JP2753642B2 - 二層型化粧料 - Google Patents

二層型化粧料

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、化粧仕上がりが粉っぽくならず、油剤を多
量に配合することが可能であるためエモリエント効果等
を付与でき、しかも耐水性、経時安定性に優れた二層型
化粧料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
二層型化粧料は、静止時に水層と粉体層の二層に分か
れ、使用時に振とうすると混ざりあって外観状均一に分
散した乳液状に呈するものである。このような化粧料
は、多量の水を含んでいるため、清涼感、さっぱりした
使用感を有するものの、油分を含まない場合には仕上が
りが粉っぽく、耐水性が悪い等の欠点があった。
このため、これらの化粧料に油剤を配合する試みがな
されているが、油剤を単に配合したものでは上部に油層
が分離してしまい、経時安定性が悪い。また、粉体に油
剤を吸着させて配合する方法(特開昭59-39815号)も試
みられているが、吸着できる油剤量に限界があるため、
充分なエモリエント効果や耐水効果が得られず、効果が
得られる程の量を配合すると油剤が分離してしまうとい
う問題があった。このように、二層型化粧料において、
充分な量の油剤を配合することは困難であった。
従って、化粧仕上がりが粉っぽくならず、多量の油剤
を配合しても分離が生じず、そのためエモリエント効果
や耐水効果が得られ、経時安定性が良好な二層型化粧料
が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なっ
た結果、化粧料用粉体を水溶性高分子を主成分とするマ
イクロカプセルに内包させて配合すれば、仕上がりが粉
っぽくならず、耐水性に優れ、しかも併せて油剤をマイ
クロカプセルに内包させれば、エモリエント効果等を付
与でき、その際油剤を多量に配合しても経時安定性が良
好な二層型化粧料が得られることを見出し、本発明を完
成した。
すなわち、本発明は、化粧料用粉体を内包する水溶性
高分子を主成分とするマイクロカプセル層と水層とから
なる二層型化粧料を提供するものである。
本発明に用いられる化粧料用粉体は、通常の化粧料に
使用可能なものであれば特に限定されないが、例えば体
質顔料、無機白色顔料、無機有色顔料、有機顔料、有機
粉末、パール剤などであり、より具体的にはタルク、マ
イカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ、
酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、コンジョ
ウ、タール色素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、メ
タルメタクリレート粉末、ポリエチレン粉末、テフロン
粉末、シルク粉末、結晶セルロース粉末、雲母チタン、
酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマスなどが挙げられ
る。これらは、シリコーンなどの油剤で表面被覆処理を
施したものでも良く、目的に応じて1種又は2種以上を
適宜選択して用いるとができる。
油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれ
ば特に限定されず、動・植物油、合成油であれば固体、
半固体、液状油を問わず使用することができる。例え
ば、炭化水素、油脂、ロウ、エステル、脂肪酸、高級ア
ルコール、シリコーン油等が挙げられ、具体的には流動
パラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィンワ
ックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ヒマシ油、モクロウ、ミツロウ、キャンデリラロ
ウ、カウナウバロウ、ラノリン、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン
酸、オレイン酸、セタノール、ステアリルアルコール、
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシク
ロポリシロキサン等が挙げられる。これら油剤は、1種
又は2種以上を組合わせて用いることができる。粉体と
油剤の配合比率は1:99〜100:1であることが好ましい。
また、マイクロカプセルの主成分である水溶性高分子
としては、例えばアラビアゴム、アルギン酸ソーダ、ゼ
ラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース等の天然水溶性高分子
およびその誘導体;カルボキシビニルポリマー、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン等の合成水溶性高分子などが挙げられ、特にゼ
ラチン、アラビアゴムが好ましい。これら水溶性高分子
は1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、そ
の配合量は粉体や油剤等の性状などにより、異なり一概
には限定されないが、粉体と油剤及び水溶性高分子の全
配合量に対して1〜20重量%が好ましい。
本発明に用いられるマイクロカプセルは、pH調整によ
る単純コアセルベーション法又はコンプレックスコアセ
ルベーション法により製造することができる。これらの
うち、使用性及び操作性の点から、ゼラチンのみの単純
コアセルベーション法、ゼラチン−アラビアゴムのコン
プレックスコアセルベーション法が特に好ましい。
これらの方法を用いて本発明の二層型化粧料を製造す
るには、例えば水溶性高分子としてゼラチンを用いた場
合、40℃程度に加熱した水にゼラチンを溶解し、これに
ホモミキサー等を用いて粉体、油剤等を分散させる。次
いで、無機電解質を加え、更にクエン酸、乳酸、酢酸等
の酸を用いて溶液のpHを4.0〜4.2に調整した後、5℃以
下に冷却し、エチルアルコール、アセトン等の溶媒を加
えれば、マイクロカプセル層と水層とからなる二層型化
粧料が得られる。ここで、水は本発明化粧料中に50〜99
重量%配合される。また、粉体と油剤を水溶性高分子溶
液中に分散させる際には、均一に分散させるために界面
活性剤を用いるのが好ましい。斯かる界面活性剤として
は、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限さ
れないが、非イオン界面活性剤が特に好ましい。
さらに、本発明の二層型化粧料には、前記必須成分の
ほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば低級アル
コール、前記以外の水溶性高分子、多価アルコール、防
腐剤、酸化防止剤、色素、美容成分、紫外線吸収剤等を
適宜配合することができる。これら成分のうち水溶性成
分は、単に化粧料中に内在し、疎水性成分はマイクロカ
プセルに内包されて存在する。
上記のごとくして得られたマイクロカプセルの粒径
は、ほぼ1〜100μmの範囲内にあり、その平均粒径は
1〜50μm、好ましくは1〜20μmである。平均粒径が
50μmを超えると肌上で化粧料を塗布する際に異和感が
感じられ好ましくない。
本発明の二層型化粧料は、例えばファンデーション、
下地化粧料、サンタン化粧料などとして、メーキャップ
から基礎化粧料まで幅広く適用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜4 第1表に示す組成の二層型ファンデーションを製造
し、経時安定性、しっとり感および耐水性について評価
した。結果を第1表に示す。
〈製法〉 A.40℃に加熱した成分(11)に、成分(10)を溶解させ
る。
B.成分(1)〜(9)をAにホモミキサーを用いて分散
させる。
C.成分(13)に成分(12)を溶解させ、Bと混合しさら
に成分(14)を添加してpHを4.0〜4.2に調整する。
D.Cを5℃以下に冷却し、成分(15)を加えてマイクロ
カプセル層と水層からなる二層型ファンデーションを得
る。
得られた二層型ファンデーションについて電子顕微鏡
により観察したところ、約5〜30μmで平均粒径10μm
の球状のマイクロカプセルが生成していた。
また、以上の製法によれば、あらかじめ粉体や油剤を
内包したマイクロカプセルを製造して化粧料中に添加す
るのではなく、マイクロカプセル製造と同時に、二層型
化粧料が得られるため、製法上の利点がある。
〈評価方法〉 経時安定性: 40℃に1カ月間放置し、肉眼観察により判定した。
油浮き現象が生じたもの × 変化のないもの ○ しっとり感、耐水性: 専門女性パネル20名により使用テストを行ない、下記
基準により評価した。
(判定) 平均点 2.5点以上 ○ 1.5点以上〜2.5点未満 △ 1.5点未満 × 実施例5 二層型下地化粧料 (重量部) (1) タルク 10 (2) パール顔料 3 (3) 着色顔料 0.5 (4) スクワラン 15 (5) ショ糖脂肪酸エステル 2 (6) 1,3−ブチレングリコール 2 (7) ゼラチン 2 (8) アラビアゴム 2 (9) クエン酸 適量 (10) 精製水 200 (11) エチルアルコール 50 (製法) A.40℃に加熱した成分(10)に、成分(7)、(8)を
溶解させる。
B.成分(1)〜(6)をAにホモミキサーを用いて分散
させる。
C.Bに成分(9)を添加してpHを4.0〜4.2に調整する。
D.Cを5℃以下に冷却し、成分(11)を加えてマイクロ
カプセル層と水層からなる二層型下地化粧料を得た。
得られた二層型下地化粧料は、平均粒径15μmのマイ
クロカプセルが生成していた。
実施例6 二層型サンタン化粧料 (重量部) (1) タルク 5 (2) 酸化チタン 10 (3) パール顔料 1 (4) スクワラン 10 (5) 紫外線吸収剤 10 (6) ポリオキシエチレンソルビタン 3 (20E.O.) (7) ゼラチン 2 (8) 無水硫酸ナトリウム 6 (9) クエン酸 適量 (10) 精製水 200 (11) 〃 50 (12) エチルアルコール 50 (製法) A.40℃に加熱した成分(10)に、成分(7)を溶解させ
る。
B.成分(1)〜(6)をAにホモミキサーを用いて分散
させる。
C.成分(11)に成分(8)を溶解させ、Bと混合し、さ
らに成分(9)を添加してpHを4.0〜4.2に調整する。
D.Cを5℃以下に冷却し、成分(12)を加えてマイクロ
カプセル層と水層からなる二層型サンタン化粧料を得
た。
得られた二層型サンタン化粧料は、平均粒径8μmの
マイクロカプセルが生成していた。
〔発明の効果〕
以上詳述したごとく、本発明の二層型化粧料は、粉体
および必要に応じて油剤等をマイクロカプセルに内包さ
せて配合するため、化粧仕上がりが粉っぽくならず、耐
水性に優れ、また油剤を多量に配合することができるた
めエモリエント効果やより一層の耐水効果を付与でき、
しかも経時安定性が良好なものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧料用粉体を内包する水溶性高分子を主
    成分とするマイクロカプセル層と水層とからなる二層型
    化粧料。
  2. 【請求項2】マイクロカプセルの平均粒径が1〜50μm
    である請求項1記載の二層型化粧料。
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