JPH0420342Y2 - - Google Patents

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JPH0420342Y2
JPH0420342Y2 JP15616086U JP15616086U JPH0420342Y2 JP H0420342 Y2 JPH0420342 Y2 JP H0420342Y2 JP 15616086 U JP15616086 U JP 15616086U JP 15616086 U JP15616086 U JP 15616086U JP H0420342 Y2 JPH0420342 Y2 JP H0420342Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案はコンパクト容器に関し、より詳しくは
上面プツシユ方式により蓋体の開放を行えるよう
にしたコンパクト容器に関する。
《従来の技術》 コンパクト容器は、化粧料収納容器としてその
商品イメージに合つた高度なデザイン性が要求さ
れるほか、実用的な、いわゆる使い勝手の良さが
要求される。
ところで、従来のプツシユ開放式のコンパクト
容器では、そのほとんどが容器前面に突出したプ
ツシユピースを指先で後方へ押圧する方式であつ
た。この前プツシユ方式が広く採用されている主
な理由は、機構が簡単であるからである。
しかし、使い勝手を勘案すると、この構造が実
用的であるとは言い難い。すなわち、開放動作時
の使用状態を観察すると、一般には、左手の指で
容器を掌から浮かせた状態で持ち、右手親指ある
いは左手の親指でプツシユピースを押して蓋体と
容器本体との止錠を解き、次いで左手の掌に容器
を持ち変えて蓋体を所望の角度に開放すると言つ
た形態をとつている。
《考案が解決しようとする問題点》 したがつて、この構造では持ちかえが面倒であ
つた。特に、コンパクト容器は掌に持てる程度の
大きさであり、滑りやすいところから、なるべく
ならば持ち変えずにそのまま使用できるほうが良
い、という事が言える。
また、従来のコンパクト容器では指先に強い力
をいれなければなかなか開放できなかつたり製品
によるバラツキが多い、というクレームも多いの
も事実である。
本考案は以上の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は、片手で軽い操作力で開放操
作ができ、その状態で直ちに使用できる点、およ
び製品により作動バラツキがなく、しかも高級な
外観イメージのコンパクト容器を提供するにあ
る。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、容器本
体と蓋体とをそれぞれの後方部で開閉自在に蝶着
し、該容器本体の前端縁部に凹所を形成し、該凹
所の奥面に第1の係合突起を形成するとともに、
前記蓋体の前端縁部から垂下した爪片に第2の係
合突起を形成し、前記第1の係合突起と前記第2
の係合突起の係合によつて蓋体が閉止位置を占め
るようにしてなるコンパクト容器において、該凹
所内にプツシユピースを上下方向に移動可能に配
設するとともに、凹所の上面から前面にかけて形
成された開口を軟質材で被覆し、該軟質材の下面
を前記プツシユピースの頭部に接触させ、かつ該
プツシユピースの下部には肉薄な可撓部を介して
水平な作動腕を後部にむけて一体的に延長形成
し、該作動腕の下面部を前記凹所の内底面に支点
部を介して揺動自在に支持せしめ、前記蓋体の閉
止位置にて前記軟質材をの上面を下方に押圧した
時に前記プツシユピースの前記頭部が押し下げら
れるとともに該作動腕の内端が前記支点部を基点
に上昇し、前記蓋体に設けた前記爪片に接してこ
れを上方に押し上げるようにしてなるのである。
《作用》 コンパクト容器を片手の掌に持ち、その手の親
指で軽く軟質材の表面を下方に押せば蓋体と容器
本体との止錠が解かれるので、容器本体を持ち換
えることなくその状態のまま化粧を行うことがで
きる。
《実施例》 以下に本考案の好適な実施例について添附図面
を参照にして説明する。
第1図は本考案の第1実施例に係るコンパクト
容器の蓋体の閉止状態を示す側断面図、第2図は
第1図のコンパクト容器のロツク部分を拡大して
示す部分側面図、第3図は第2図の状態からプツ
シユピースを内部後方へ押し込んで蓋体をロツク
解除した状態を示す部分側面図、第4図は同一部
拡大分解斜視図である。
図において、1は内部に化粧料収納部1aを形
成した合成樹脂製の容器本体を示し、この容器本
体1の後端縁部にはピン2を介して蓋体3が開閉
自在に蝶着されている。
蓋体3の内面には鏡4が接着され、またその前
端縁部には爪片5が一体的に垂下形成されてい
る。
この爪片5に対応して容器本体1の前端部には
上面および前面上方部が開口した凹所6が形成さ
れている。凹所6の奥面上方には第1の係合突起
7が突設されている。一方、爪片5の後方内面に
は第2の係合突起8が突出形成されている。
従つて、蓋体3を閉じると、その爪片5が容器
本体1の凹所内に入るとともに、爪片5に形成し
た第2の係合突起8が凹所6の奥面に形成した第
1の係合突起7を乗り越え、クリツク音を発しつ
つ係合し、蓋体3は閉止位置を占め、その状態に
ロツクされることになる。
そして、凹所6はその上面及び前面開口部が軟
質材9により覆われている。軟質材9は例えば、
小形のカード形電子計算機のキーボードシートな
どと同じ材質の可撓性シートであつて、前記爪片
5を受け入れる開口10を上面に形成し、その前
縁下端と後縁を容器本体1に固着している。
そして、前記凹所6内にはプツシユピース12
が配設されている。このプツシユピース12は前
記軟質材9の下面に接するT形の頭部14aを設
けた押しボタン部14と、該押しボタン部14の
下端に形成された薄肉の可撓部15を介して後方
に延びる作動腕16とからなつている。このプツ
シユピース12は通常は押しボタン部14と作動
腕16とが可撓部15を介して水平に成形され、
図示のようにL字形に折曲げると水平状態に復帰
しようとする弾性復帰力が働く。
そして、前記頭部14aの下部は凹所6の前端
に立設された下降位置決め用ストツパ壁6aに対
向している。また前記頭部14の下部は凹所6の
前端に立設された位置決め用のストツパ壁6aに
対向している。また、作動腕16の下部にあつ
て、凹所6の内底面には支点となる突起18が突
設され、これの上端を前記作動腕16のほぼ中央
下面に係合し、作動腕16を揺動可能に支持して
いる。
上記のように構成されたプツシユピース12を
凹所6内に組付けた状態では、前記押しボタン部
14は、前記可撓部15の開き方向に対する弾性
復帰力により、常時上方に突出付勢され、その頭
部14aは第2図の如く前記軟質材9の下面に当
接した状態となつている。
今、第2図に示したように蓋体3が閉止した状
態の容器本体を例えば左手に載せ、この左手の親
指を軟質材9に押し当ててこれを下方に押圧する
と、第3図の如く軟質材9は下方に向けて可撓変
形し、その変形部を前縁9aに向けて突出し、押
しボタン部14を押し下げる。
これにより、作動腕16は突起18を基点に揺
動し、その作動腕16の内端16aは手前側に円
弧状の軌跡を描きつつ上昇する。そして、その揺
動内端16aは蓋体3の爪片5の下端面に圧接し
てこれを上方手前側に押し上げるため、爪片5に
形成した第2の係合突起8は凹所6の奥面に形成
した第1の係合突起7から比較的容易に離脱し、
蓋体3はロツク解除され、以後は、例えば右手の
親指で、自由に所望の角度に開放されるのであ
る。尚、押しボタン部14は前記ストツパ壁6a
によつて下降位置決めされる。
この押圧動作の後、押しボタン部14は、可撓
部16のバネ力により上部側に復帰し、またこれ
に伴ない軟質材9も元の平坦な状態に復帰するの
である。
次に第5図ないし第8図はこの考案の第2実施
例を示す。なお、図において、前記第1実施例と
同一箇所には同一記号を付し、その説明を省略す
る。
図において、作動腕16の下面には中央に向け
て三角形状となる支点部20が形成され、該支点
部20を前記凹所6の内底面に当接し、ここを基
点に作動腕16を揺動自在に支持している。
本実施例についても前記第一実施例と同様の作
用効果があるほか、前記実施例に較べて支点用突
起部を凹所6の内底面に形成する必要がないの
で、容器本体を成形する金型構造が簡単となる。
尚、上記第1及び第2実施例では作動腕16の
内方上手を平坦にし、ここに蓋体3の爪片5の下
端部が当接するようにしたが、好ましくは第9図
に示すように、作動腕の内端を後方に向けて上昇
した傾斜面16bとし、蓋体の閉止状態において
この傾斜面16bが爪片5の下端後方部傾斜面5
aと当接するようにすることである。これによ
り、軟質材9の押下げにより作動腕16が前方に
揺動するときに、作動腕16の内端傾斜面16b
が爪片5を手前に引掛けながら押し上げるため、
爪片5の第2の係合突起8が容器本体1の第1の
係合突起7から極めて容易に離脱されることにな
る。
また、前記各実施例では、特に説明していない
が、前記軟質材9の表面には押圧箇所を指定する
マークなどを印刷、あるいは貼り付けることがで
きることは言うまでもなく、デザインに応じた表
示を形成し得ることは勿論である。
《効果》 以上のように、本願考案に係るコンパクト容器
では、コンパクト容器を片手の掌に載せその左手
の親指で軟質材を下方に押せば蓋体が解錠される
ので、他方の手の親指で蓋体を所望の角度に開け
て化粧を行うことができ、操作性が向上する。
また、本考案では、プツシユピースを直接押す
のでなく、軟質材を介して押すので、指圧面積が
広くなり、ソフトタツチとなり、しかも、係合突
起同士が寸法のバラツキ等により堅い結合であつ
ても比較的容易にロツク解除できる。
更に、本考案によれば、その押圧部の外観が恰
もカード形電子計算機のシート式キーボードのよ
うな外観を呈することができるので、斬新な商品
イメージとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の第一実施例を示
し、第1図は本考案のコンパクト容器の蓋体の閉
止状態を示す側断面図、第2図は第1図のコンパ
クト容器のロツク部分を拡大して示す部分側面
図、第3図は第2図の状態からプツシユピースを
内部後方へ押し込んで蓋体をロツク解除した状態
を示す部分側面図、第4図は同一部拡大分解斜視
図、第5図ないし第8図は本考案の第二実施例を
示し、第5図は本考案のコンパクト容器の蓋体の
閉止状態を示す側断面図、第6図は第5図のコン
パクト容器のロツク部分を拡大して示す部分側面
図、第7図は第6図の状態からプツシユピースを
内部後方へ押し込んで蓋体をロツク解除した状態
を示す部分側面図、第8図は同一部拡大分解斜視
図、第9図は作動腕の変形例を示す部分側面図で
ある。 1……容器本体、3……蓋体、5……爪片、6
……凹所、6a……傾斜面、7……第1の係合突
起、8……第2の係合突起、9……軟質部材、1
4……押しボタン部、15……可撓部、16……
作動腕、18……支点用突起、20……支点部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部で開閉自
    在に蝶着し、該容器本体の前端縁部に凹所を形成
    し、該凹所の奥面に第1の係合突起を形成すると
    ともに、前記蓋体の前端縁部から垂下した爪片に
    第2の係合突起を形成し、前記第1の係合突起と
    前記第2の係合突起の係合によつて蓋体が閉止位
    置を占めるようにしてなるコンパクト容器におい
    て、該凹所内にプツシユピースを上下方向に移動
    可能に配設するとともに、凹所の上面から前面に
    かけて形成された開口を軟質材で被覆し、該軟質
    材の下面を前記プツシユピースの頭部に接触さ
    せ、かつ該プツシユピースの下部には肉薄な可撓
    部を介して水平な作動腕を後部にむけて一体的に
    延長形成し、該作動腕の下面部を前記凹所の内底
    面に支点部を介して揺動自在に支持せしめ、前記
    蓋体の閉止位置にて前記軟質材の上面を下方に押
    圧した時に該プツシユピースの該頭部が押し下げ
    られるとともに該作動腕の内端が前記支点部を基
    点に上昇し、前記蓋体に設けた前記爪片に接して
    これを上方に押し上げるようにしてなることを特
    徴とするコンパクト容器。
JP15616086U 1986-10-14 1986-10-14 Expired JPH0420342Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15616086U JPH0420342Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15616086U JPH0420342Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6362007U JPS6362007U (ja) 1988-04-25
JPH0420342Y2 true JPH0420342Y2 (ja) 1992-05-11

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ID=31077520

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JP15616086U Expired JPH0420342Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

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JP (1) JPH0420342Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8992621B2 (en) 1996-09-13 2015-03-31 Liliane Attali Expandable osteosynthesis cage
US9314348B2 (en) 2014-06-04 2016-04-19 Wenzel Spine, Inc. Bilaterally expanding intervertebral body fusion device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8992621B2 (en) 1996-09-13 2015-03-31 Liliane Attali Expandable osteosynthesis cage
US9314348B2 (en) 2014-06-04 2016-04-19 Wenzel Spine, Inc. Bilaterally expanding intervertebral body fusion device

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JPS6362007U (ja) 1988-04-25

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