JPS6110513Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は書棚付き机に関するもので、特に、
書棚を机部の左端若しくは右端に交換して設置す
るのに関連してコンセントを使用し易くしたもの
である。

図において、１は机部の天板で、下面に前方へ
ひきだし可能な抽斗２を備えている。３はその天
板１の一方の端部に設けられた脚板である。４は
その天板１の他方の端に位置する書棚で、机部の
天板方向に向かつて開放した箱状をなしている、
５は書棚４の左右両側開放面にそれぞれ橋渡して
設けた取付板で机部天板の側面と対向して位置し
ている。

脚板３と取付板５とはそれぞれ上下方向に列を
なした穴６を有しており、その穴６に挿入したネ
ジ７を天板１の左右両側に設けた雌ネジ穴８にね
じ込むことによつて、脚板３と書棚４との間に天
板１を水平に取付けることが出来る。又、ネジ７
を異なる高さの他の穴６に挿入することにより天
板１の高さを調節することができる。９は天板１
の下方に設けられた棚兼用足載置板で、脚板３と
書棚４との両下部に橋渡して取付けられる。１０
は書棚４に設けられた棚板で、一方の端にそつて
背板１１が立上つており、書棚４側壁の内面に突
出したピンは上に棚板１０の切欠部１０ａを係合
させることにより着脱可能に載置される。天板１
と同一平面に位置する棚板１０は上面左右側にそ
れぞれダボ穴１３を有しており、その棚板１０の
端に位置する背板１１はダボ穴１３に嵌合するダ
ボ１４を有し、棚板１０の左右両端に択一的に取
付けられる。１５は天板１よりも上方に位置する
１個の棚板１０の下面に取付けられる板状部材
で、棚板１０の全幅にわたつて延びており、長手
方向の一方寄り位置の側面にコンセント１６を備
える。

上記のように構成された書棚付き机は、家屋に
おける窓の位置、壁の位置などによつて天板１に
対して書棚４を第１図に示すように左端に置きた
い場合と右端に置きたい場合とがある。

第１図に示す状態から天板１の右端に書棚をも
つて行きたい場合、天板１と脚板３とを連結して
いるネジ７を取外し、また書棚４の取付板５から
も天板１を取外す、足載置板９も同様に脚板３と
書棚４とから取外す。そして天板１と足載置板９
とを第１図において、書棚４の左側に移動させる
と共に、脚板３を第２図に示すように天板１及び
足載置板９の左端にネジ７によつて固着する。
又、同様にして左側開放面に位置する取付板５の
穴６にネジを挿入して天板１と書棚４とを連結す
る。書棚４における棚板１０はピン１２からはず
して水平方向に180゜回転させ再びピン１２に載
せる。最下位置の棚板１０は外れないので背板１
１を取外して同棚板１０の右側へ移動させ、ダボ
穴１３にダボ１４を嵌合させて取付ける。

書棚４における棚板１０の向きを180゜かえた
ままではコンセント１６が天板に対して手前側に
来てしまう。天板上において使用する、照明スタ
ンド、電気鉛筆削機等をコンセント１６と接続す
ると電源コードが手前側から後側に延びるので非
常に邪魔になる。

この考案の上記実施例は、第３図に示すように
コンセント１６を備える板状部材１５を、その長
手方向中心に対して対称な三ケ所に設けた貫通穴
１５ａにネジ１７を挿入して棚板１０の下面に着
脱可能に取付けている。

従つて、板状部材は第３図に二点鎖線で示すよ
うに上下に反転させても貫通穴１５ａを棚板１０
の雌ネジ穴に対応させ、ネジ１７によつて棚板１
０に取付けることができる。これによりコンセン
ト１６を机部の天板に対して板状部材１５の一方
の端から他方の端へ移動させることができる。

従つて、書棚４を天板１の左右いずれかに置い
てもコンセント１６の位置を天板に対して奥にも
つて行くことができるのでコンセント１６に接続
する電源コードが邪魔になることはない。

第４図は他の実施例を示すもので書棚４を上方
部分４ａと、下方部分４ｂとに分け、下方部分４
ｂに取付板５を設けて机の天板１と連結するよう
にし、上方部分４ａを下方部分４ｂの上面に、ダ
ボ１８ａ及びダボ穴１８ｂで位置決めして着脱可
能に載置している。机部天板１を第４図において
下方部分４ｂの左側に移動させた時には書棚４の
上方部分４ａを下方部分４ｂから取外し水平方向
に180゜回転させる。そして板状部材１５を上下
反転させて棚板１０に再び取付けるようにする。

又、書棚の一方の開放面が机部に対して常に同
じ向きになる様に180゜向きを変えるようにして
もよい。その時も板状部材は上下反転させる。

以上に詳述した通りこの考案は、書棚を机部の
左端若しくは右端に交換して設置可能にすると共
に、その書棚における棚板の下面に、長手方向の
一方寄り位置の側面にコンセントを備える板状部
材を上下反転可能に取付けるようにしたものであ
るから、家屋の内部事情に応じて書棚を机部の左
端若しくは右端に自由に設置することができ、ま
たそのいずれの状態においても棚板のコンセント
を机部の奥に位置させることができるので、照明
スタンド、電気鉛筆削機等のコードが邪魔になら
ず快適に勉強できるなど実用上奏する効果は大で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案を具体化した書棚付きの斜
視図、第２図は、書棚付き机の他の使用状態を示
す分解斜視図、第３図は棚板と板状部材を分解し
た状態を示す側面図、第４図は、書棚の他の実施
例を示す分解斜視図である。 図中、１は天板、３は脚板、４は書棚、５は取
付板、１０は棚板、１５は板状部材、１６はコン
セントである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 机部の左端若しくは右端に交換して設置可能な
   書棚を備える机において、 その書棚における棚板の下面に、長手方向の一
   方寄り位置の側面にコンセントを備える板状部材
   を上下反転可能に取付けたことを特徴とする書棚
   付き机。