JP3672348B2 - コアシェル顔料及びこれを含有するメークアップ化粧料 - Google Patents

コアシェル顔料及びこれを含有するメークアップ化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コアシェル構造を有する顔料及びこれを含有する肌色系メークアップ化粧料に関し、詳しくは、薄片状体質顔料を有色顔料含有二酸化チタンで被覆したコアシェル構造の顔料及びこれを含有してフラッシュ光でのカラー写真撮影時にメークアップ化粧料使用部位の無彩色化現象を起こさない肌色系メークアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内や曇天下又は夕方や夜のように光量が不十分な状態でフラッシュ等を用いてカラー写真撮影をすると、肉眼では違和感なく仕上がっている様に見えるメークアップも、出来上がった写真上ではメークアップ部分の彩度が著しく低下し、その部分のみが白く浮き上がって見える現象(以下、無彩色化現象と称す)が発生することが多い。この無彩色化現象は、太陽光下のような十分な光量がある場合には発生しない。これは、太陽光においては青領域(400〜420nm)の光に対する黄〜赤領域(600〜700nm)の光の比率が十分大きいのに対し、フラッシュ光では青領域に対する黄〜赤領域の光の比率が太陽光に比べてはるかに小さいことに起因する。
【0003】
つまり、現在の肌色系メークアップ化粧料の多くは、その色合いを、隠蔽力を付与するためのタルク、二酸化チタン等の白色体質顔料と好みの色味を付与するための黄色〜赤色系の有色顔料とを混合することで得ているが、上記フラッシュ光を用いてカラー写真撮影を行うと、黄色〜赤色に対して補色関係にある青領域の光が相対的に多く照射されることになって、メークアップ化粧料中の黄色〜赤色の有色顔料の色味を薄める結果となり、一方、白色体質顔料は、フラッシュ光を受けても補色関係がないため白色がそのまま演出される。従って、カラー写真上では黄色〜赤色系の色味と白色のバランスが崩れて無彩色化現象が発生し、肉眼で見た場合とは異なった化粧仕上がり感を呈することになる。
【0004】
この様な無彩色化現象の問題を解決するために、従来では2つの方法が考えられていた。すなわち、▲1▼フラッシュ光に多量に含まれる青光と補色関係にある黄色〜赤色系の有色顔料の肌色系メークアップ化粧料中における割合を標準量より増やす方法と、▲2▼逆に肌色系メークアップ化粧料中における白色体質顔料を標準量より減らす方法とである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼の方法では、写真上では違和感のないメークアップに見えるものの、肉眼では黄〜赤味が強くなり自然な肌色とはかけ離れた異様なメーク仕上がりに見えることになってしまう。また、▲2▼の方法では、隠蔽力が不足してシミ、ソバカス、肌のくすみ等を隠せないという問題が生じることになる。
【0006】
本発明は、上記観点からなされたものであって、肉眼で見たときの化粧仕上がりが自然であることは勿論のこと、フラッシュ撮影等におけるカラー写真の無彩色化現象の発生を防止し、カラー写真上でも肉眼と同等の違和感のない化粧仕上がりに見える肌色系メークアップ化粧料を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、薄片状体質顔料をコアとしてその周りを有色顔料含有二酸化チタンで被覆した顔料が、通常光下では白味が強く発色し、フラッシュ光を照射すると被覆層中の有色顔料の色が強く発色することを見出し、また、この顔料を含有する肌色系メークアップ化粧料が、フラッシュ撮影等においても無彩色化現象を起こさず、写真上でも肉眼で見たときと同等の色味を呈することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち本発明は、薄片状体質顔料のコアと、有色顔料を有する二酸化チタンからなり、前記コアを被覆する有色顔料含有二酸化チタンの被覆層とを有し、被覆層中の有色顔料と二酸化チタンの割合が重量比で3:97〜18:82である顔料及びこれを含有する肌色系メークアップ化粧料である。
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
<1>本発明の顔料
本発明の顔料は、薄片状体質顔料のコアとこのコアを被覆する有色顔料含有二酸化チタンの被覆層とを有する。
【0010】
コアを構成する薄片状体質顔料としては、形状が薄片状の体質顔料であれば特に制限されるものではなく、例えば、厚さが0.01μm〜5μm、径が5μm〜20μm程度の体質顔料が配合化粧料の使用感から見て好ましく、具体的には、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン、合成マイカ、板状シリカ、板状チタン、窒化ホウ素等を挙げることができるが、本発明では、マイカが好ましく用いられる。コアに薄片状体質顔料を用いることで、メークアップ化粧料の肌への密着性、感触等を向上させることができる。
【0011】
上記コアを被覆する被覆層を構成する有色顔料二酸化チタンの有色顔料としては、例えば、酸化第一鉄、酸化第二鉄、四三酸化鉄等の酸化鉄、シュウ酸鉄、クエン酸鉄等の有機酸鉄、塩化鉄、硫酸鉄等の無機酸鉄、水酸化鉄等の鉄化合物、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、カーボンブラック等を挙げることができるが、本発明ではこれらのうちでも鉄化合物が好ましく用いられ、更に、鉄化合物のうちでも酸化第二鉄がより好ましく用いられる。また、これらの有色顔料は1種を単独で用いることも2種以上を混合して用いることも可能であり、顔料として用いられている黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄等をそのまま用いることも可能である。
【0012】
本発明の被覆層は、上記有色顔料を含有する二酸化チタンからなるが、この有色顔料と二酸化チタンの混合比は重量比で、3:97〜18:82が好ましく、より好ましくは、5:95〜12:88の重量比である。
【0013】
二酸化チタンと有色顔料との重量比において、二酸化チタン量が上記範囲よりも多くなると白味が強くなり、これを肌色系メークアップ化粧料に配合しても無彩色化現象を防げないことがあり、反対に有色顔料量が上記範囲よりも多くなると色味(赤味又は黄味)が強くなり、これを肌色系メークアップ化粧料に配合すれば二酸化チタン等の白色体質顔料の含有量を増やすことになり、やはり無彩色化現象が生じることがある。
【0014】
また、本発明のコアシェル顔料のコアの薄片状体質顔料と被覆層の有色顔料含有二酸化チタンの好ましい配合量の割合は重量比で10:90〜40:60であり、より好ましくは、25:75〜35:65である。薄片状体質顔料と有色顔料含有二酸化チタンの重量比において、薄片状体質顔料の量が上記範囲よりも多くなると光沢が強くなり、これを肌色系メークアップ化粧料に配合すれば光沢が強過ぎる化粧仕上がりとなることがあり、反対に有色顔料含有二酸化チタンの量が上記範囲よりも多くなると感触が悪くなり、これを肌色系メークアップ化粧料に配合すれば化粧料の使用感が悪くなることがある。
【0015】
本発明の顔料の製造方法であるが、被覆層に赤色酸化鉄含有二酸化チタンを用いた顔料を例にして以下に説明する。
薄片状体質顔料を水に分散させた分散液に硫酸第一鉄水溶液と硫酸チタニル水溶液とを加え、空気を吹き込みながら60〜80℃に加熱し、1〜8時間撹拌する。撹拌終了後、アンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液等の塩基性水溶液を用いてpHを調整し、濾過後、水で洗浄する。これを乾燥後、大気中で電気炉等の装置を用いて400〜1200℃で1〜5時間焼成する。焼成後、これを粉砕すると、薄片状体質顔料のコアを、二酸化チタン中に赤色酸化鉄が均一に配合された被覆層で被覆した本発明の顔料が得られる。
【0016】
この様な製法で、薄片状体質顔料のコアと赤色酸化鉄含有二酸化チタンの被覆層(シェル)とを有する本発明のコアシェル顔料が得られるが、赤色酸化鉄の代わりに他の有色顔料を用いた場合も同様にして、本発明のコアシェル構造を有する顔料を製造することができる。
【0017】
<2>本発明の肌色系メークアップ化粧料
本発明の肌色系メークアップ化粧料は、上記コアシェル構造を有する顔料の1種または2種以上を配合したものである。配合量は、化粧料全量に対して3〜30重量%であることが好ましく、3〜20重量%であることがより好ましい。配合量が3重量%未満では、上記無彩色化現象の発生を防止することができないことがあり、また、30重量%を越えると色味が強くなりすぎることがある。無彩色化現象の発生を十分に防止し、また自然な色味を有するメークアップ化粧料を製造するための上記顔料の配合量は、上述したより好ましい配合量の範囲すなわち3〜20重量%である。
【0018】
本発明の肌色系メークアップ化粧料の剤型は、特に限定されるものではなく、例えば、クリーミーファンデーション、パウダーファンデーション、プレストパウダー等通常メークアップ化粧料として用いられているものが挙げられる。これらの化粧料は、上記顔料を配合する以外は、通常の化粧料と同様の方法で製造することができる。
【0019】
また、本発明の化粧料には、上記顔料以外に、通常の肌色系メークアップ化粧料に適用される、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル(IPM)や合成ゲイロウ、ホホバ油、カルナウバワックス等のエステル類、オリーブ油、牛脂等の動植物油脂、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤、4級アルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤、脂肪酸モノグリセライド、ポオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、アルキルベタイン等の両性界面活性剤等の界面活性剤類、グリセリンやプロピレングリコール等の多価アルコール類、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、パラベン類やグルコン酸クロルヘキシジン等の防腐剤類、パラアミノ安息香酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤類、ビタミンEやブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アラビアゴム、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、ポリエチレングリコール等の保湿剤、クエン酸塩、酢酸塩等のpH調整剤、本発明のコアシェル顔料以外の顔料、シリカゲル、ナイロンパウダー等の粉体類、香料、色素等、ヒアルロン酸、胎盤抽出物、朝鮮人参エキス、ステロール配糖体等の各種目的に応じた薬効成分などが適宜選択されて配合される。
【0020】
上記本発明のコアシェル顔料以外の顔料としては、タルク、雲母、二酸化チタン、セリサイト、カオリン、パール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、群青、酸化亜鉛、ベントナイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、シリカ等の各種顔料が挙げられる。これら顔料のうち白色体質顔料を本発明の肌色系メークアップ化粧料に用いる際には特に、本発明の顔料の有する無彩色化現象の発生防止作用を妨げないように化粧料への配合量について考慮する必要がある。
【0021】
また、本発明の肌色系メークアップ化粧料の使用方法であるが、通常品の肌色系メークアップ化粧料と組み合わせて用いることも可能である。例えば、アンダーメークアップ化粧料として通常品を使用し、その上に、本発明の肌色系メークアップ化粧料のパウダーファンデーションを塗って組み合わせることも可能であるし、通常品のアンダーメークアップ化粧料とパウダーファンデーションの上に更に、本発明の肌色系メークアップ化粧料のパウダーファンデーションを塗って組み合わせることも可能である。また、当然のことながら、アンダーメークアップ化粧料、パウダーファンデーションの双方ともに、本発明の肌色系メークアップ化粧料を用いることも可能である。
【0022】
【作用】
太陽光においては、青領域(400〜420nm)の光に対する黄〜赤領域(600〜700nm)の光の比率が十分大きく、フラッシュ光では青領域に対する黄〜赤領域の光の比率が太陽光に比べてはるかに小さい。
【0023】
フラッシュ光を用いてカラー写真撮影を行うと、黄色〜赤色に対して補色関係にある青領域の光が相対的に多く照射されることになる。従来の肌色系メークアップ化粧料では、肌色系メークアップ化粧料中の黄色〜赤色の有色顔料の色味を薄める結果となり、一方、白色体質顔料は、フラッシュ光を受けても補色関係がないため白色がそのまま演出され、カラー写真上では黄色〜赤色系の色味と白色のバランスが崩れて無彩色化現象が発生し、肉眼で見た場合とは異なった化粧仕上がり感を呈する。
【0024】
本発明の顔料は、薄片状体質顔料の周りに有色顔料が均一に配合された二酸化チタン層を有する構造であり、通常光では単に二酸化チタンと有色顔料を混合した混合顔料と同じく肌色を呈するが、フラッシュ光のような瞬間的に強い光を受けた場合は、単に二酸化チタンと有色顔料を混合した混合顔料では二酸化チタンの反射光が強く有色顔料色が消されてしまうのに比べ、フラッシュ光が二酸化チタン層に複合化された有色顔料まで到達し有色顔料の色を引き出すので、写真の無彩色化現象を防止できる。本発明の顔料は、通常の状態では、色はやや白度を持つ有色の顔料として使用される。この様な本発明の顔料を含有する肌色系メークアップ化粧料は、普段は、調和の取れた肌色であり、且つフラッシュ光を受けても無彩色化現象が起こらない。
【0025】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明する。はじめに、本発明のコアシェル構造を有する顔料の実施例を説明する。
【0026】
【実施例1】
マイカ60gを純水1200mL中に分散させた。分散液に10%硫酸第一鉄水溶液10mLと10%硫酸チタニル水溶液90mLとを加え、空気を吹き込みながら60℃に加熱して2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、この反応液に10%アンモニア水を加えてpHを7.6に調整し、濾過を行った。得られた組成物を精製水で洗浄し、60℃で乾燥後、電気炉にて900℃で2時間焼成した後、粉砕して、コアのマイカを赤色酸化鉄含有二酸化チタンの被覆層で被覆したコアシェル顔料を得た。
【0027】
実験例
マイカ100gを純水1500mL中に分散させた。分散液に10%硫酸第一鉄水溶液20mLと10%硫酸チタニル水溶液80mLとを加え、80℃に加熱して2時間撹拌を続けた。撹拌終了後、この反応液に10%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを7.2に調整し、濾過を行った。得られた組成物を精製水で洗浄し、80℃で乾燥後、電気炉にて850℃で4時間焼成した後、粉砕して、コアのマイカを赤色酸化鉄含有二酸化チタンの被覆層で被覆したコアシェル顔料を得た。
【0028】
次に、上記各実施例で得られた顔料を含有する本発明の肌色系メークアップ化粧料の実施例を説明する。
【0029】
【実施例3〜5
パウダーファンデーション
表1に示すA成分をヘンシェルミキサーで1分間混合した後、これを取り出してパルベライザーに入れ、0.7mm丸穴スクリーンで解砕した。これをヘンシェルミキサーに移し、混合しながらこれにB成分を添加した。得られた混合物を、パルベライザーに入れ1.5mmヘリングボーンスクリーンで解砕した後、取り出してプレス成型してパウダーファンデーションを得た。また、同様にして、本発明の顔料を含有しない比較例のパウダーファンデーションを製造した。
【0030】
【表1】
Figure 0003672348
【0031】
<本発明の肌色系メークアップ化粧料の評価>
上記各実施例及び比較例で得られた肌色系メークアップ化粧料を用いて、フラッシュ撮影を行い、無彩色化現象が起こるかどうか評価した。
【0032】
パネラー(1名)の顔全面に、上記実施例3で得られたパウダーファンデーション0.1gを均一に塗布した。このパネラーのメーク仕上がりを、まず自然光の中で評価者5名により官能評価した。メーク仕上がりについて5名の評価者のうち、「色調が濃色すぎて不自然な仕上がりである」と評価した人が3名以上の場合、このパウダーファンデーションの評価は「×」であり、1〜2名の場合、評価は「△」であり、0名の場合の評価は「○」である。
【0033】
その後、パネラーを暗所にてフラッシュ撮影し、写真をA4サイズにプリントしたものについて顔頬部の測色(Lab値を求め)及び上記5人の評価者による官能評価を行った。無彩色化現象について5名の評価者のうち、「無彩色化現象が起こっている」と評価した人が3名以上の場合、このパウダーファンデーションの評価は「×」であり、1〜2名の場合、評価は「△」であり、0名の場合の評価は「○」である。
【0034】
同様な評価を、他の実施例及び比較例のパウダーファンデーションについても行った。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
Figure 0003672348
【0036】
これらの結果から明らかなように、本発明の顔料を含有しない比較例のパウダーファンデーションがメーク仕上がりが自然であってもフラッシュ撮影における無彩色化現象を防止できなかったり、反対にフラッシュ撮影における無彩色化現象を防止できてもメーク仕上がりが不自然であったりしているのに比べ、本発明のパウダーファンデーションは、メーク仕上がりも自然で、且つ、フラッシュ撮影における無彩色化現象も十分に防止している。
【0037】
【発明の効果】
本発明のコアシェル構造を有する顔料を含有する肌色系メークアップ化粧料を使用すれば、肉眼で見たときに自然な化粧仕上がりが得られるのは勿論のこと、フラッシュ撮影等におけるカラー写真の無彩色化現象の発生を防止し、カラー写真上でも肉眼と同等の違和感のない自然な化粧仕上がりとすることができる。

Claims (3)

  1. 薄片状体質顔料のコアと、有色顔料を有する二酸化チタンからなり、前記コアを被覆する有色顔料含有二酸化チタンの被覆層とを有し、被覆層中の有色顔料と二酸化チタンの割合が重量比で3:97〜18:82である顔料であって、
    薄片状体質顔料がマイカであり、有色顔料が鉄化合物であり、
    コアを構成する薄片状体質顔料と被覆層を構成する有色顔料含有二酸化チタンの割合が重量比で10:90〜40:60である肌色系メークアップ化粧料用の顔料。
  2. 請求項1に記載の顔料を含有する肌色系メークアップ化粧料。
  3. 前記顔料の含有量が、化粧料全量に対して3〜30重量%であることを特徴とする請求項記載の肌色系メークアップ化粧料。
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