒状フェルトの一部を露出させ、容器を手で持って、棒状フェルトを接着対象面 （例えば、自動車のボデイのような塗装された金属面やゴム面）に擦り付けるこ とにより、当該棒状フェルトに含浸されたプライマー液が接着対象面に塗布され ることになり、ビン入りのプライマー液を刷毛塗りする場合のような余分なプラ イマー液の滴下や接着対象面での滴り落ちがなくなって、扱いが面倒であり、均 一に塗布することが容易である。また、余分なプライマー液の滴下がなくなるの で安全確保の面でも有利である。 殊に、請求項３によれば，棒状フェルトや繊維群をポリエステル等の化繊で構 成してあるので、繊維自体から水分が生じる虞れがなく、繊維自体から生じた水 分との反応によるプライマー液の硬化が防止される。しかも、容器に除湿剤を封 入してあるので、棒状フェルトや繊維群の繊維間隙に含まれる水分も確実に除去 されることになり、水分との反応によるプライマー液の硬化防止がより効果的に 行われることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るプライマー処理具の斜視図であ
る。

【図２】上記プライマー処理具の断面図である。

【符号の説明】

１…プライマー液、２…繊維群、３…開口部、４…棒状
フェルト、５…容器、６…蓋、７…除湿剤。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プライマー液が収容され、一端に形成し
   た開口部に棒状フェルトが一部を露出させた状態に嵌め
   込まれた容器と、前記棒状フェルトの露出部を被覆する
   開閉可能な蓋とからなるプライマー処理具。
2. 【請求項２】 前記棒状フェルトが化繊で構成されてい
   ることを特徴とする請求項１に記載のプライマー処理
   具。
3. 【請求項３】 プライマー液と繊維群と除湿剤とが収容
   され、一端に形成した開口部に化繊で構成された棒状フ
   ェルトが一部を露出させた状態に嵌め込まれた容器と、
   前記棒状フェルトの露出部を被覆する開閉可能な蓋とか
   らなるプライマー処理具。