JP3638461B2 - 化粧料用新規粉体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料などの原料として有益な粉体と該粉体を含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
メークアップ化粧料は、色ムラなどの肌のトラブルを隠蔽し、肌の色美しく見せることを目的開発された化粧料である。この様な隠蔽手段としては、酸化鉛、酸化亜鉛、二酸化チタンなどの白色であって、隠蔽性の高い金属酸化物が古来より使用されてきた。この様な隠蔽性粉体でトラブルを隠蔽された肌は確かに美しいものの、この隠蔽力に由来する不自然さを避けることは出来なかった。この為、長い間、自然に見え、且つ、肌トラブルをカバーしうる化粧料を提供することが、メークアップ化粧料の大きな課題となっている。この様な観点から、今まで為されてきた新しい技術的発展としては、例えば、デフォーカス効果による、トラブルのカバー、角質層に似せた最外殻被覆構造を有する粉体で肌感を出す技術などが挙げられ、若年層や成年層に対する対応は著しく進歩してきた。しかしながら、老年層に対しては、この様な技術でも対応しきれず、老年層に於いて、自然に見え、且つ、肌トラブルをカバーする技術の開発が望まれていた。
【0003】
一方、板状粉体上に、透明乃至は半透明粉体と特定の色素との複合体によって構成されている被覆層を中間層として有し、特定の屈折率の透明乃至は半透明粉体によって構成され色素を含有しない被覆層を最外層として有する、いわば、皮膚類似構造を有する粉体の存在は全く知られておらず、従って、この様な粉体を化粧料に含有させることにより、老年層に於いても、自然に見え、且つ、肌トラブルをカバーする化粧料が得られることは全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、老年層に於いても、自然に見え、且つ、肌トラブルをカバーする化粧料を具現しうる、化粧料用の粉体を提供することを課題とする。また、本発明は、高年齢者用のメークアップ化粧料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、老年層に於いても、自然に見え、且つ、肌トラブルをカバーする化粧料とその効果の起源である、化粧料用の粉体を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、最下層である板状粉体上に、赤色の有色粉体と黄色の有色粉体の割合が1:3〜1:10である色素と透明乃至は半透明粉体との複合体によって構成されている被覆層を中間層として有し、屈折率1.4〜1.8の透明乃至は半透明粉体によって構成され色素を含有しない被覆層を最外層として有する多層構造粉体、いわば、皮膚類似構造を有する粉体がその様な光学的効果を有しており、該粉体を化粧料に含有させることにより、老年層に於いても、自然に見え、且つ、肌のトラブルをカバーしうる化粧料となることを見出し、発明を完成させるに至った。以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の多層構造粉体
本発明の多層構造粉体は、上記構成を有するものであり、いわば、皮膚類似構造を有することを特徴とする。ここで皮膚類似構造とは、光学的な効果に於ける類似構造を意味する。即ち、皮膚に於いては、真皮に血管に由来する赤い色が存在し、この上部に、凹凸を形成しながら黄色乃至は黒のメラニン色素が分散している基底層が存在し、更に最上部には、半透明で反射或いは拡散の混在した角層がある。この様な皮膚と同様の光学特性を備えていることが本発明の粉体の特徴である。勿、本発明の多層構造粉体における多層構造の間に光学的に妨げにならない層を挟むこともでき、この様な光学的な影響の少ない層を挟んだ多層粉体も本発明の技術的範囲に属する。これらの層の被覆はメカノケミカル的でも、部分燒結によるものでも構わない。燒結条件としては、有酸素条件下或いは窒素気流下、100〜1000℃で焼成することが好ましく例示できるし、メカノケミカルな方法としては、遊星ボールミルによるコーティング方法が例示できる。更に、本発明の粉体は、シリコーン類、パーフルオロ基を有するカップリング剤、金属石鹸、アミノ酸誘導体などにより表面を処理・改質することもでき、この様な表面を処理・改質されたものも本発明の技術的範囲に属する。これらの層の特質とその製造法を各必須の層毎に下記に示す。かくして得られた本発明の粉体は、皮膚に塗布した場合、皮膚類似構造を有するため、年をとった人でも厚ぼったさなく、自然な感じで、優れたカバー力を発揮するので、若々しい肌に装うことが出来る。
【0007】
1)必須の3層の内の最下層
必須の3層の内の最下層には、板状粉体が存在し、該板状粉体としてはマイカ、セリサイト、チタンマイカ及びチタンセリサイトから選ばれる1種乃至は2種の単独物、混合物乃至は燒結などした結合物が好ましく例示できる。勿論、燒結等の際に、これらの粉体或いは層の内部に、光学的に邪魔にならない粉体を含有することもできる。これらは、本発明の粉体中では、粉体全量に対して、10〜40重量%程度の割合で構成されるのが好ましい。
【0008】
2)必須の3層の内の中間層
本発明の粉体の多層構造の内、前記板状粉体の上部にくる必須の層は、好ましくは、透明乃至は半透明粉体が、シリカ、ナイロンパウダー、シリコーン樹脂及びアクリル酸系高分子から選ばれる、1種乃至は2種以上であり、色素が有機色素、酸化鉄及び複合金属酸化物から選ばれる1種乃至は2種以上である様な、有色粉体と透明粉体乃至は半透明粉体によって構成される層である。ここで有色粉体としては、黄色と赤の有色粉体がこの層に含まれている。有色粉体は透明乃至は半透明粉体の内部にあっても、表面上に存在していても、その両者であっても良く、赤い有色粉体と黄色い有色粉体は、独立に別の透明乃至は半透明粉体上又は内部に存在していても良く、同一の透明乃至は半透明粉体上又は内部に存在していても良い。黄色の有色粉体としては、例えば、黄色酸化鉄、黄色401号、鉄ドープ二酸化チタン、鉄ドープ酸化亜鉛等が好ましく例示でき、赤色の有色粉体としては、例えば、赤色202号、赤色226号、ベンガラ、鉄ドープ二酸化チタン、鉄ドープ酸化亜鉛等が好ましく例示できる。ここで、赤色の有色粉体と黄色の有色粉体の割合は、1:3〜1:10であり、これら有色粉体の総量と透明又は半透明粉体の好ましい割合は1:1〜1:100である。これは、有色粉体の着色効果がこの様な形態にすることにより、より強く現れるからである。又、この層の本発明の粉体に於ける割合は、10〜40重量%であることが好ましい。これらの粉体或いは層の内部には、光学的に発明を損なわない粉体を任意成分として含むことが出来る。又、粒径的な、基底層の凹凸構造を疑似できる程度の粒径にすることが好ましい。
【0009】
3)必須の3層の最
本発明の粉体の必須の3層の内の最層は、特定の屈折率の透明乃至は半透明粉体によって構成され色素を含有しない被覆層として構成されており、該透明乃至は半透明粉体は屈折率1.4〜1.8の光学特性を有している。具体的な成分としては、透明乃至は半透明粉体がシリカ、ナイロンパウダー、シリコーン樹脂及びアクリル酸系高分子から選ばれる、1種乃至は2種以上であることが好ましい。これらの粉体をメカノケミカル乃至は焼成によって、被覆させることにより、本発明の粉体は製造できる。又、シリカゲル或いはシリコーン類については、珪酸ソーダ或いはアルキルアルコキシシロキサン中に最下層から中間層まで形成した粉体を分散し、最外層構成成分を生成させて被覆することも可能である。勿論、この層にも光学的にニュートラルな任意成分を含有させることもできる。本発明の粉体に於ける、この層の好ましい割合は、10〜40重量%である。
【0010】
(2)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記本発明の粉体を含有することを特徴とする。本発明の粉体の光学特性より、本発明の化粧料は、年をとった人でも厚ぼったさなく、自然な感じで、優れたカバー力を発揮し、若々しく装うことが出来る。従って、本発明の化粧料は老年者が使用するのに大変好適である。又、化粧料としてはその剤形、用途は特段限定されないが、粉体化粧料としてメークアップ化粧料に適用する。本発明の化粧料に於ける、上記本発明の粉体の好ましい含有量は、化粧料全量に対して、1〜40重量%である。これは、少なすぎると本発明の効果が得られない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、経済的でない場合があるためである。本発明の化粧料は、本発明の粉体以外に、化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が好ましく例示できる。これらの原料を常法に従って処理することにより、本発明の化粧料は製造することが出来る。
【0011】
【実施例】
以下に、実施例を示して、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
【0012】
<実施例1>
珪酸ソーダ200gを50%エタノール水溶液1lにとかし、これにベンガラ1gと黄色酸化鉄5gを加え、撹拌分散し、これに直ちに0.1N希塩酸1.5lを加え、減圧乾固し、180℃で48時間焼成した後、粉砕して、ベンガラ1.4重量%、黄色酸化鉄8.2重量%含有する着色シリカゲル1を得た。チタンマイカと着色シリカゲル1とを等量づつ遊星ボールミルに仕込み、48時間コーティング処理を行い、着色シリカ被覆チタンマイカ1を得た。珪酸ソーダ200gを50%エタノール水溶液1lにとかし、この着色シリカ被覆チタンマイカ60gを撹拌分散させ、直ちに0.1Nの希塩酸を加え、減圧乾固し、180℃で48時間焼成し、粉砕して、本発明の粉体である、シリカ被覆着色シリカ被覆チタンマイカ1を得た。このもの各層毎の構成比は、粉体全体に対して、チタンマイカが31%、第二層である着色シリカ層の重量百分率が34%であり、これはシリカ30.7重量%、ベンガラ0.5重量%及び黄色酸化鉄2.8重量%から構成されており、第三層であるシリカ層は35重量%であった。
【0013】
<実施例2>
下記に示す処方に従って、化粧料を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながら処方成分ロをコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め加圧成形してファンデーションを得た。このファンデーションを用いて、78歳の女性の右半顔にメークアップを行い、左半顔をこの本発明のファンデーションの内、本発明の粉体10重量部をチタンマイカ3.1重量部、シリカ6.6重量部、ベンガラ0.05重量部、黄色酸化鉄0.25重量部の単なる混合物に置換した比較例1のファンデーションでメークアップを行い、仕上がりの自然さ、仕上がりの美しさ、トラブルのカバーの程度をそれぞれ、++:非常によい、+:良い、±:普通、−:悪いの基準で評価した。結果は、本発明のファンデーションが仕上がりの自然さが++、仕上がりの美しさが++、トラブルのカバーの程度が++であったのに対し、比較例1のファンデーションでは、仕上がりの自然さが+、仕上がりの美しさが+、トラブルのカバーの程度が+であった。これより、皮膚類似構造を取ることにより、本発明の粉体はただ単なる混合物より優れた光学効果を発揮していることがわかる。

シリコーン処理鉄ドープ二酸化チタン 5 重量部
架橋ジメチルポリシロキサン 15 重量部
シリコーン処理鉄ドープ酸化亜鉛 3 重量部
パーフルオロアルキル処理チタンセリサイト 7 重量部
ジメチコン焼き付け処理セリサイト 20 重量部
ジメチコン焼き付けマイカ 20 重量部
シリコーン処理珪酸カルシウム 10 重量部
シリカ被覆着色シリカ被覆チタンマイカ1 10 重量部

オクタドデシルオレート 5 重量部
ジメチコン 5 重量部
【0014】
<実施例3>
実施例1と同様に、赤色226号1.1重量部、黄色401号8.4重量部を含有する着色シリカとセリサイトとを等量で遊星ボールミル処理し、これにシリカを実施例1同様被覆し、セリサイト33重量%、赤色226号0.3重量%、黄色401号2.6重量%、シリカ28.1重量%で構成される、着色シリカ層31重量%、シリカ層36重量%からなる、本発明の粉体である、シリカ被覆着色シリカ被覆セリサイト1を得た。
【0015】
<実施例4>
下記に示す処方に従って、化粧料を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながら処方成分ロをコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め加圧成形してファンデーションを得た。このファンデーションを実施例2と同様に評価したところ、シリカ被覆着色シリカ被覆セリサイト1を各構成成分に分けて含有させた場合と比較して有意に優れた光学効果を示していた。

シリコーン処理鉄ドープ二酸化チタン 5 重量部
架橋ジメチルポリシロキサン 15 重量部
シリコーン処理鉄ドープ酸化亜鉛 3 重量部
パーフルオロアルキル処理チタンセリサイト 17 重量部
ジメチコン焼き付け処理セリサイト 10 重量部
ジメチコン焼き付けマイカ 20 重量部
シリコーン処理珪酸カルシウム 10 重量部
シリカ被覆着色シリカ被覆セリサイト 10 重量部

オクタドデシルオレート 5 重量部
ジメチコン 5 重量部
【0016】
<実施例5>
メチルトリメトキシシロキサン136重量部とR202号9重量部とを水に分散させ、これに水酸化ナトリウム水溶液を加え、十分に撹拌した後、固形物を濾取し、水洗した後、130℃で24時間焼成してR202号を9.2重量%含む着色メチルシロキサン1を得た。同様にして、黄色401号11.5重量%含む着色メチルシロキサン2を得た。着色メチルシロキサン1重量部、着色メチルシロキサン8.9重量部、メチルトリメトキシシロキサン0.2重量部、マイカ10重量部を遊星ボールミルで処理し、0.1N水酸化ナトリウム中で2時間撹拌した後、固形分を濾取し、良く水洗した後、130℃で焼成し、着色メチルポリシロキサン樹脂被覆マイカ1を得た。このもの20重量部と珪酸ソーダ60重量部を50%エタノール水溶液中で良く分散・混合し、これに直ちに0.1N希塩酸500重量部を加え、減圧乾固した後、焼成・粉砕しシリカ被覆着色メチルポリシロキサン樹脂被覆マイカ1を得た。
【0017】
<実施例6>
下記に示す処方に従って、化粧料を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながら処方成分ロをコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め加圧成形してファンデーションを得た。このものも上記実施例同様の優れた光学効果を有していた。

シリコーン処理鉄ドープ二酸化チタン 5 重量部
架橋ジメチルポリシロキサン 15 重量部
シリコーン処理鉄ドープ酸化亜鉛 3 重量部
パーフルオロアルキル処理チタンセリサイト 17 重量部
ジメチコン焼き付け処理セリサイト 20 重量部
シリカ被覆着色メチルポリシロキサン樹脂被覆マイカ1 10 重量部
ジメチコン焼き付けマイカ 10 重量部
シリコーン処理珪酸カルシウム 10 重量部

オクタドデシルオレート 5 重量部
ジメチコン 5 重量部
【0018】
<実施例7>
メチルトリメトキシシロキサン136重量部とR202号1重量部とを水に分散させ、これに水酸化ナトリウム水溶液を加え、十分に撹拌した後、固形物を濾取し、水洗した後、130℃で24時間焼成してR202号を1重量%含む着色メチルシロキサン3を得た。このもの89重量部とメチルトリメトキシシロキサン1重量部、黄色酸化鉄10重量部を遊星ボールミルで処理し、10%水酸化ナトリウムで処理した後、良く水洗し、乾燥させ着色メチルシロキサン4を得た。このもの20重量部とチタンセリサイト40重量部とを遊星ボールミルで処理し、着色メチルシロキサン被覆チタンセリサイト1を得た。このものとシリカゲルとを同量づつ遊星ボールミルに仕込み、処理してシリカ被覆着色メチルシロキサン被覆チタンセリサイトを得た。このものを10重量%のハイドロジェンメチルシロキサンで被覆し、130℃で48時間焼き付けて、シリコーン処理シリカ被覆着色メチルシロキサン被覆チタンセリサイト(以下、単に本発明の処理のチタンセリサイトと言う。)を得た。
【0019】
<実施例8>
下記に示す処方に従って、化粧料を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながら処方成分ロをコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め加圧成形してファンデーションを得た。このものも上記実施例同様の優れた光学効果を有していた。

シリコーン処理鉄ドープ二酸化チタン 5 重量部
架橋ジメチルポリシロキサン 15 重量部
シリコーン処理鉄ドープ酸化亜鉛 3 重量部
パーフルオロアルキル処理チタンセリサイト 7 重量部
ジメチコン焼き付け処理セリサイト 20 重量部
本発明の処理のチタンセリサイト 10 重量部
ジメチコン焼き付けマイカ 20 重量部
シリコーン処理珪酸カルシウム 10 重量部

オクタドデシルオレート 5 重量部
ジメチコン 5 重量部
【0020】
<実施例9>
ベンガラ内包ポリメチルメタアクリレート(内包率10%)10重量部、黄色酸化鉄内包ポリメチルメタアクリレート(内包率10%)90重量部、チタンマイカ100重量部を遊星ボールミルに仕込み、48時間処理し、着色チタンマイカを得た。このもの50重量部とポリメチルメタアクリレート25重量部とポリメチルアクリレート25重量部を遊星ボールミルに仕込み、48時間処理し、本発明の粉体である、アクリル樹脂被覆酸化鉄内包ポリメチルアクリレート被覆チタンマイカ(以下、アクリル処理チタンマイカと言う。)を得た。
【0021】
<実施例10>
下記に示す処方に従って、化粧料を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合し、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながら処方成分ロをコーティングし、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に詰め加圧成形してファンデーションを得た。このものも上記実施例同様の優れた光学効果を有していた。

シリコーン処理鉄ドープ二酸化チタン 5 重量部
架橋ジメチルポリシロキサン 15 重量部
シリコーン処理鉄ドープ酸化亜鉛 3 重量部
パーフルオロアルキル処理チタンセリサイト 7 重量部
ジメチコン焼き付け処理セリサイト 20 重量部
アクリル処理のチタンマイカ 10 重量部
ジメチコン焼き付けマイカ 20 重量部
シリコーン処理珪酸カルシウム 10 重量部

オクタドデシルオレート 5 重量部
ジメチコン 5 重量部
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、老年層に於いても、自然に見え、且つ、肌トラブルをカバーする化粧料を具現しうる、化粧料用の粉体を提供することができる。

Claims (6)

  1. 最下層である板状粉体上に、赤色の有色粉体と黄色の有色粉体の割合が1:3〜1:10である色素と透明乃至は半透明粉体との複合体によって構成されている被覆層を中間層として有し、屈折率1.4〜1.8の透明乃至は半透明粉体によって構成され色素を含有しない被覆層を最外層として有することを特徴とする、多層構造粉体。
  2. 前記板状粉体が、マイカ、セリサイト、チタンマイカ及びチタンセリサイトから選ばれる1種乃至は2種であることを特徴とする、請求項に記載の多層構造粉体。
  3. 前記中間層の複合体における透明乃至は半透明粉体が、シリカ、ナイロンパウダー、シリコーン樹脂及びアクリル酸系高分子から選ばれる1種乃至は2種以上であり、色素が有機色素、酸化鉄及び複合金属酸化物から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項又はに記載の多層構造粉体。
  4. 前記最外層における屈折率1.4〜1.8の透明乃至は半透明粉体がシリカ、ナイロンパウダー、シリコーン樹脂及びアクリル酸系高分子から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項の何れか一項に記載の多層構造粉体。
  5. 前記最外層の表面は、シリコーン類、パーフルオロ基を有するカップリング剤、金属石鹸、アミノ酸誘導体により処理・改質されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の多層構造粉体。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の多層構造粉体を含有する、高年齢者用のメークアップ化粧料。
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