JPS61104505A - ワイヤ−ハ−ネスの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、自動車などの電気配線に用いられるワイヤー
ハーネスの製造方法に係り、特に集中ジヨイント方式を
採用したワイヤーハーネス製造方法の改良に関するもの
である。

〔従来技術とその問題点〕

従来のワイヤーハーネスの製造方法は、スプライス金具
を用いて分岐線を本線に技分かれ式に接続していく方式
が一般的であったが、最近、接続箇所の多い例えばアー
ス回路、ワイパ回路、テール回路、ゲージ回路などでは
、ジャンクションコネクタを用いた集中ジヨイント方式
が採用されるようになってきている。この方式は、ワイ
ヤーハーネス幹線から接続すべき絶縁電線を引き出し、
各絶縁電線の端部に被覆を剥いで端子を圧着し、これら
の端子をコネクタハウジング内に装着して、ジャンクシ
ョンバー（短絡用バスバー）により一括接続するもので
ある。（実開昭５６−１２４９８４号、同５７−８４７
９０号など） この集中ジヨイント方式は、スプライス含臭を用いる方
式に比べると、本線の中間皮剥ぎおよびそこでのジヨイ
ントが不要になるため、ワイヤーハーネスの組立工程が
簡略化され、トータルコストが低減できる利点がある。

しかし従来の集中ジヨイント方式を採用したワイヤーハ
ーネスの製造方法は、端子、コネクタハウジングおよび
ジャンクションバー等の部品から構成されるジャンクシ
ョンコネクタを使用しているため、部品代がかかりコス
トダウンにも限界があり、またジャンクションコネクタ
はブロック状で、かさばるため、配線の関係からその取
り付は位置が制約されるという問題もある。

〔問題点の解決手段とその作用〕 本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するた
めになされたもので、その方法は、ワイヤーハーネスの
幹線から引き出された接続すべき多数本の絶縁電線をそ
ろえ、それらの絶縁電線の接続箇所を一括して溶接機の
電極間に設置して溶接接続した後、その溶接接続部に絶
縁物を被せることにより集中ジヨイント部を形成するこ
とを特徴とするものである。

このようにすると、ジャンクションコネクタが不要にな
るから、さらにコストを低減できると共に、集中ジヨイ
ント部がコンパクトに形成できる。

〔実施例〕

第１図ないし第４図は本発明に係るワイヤーハーネスの
製造方法の一実施例を示す。図において、１１は多数の
絶縁電線を束ねてテープを巻いたワイヤーハーネスの幹
線、１２はその幹線から引き出された接続すべき多数本
の絶縁電線である。幹線１１からの絶縁電線１２の引き
出しは絶縁電線の合計長さが最小になる位置で行う。各
絶縁電線１２の接続箇所は被覆１３を剥いで導体１４を
露出させる。被覆１３の剥ぎ取りは導体露出部の両側に
被覆１３が残るように行う。この状態で絶縁電線１２を
そろえて束ねる。

また１５は溶接機で、１６はその上部電極、１７は下部
電極、１８Ａ・１８Ｂは電極ガイド、１９は電極ガイド
１８Ａの支持と電極ガイド１８Ｂの案内を行う水平ロン
ド、２０は水平ロッド１９を支持するフレーム、２１は
電極ガイド１８Ｂを移動させるエアシリンダ、２２は治
具ダンパである。

導体１４の露出部は一括して、電極ガイド１８Ａ・ＩＢ
Ｂに挟まれた下部電極１７上に設置する。その後上部電
極１６を下降させ、導体１４の集合部を加圧する。その
状態で電極１６・１７間に電流を流して全導体を溶接接
続し、溶接接続部２３を形成する（第２図）。その後第
３図に示すように溶接接続部２３に絶縁テープ２４を巻
いて集中ジヨイント部２５を形成する。溶接接続部２３
付近の導体を保護するため、絶縁テープ２４は溶接接続
部２３の両側の絶縁電線の被覆１３に跨がるように巻き
付ける。このようにして形成された集中ジーインド部２
５は第４図に示すように、ワイヤーハーネスの幹線１１
に添わせ、そこにテープ巻き２６により固定する。

第５図は本発明の他の実施例を示すもので、幹線１１の
同じ位置から引き出した多数本の絶縁電線１２を二つの
グループに分け、両グループの端部がオーバーラツプす
るように導体１４の露出部を束ね、その部分を溶接して
溶接接続部２３を形成した後、絶縁テープ２４を巻いて
集中ジヨイント部２５を形成した例である。

第６図は本発明のさらに他の実施例を示すもので、幹線
１１の別の位置から多数本の絶縁電線１２を二つのグル
ープに分けて引き出し、各絶縁電線１２の端部の被覆を
剥いで導体１４を露出させ、両グループの導体露出部を
オーバーラツプさせた状態で、その部分を溶接して溶接
接続部２３を形成し、その後絶縁テープ２４を巻いて集
中ジヨイント部２５を形成した例である。

第５図および第６図いずれの場合も集中ジヨイント部２
５は、幹線１１に添わせてテープ巻きなどによりそこに
固定する。

第７図は本発明のさらに他の実施例を示すもので、幹線
１１から引き出した絶縁電線１２を、接続箇所の被覆を
剥がずにそのまま溶接機の電極間に設置して導体の溶接
接続を行い、溶接接続部２３を形成した例である。絶縁
電線１２の接続箇所の被覆は溶接時の熱で焼失してしま
うので、この場合も溶接接続部２３には絶縁物を被せて
集中ジヨイント部を形成する。

なお、溶接の際に絶縁電線の束を定位置に保持しておく
には、第８図に示すように、固定側の電極ガイド１８Ａ
に受は台２７を固定し、その上に押さえピン２８を取り
付けて、その押さえピン２８によって絶縁電線１２の束
を押さえるようにするとよい。

また第９図に示すように、受は台２７上にアーム２９を
介して重し３０を回動可能に取り付け、その重し３０を
電極ガイド１８Ａ・１８Ｂ間に差入れて絶縁電線１２の
束を押さえるようにしてもよい。

なお上記実施例では、集中ジヨイント部をワイヤーハー
ネス幹線に添わせて固定する方法を説明したが、このほ
か集中ジヨイント部は、リレー・ヒユーズボックス或い
はワイヤーハーネスプロテクタ等に添わせるか、内蔵さ
せるようにしてもよいし、また新たに集中ジヨイント部
用ボックスを設けて、そこに収納するようにしてもよい
。

また上記実施例では、溶接接続部に絶縁テープを巻いて
その部分の絶縁と補強を行ったが、このほか溶接接続部
に熱収縮チューブを被せて熱収縮させ、それによって溶
接接続部の絶縁と補強を行うようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、ワイヤーハーネス
幹線から引き出された多数本の絶縁電線を一括して溶接
接続し、そこに絶縁物を被せることにより集中ジヨイン
ト部を形成するようにしたので、従来のジャンクション
コネクタが不要となり、かつ組立も簡単になる。したが
ってコストを低減できると共に、軽量・小型化が達成で
きる。

また溶接接続であるので接触不良が発生するおそれがな
く、信顛性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の製造方法を工程順に示す
もので、第１図は溶接前の斜視図、第２図は溶接後の斜
視図、第３図は集中ジヨイント部形成後の正面図、第４
図は集中ジヨイント部を幹線に添わせた状態の正面図、
第５図ないし第７図はそれぞれ本発明の他の実施例を示
す正面図、正面図、斜視図、第８図および第９図はそれ
ぞれ本発明の製造方法における溶接の好ましいやり方を
示す斜視図である。 １１〜ワイヤーハーネス幹線、１２〜絶縁電線、１３被
覆、１４〜導体、１５〜溶接機、１６〜上部電極、１７
〜下部電極、２３〜溶接接続部、２４〜絶縁テープ、２
５〜集中ジヨイント部。 第８図 第９図 手続補正書（自船 昭和６０年　８月１７日

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワイヤーハーネスの幹線から引き出された接続す
   べき多数本の絶縁電線をそろえ、それらの絶縁電線の接
   続箇所を一括して溶接機の電極間に設置して溶接接続し
   た後、その溶接接続部に絶縁物を被せることにより集中
   ジョイント部を形成することを特徴とするワイヤーハー
   ネスの製造方法。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の製造方法であって、
   絶縁物は、溶接接続部の両側の絶縁電線の被覆に跨がる
   ように被せることを特徴とするもの。
3. （３）特許請求の範囲第１項記載の製造方法であって、
   絶縁電線の接続箇所は被覆を剥いで導体を露出させた状
   態で溶接機の電極間に設置することを特徴とするもの。
4. （４）特許請求の範囲第３項記載の製造方法であって、
   被覆の剥ぎ取りは導体露出部の両側に被覆が残るように
   行うもの。
5. （５）特許請求の範囲第１項記載の製造方法であって、
   絶縁電線の接続箇所は被覆を剥がずに溶接機の電極間に
   設置することを特徴とするもの。