JPS61103814A - 二層型化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野コ 本発明は、改良された二層型化粧料に関するもので、さ
らに詳しくは、特定量比内の油性物質で表面を処理した
粉体を含む粉体層と水層とから構成され、使用感、使用
性に優れ、かつ外観もきれいな二層型化粧料に関するも
のである。 すなわち、本発明の目的とするところは、使用時、１ｈ
掠感が有り、皮膚への展延性、付着性が良好で、仕上り
の化粧膜に油っぽさかなく、しっとり感、さっばり感を
賦与し、しかも化粧〈ずれしに〈〈、化粧効果の持続性
に優れた特質を兼ね備え、なおかつ製造が容易で、透明
な水層ときめ細かく均質な粉体層を呈し、品質的に安定
した二層型化粧料を提供することにある。 ［従来の技術］ 従来、粉体を配合した二層型化粧料としては、水白粉、
カラミンローションが良く知られている。これらは通常
、粉体層が沈殿分離し、使用時に振盪、均一にして使用
するものである。 従来の水白粉は、一般に粉白粉に使用し得る粉体、水、
アルコール、保湿剤、粘液質等を構成成分としてｌ！品
化されてきた。水白粉は。 多量の水分、またアルコールを含み、使用時に清涼感、
さっばり感等の特徴を有し夏用の化粧料として好適であ
る。しかしながら使用時の再分散性や皮膚への展延性、
付着性、馴しみ等が悪く、仕上りに於いても粉っぽさを
感じ、耐水性、耐汗性も充分でない等の欠点を右してい
た。 上記欠点を改良すべく、水白粉に関しては、油性物貢の
水性エマルションを解乳化の手段により粉体に被覆し、
配合、製造することを特徴とする特開昭５５−５７５１
１或いは二層型ファンデーションに関しては、特定粉末
に油分を特定の割合で吸着させて配合することを特徴と
する特開昭５９−３９８１５が公知である。 ［本発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、前記水白粉、二層型ファンデージ、ンの
如く、油性物質の存在により、一般的に耐水性、耐汗性
は向とするが、経時に於ける化粧くずれの防止、すなわ
ち化粧効果の持続性の点に於いては、必ずしも満足すべ
き製品を得るには到っていない。 また、油性物質の含有量の増加に伴い、好ましからざる
不利益も生じる０例えば、油性物貢ぐ　　　　　　の使
用量が多くなると、使用感上、油っぽさを感じ、さっば
りとした感触が得られず、清涼感の消失傾向がある。ま
た、化粧１１りの耐油性、耐皮パ　　　　きたし、或い
は、１１１１１：で粉体の凝集等に起因するきめの悪さ
、−見した化粧〈ずれが目立ち、化粧持続性の評価の良
し悪しにＩｆｆする。さらに、Ｓｉｉ造条件によっては
１例えば、単純に粉体と油性物質を混合攪拌後、水系に
配合した場合、粉体表面の油性物質が１部分的に一部遊
離し、油分の分離現象を起こす等と云ったいくつかの問
題点が提起された。 かくて、従来の水白粉等、二層型化粧料の欠点を改良す
べく検討されてきたが、使用時の感触が良好で、かつ化
粧持続性に優れた特徴を持ち併せた製品は未だ得られて
いないのが現状である。 本発明は、係る点に鑑み、粉体層と水層とから成る従来
二層型化粧料の欠点の解決を図るものである。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明１者等は、前記従来の問題点の解決を図　　　　
　　Ｊるべく鋭意研究した結果、油性物質で粉体表面を
処理するに際し、粉体と油性物質との特定配合星比内に
於いて処理した粉体を水系に混合分散したところ、ｆ、
外にも外式がきれいで、著しく使用感、使用性に優れた
二層型化粧料が容易に得られることを見い出し、本発明
を完成させたのである。 すなわち、本発明の二層型化粧料は、油性物質を含有す
る粉体層と水層とから構成されるもので、使用時、清涼
感があり、皮膚への展延性、付着性が良好で、仕上りの
化粧膜に不必要゛　　な油っぽさがなく、シっとり感、
さっばり感を与え、なおかつ化粧くずれしに＜＜、化粧
効果の持続性に優れる等の特質を兼ね備え、従来の使用
感、使用性が顕著に改良されたものである。 また、本発明の二層型化粧料は、特別な製造手段を講じ
ずとも、油分の分離現象を起すことなく、製造が容易で
、透明な水層ときめ細かく均質な粉体層を形成し、外観
上、美観を呈し、従って商品的価値および工業的価値が
きわめて高いものである。 次に本発明の構成について説明する。 本発明に供される粉体としては、化粧品一般に使用され
るものであればよく１体質顔料、白色顔料、！を色顔料
、有機粉末、パール剤、染料等があり、使用可能である
。 例示すれば、タルク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、ベントン、酸化チタン、酸化亜鉛、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、グンジョウ、ナイロン末、シルクパ
ウダー、雲母チタン等が挙げられ、これらは特に限定さ
れるものでなく、必要に応じ、１種或いは２種以上組み
合せて用いられる。 本発明に供される油性物質としては、化粧品一般に使用
される固体、半固体、液体油であればよく、動物油、植
物油１合成油を問わず、炭化水素類、油脂類１、ロウ類
、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコ
ン油類等があり、使用可能である。 例示すれば、流動パラフィン、スクワラン。 ワセリン、固形パラフィンワックス、セレシンワックス
　マイクロクリスタリンワックス、ヒマシ油、モクロウ
、ミツロウ、キャンデリラロウ、カウナウバロウ、ラノ
リン、ミリスチン醜インプロピル、パルミチン酸イソプ
ロピル、グリセリン脂肪酸エステル、ミリスチン酸オク
チルドデシル、ステアリン酸、オレイン酸、セタノール
５ステアリルアルコール、メチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリ
シロキサン、メチルシクロポリシロキサン等が挙げられ
るが、これらは特に限定するものでなく、１種或いは２
種以上組み合せて使用出来る。 なお１本発明の二層型化粧料は、油っぽさがなく、さっ
ばりした感触を持ち、化粧持続性の良いことが特徴的で
もある。この目的を考慮し、前記粉体や油性物質の選択
が講じられる。 なかんずく、シリコン油は、撥水剤として周知の如く、
撥水効果が高く、少量でも有効であり、しかもべたつき
がなく、さっばりした感触を有する為、特に本発明には
好適なもののひとつと云える。 本発明は、前記粉体表面を油性物質で処理し、該粉体を
水系に配合することで行なわれる。この際、粉体と油性
物質との割合は１重量比でｌ：０．１未満で有効である
。特に好ましくは１：Ｏ，１未満〜ｌ　：　０．０１の
範囲である。この範囲であれば、製造法によって影響を
受けて油分の分離現象を認めることなく、さらには皮膚
への延び、付着性が良く、また油っぽさを感じず、さっ
ばりとした感触等が得られ、化粧くずれしに＜＜、化粧
効果の持続性の点でも良好な結果となる。 本発明に於いて、粉体表面の油性物質による処理方法は
、顔料、粉体表面の処理技術として実施される通常方法
の採用によればざしつかえなく、達成し得る０例えば、
粉体に油性物質をスプレー乃至添加混合、或いは、油性
物質を溶　　　　　　　　１媒と共に粉体と混合後、溶
媒を留去すること等で、充分均一にコーティングするス
プレー法や混合分散法による付着、吸着処理、またコー
ティングをより確実にするために、さらに高温処理、焼
付は処理等の公知の顔料、粉体表面の処理法に皐じて、
実施すればよい、なお、粉体表面の処理北使用する油性
物質は、単一種でも、２種以上を同時に、或いは順次、
２暦、３層とコーティングしてもよく、必要に応じて行
ない得る。 本発明の二層型化粧料は、前記の如く、油性物質で処理
された粉体を含む粉体層と水層とから構成されるもので
あるが、配合し得る総粉体駿としては、製品タイプ等に
よって、慣用量が用いられ、限定されるものでないが、
通常約４０％程度以下である。なお残部は水層である。 本発明には、上記成分の他、二層型化粧料に配合し得る
周知成分として、エタノール等の低級アルコール、プロ
ピレングリコール、１．３−ブチレングリコール、グリ
セリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マル
チトール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ピロリドン
カルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の保湿剤、水
溶性高分子や樹脂等の粘液質、電解質、界面活性剤、！
外線吸収剤、香料、防腐剤、その他の微量成分等が挙げ
られる。 以上、記述した如く構成される本発明の二層型化粧料は
、使用に於いて、清涼感、さっばり感、しっとり感等の
使用感を賦与し、また皮膚への展延性、親和性が良好で
、しかも化粧持続性に優れる等の使用特性を有し、さら
に外観も均質性を保持することから、商品的、工業的価
値上、非常に有用なものである。 従って１本発明は、に把持性の利点を活用して、ファン
デーション、ホホ紅、水白粉、アイシャドウ、カラミン
ローション等、メークアップ化粧料、基礎化粧料を問わ
ず、各種化粧料に応用可能である。 ［実施例］ 以下に実施例を挙げてさらに説明する。なお、これらは
本発明を何ら限定するものでない。 実施例［１］〜［２１、比較例［１１〜　［３１二層型
ファンデーション 表１に、各々の処方を示す、なお、各配合量は重量％で
ある。 表　　１ （製〕去） Ａ、（１）〜（句を配合粉砕する。 Ｂ、Ａに（力または（８）を添加後、充分混合攪拌して
、均質にする。 ｃ、＋９１〜（１コ）を混合溶解し、撹拌しながら、Ｂ
を加え、均一分散する。 Ｄ、Ｃを容器に充填して製品とする。 実施例として、

【１】は粉体に対する油性物質の割合が
重量比で１　：　０．０９のものであり、同様に［２］
はｌ　：　０．０５、比較例として、［１１はｌ：ｏ、
ｓ　、　［２］は１　：　０．２　、　［３］は油性物
質を添加しない例である。 本発明の効果を確認するために１以上の如くして得られ
た実施例

【１】　〜■２】、比較例［１１〜［３１の製
品を用いて官能評価を実施した。官能検査は、１２名の
官能検査パネルにより、７段階（０〜６）の絶対評価を
行い、その結果を表２に示す。 表２ （評点の平均（１ｔｉ） ５．０〜Ｓ、Ｏ非常に良好　　０ ３．０〜４．９　　良好　　　　　０ １．０〜２．９　　やや不良　　　Δ ０〜０．８　　不良　　　　　× 表２の結果から明らかな加＜５本発明品である実施例［
１１〜

【２］のファンデージ、ンは、比較例［１１〜〔
３〕のファンデーションに比較し。 使用感、使用性面で、はるかに優れた特性を兼ね備えて
いることが判る。特に、本発明品に関し、使用時には清
涼感を有し、皮膚への延びもなめらかかつソフトであり
、付着性も良好で、しかも油っぽさがなく、また使用後
の仕上りには粉っぽさおよびべとつき感がなく、さっば
りした感触を賦与し、その上、経時において化粧くずれ
しに〈＜、シっかりした化粧膜を提供するものである。 また、油性物質を配合した場合の静置時に於ける外観の
状態を視覚にて観察し、比較整理した結果が表３である
。 （以下余白） 表　　３ 本発明品である実施例［１１、［２］の製品は、静置時
、油分の表面への浮遊現象がなく、水層が透明で、また
粉体層も均質であり、従って、比較例１口、【２】の製
品に対し、外観がきれいで自好な状態を保有する。 すなわち、前記結果からも窺われるように。 本発明に於いて粉体と油性物質との組成割合を＃定範囲
内とすることは、製造法にとられれず、品Ｙ工が♂、５
〈、安定した製品を（１）るのに、イ■効である。 実施例　［３１水白粉 （処方）　　　　　　　　　　　　　　（重量％）（１
）　　酸化チタン　　　　　　　　　　　　　３．０（
渇　酸化亜鉛　　　　　　　　　　　　　　２．０（３
）　　タルク　　　　　　　　　　　　　　　　８．０
（４）マイカ　　　　　　　　　　　　　　１．５（５
）　顔料　　　　　　　　　　　　　　　　０．５（６
）　メチルハイドロジエン　　　　　　　　０．２ポリ
シロキサン （７）　無水シリカ　　　　　　　　　　　　　０．２
（８）　　グリセリン　　　　　　　　　　　　１０．
０（（至）　塩化ナトリウム　　　　　　　　　　　０
．５（１０）　　エタノール　　　　　　　　　　　　
　１０．０（Ｉリ　　　　香　ネ４　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　０．１（ｌ乃　精製水　　　　
　　　　　　　　　　　残量（製法） Ａ・（１）〜（５１を混合し・粉砕する・　　　　　　
　　　　　　　ＩＢ、Ａに（匂を添加混合、均一にした
後、常法により焼付は処理する。 Ｃ１７）〜（＋２）を況合し、均一・にした後、撹拌し
なから８１加え、均一分散する。 Ｄ、Ｃを容器に充填して製品とする。 実施例　ｆ４］　　二層型ホホ紅 （処方）　　　　　　　　　　　　　　（重量％）（１
）　　タルク　　　　　　　　　　　　　　　　５．０
（２）マイカ　　　　　　　　　　　　　　５．０＜３
１　　：；母チタン　　　　　　　　　　　　　３．５
（４）　酸化チタン　　　　　　　　　　　　　２・Ｏ
（司　顔料　　　　　　　　　　　　　　　　０．５（
句　メチルポリシロキサン　　　　　　　　１．０■　
１，３−ブチレンゲリコール　　　　　　　！５．０ｆ
８Ｊ　　ｉｌｌ化ナトリウム　　　　　　　　　　　０
．５（濁　エタノール　　　　　　　　　　　　　　５
．０（＋ｏｌ　　香料　　　　　　　　　　　　　　　
　０．０５θリ　精製水　　　　　　　　　　　　　　
　残量（製法） Ａｌ１１〜（５）を温合粉砕する。 Ｂ、Ａに（印を添加後、充分混合攪拌して、均質にする
。 Ｃ９（７）〜（Ｉすを混合溶解し、攪拌しながら、Ｂを
加え、均一分散する。 Ｄ、Ｃを容器に充填して製品とする。 実施例　［５］　　二層型アイシャドウ（処方）　　　
　　　　　　　　　　　（重１％）（１）マイカ　　　
　　　　　　　　　　　７，５（匂　雲母チタン　　　
　　　　　　　　　　５，０（３）　　タルク　　　　
　　　　　　　　　　　　　５．０（４）酸化亜鉛　　
　　　　　　　　　　　　０．５（５）酸化チタン　　
　　　　　　　　　　　０．５（ｅ　ナイロン末　　　
　　　　　　　　　　０．５（η　顔料　　　　　　　
　　　　　　　　　１．０（８）　　スクワラン　　　
　　　　　　　　　　０．５（９１ワセリン　　　　　
　　　　　　　　　　０．５（＋ｏｌ　　メチルフェニ
ルポリシロキサン　　　　０．５０１）　　グリセリン
　　　　　　　　　　　　　　５．０（１乃　塩化ナト
リウム　　　　　　　　　　　０．５（＋３）　　香料
　　　　　　　　　　　　　　　　０．０１徊）精製水
　　　　　　　　　　　　　　　残債（製法） Ａｌ１１〜（ηを混合し、粉砕する。 Ｂ１８１〜（ＩＣ４を混合し、加熱溶解する。 Ｃ，ＡにＢを添加後、充分攪拌混合し、均一にする。 Ｄ、（ロ）〜徊）を混合し、攪拌しながら、Ｃを２ロえ
て、均一分散する。 Ｅ、Ｄを容器に充填して製品とする。 ［効果］ 本発明は、前記、詳述した如く、粉体表面を特定配合料
量枕内の油性物質で処理した粉体を配合することによっ
て、粉体層と水層とから成る二層型化粧料の使用感、使
用性を著しく改良乃至向上せしめることが出来、しかも
外観も良好で品質に優れた化粧料が得られたことである
。 すなわち１本発明の二層型化粧料は、油性物質を含有し
た従来のものに認められた清涼感を損うことなく、また
べたつきや油っぽさも抑制され、使用時のみずみずしい
感触と共に仕上りの膜に粉っぽさがなく、しっとり感、
さっばり感を与え、しかも１７／　ｌ＆への延びがソフ
トで、付着性も良く、その丘、従来になく、化粧くずれ
しに〈＜、経時における化粧効果の持続性の優れる等の
使用感、使用性を兼ね備え、なおかつ製造条件によって
は従来認められた油分の分離を起さず、製造も容易で、
透明感のある水層ときめ細かく均質な粉体を形成し、き
れいな外観を呈するものである。 従って１本発明によってもたらされる効果に於いて、従
来品よりもはるかに優れた二層型化粧料の提供が可能と
なったのである。 また１本発明の二層型化粧料は、商品的、工業的価値上
、きわめて高くかつ有用なものである。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粉体層と水層とから成る二層型化粧料に於いて、前記粉
   体層が油性物質で表面を処理した粉体を含有し、かつ粉
   体と油性物質との割合が重量比で１：０．１未満の範囲
   であることを特徴とする二層型化粧料。