JPH0585695U - 糊層水付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯に便利で、どこでも容易に、切手や印紙
等の裏面に設けられた糊層に水を付けることができるよ
うにする。 【構成】 携帯可能な大きさの蓋付容器内に、スポンジ
を脱落しないように収納し、該スポンジの一部を前記容
器の口部から外部へ突出させ水付部とした構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は切手や印紙等の裏面や封筒の封止片の裏面に塗布されている糊層に水 を付ける、携帯に便利な糊層水付具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

切手や印紙等の裏面には水を付けることにより接着力を回復する糊層が設けら れている。また、封筒の封止片にも同様の糊層を設けたものが多く使用されてい る。

【０００３】 これらの糊層には使用時に水が付けられるが、糊層に水を付ける手段として、 従来、底の浅い広口の容器に水を含ませたスポンジを入れたものがある。これは 、スポンジに切手や印紙等の裏面の糊層を押し付けて、スポンジに含まれた水を 糊層に付けるようにして使用される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の糊層水付具によれば、卓上で使用することを目的としたものであっ て、携帯することは全く意図されておらず、携帯には全く不向きなものとなって いる。このため、例えば外交員に多くみられるように、出先等で印紙等を貼付す る必要が生じた場合、印紙等の裏の糊層を舐め唾液を付けて使用するといったこ とがよく行われているが、極めて非衛生的でる。また前記糊層水付具ではスポン ジを入れた容器の開口部を閉じる蓋がないため、スポンジに含ませた水が自然蒸 発してしまい、使用しなくても常にスポンジに水を補給しなければならないとい った煩わしさがある。

【０００５】 本考案は上記点に鑑み、携帯に便利で、どこでも容易に使用できるようにする ことを目的とした糊層水付具を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、携帯可能な大きさの蓋付容器内に、スポ ンジを脱落しないように収納し、該スポンジの一部を前記容器の口部から外部へ 突出させ水付部とした構成を採用した。

【０００７】

【作用】

本考案は、携帯可能な大きさの蓋付容器内に、スポンジを脱落しないように収 納し、該スポンジの一部を前記容器の口部から外部へ突出させ水付部としたから 、容器内に収納したスポンジに水を含浸させた状態で容器に蓋をしておくことに より、鞄等に入れて持ち運びすることが可能となり、使用時に、蓋を外し容器の 口部から外部へ突出しているスポンジの一部である水付部を印紙等の糊層に押し 付けると、スポンジに含浸されている水が糊層に付く。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図面において、１は容器であり、この容器１は可撓性のある合成樹脂により製 造されており、またその形状は、携帯に便利で且つペンタッチで使用できるよう に細長い筒状となっている。２は容器１内に収納したスポンジである。このスポ ンジ２の形状は特に限定されるものではなく、容器１から脱落しないように収納 されている。また収納状態にあっては容器１内に必ずしも密な状態に収納されて いる必要はない。

【０００９】 容器１内に収納したスポンジ２の一部を容器１の口部３から外部へ突出させ水 付部４としている。この水付部４の基部は容器１の口部３から容易に容器１内へ 落ち込んだり或いは容器１外へ出ない程度に前記口部３に保持されている。

【００１０】 ５は前記口部３から外部へ突出しているスポンジ２の水付部４を被覆して保護 する保護カバーであり、この保護カバー５は可撓性あるメッシュで形成されてお り、カラー６により容器１の口部３に取付けられている。

【００１１】 ７は容器１の口部３の外周に着脱自在に螺合し、口部３を密閉する蓋であり、 この蓋７の内部には前記口部３から外周に突出している水付部４が入る空間部８ が形成されている。

【００１２】 本考案は以上の構成からなり、次にその使用について説明する。 先ず、容器１内に収納したスポンジ２に容器１を逆さにしたとき水が垂れない 程度に水を十分に含浸させておき、不使用時には蓋７で口部３を閉じておく。そ して、使用時に蓋７を外し、容器１の口部３から外部に突出しているスポンジ２ の一部である水付部４を、切手等の糊層に押し付ける。これにより水付部４に含 浸している水が前記糊層に付き、糊層の接着力が回復する。

【００１３】 水付部４に含浸している水が少なくなった場合には、水付部４を数回押し付け ることにより、容器１内にあるスポンジ２に含浸させている水が水付部４に誘導 されるが、容器１を外部から押圧して容器１内のスポンジ２を押し潰し、該スポ ンジ２に含浸されている水を水付部４に押し出すようにしてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、携帯可能な大きさの蓋付容器内に、スポンジを 脱落しないように収納し、該スポンジの一部を前記容器の口部から外部へ突出さ せ水付部としたので、卓上において使用できることはもちろんのこと、携帯に便 利で、鞄等に入れてどこにでも持ち歩いて使用することがき、切手、印紙、封筒 、その他の糊層に水を付ける糊層水付具として頗る便利であり、更には構成が簡 単なので製造が容易であり安価に得ることができるといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す縦断面図。

【符号の説明】

１ 容器 ２ スポンジ ３ 口部 ４ 水付部 ７ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯可能な大きさの蓋付容器内に、スポ
   ンジを脱落しないように収納し、該スポンジの一部を前
   記容器の口部から外部へ突出させ水付部としたことを特
   徴とする糊層水付具。