JPH066260U

JPH066260U - 詰め替え用収納容器

Info

Publication number: JPH066260U
Application number: JP630192U
Authority: JP
Inventors: 真巳知久; 文子斉藤; 健馬部
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 1992-01-21
Filing date: 1992-01-21
Publication date: 1994-01-25

Abstract

(57)【要約】【目的】内容物を収納する内容器を交換して、外装容
器の再利用を行い、社会環境等のエコロジーに貢献する
事を目的とする。【構成】外容器５の内部に収納する内容器１の外周に
係合フランジ４を突出する。この係合フランジ４を、外
容器５の開口縁外周に係合する係合体９と外容器５とで
挟持し、内容器１の固定を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はクレンジングクリーム、マッサージクリーム、ヘアパック等のクリーム状の化粧料を収納する詰め替え用収納容器に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、クレンジングクリーム、マッサージクリーム、ヘアパック等の化粧料を収納する収納容器は、商品価値を高めるため、装飾性を重視した高価な合成樹脂、ガラス等で形成している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、収納容器は、どんなに装飾を施していても、化粧料がなくなって空になると、新しい化粧料が入った収納容器と交換され、古い収納容器は破棄され、不経済なものであった。また収納容器は、容器本体を合成樹脂、ガラス等の不燃性の材料を多く使用しているため、ゴミの増加に拍車をかけ、社会環境を保全する上で好ましくない。

【０００４】また、従来、内容物を収納する内容器を、容器本体とは別個に設けたものが存在するが、いづれも容器の構造が複雑となり、コスト高となる欠点を有していた。

【０００５】本考案は上述のごとき課題を解決しようとするものであって、収納容器の再利用を行う事により、ゴミの発生を最小限に抑制し、エコロジーに貢献する事を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述のごとき課題を解決するため、上端に内容物の出入口を設けるとともにこの出入口の開口縁外周に係合フランジを突設した有底の内容器と、この内容器の係合フランジから下底方向を収納し開口端縁に係合フランジを当接する外容器と、この外容器の開口縁外周に係合可能とするとともに内容器の係合フランジを外容器の開口端縁との間に挟持する押圧面を内周に形成した係合体とから成るものである。

【０００７】また、係合体は、内容器の出入口を被覆する蓋体を一部に形成しても良い。

【０００８】

【作用】

本考案は上述の如く構成したものであるから、内容物の入った有底の内容器を収納するには、まずこの内容器を下底から外容器に挿入する。この挿入を行うと、内容器は外周に突出した係合フランジの下面を外容器の開口端縁に当接し、係合フランジから下底方向を外容器に収納する。またこの時点では、内容器は係合フランジを外部に露出している。

【０００９】次に、この外容器の開口縁外周に係合体を係合する。この外容器への係合により、係合体は内周の押圧面を内容器の係合フランジの上面に接触し、係合フランジの上面を下方に押圧する。このため内容器は、係合体の押圧面と外容器の開口端縁とによって、係合フランジを移動不能に挟持し、外容器の内部に固定できる。

【００１０】また、上記では内容器の収納を行ったが、次に内容物を全量使用し、内容器の離脱を行うには、まず、外容器の開口縁外周に係合する係合体を取り外す。この取り外しにより、内容器の係合フランジは、係合体の押圧面からの押圧が開放され、挟持固定が解除される。そして、内容器を引き出せば、容易に外容器から内容器の離脱が可能となる。

【００１１】このように、内容物を充填する内容器は、外容器とは別個に交換が可能なため、外容器を捨てる必要がなく、再利用が可能となる。このため、ゴミの発生量を少なくして、社会環境等のエコロジー問題に大きな貢献を可能とするものである。

【００１２】また、内容器は、収納作業や離脱作業が極めて簡便に行えるものであるから、交換作業に手間が掛からず容易な作業が可能となる。

【００１３】また、収納した内容器は、係合フランジを係合体の押圧面と外容器の開口端縁により挟持されるだけで、確実な固定を可能としている。そのため、複雑な構造を必要とする事がなく、廉価な製造が可能となる。

【００１４】また、収納状態の内容器は、出入口を除き係合体と外容器とにより被覆され、外部に露出する事がない。このため内容器は装飾を施す必要がなく、強い耐衝撃性も不要となり、廉価な製造が可能となる。

【００１５】また、係合体は、内容器の出入口を被覆する蓋体を一部に形成すれば、蓋体と外容器との係合手段が不要となり、廉価な製造が可能となる。

【００１６】

【実施例】

以下本考案の第１実施例を説明すれば、(１)は有底の内容器で、真空成型による形成が可能で、クレンジングクリーム、マッサージクリーム、ヘアパック等のクリーム状の内容物(２)の収納を可能としている。またこの内容器(１)は、上方向に内容物(２)の出入口(３)を設け、この出入口(３)の外周に係合フランジ(４) を一定幅で突設している。また内容器(１)は、使用時まで出入口(３)を、内容物 (２)の保護を行うためのサワーシール、打栓、ネジ蓋等の被覆手段(図示せず)により被覆する。

【００１７】また、内容器(１)は、係合フランジ(４)から下底方向を外容器(５)に収納可能としている。この外容器(５)は、環状壁(６)の開口端縁(７)に、内容器(１)の係合フランジ(４)の下面を当接可能としている。

【００１８】また、外容器(５)は、開口縁外周にテーパー状の外周溝(８)を形成し、この外周溝(８)に係合体(９)の係合部(１０)を係合可能としている。この係合体(９)は、内容器(１)の開口縁に合致して環状に形成し、外容器(５)の外周に対応する内周面の下端にテーパー状の係合部(１０)を突設している。また係合体(９)は、係合フランジ(４)の上面側に対応して押圧面(１１)を形成し、この押圧面(１１)と外容器(５)の開口端縁(７)との間で内容器(１)の係合フランジ(４)を挟持可能としている。

【００１９】また、外容器(５)は、外周溝(８)よりも下側の環状壁(６)の外面に螺溝(１２) を形成し、この螺溝(１２)に、出入口(３)を被覆する蓋体(１３)の螺着部(１４) を着脱可能に螺着している。

【００２０】上述の如く構成したものに於て、内容物(２)の入った有底の内容器(１)を収納するには、まず内容器(１)の出入口(３)を被覆する被覆手段(図示せず)を開放し、内容器(１)を下底から外容器(５)に挿入する。この挿入を行うと、内容器(１) は外周に突出した係合フランジ(４)の下面を外容器(５)の開口端縁(７)に当接し、係合フランジ(４)から下底方向を外容器(５)に収納する。またこの時点では、内容器(１)は、係合フランジ(４)を外部に露出している。

【００２１】次に、この外容器(５)の外周溝(８)に、係合体(９)の係合部(１０)を挿入して、外容器(５)の開口縁外周に係合体(９)を係合固定する。この外容器(５)への係合により、係合体(９)は内周の押圧面(１１)を内容器(１)の係合フランジ(４)の上面に接触し、係合フランジ(４)の上面を下方に押圧する。このため内容器(１) は、係合体(９)の押圧面(１１)と外容器(５)の開口端縁(７)とによって、係合フランジ(４)を移動不能に挟持し、外容器(５)の内部に固定できる。

【００２２】また、内容器(１)の出入口(３)を被覆するには、外容器(５)の螺溝(１２)に蓋体(１３)の螺着部(１４)を螺合し、外容器(５)の上端に蓋体(１３)を装着する。

【００２３】また、上記では内容器(１)の収納を行ったが、次に内容物(２)を全量使用し、内容器(１)の離脱を行うには、まず、蓋体(１３)を外容器(５)の外周から取り外す。そして、外容器(５)の開口縁外周に係合する係合体(９)を取り外す。この取り外しにより、内容器(１)の係合フランジ(４)は、係合体(９)の押圧面(１１)からの押圧が開放され、挟持固定が解除される。そして、内容器(１)を引き出せば、容易に外容器(５)から内容器(１)の離脱が可能となる。

【００２４】このように、内容物(２)を充填する内容器(１)は、外容器(５)とは別個に交換が可能なため、外容器(５)を捨てる必要がなく、再利用が可能となる。このため、ゴミの発生量を少なくして、社会環境等のエコロジー問題に大きな貢献を可能とするものである。

【００２５】また、内容器(１)は、収納作業や離脱作業が極めて簡便に行えるものであるから、交換作業に手間が掛からず容易な作業が可能となる。

【００２６】また、収納した内容器(１)は、係合フランジ(４)を係合体(９)の押圧面(１１) と外容器(５)の開口端縁(７)により挟持されるだけで、確実な固定を可能としている。そのため、複雑な構造を必要とする事がなく、廉価な製造が可能となる。

【００２７】また、収納状態の内容器(１)は、出入口(３)を除き係合体(９)と外容器(５)とにより被覆され、外部に露出する事がない。このため内容器(１)は装飾を施す必要がなく、強い耐衝撃性も不要となり、廉価な製造が可能となる。

【００２８】また、上記第１実施例では、係合体(９)の下端内周に係合部(１０)を突設し、外容器(５)の外周溝(８)に嵌合した。しかしながら、異なる実施例に於ては、係合体(９)や外容器(５)は、環状の係合突起(１５)や環状の凹溝(１６)を形成し、これらを相互に係合することにより構成している。

【００２９】例えば、第２実施例に於ては、係合体(９)は、図２に示す如く内周面に凹溝( １６)を形成し、外容器(５)は対応する係合突起(１５)を設けている。

【００３０】また、第３実施例に於ては、図３に示す如く、係合体(９)は内周面に係合突起 (１５)を形成し、外容器(５)は開口縁外周に凹溝(１６)を設けている。

【００３１】また、第４実施例に於ては、図４に示す如く、係合体(９)の内周面や外容器( ５)の開口縁外周には、凹溝(１６)を設ける事なく、双方ともに係合突起(１５) のみを設けている。

【００３２】また、上記第１〜第４実施例では、係合体(９)は蓋体(１３)を別個に形成した。しかしながら、第５実施例に於ては、係合体(９)は、図５に示す如く蓋体(１３)を一部に形成している。この蓋体(１３)は、環状の係合体(９)の内周に、一方を開閉可能に軸支して形成している。また係合体(９)は、内周に螺着部(１４) を形成し、この螺着部(１４)を外容器(５)の螺溝(１２)に係合可能としている。このように形成すると、蓋体(１３)と外容器(５)との係合手段が不要となり、簡易な製造が可能となる。

【００３３】

【考案の効果】

本考案は上述のごとく構成したものであるから、内容物を充填する内容器は、係合体や外容器とは別個に交換が可能なため、係合体や外容器を捨てる必要がなく、再利用が可能となる。このため、ゴミの発生量を少なくして、社会環境等のエコロジー問題に大きく貢献できる。

【００３４】また、内容器の収納作業や離脱作業は、極めて簡便に行えるものであるから、交換作業に手間が掛からず容易な作業が可能となる。

【００３５】また、収納した内容器は、簡易な方法により確実な固定が可能なため、廉価な製造が可能となる。

【００３６】また、収納状態の内容器は、出入口を除き係合体と外容器とにより被覆され、外部に露出する事がないため、装飾を施す必要がなく、廉価な製造が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】係合体を蓋体とは別体で設けた第１実施例の断
面図。

【図２】第２実施例の係合体と外容器との係合状態を示
す部分断面図。

【図３】第３実施例の係合体と外容器との係合状態を示
す部分断面図。

【図４】第４実施例の係合体と外容器との係合状態を示
す部分断面図。

【図５】係合体を蓋体の一部として設けた第５実施例の
断面図。

【符号の説明】

１内容器２内容物３出入口４係合フランジ５外容器７開口端縁９係合体１１押圧面１３蓋体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上端に内容物の出入口を設けるとともに
この出入口の開口縁外周に係合フランジを突設した有底
の内容器と、この内容器の係合フランジから下底方向を
収納し開口端縁に係合フランジを当接する外容器と、こ
の外容器の開口縁外周に係合可能とするとともに内容器
の係合フランジを外容器の開口端縁との間に挟持する押
圧面を内周に形成した係合体とから成る事を特徴とする
詰め替え用収納容器。
【請求項２】係合体は、内容器の出入口を被覆する蓋
体を一部に形成した事を特徴とする請求項１記載の詰め
替え用収納容器。