JPS609912A - 高結節強度抗ピル性ポリエステル繊維 - Google Patents

高結節強度抗ピル性ポリエステル繊維

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JPS609912A
JPS609912A JP11869383A JP11869383A JPS609912A JP S609912 A JPS609912 A JP S609912A JP 11869383 A JP11869383 A JP 11869383A JP 11869383 A JP11869383 A JP 11869383A JP S609912 A JPS609912 A JP S609912A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な抗ビル性ポリエステル繊維に関するもの
であり、さらに詳しくは綿(コツトン)と同等の優れた
抗ピル性を有する結節強度の高いポリエステル繊維に関
する。
従来より天然繊維を用いた編織物は、ビル(毛玉)の発
生が少ないが、これに比較して合成繊維を用いた編織物
は、ピルの発生が著しいといった欠点を有することが知
られている。この問題を解決するため、ポリエステル繊
維に抗ピル性を付与する方法として強度を低下せしめて
、抗ピル性を付与するとの観点から低粘度化ポリマーを
用いる方法が特公昭35−8562号公報以降多数提案
されているが、これらの方法は低粘度化によシ低強力と
なるため、製糸段階及び後加工段階での操業性が著しく
低下し、コスト高となシ、且つ、抗ピル性を得るために
他の品質を犠牲処せざるを得ないなどの問題があった。
このため後加工段階で薬剤処理等により、抗ピル性を付
与する方法が特公昭32−5844号公報以降多数提案
されてきたが、後加工による方法は生産性の低さ、使用
薬剤の後処理(廃液処理)問題等によシコスト高となる
欠点があった。又、これらの欠点を解消する方法として
、結節強度を低くして強度を高くする方法が、特開昭4
9−26516号公報、特公昭51−43089号公報
、特公昭52−6369号公報等に提案されているが、
これらの方法も前記方法と同様に低粘度ポリマー使用に
よる紡糸延伸段階での操業性の問題は充分には解決され
ておらず、結節強度が低いため紡績段階でのカード通過
性の改良にとどまっており、製糸段階全ての生産性を高
めるまでには到っていない。この原因が低粘度化に由来
するため、高粘度ポリマー・を用い之抗ピル性繊維の製
造法が特公昭47−9854号公報、特開昭52−14
8221号公報等で提案されているが、これら高粘度ポ
リマーを用いた方法においても、綿と同等な優れた抗ビ
ル性は得られていないのが現状である。本発明者らは、
上記問題点を解決し、綿と同等な優れた抗ビル性を有し
、製造コストが安価で、且つ、後加工性の良好な抗ピル
性ポリエステル繊維を得るべく鋭意研究を重ねた結果、
ついに所期の目的を達成する本発明に到達した。
すなわち本発明は、繰シ返し単位の85モルチ以上がエ
チレンテレフタレートよシなる線状ポリエステルからな
る繊維であって、010面の見かけの結晶サイズ(AC
8o+o )が50λ以上、010面の見かけの結晶サ
イズ(AC8o+o )と100面の見かけの結晶サイ
ズ(AC31,、)の比(AC8o+o / AC3l
0o)が1.25以上であり、且つ、引張り強度(DT
)が6.9/d以下で、結納強度(KT)が3Ii/d
を超えることを特徴とする高結節強度抗ピル性ポリエス
テル繊維である。本発明の繊維を構成するポリエステル
とは、エチレンテレフタレートを主たる繰)返し単位と
するエチレンテレフタレート系のホモポリエステル、コ
ポリエステル、又は、これに第3成分を含有したポリエ
ステルからなり、特に繊維構造を形成する骨格となるポ
リエステルとしては、繰り返し単位の85モルチ以上が
エチレンテレフタレート単位からなるポリエステルであ
る。しかして、本発明では、就中テレフタル酸または、
その機能的誘導体とエチレングリコール又はエチレンオ
キサイドとから製造されるポリエチレンテレフタレート
ホモポリマーが最も好ましいが、酸成分としてテレフタ
ル酸又は、その機能的誘導体の一部を15モルチ未満、
好ましくは、10モルチ未満までの例えばイソフタル酸
、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ナフタール
酸、P−オキシ安息香酸、2.5−ジメチルテレフタル
酸、ビス(P−カルボキシフェノキシ)エタン、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロイソフタル酸
、3.5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸金
属塩または、それらの機能的誘導体等の中から選択され
た2官能性酸の1種又は、2種以上で置き換えるか、も
しくはグリコール成分としてエチレングリコールの一部
を15モルチ未満、好ましくは10モルチ未満までの例
えばジエチレングリコール、プロピレングリコール、1
,4−ブタンジオール、1,4−ヒドロキシメチルシク
ロヘキサンポリエチレングリコール等の2価アルコール
の中から選択された1種又社2種以上で置き換えたコー
ポリマーが次いで好ましい@ポリエステルに混合する第
3成分としては、例えばポリアミド系(ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン6.10、芳香族ポリアミド等)
、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系
等で代表されるポリエステル系重合体と混合して溶融紡
糸が可能な重合体、酸化防止剤、制電剤、難燃剤、染色
改良剤、染料、顔料、艶消剤、透明性向上剤、螢光増白
剤、結晶化促進核剤叫がある。なお、これらの第3成分
は、ポリエステル系重合体と化学的に結合されたもので
も勿論よい。
発明明忙いう繊維の100面の見かけの結晶サイズ(A
C8,Do)及び010面の見かけの結晶サイズ(AC
80,。)とは、広角X線の赤道回折曲線の一100面
及び010面の強度の半価中より次に示す5herre
rの式を用いて算出した結晶サイズである。詳細は丸善
株式会社発行「X紳結晶学」仁田勇監修を参照0 AC8=(nλ)/l(13−aコX e08θ)本発
明の繊維は010面の見かけの結晶サイズが50A以上
、好ましくは60A以上100A以下でACS own
 / ACS ronが1.25以上で、且つ、引張シ
強度(DT)が6 g/d以下で、結節強度(KT)が
3,9/dを超えるものである。これらの条件を外れる
場合、例えば結晶サイズAC8o+oが50A未満やA
CS own / ACS ronが1.25未満又は
引張り強度(以下DTと略記する)が69/dを超える
場合は、#!維の抗ピル性が満足いくものではなく、ま
た結節強度(以下KTと略記する)が39/d以下にな
ると、紡績段階で精紡機での糸切れの発生が増加し操業
性が悪くなる。
なお、100面の見かけの結晶サイズが40A以上、好
ましくは50A以上、60A以下の繊維はさらに優れた
抗ピル性を示す。また、繊維の1100面及び010面
の結晶サイズを100A以上と極端に大きくし過ぎると
、KTが397d以下に低下して後工程でのトラブルが
大きくなるので好ましくない。
従来の抗ビル性ポリエステル繊維は相対的に強度が低く
、一旦生じ友ビルの脱落性は良好であっても、ピルの原
因となる毛羽に関しては、むしろその発生を助長する傾
向にあったが、これと比較して本発明の繊維は著しく抗
ピル性の改良された繊維であって、毛羽の発生防止とピ
ルの脱落促進の両面において、程よくバランスのとれた
ものとなっており、後述のピリング試験において綿と同
等級の優れた抗ビル性を示すと共に高結節強度を示す。
この理由は、いまだ明らかではないが、本発明者らの推
測によれば、本発明の繊維は、結晶構造学士の観点より
、従来の衣料用ポリエステル繊維に比較して、繊維の結
晶サイズが大きく、且つ、b軸方向に生長した結晶構造
となっている之めにC軸方向の引張りには強いが、捩れ
を伴う引張シには弱くなシ、従って発生したピルの脱落
を促進させるといった特別な効果があり、これによって
線間等の優れた抗ビル性を示すものと考えられる。
本発明の繊維は311/dを超えるK T値、好ましく
は3(I!/d)<KT≦5(F/d)を保持するので
、紡績段階で精紡機での糸切れの発生が少なく、従って
良品質の紡績糸が得られ、該紡績糸を布帛とした場合に
は、強度が高く、染色、!仕上等後加工工程での加工性
も良好である。
本発明の繊維の断面形状は、特に限定されるものではな
いが、と9わけU字形、/V字mまたは、これらに突起
を付加した形状のものは、紡績糸とした場合、単橡維が
抜けにくくなシ良好な抗ピル性が得られる。
以下、本発明の繊維の製造方法について説明する。
本発明の繊維は、超高速紡糸技術と高温低伸度化延伸技
術を組合せて繊維の分子配列を制御することによって製
造される。かかる繊維の製造に際して、紡糸段階では溶
融紡糸機にて押出し可能な固有粘度(フェノール/テト
ラクロルエタン、6/4の混合溶媒中30°Cで測定)
が0.3〜1.0、好ましくは0.5〜0.8のエチレ
ンテレフタレート系ポリエステルを超高速紡糸すること
によp配向結晶化糸を得る。配向結晶化糸が得られたか
否かの判定方法としては、例えば(イ)結晶の存在の有
無を糸条の広角又は小角X線解析によ#)確認する方法
、(ロ)糸条の密度を測定して密度が急激に増大したか
否かにより判定する方法、(ハ)糸条の160°Cの乾
熱下の収縮率(以下SHDと略記する)を測定し、SH
Dが10−以下であるか否かによシ判定する方法等があ
るが、最も簡便な方法が前記(ハ)のSHDによる方法
であり、これが10%以下であれば配向結晶化糸が得ら
れていると判定してよい。
ここにおける超高速紡糸の主たる目的は、紡糸、引取多
段階で配向結晶化を発現させ、次いで行なう延伸熱処理
時点で結晶化を促進させるための結晶核を形成すること
である。この観点から、紡速と配向結晶化の関係は重要
であり、例えばポリエチレンテレフタレート(固有粘度
0.61 )の場金丸断面糸では、配向結晶化到達紡速
は4500m/分以上であるが、異形断面糸(例えばF
lvffi)では4000m/分以上で配向結晶化する
ことが判明している。次いで、配向結晶化糸は2段延伸
以上の多段延伸で延伸するのが特に好ましい。2段延伸
法の延伸条件としては、1段目延伸温度は60〜160
℃、好ましくは70〜130℃とし、延伸倍率は切断延
伸倍率(MDRI)の70%以上、好ましくは1.2〜
1.3倍とするのが良い。延伸倍率が低過ぎると2段目
延伸時の延伸温度を低くしなければ溶断しやすくなるた
め、結晶サイズを太きくできないので好ましくない。2
段目の延伸温度は好ましくは200〜250℃とし、延
伸倍率は2段目での切断延伸倍率(M D Rz )の
0.7以上0.90以下とするのが好まI7い。この様
にして、高温下での高張力延伸によシ結晶サイズを大き
くすると共にAC8o+o/ AC8tooを大きくす
ることができる。ここで2段目延伸温度が極めて高い条
件で延伸倍率を極端に上げた場合、すなわち延伸温度2
40 ”0以上で延伸倍率をMDR,の0.95倍以上
高くすると、KTが3,9/d以下となり好ましくない
。又、1段延伸のみで巻縮付与後弛緩熱処理し友繊維は
、熱処理条件を選択すれば結晶サイズは大きくなるが、
AC8o+o / AC8tooが1.25以上となら
ず、このため抗ピル性も劣るものしか得られない。この
ようにして得られた繊維は、ステープルとして用いると
きは、押込み式タリンパー等を用いて機械巻縮を付与し
、所望の長さに切断してステープルとする。機械巻縮の
付与に際して、室温での付与の場合は充分な巻縮が得ら
れず、紡績時の絡合性が低下するといった欠点を生ずる
ので、120℃以上に予熱してホットクリングとするの
が好ましい。
前述の方法によシ、ステープルとした繊維は、紡績坤、
l製織性、l#!編性共良好であり、その編織物は従来
知られている低粘度化ポリマーを用いた抗ピル性ポリエ
ステル繊維と比較して、結節強度が高く、且つ、綿と同
等の優れた抗ピル性を示す。
本発明繊維のデニールは、特に限定されないが、用途に
よシ綿混タイプは1〜1.5デニール、毛混タイプは2
〜5デニ一ル等々と目的用途に応じて適宜選定するのが
よい。
本発明の繊維は単一素材織編物としてはもちろん、本発
明の繊維以外の異種繊維との組合せによる混紡糸、l加
工糸、さらに異種繊維または異種繊維より成る糸との混
繊物、混編物、不織布、重布、多重構造織編物等にも優
れた抗ピル性効果を発揮するO 本発明の繊維の用途としては、ドレスシャツ、カジュア
ルシャツ、婦人ブラウス、婦人スカート、肌着、スラッ
クス、メンズフォーマルウエア、レゾイスフォーマルウ
ェア、ニットウェア、スポーツウェア、コート、アウト
ウェア一般、ベビーウェア、子供服全般、紳士スーツ、
ジャケット、ブルゾン、ユニホーム一般、着物、家庭用
品(エプロン、テーブルクロス、手袋、帽子等)、寝゛
具または寝衣(布団、シーツ、布団カバー、ノクジャマ
等)、インテリア用品、カーペット他産業用資材等があ
る。
以下本発明の繊維を実施例により説明するが、本発明は
もとよりこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例における繊維特性の測定方法は次のとおり
でおる0 0)抗ピル性 JI8L1076−、。?a A法による(口)引張シ
強度及び引張シ伸度 JISL1013 、。、1 による e→結節強度 JISLIOI3−、。、、にょる (口)結晶サイズ 前記した方法による。々゛お、繊維の結晶サイズの測定
には、X線発生器(理学1!機製ロータリーフレックス
)を用いた。この測定には、X線Cu−にα線(λ=1
.5418又)を用い、補正係数nは0.9、補正角α
は6.98X10 ” (rad )を用いた。
実施例1 常法によシテレフタル酸とエチレングリコールとから重
縮合して得た、固有粘度0.63(フェノール/テトラ
クロルエタン−6/4の混合溶媒中30℃で測定)のポ
リエチレンテレフタレートを、紡糸温度290°Cにて
t型スリット孔(スリット巾0.05mm、単孔の断面
積#;jO,3@mφ丸型孔に和尚)を有するノズル数
24ホールの紡糸口金より、単孔当、90.95.!i
’/分の吐出量で紡出し、紡出糸条に風速0.9m/秒
の室温の冷却風を糸条の片側から吹き当てて、非対称冷
却しつつ40007FL/分の速度で引取った。該糸条
の複屈折率は0.08、SHDは6チであった。次いで
、この糸条を加熱ロン温度80°C1加熱プレート温度
120“Cにて、延伸倍率が切断延伸倍率(MDR)の
0.9倍に値する1、3で1段延伸し、次いで加熱プレ
ート温度230°Cにて、延伸倍率が2段目の切断延伸
倍率(MDR,)の0.9倍に値する1、05で延伸し
た。
このフィラメントの単糸デニールは1.64デニールで
、引張シ強度49/d、引張伸度10チ、密度1.40
g/cIItであった。次に、このフィラメントを50
000デニールに引き揃え、予熱温度180℃にて予熱
しつつ押込式クリンノ(−で巻縮数14(ケ/2.5c
yFL)、巻縮度10%の機械巻縮を付与し、38mm
に切断した。得られたステープルは、常法によシ英弐番
手30g撚係数3.2の紡績糸とした。#績段階で、精
紡機での糸切れは、精紡機400錘1時間当シの糸切れ
回数で、1回以下の発生回数を示し、製糸性、を紡績性
共に極めて喪好であった。次いで、該紡績糸を特にピル
の発生が起こシ易いm地を採択1編地として、精練後ピ
リング試験に供1.た。すなわち、目付2009/vl
のインターロック編地を作成し、精練(ノイゲンHC2
E / 12 %Nag COs 0.51/l水溶液
中で70℃で20分間処理後、50℃で10分間水洗)
した編地でICIピリングテスターを用いて抗ピル性を
評価した。繊維の特性及び抗ピル性評価の結果を筒1表
に示す。ここで、対比例として綿100係の上記実施例
と同一番手、l同一撚係数の紡績糸を用いて同一目付の
インターロック編地とし、精練(H,0,4m1l/L
 Na0I(19/l、アートリフAP801g/l、
ハイパーN O,35g/A)水溶液中で沸#30分処
理後、50℃で10分間水洗)シ几比較の結果より、本
発明の繊維は、綿繊維と同等級の優れた抗ビル性を示し
、結節強度43.29/dを示した。
実施例2 実施例1と同様にして得た配向結晶化紡出糸を2段目の
延伸温度を200℃とした以外は、実施例1と同様にし
てポリエステルステーブルを得た。
得られたステープルを実施例1と同様にして抗ピの繊維
は綿と同等級の優れた抗ビル性を示した。
比較例1 実施例1と同様にして得た配向結晶化紡出糸を1段延伸
で、その延伸条件を加熱筒−2温度80℃、加熱プレー
ト温度120℃にて、延伸倍率1.36倍として延伸し
た。該延伸糸を温度155℃乾熱下で3分間弛緩熱処理
した後、実施例1とM様にポリエステルステーブルを得
て、紡績糸及び絹地として抗ピル性の評価をし友。結果
を第1表に示す。本発明を外れる本例で得られた繊維は
、抗ピル性が劣シ、後加工性も良くなかった。
比較例2 引取り速度3000m/分、第1段目延伸倍率1.4倍
第2段目延伸倍率1.1倍とした以外は実施例1と同様
にしてポリエステルステーブルを得た。得られたステー
プルを実施例1と同様にして抗ピル性の評価をした。結
果を第1表に示す。本例で昧配向結晶化紡出糸を得てい
ないので、本発明の繊維の結晶構造が得られず抗ビル性
も劣る繊維となった。
比較例3 固有粘度0.46のポリエチレンテレフタレートを用い
て紡糸温度283℃、冷却風0.3m/秒(紡糸時糸切
れ著しく紡糸不可のため実施例1の場合よりも紡糸温度
、I風速を下げた)にて4000ν分に、て引き取った
糸条を加熱ローラー温度80℃、加熱プレート温度18
0℃にて1.2倍の延伸倍率で1段延伸し、次いで加熱
プレート温度180℃にて1.03倍の延伸倍率で2段
目の延伸を行ない、この延伸糸を5ooooデニールに
引き揃え予熱温度180℃で押込み式クリンパ−で機械
巻縮を付与した後、38m5に切断した。得られたステ
ーブルは実施例1と同様にして抗ビル性の評価をした。
ステーブルの特性及び抗ピル性の評価結果を第1表に示
す。この比較例において示す如く、低粘度ポリマーを用
いて抗ビル性を付与するといつ引取速度1300w/分
とした以外は実施例1と同一紡糸条件で得た未延伸糸を
延伸倍率2.2倍、延伸温匿はローラー80℃、加熱プ
レート130℃にて1段で延伸した。該延伸糸を25%
のリラックス率で135℃10分間弛緩熱処理して、゛
実施例1と同様に機械巻縮を付与後31綿に切断した。
得られたステープルの特性及び実施例1と同様に評価し
た抗ピル性の結果を第1°表に示す。AC8o+。
が小さい本比較例は、抗ピル性が劣るものであった。な
お、結節強度が低くなったため紡績性も悪かっ九〇 比較例5 冷却風々速0.2−/秒、引取速度3500fi/分と
した以外は、実施例1と同一条件で81(043%のポ
リエステル未延伸糸を得た。この未延伸糸を1段目、2
段目共ローラー温に80℃加熱プレート温度130℃に
て全延伸倍率1.35倍で延伸後、155℃乾熱中5分
間弛緩熱処理し、次いで180℃で予熱して機械巻縮付
与した後38mに切断した。得られたステープルの特性
及び実施例1と同様に評価した抗ピル性の結果を第1表
に示す。
充分な熱処理で結晶サイズも大きいが、AC3010/
ACS 10G比が小さく、さらに結節強度も低くなっ
ていたためか、抗ピル性はよくなかった。又機械的特性
も好ましくなく、操業性もよくなかった。
比較例6 固有粘度1.10のポリエチレンテレフタレートを紡糸
温度290℃にて、’ 0.4■σの丸型孔を有するノ
ズル数24ホールの紡糸口金を用いて紡出した。紡出糸
条は口金下の雰囲気温度を300℃とした加熱筒を通過
させその後冷却固化しつつ4500鴨/分の速度で引取
った。該糸条の複屈折率は0.09、SHDは2.0チ
であった。
次いでこの糸条を1段目延伸温度110℃、延伸倍率1
.2で延伸し、ひき続いて2段目延伸温度225℃、延
伸倍率1.5として2段延伸法によって延伸した。該延
伸糸を実施例■と同様に機械巻縮を付与後ステープルと
し、実施例1と同様に抗ビル性の評価をした。結果を第
1表に示す。本例は高粘度ポリマーを用いて配向結晶化
紡出糸を得て、充分な熱処理をしているので結晶サイズ
も大きいが、引張り強度が高いため忙抗ビル性はよくな
かった。
比較例7 固有粘度1.10のポリエチレンテレフタレートを紡糸
温度290℃にて、0.23■Δの外型孔を有するノズ
ル数24ホールの紡糸口金を用いて、単孔当シ吐出量1
.7f/分で紡出した。紡出糸条は比較例6と同様にし
て引取った。該糸条の複屈折率は0.098、SHDは
2.01であった。
次いでとの糸条を比較例6と同様にしてステーレ プルとし、実施例1と同様に抗ビル性の評価をメた。結
果を表1表に示す。本例では、引張シ強度が極めて高く
、抗ビル性は劣るものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繰シ返し単位の85モルチ以上がエチレンテレフ
    タレートよシなる線状ポリエステルからなる繊維であっ
    て、010面の見かけの結晶サイズ(AC8o+o )
    がSOU以上、010面の見かけの結晶サイズ(AC8
    o+o )と100面の見かけの結晶サイズ(Ac8I
    on )の比(AC8oto / Ac8Ion )が
    1.25以上であシ、且つ、引張シ強度(DT)が6.
    9/d以下で、結節強度(KT)が3fl/dを超える
    ことを特徴とする高結節強度抗ビル性ポリエステル繊維
  2. (2)繊維の100面の見かけの結晶サイズ(Ac5I
    on)が40A以上である特許請求の範囲第1項記載の
    高結節強度抗ピル性ポリエステル繊維。
JP11869383A 1983-06-29 1983-06-29 高結節強度抗ピル性ポリエステル繊維 Granted JPS609912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278211A (ja) * 1985-09-30 1987-04-10 Toyobo Co Ltd 抗ピル性布帛用ポリエステル繊維

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JPS4926516A (ja) * 1972-07-06 1974-03-09
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JPH0154443B2 (ja) 1989-11-20

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