JPS6110126Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、遮熱板の前縁に前パネルの上部係
止部を一体に形成し、構成を簡単にするとともに
部品点数を減少し、生産性を向上するようにした
温風暖房機に関する。

つぎにこの考案を、その１実施例を示した図面
とともに詳細に説明する。

図面において、１は温風暖房機の置台、２は置
台１上に取付けられた筐体状のフレームであり、
天板２ａ、側板２ｂ，２ｃおよび背板２ｄからな
り、フレーム２の前面は開口されている。３はフ
レーム２の前面を閉塞する前パネル、４は後述の
送風路の前部の前パネル３に形成された温風の吐
出口であり、吐出口４には複数のルーバ５が並設
されている。６はフレーム２内の右側の置台１上
に固定された定油面器となる油タンク、７は油タ
ンク６上に着脱自在に係合された給油用のカート
リツジタンク、８は両側がそれぞれ右側板２ｃ、
背板２ｄの内面にビス止めされカートリツジタン
ク７の挿入用通路を形成するガイド板であり、挿
入用通路の上部の天板２ａにタンク用透孔が形成
され、該透孔よりカートリツジタンク７が入出さ
れる。９は油タンク６の左上部に設けられた燃料
供給装置、１０は電磁ポンプ、１１は燃料供給用
の送油パイプであり、先端が後述のバーナ内に開
口されている。

１２は置台１のほぼ中央部に固着された断面コ
字状のバーナスタンド、１３はバーナ組立体であ
り、バーナ組立体１３はバーナスタンド１２上に
載置して固定された下部のバーナモータケース１
４、中間部のマフラー１５、上部のバーナ１６に
より構成されている。１７はバーナモータケース
１４内に配設されたバーナモータ、１８はマフラ
ー１５内に設けられバーナモータ１７の回転軸１
７′に一体に取付けられた吸気フアン、１９はバ
ーナボデイ、２０，２１，２２はバーナボデイ１
９内に位置され回転軸１７′の先端部に一体に設
けられたロータリコーン、飛散板、撹拌板であ
り、送油パイプ１１からの燃料がロータリコーン
２０に供給され、ロータリコーン２０の回転によ
り燃料がロータリコーン２０を伝わつて上昇する
とともに、飛散板２１、撹拌板２２により飛散、
撹拌され、燃料が回転霧化される。２３はバーナ
ボデイ１９の側壁に埋設された予熱ヒータ、２４
はバーナヘツド、２５は点火栓、２６はバーナモ
ータケース１４の側壁に取付けられ吸気フアン１
８の回転によりフレーム２外からバーナモータケ
ース１４内に供給される燃焼用空気の給気筒、２
７は給気筒２６の一端に外部から装着された燃焼
用空気の浄化用のフイルタである。

２８はバーナモータケース１４の上面に載置し
て水平に設けられた反射板、２９は反射板２８上
にバーナ１６を被うように立設された燃焼筒であ
り、燃焼筒２９内にはバーナ１６の燃焼室３０が
形成されている。３１は燃焼筒２９の蓋体であ
り、蓋体３１には複数個の吐出孔３２が形成さ
れ、燃焼室３０で燃焼された燃焼ガスが吐出孔３
２より燃焼筒２９上に吐出される。３３は燃焼筒
２９の前壁に形成されバーナ１６の燃焼状態を確
認する覗窓である。

３４，３５，３６は燃焼筒２９の両側方および
上方にそれぞれ設けられた遮熱左側板、遮熱右側
板、遮熱上板であり、遮熱両側板３４，３５のそ
れぞれの外方に遮熱路３７，３８が形成されると
ともに、遮熱上板３６と天板２ａとの間に遮熱用
の空気層３９が形成され、該空気層３９の左右の
両端が両遮熱路３７，３８にそれぞれ連通されて
いる。４０は遮熱上板３６の前縁に一体に形成さ
れた断面Ｌ字状の上部係止部であり、遮熱上板３
６の前部が天板２ａの前端にビス４１により固定
され、天板２ａの前端と上部係止部４０の係止片
４２との間に上方に開口された係止溝４３が形成
されている。４４は遮熱両側板３４，３５および
遮熱上板３６により形成された前後方向の送風路
であり、該送風路４４の前方に前パネル３の吐出
口４が位置される。４５は遮熱上板３６の下方に
間隔を設けてほぼ平行に設けられスポツト溶接等
により固着された補助遮熱板であり、補助遮熱板
４５の前端および後端は下方に折曲されている。
４６は遮熱上板３６と補助遮熱板４５との間に形
成された空気流通路であり、後述の温風フアンに
より空気流通路４６に一部の空気が流入され、天
板２ａへの遮熱が一層効果的に行なわれている。
４７は両端が遮熱両側板３４，３５の後端の下部
にそれぞれ取付けられた後方遮熱板、４８は両端
が遮熱両側板３４，３５の前端の下部に取付けら
れた前面遮熱板であり、覗窓３３の前方の前面遮
熱板４８に透孔４８′が透設されている。

４９は送風路４４の背部の背板２ｄに形成され
た吸気口、５０は吸気口４９に設けられ室内空気
を後方より吸気して前方に吹出す温風フアン、５
１は温風フアン５０のモータであり、該モータ５
１の駆動による温風フアン５０の回転により、後
方より吸気された空気が、送風路４４において燃
焼筒２９よりの燃焼熱と熱交換されるとともに、
吐出孔３２より送風路４４内に噴出された燃焼ガ
スと混合され、温気となつて前パネル３の吐出口
４より室内に吹出される。５２は上下端部が背板
２ｄに取付けられたモータ５１の固定板、５３は
モータ５１の後方に設けられた温風フアン５０の
ガード、５４は背板２ｄの下部に形成された複数
個の室内空気流入用透孔、５５は両遮熱路３７，
３８の背部の背板２ｄの上部にそれぞれ形成され
た複数個のスリツト状の空気流出用透孔であり、
流入用透孔５４よりフレーム２内に流入された空
気が各遮熱路３７，３８を通つて上昇し、流出用
透孔５５よりフレーム２外へ流出され、左側板２
ｂおよびカートリツジタンク７への遮熱が効果的
に行なわれている。５６は両側板２ｂ，２ｃの前
端の下部にそれぞれ設けられビス５７のビス孔５
８が形成された前パネル３の下部固定片である。

５９は前パネル３の上端の後側に下方への折曲
により形成され係止溝４３に挿入される取付片、
６０は前パネル３の下端の両側部に設けられ両下
部固定片５６にそれぞれ当接してビス５７により
固定された固定部、６１は覗窓３３の前方の前パ
ネル３に形成されたパネル窓部であり、燃焼室３
０の燃焼状態が透孔４８′および覗窓３３を介し
てパネル窓部６１より確認される。６２は前パネ
ル３の右側上部に設けられた温風暖房機のコント
ロール部であり、電源スイツチ、タイマー、モニ
ターランプ等が付設されている。

そして、フレーム２の前面に前パネル３を装着
する場合、まず、前パネル３の上端の取付片５９
を、上部係止部４０の係止溝４３に挿入して係止
し、そののち、前パネル３の下端の両固定部６０
をそれぞれ両下部固定片５６に当接し、前方より
ビス５７により固定する。

ところで、従来のこの種暖房機では、前パネル
３をフレーム２に装着する際、別個に係止金具を
設け、たとえば天板２ａの前端に係止金具を取付
け、該係止金具に前パネル３の上端を係止してお
り、部品点数が多くなり、その生産性が低下され
ていたが、前記実施例によると、燃焼筒２９の上
方の遮熱上板３６に一体に、前パネル３の上部係
止部４０を形成したため、別個に係止金具を設け
る必要がなく、構成が簡単にできるとともに、部
品点数を減少することができ、生産性の向上を図
ることができる。

以上のように、この考案の温風暖房機による
と、筐体状のフレームに、石油を気化して燃焼す
るバーナと燃焼筒とを内設し、燃焼筒の上方に遮
熱板を設け、遮熱板の前縁に、フレームの前面を
閉塞する前パネルの上部係止部を一体に形成した
ことにより、構成を簡単にできるとともに、部品
点数を減少することができ、生産性を向上するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の温風暖房機の１実施例を示
し、第１図は一部切欠き正面図、第２図は切断側
面図、第３図は要部の切断側面図である。 ２……フレーム、３……前パネル、１６……バ
ーナ、２９……燃焼筒、３６……遮熱上板、４０
……上部係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体状のフレームに、石油を気化して燃焼する
   バーナと燃焼筒とを内設し、前記燃焼筒の上方に
   遮熱板を設け、前記遮熱板の前縁に、前記フレー
   ムの前面を閉塞する前パネルの上部係止部を一体
   に形成した温風暖房機。