JP2584855Y2 - 印 判 - Google Patents

印 判

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JP2584855Y2
JP2584855Y2 JP1097493U JP1097493U JP2584855Y2 JP 2584855 Y2 JP2584855 Y2 JP 2584855Y2 JP 1097493 U JP1097493 U JP 1097493U JP 1097493 U JP1097493 U JP 1097493U JP 2584855 Y2 JP2584855 Y2 JP 2584855Y2
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cap
hook
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Inventor
正義 尾関
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シヤチハタ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本体とキャップが連結
されて一体不可分と成ったものであり、捺印動作(押す
動作)と連動された印判でなく、捺印動作の前後に別動
作でキャップの開閉を行なう速乾性インキを使用する印
判に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スポンジゴム等の多孔質印材やイ
ンキ非吸収性の印材をもって印字面を形成した印判は、
印面を露呈しておくと、印面の内部から滲み出るインキ
や印面に付着したインキによって、他の物を汚す恐れが
あり、また、これら印面には、埃やゴミ等が付着する。
よって、従来の印判は印面を覆い隠すために印面キャッ
プを装着していた。しかし、印面キャップを印判と別体
として用いているため、しばしばキャップを紛失してし
まい、携帯や収納すれば他の物を汚す結果となった。そ
こで、印判とキャップを分離不可能とし、キャップの紛
失を防止した、考案には、(イ)実公昭53−4488
号、(ロ)実公昭53−4489号、(ハ)実開平2−
135258号、(ニ)実開平3−26569号、
(ホ)実開平3−77660号があるが、これらはいず
れも、印判とキャップを分離不可能で、捺印動作と同時
にキャップの開閉を一連に行なうものであり、本考案と
は構成を異にするものである。また、(ヘ)実開平3−
93160号、(ト)実開平3−93193号、(チ)
実開平3−103756号があるが、これらはいずれも
捺印動作にはいる前にキャップを開く動作をおこない捺
印動作に入る構成で、印面を覆い隠す効果はあるもの
の、印面及び速乾性インキの気密保持を考慮したもので
はない。また、キャップの開閉を容易に迅速に行なうも
のではない。よって、これら(ヘ)、(ト)、(チ)も
本願とは構成を異にするものである。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】前述の通りキャップ
と印判本体が分離不可で、捺印動作にはいる前にキャッ
プを開き捺印可能な状態とする印判において、従来は印
面サイズよりも印判が大型化してしまい捺印位置を確認
出来ず、捺印しようとする位置に確実な捺印が出来ない
といった欠点、キャップがワンタッチで確実にフックさ
れて気密保持出来ず印面及びインキが乾燥し、捺印出来
なく、また、キャップを開く時や、捺印動作の時に数回
持ち替えなければならないといった欠点がある。本願考
案は、常に、迅速・容易にしかも簡便にキャップの着脱
が出来、印面サイズよりも印判の外観が大型化せず、構
成を簡略化し小型化し、捺印位置を正確に捉えられ、キ
ャップの気密保持をワンタッチで確実にし、携帯にも便
利な印判を提供するものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本体1の上方に吸蔵体
20と印字体3を受金2により保持し、把握部5の上方
端に気密リング8を保持してキャップ12と気密当接
し、把握部5の下方にリング状のパッキン9を設けてホ
ルダー10と気密保持し、前記把握部5の外周面にガイ
ドレール7を有し、前記ガイドレール7とスライド可能
にしたスライド部6を設け、このスライド部6と蝶番連
結した印面11を覆うキャップ12を配した印判におい
て、前記キャップ12の頂部には弾性体15により弾発
支持された押圧片17を配して、キャップ12の外周面
に前記押圧片17と一体としたフック爪18を設けて把
握部5のフック19と係脱自在とし、前記押圧片17の
移動によりキャップ12の係脱を可能にしたことを特徴
とする印判である。
【0005】
【作用】本考案の作用について、詳細に説明する。キャ
ップ12と印面11との空間Sが気密を有している時に
は、フック爪18は、フック19に確実に係止され、気
密リング8の頂部をキャップ12の下端で当接させ、一
部圧縮変形させ空間Sの気密を保持している。次に、捺
印しようとして、キャップ12を開けようとする時に
は、押圧片17を図1の左から右に弾性体15の弾性力
に抗して押圧すると、同時にフック爪18は図1の左か
ら右に移動し、フック爪18とフック19の係止状態を
解除する。更に、押圧片17から指を離せば弾性体15
の復元力より押圧片17、フック爪18は元の位置に戻
る。すると、気密リング8が圧縮変形されていたことか
ら、この圧縮変形の復元力によりキャップ12自体を跳
ね上げ、フック爪18をフック19の位置よりも上方に
位置する状態となる。この状態であれば、キャップ12
の頂部を下方に押圧しない限り、フック爪18とフック
19とは係止することはない。
【0006】次に、押圧片17より離した指をスライド
部6に移動させ、スライド部6を下方にスライド移動さ
せると、キャップ12の外周面に設けられた蝶番部25
とスライド部6に設けられた蝶番受部26が軸13によ
って回転可能に枢着されているためキャップ12は、把
握部5の外周面に設けられたガイドレール7側に、引き
寄せられ印面11を露呈することになる。更に、前記ス
ライド部6を下方向にスライドさせ、キャップ12を完
全に把握部5の外周側面に位置させ、印面11を完全に
露呈し捺印可能な状態とする。キャップ装着状態にもど
すには、スライド部6を上方にスライドさせると、キャ
ップ12は、印面11を徐々に覆いフック爪18がフッ
クの位置よりも上方に位置している状態となる。この状
態から、更に、キャップ12の頂部を下方に押圧すると
フック爪18は、フック19に設けられた傾斜面に沿っ
て下方に移動し、乗り越えて、フック爪18とフック1
9は、係止されることと成る。この時、再び気密も保持
され初期の状態に戻る。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図1、図2、図3、図4、
図5、図6より、詳細に説明する。1は、筒状の本体で
あり、一方開口端に受金2により印字体3を保持してお
り、他方開口端は、インキ補充口となっており、常時
は、補充口栓4により着脱自在に嵌着されている。特
に、本願では把握部5とホルダー10の間にパッキン9
を設けているが、本体1と補充口栓4との間に設けて気
密保持してもよい。5は、筒状の把握部であり、内部に
は、前記本体1を嵌合固定し、外周面には、スライド部
6を上下方向にスライド可能とするガイドレール7を設
けており、前記ガイドレール7の相対する位置にフック
爪18と係脱自在とするフック19を設けている。前記
把握部5の上方開口端には、気密リング8が設けられて
おりキャップ12の端面と当接しており、下方開口端に
は、パッキン9が設けられており、ホルダー10が着脱
自在に気密嵌合して下方向の気密を保持している。ここ
で、気密リング8の上端面より印字体3の印面11は、
常に上方に位置している。特に、把握部5と本体1を別
体としているが、一体としてもよい。12は、キャップ
であり、外周面に蝶番部25を設けており前記スライド
部6先端の蝶番受部26と軸13により回動自在に嵌合
している。前記キャップ12は、軸13に設けられたコ
イルバネまたはトーションバネにより常に印面11を覆
う様に成っている。17は、押圧片であり、キャップ1
2の上部に弾性体15を内部に配し、前記弾性体15を
弾性支持している。更に、押圧片17には一体にフック
爪18が設けられており、把握部5の外周面に設けられ
たフック19と着脱自在に係合している。
【0008】15は、弾性体であり、コイルバネ、トー
ションバネ等、回転部14を常にフック爪18とフック
19が係合する位置に復元するように弾性力を与えられ
れば弾性体の種類は問はない。印字体3はゴムの多孔質
体であり、内部に速乾性インキを含浸し、表面を印字面
としている。吸蔵体20は、フェルト、焼結体等、イン
キ含浸可能であれば、材質は特に問はない。気密リング
8・パッキン9は、ゴムでインキに侵されずインキの蒸
発を防止出来ればよい。特に気密リング8は、弾性力を
有するものが好ましい。受金2は、金属等、インキに侵
されないものである。押圧片17、キャップ12、スラ
イド部6、把握部5、本体1、補充口栓4、ホルダー1
0等は、熱可塑性・熱硬化性のプラスチックを任意に選
択可能である。
【0009】印判の使用方法について説明する。親指等
をスライド部6に触れる様に把握部5をライターを握る
が如く把握し、親指にて、押圧片17をもって右に押圧
力を与えると押圧片17は内部に配設された弾性体15
に抗して移動する。すると、押圧片17とフック爪18
は、一体であることから、フック爪18は、右に移動し
フック19との係止を外す事になる。この時、気密リン
グ8は圧縮力に抗して、キャップ12全体を上方に持ち
上げ、次に、押圧片17より親指を離すと弾性体15に
よりフック爪18とフック19が係止時の延長線上にあ
り、キャップ12が、上方に持ち上がった分、フック爪
18とフック19は、係止出来ず浮いた状態となる。更
に、親指をスライド部6に移し、スライド部6を下方に
スライドさせると、軸13によりスライド部6とキャッ
プ12が連結されているのでキャップ12をも下方に移
動させる。この時、キャップ12の下方端面(開口端)
は、気密リング8の外側に設けられたカバー21の曲面
部分に沿って、移動しキャップ12の開口端を上方に向
けたまま、更に、下方に移動する。すると、キャップ1
2の端部より印面11が完全に露呈され、捺印可能な状
態となる。捺印後、上記操作とは逆にスライド部6を上
方に移動させて、回転部14の頂部に親指をあて、下方
に押しやるとフック爪18は、フック19を乗り越えて
フック19とフック爪18とで係止し、空間Sの気密を
保持する。
【0010】
【効果】本考案は、以上の構成を成しているので、以下
の効果が得られる。 キャップ12頂部に押圧片17と前記押圧片17と一
体としてフック爪18を設けたことにより、速乾性イン
キを使用した上記構成のキャップ12を確実に閉じて気
密保持できる。 フック爪及びフック解除からキャップ12の開きを指
1本でスムーズに行なへ、気密解除、キャップスライド
を一連動作とすることができる。 印判の外径寸法を従来より小さく出来、ロックを確実
にしたので携帯に便利であり、捺印しようとする位置を
確実に捉えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体断面図
【図2】本考案の実施例の正面図
【図3】本考案の実施例の背面図
【図4】本考案の実施例のフック爪とフックの気密保持
状態説明図
【図5】本考案の実施例の回転部及びフック爪の回転途
中状態説明図
【図6】本考案の実施例の回転部及びフック爪の回転終
了状態説明図
【符号の説明】
1 本体 2 受金 3 印字体 4 補充口栓 5 把握部 6 スライド部 7 ガイドレール 8 気密リング 9 パッキン 10 ホルダー 11 印面 12 キャップ 13 軸 14 回転部 15 弾性体 17 押圧片 18 フック爪 19 フック 20 吸蔵体 21 カバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体1の上方に吸蔵体20と印字体3を
    受金2により保持し、把握部5の上方端に気密リング8
    を保持してキャップ12と気密当接し、把握部5の下方
    にリング状のパッキン9を設けてホルダー10と気密保
    持し、前記把握部5の外周面にガイドレール7を有し、
    前記ガイドレール7とスライド可能にしたスライド部6
    を設け、このスライド部6と蝶番連結した印面11を覆
    うキャップ12を配した印判において、前記キャップ1
    2の頂部には弾性体15により弾発支持された押圧片1
    7を配して、キャップ12の外周面に前記押圧片17と
    一体としたフック爪18を設けて把握部5のフック19
    と係脱自在とし、前記押圧片17の移動によりキャップ
    12の係脱を可能にしたことを特徴とする印判。
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