JPS609585Y2 - 自動車用煙草ライタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特に自動車に使用する煙草用ライターの改良
に係るものである。

このようなライターは、運転者が運転中に煙草に火をつ
けることを望み、しかも危険を冒したくない場合にでき
るだけかじ取り輪から手を離す必要のないように、運転
者に便利なようにしであることは知られている。

このようにするため、ライターは運転者がそれに容易に
敏速に手が届きまた車内が暗い夜でも分るよう運転者の
付近に位置決めされる。

本考案の１つの目的は、これらの必要を満たし、構造が
簡単で丈夫でしかも安価に製造できる改良されたライタ
ーを提供することである。

本考案の他の１つの目的は、自動者がライターを収容す
る通常の座席を有していなくても、自動車の計器パネル
すなわち前板に装着できる前記した型式のライターを提
供することである。

従って、このような座席の製造にかかる作業量が節減さ
れ、同じライターが各種の自動車に使用できる。

本考案が先に開発したライターに関する米国特許第３．
６９２．９７６号明細書には、円筒形のケーシング内を
摺動運動して電気回路を開閉するように、ピボット式に
装着された接触板に作用する制御つまみを有する特に自
動車の煙草ライターが記載され、この電気回路は煙草が
押し付けられるとそれに火をつけるようにした電気的加
熱抵抗を含み、バイメタル舌片が熱板の付近にそれによ
り加熱されるよう位置決めされ、ピボット式に装着され
た接触板の縁部に向は突出しそれに係合し、煙草に火が
つけられる時バイメタル舌片が加熱されると接触板を解
放する。

前記した目的を遠戚するため、本考案はこの米国特許の
装置をいくつかの点で改良するものである。

更に詳細にいえば、本考案は、自動車の計器パネル上の
ライターの位置を表示するため光を発するように、円筒
形のケーシング内に装着された発光ダイオードと計器パ
ネル上にライターを着脱自在に装着する手段とを提供す
るものである。

本考案の１つの好ましい具体例を例示した添付図面を参
照して以下に本考案を説明する。

添付図面特に第３図に参照すると、符号１は中心開口に
差し込まれた煙草の点火を制御する可成り硬い合皮プラ
スチック材で作った制御つまみを示し、制御つまみ１は
軸線方向の貫通孔と円筒形ケーシング３に摺動可能に収
容されている直径を縮少した管状部分２とを有し、ケー
シング３には点火孔４とこの孔の上方に折り曲げた丸い
周縁部５とが設けてあり、この周縁部は円周方向に等間
隔にした弾性的タブ６を収容し、これらタブはライター
が自動車の計器パネルの孔に押し込まれる際に弾性的に
変形せしめられてこの孔にライターを固着する。

円筒形ケーシング３内には円筒形の管７が同心的に装着
され、この管７は管状の金属性補強部材９の足部８に軸
線方向に衝合し、この補強部材９は制御つまみ１の管状
部分２の内壁にはまる外方に折り曲げた上端部分１０を
有している。

らせんばね１１が円筒形ケーシング３と管状の金属性補
強部材９との間に形成された間隙に位置決めされ、補強
部材９の足部８の一端部と制御つまみ１の管状部分２の
下端部とに係合して通常では制御つまみ１を外方に押圧
している。

らせんばね１１の上端部は後記に詳細に説明するが、ピ
ボット式に装着された接触板２３用の制御桿１２として
作用するよう真直に伸ばされ下方に延びている。

制御桿１２は、円筒形ケーシング３の壁の一部分を内方
に折り曲げることにより形成された案内溝内に摺動可能
に保持されこの溝内で長さ方向に延びている。

底部ディスク１４が、円周方向に等間隔にした弾性のタ
ブ１３により円筒形のケーシング３の下端部内に装着さ
れ互いに直径が異なり上下に重ね合わせた円形部分１６
．１７．１８を有する円形のセラミック製支持部材１５
を保持している。

支持部材１５の最上位の円形部分１８はカップ状部材１
９を支持し、このカップ状部材は電気的加熱抵抗（図示
せず）をそれが赤熱するまで加熱し、従って一端部が上
に置かれ制御つまみ１を通し差し込まれた煙草に点火で
きるようにする熱板２２を支持している。

カップ状部材１９には熱板２２に係合してバイメタル舌
片２０が固着され、この舌片２０はピボット式に装着さ
れた接触板２３の縁部に向は突出しそれに係合して通常
ではこの接触板を保持するが、バイメタル舌片が加熱さ
れ煙草に火がつけられると接触板を解放する。

ピボット式に装着された接触板２３は開口を有していて
、この開口は支持部材１５の中間の円形部分１７を接触
板２３が所定の限られた程度ピボット運動できる程度の
間隙をあけて色異している（第４図参照）。

接触板２３はその縁部に１対の折り曲げた耳状突起２４
を有していて、これら耳状突起は底部ディスク１４に固
着されそれと平行に延びている板２７から上方に突出し
ている対応する耳状突起２６にはまっている。

対にした耳状突起２４．２６のそれぞれに設けた並んで
いる孔にリベット２５を差し込むことにより、接触板２
３は底部ディスク１４にピボット式に接続される。

ばね２８が板２７と接触板２３との間に差し込まれてい
て、通常では接触板２３を第３図に実線で示した消勢さ
れている非作用位置に保持している。

セラミック製の支持部材１５の下方の円形部分１６は下
方に突出しているねじ状ステム３０を有していて、この
ステム３０には１対のねじナツト２９にはさまれた電流
入力接続板３１が取り付けである。

更に別の板３２がセラミック製支持部材１５と隣接した
ねじナツト２９との間でねじ状ステム３０に取り付けて
あり発光ダイオード３３を支持している。

一端部に管状の下側部分３５を有し他端部に花弁状に配
列した円周方向に等間隔にし外方に折り曲げた弾性的羽
根３９を有する金属製の差込み部材３４を、制御つまみ
の管状の金属性補強部材９によって画定される中央孔の
中に弾性的に導入する。

管状の端部４分すなわち下側部分３５の内径は紙巻煙草
の外径に相当した一方中央孔の内径は葉巻の外径に相当
するように形成されている。

差込み部材３４が金属性の補強部材９内に入れられると
、弾性の羽根３９が金属性の補強部材９の内壁に圧接し
て、これら羽根の外方に折り曲げた丸味を有している端
部が補強部材９の対応する形状の外端部に着座する。

金属性の差込み部材３４が取り出されると、ライターに
葉巻を差し込んで火をつけることができる。

周知のように、葉巻は通常では紙巻煙草用のライターに
差し込んで火をつけることはできなかった。

本考案のライターの作用を以下に説明する。

自動車の運転手または乗客が煙草に火をつけたいと望む
時、その人はばね１１の作用に抵抗して制御つまみ１を
押し下げる。

それにより、ばね１１はそれに取り付けた制御桿１２と
共に下方に移動せしめられる。

制御桿１２がピボット式に装着された接触板２３に係合
すると、接触板２３はばね２８の作用に抵抗して第３図
に実線で示した位置から破線で示した位置にまでピボッ
ト運動する。

この破線位置では、接触板２３の制御桿１２が係合して
いる端部とは反対の端部は、バイメタル舌片２０の折り
曲げた端部２１によりきつく保持される。

接触板２３がこの作用位置にあると、自動車のバッテリ
ーにより給電される電気回路は閉じられ、電流が熱板２
２の加熱抵抗に供給されて熱板２２をその端部が制御つ
まみ１の中心孔を介してこの熱板に接触している紙巻煙
草又は葉巻に火をつけるため赤熱になるまで加熱する。

舌片２０がバイメタルであるので、この舌片はタイマー
として作用し、すなわち、たとえば２咀の如き短かい時
間が経過した後、舌片２０は接触板２３から離れるよう
揺動することにより接触板２３を解放して、ばね２８の
作用により第３図に示した実線位置に揺動させる。

それにより、円筒形ケーシング３と制御つまみ１とは上
方に押されて電気回路は消勢される。

発光ダイオード３３は、ライターの内部を照明し、従っ
てかすかな光をライターの外部に拡散して計器パネル上
にライターの位置を表示し自動車の運転手または乗客に
暗い所でもライターが見えるようにする。

かくして発光ダイオードは計器パネルに既存の種々の他
の警告燈と混同され勝ちな制御つまみ１上の従来技術の
燐光リングよりも安全であるという点が本考案の更に１
つの利点である。

第５図には本考案の更に他の１つの利点が示してあり、
この利点は計器パネルに特にライターを収容する孔を有
していなくても計器パネルに本考案のライターが装着で
きるということである。

このようにするには、円筒形ケーシング３に同心的に装
着されたらせんばね４０により遠戚され、計器パネル４
３の縁部はばねの２つの上部巻部間に形成された間隙に
差込まれている。

ばね４０の下端部には真直な部分４５が形成され、この
部分はライターの下部を保持するため円筒形ケーシング
３に設けた開口４６に差し込まれた折り曲げ部分４４で
終っている。

以上の説明により、本考案のライターが特に簡単な構造
で作用が信頼でき更にまた広く応用できることが明らか
である。

事実、ばね４０によりライターはまた通常では計器パネ
ルにライターを取り付ける特殊な孔を有していない小型
車、トラック等にも装着できる。

また、紙巻煙草にも葉巻にもそれに火をつけるため使用
できるようにする金属製の差込み部材３４を設けること
により、特に北部地方では手袋をはめている時には葉巻
の方が便利であり、トラック運転手または自家用車の運
転者は一般に紙巻煙草よりも葉巻を吸うので北部地方で
使用するには従来技術のライターよりも可成り利点を有
している。

これは、たとえば、トラックでは運転手自身が計器パネ
ルに孔を作り熟練者の助けを借りる必要もなくばね４０
により本考案のライターを計器パネルに取り付けること
ができるからである。

以上、本考案の１つの好ましい具体例を詳細に説明しか
つ添付図面に示したが、本考案はこの具体例に厳密に限
定されるものではなく前記した実用新案登録請求の範囲
に記載した本考案の原理を逸脱することなくこの具体例
を種々変更および変形できることは理解する必要がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るライターの外部の正面図、第２図
は第１図の上面図、第３図は第２図の■−■線に沿い切
断して示した断面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に
沿い切断して示した断面図、第５図は第１図に似ている
がライターを装着する異なる手段を示す正面図である。 １・・・・・・つまみ、３・・・・・・ケーシング、１
２・・・・・・制御桿、２０・・・・・・舌片、２１・
・・・・・弾性的端部４分、２３・・・・・・接触板、
３３・・・・・・発光ダイオード、３４・・・・・・差
込み部材、３９・・・・・・羽根、４０・・・・・・ば
ね、４４・・・・・・折り曲げ部分、４５・・・・・・
真直な部分。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 葉巻の外径に相当する中央孔を有しており、
   円筒形のケーシングに摺動するよう装着され、枢動式に
   設けられた接触板を制御枠を介して作用して煙草が熱板
   に圧接して保持されると煙草に火をつけるようにした熱
   板に組み込まれた電気的加熱抵抗を含む電気回路を開閉
   するようになされた制御つまみと；前記熱板により加熱
   されるよう熱板付近に位置決めされたバイメタル舌片で
   あって、前記接触板に向い突出して該接触板に係合し該
   バイメタル舌片が加熱されると接触板を解放する弾性の
   折り曲げた端部を有するバイメタル舌片と；を有する特
   に自動車に使用する煙草用ライターであって、自動車の
   計器パネル上でライターの位置を表示するため光を発す
   るよう前記円筒形のケーシング内に装着された発光ダイ
   オードと、計器パネルにライターを着脱自在に装着する
   手段と、紙巻煙草の外径に相当する内径を有する管状の
   下側部分を有する差込み部材とを更に備えており、該差
   込み部材は、前記下側部分の上方に設けられて周方向に
   隔置されかつ差込み部材が前記中央孔の中の適所に設け
   られた時に中央孔の内壁に圧接するようになされた複数
   個の弾性の羽根によって前記中央孔の中に取外し可能に
   保持されており、これによって前記差込部材を装着ある
   いは取外すことにより紙巻煙草および葉巻の両方に用い
   ることができるようになされたことを特徴とする自動車
   用煙草ライター。
2. （２）円筒形ケーシングの上部には自動車の計器パネル
   の孔にライターを係止するため円周方向に等間隔にした
   複数のタブが設けである実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のライター。
3. （３）円筒形ケーシングの上部がらせんばねの最初の１
   対の巻部間に自動車の計器パネルを差し込むことにより
   計器パネルの孔にライターを装着するらせんばねにより
   包囲されている実用新案登録請求の範囲第１項記載のラ
   イター。
4. （４）らせんばねが計器パネルに差し込まれる端部とは
   反対の端部に真直な部分を有し、該真直な部分がライタ
   ーの下部を保持するため円筒形ケーシングの開口に差し
   込まれた折り曲げである部分で終っている実用新案登録
   請求の範囲第３項記載のライター。