JPS6094968A - デカヒドロイソキノリンの製造法 - Google Patents

デカヒドロイソキノリンの製造法

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JPS6094968A
JPS6094968A JP58202401A JP20240183A JPS6094968A JP S6094968 A JPS6094968 A JP S6094968A JP 58202401 A JP58202401 A JP 58202401A JP 20240183 A JP20240183 A JP 20240183A JP S6094968 A JPS6094968 A JP S6094968A
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isoquinoline
decahydroisoquinoline
hydrogen
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博 岡崎
Hiroshi Wada
弘 和田
Kiyotaka Onishi
大西 清孝
Mahito Soeda
真日止 副田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、医薬、農薬等の原料化合物として有用なデ
カヒドロイソキノリンの製造法に係り、特にイソキノリ
ンを原料として2段階の水素化反応によりデカヒドロイ
ソキノリンを製造する方法に関する。
従来、デカヒドロイソキノリンを合成する方法としては
、水素化触媒として酸化白金やラネーニッケルを使用し
てイソキノリンから1段階でデカヒドロイソキノリンを
合成する方法が知られている。しかしながら、このよう
な合成法においては、それが小規模の実験室的に行なわ
れるものであれば問題はないが、大規模な工業的に行な
われる場□ 合には、その水素化反応において1.2.
8.4−テトラヒドロイソキノリンからデカヒドロイソ
キノリン(=至る工程が律速段階になり、1.2.3.
4−テトラヒドロイソキノリンは容易に生成してもデカ
ヒドロイソキノリンが生成しにくいという問題があった
。特に、水素化触媒として酸化白金を使用する方法は酸
化白金それ自体が高価であって工業的に使用するには製
造コストが高くなりすぎるという問題があり、また、水
素化触媒としてラネーニッケルを使用する方法において
は上述した問題が顕著であるほか、原料のイソキノリン
としてタール塩基より分離精製したものを使用する場合
には、原料中に含まれている硫黄化合物系の不純物のた
め(二デカヒドロイソキノリンが全(生成しない場合も
ある。
本発明者等は、かかる観点に鑑み、デカヒドロイソキノ
リンを安価(二かつ効率良く製造することについて鋭意
研究を重ねた結果、水素化触媒としてニッケル触媒とル
テニウム触媒とを使用し、イソキノリンを2段階の水素
化反応で水素化することにより、工業的にも充分に実施
し得ることを見い出し、本発明を完成したものである。
゛すなわち、本発明は、イソキノリンをニッケル触媒の
存在下に反応温度100〜250℃及び水素圧力20k
g/cm2・G以上の反応条件で水素化し、次いで得ら
れたl、 2.3.4−テトラヒドロイソキノリンをル
テニウム触媒の存在下に反応温度100〜230℃及び
水素圧力100kg/cm2・G以上の反応条件で水素
化するデカヒドロイソキノリンの製造法である。
本発明において、原料として使用されるイソキノリンは
、それが゛ベンジエ・ルデヒドとアミノアセタールとを
縮合させる方法やベンジルアミンをグリオキザルのへミ
アセタールと縮合させる方法等により合成された合成1
ソキノリンであってもよ(、また、コールタール油又は
石炭液化油から酸抽出されたタール塩基分を蒸留して得
られるタール系イソキノリンであってもよいが、製造コ
ストの点からして後者のタール系インキノリンが好まし
い。タール系イソキノリンには不純物の硫黄化合物が全
硫黄分として通常0.1〜8%程度含有されているが、
これはニッケル触媒の存在下に水素化して1.2.3.
4−テトラヒドロイソキノリンを製造する際に同時に除
去することができる。
イソキノリンを1.2.8.4−テトラヒドロイソキノ
リンまで水素化する第1段水素化はニッケル触媒の存在
下に行なわれる。このニッケル触媒としては、金属ニッ
ケルを含む触媒を使用することができ、例えば、ラネー
ニッケル、耐硫黄性安定化ニッケル等がある。このニッ
ケル触媒の使用量は、インキノリンに対して5〜20チ
とすることが好ましい。
また、上記第1段水素化の反応条件は、反応温度につい
ては100〜250℃、好ましくは160〜230℃で
あり、水素圧力については20kg/Cm2・G以上、
好ましくは10(1kg/am2・G以上である。反応
時間については、原則としてインキノリンが1.2.3
.4−テトラヒドロイソキノリンになる反応が終了して
水素の吸収が終了するまでであり、通常5時間以」二で
ある。なお、原料イソキノリン中に硫黄化合物が含まれ
ている場合、この第1段水素化反応で水添脱硫されるが
、脱硫が充分でないと次の第2段水素化反応の進行が困
難になる。そこで、脱硫が不充分である場合(二は、ニ
ッケル触媒を追加したり、反応温度や水素圧力を上げる
等して更に強い水素化条件で第1段水素化反応を続行す
ることが好ましい。
上記第1段水素化反応で得られたl、 2.8.4−テ
トラヒドロイソキノリンは、次いでルテニウム触媒の存
在下に第2段の水素化が行なわれる。第2段水素化反応
で使用するルテニウム触媒は、金属ルテニウムを活性炭
、アルミナ、ケイソウ上等の担体に担持させて使用され
1通常塩化ルテニウム水溶液な担体に含浸させて水素還
元したり、ルテニウム酸塩の水溶液な担体に含浸させて
そのまま水素還元する等の方法で製造される。このルテ
ニウム触媒の使用量は、]、、 2.3.4−イソキノ
リンに対し金属ルテニウムとして005〜05重量%、
好ましくは01〜025重量%であり、005重量%よ
り少いと水素化反応が進みずらく、また、05重i%よ
り多くしても反応速度の向上効果があまりみられない。
また、このルテニウム触媒は、単独で使用できることは
勿論、他の水素化触媒、例えばラネーニッケルや耐硫黄
性安定化ニッケル等のニッケル触媒と併用して使用する
こともでき、さらに、第1段水素化反応で使用したニッ
ケル触媒を除去することな(その反応混合物中(ニルテ
ニウム触媒を追加する方法で併用してもよい。
なお、この第2段水素化反応は、ニッケル触媒単独でも
行うことができるが、1.2.3.4−テトラヒドロイ
ソキノリンからデカヒドロイソキノリンへの反応の進行
が遅く、また、デカヒドロイソキノリンの収率について
も80%程度が限度である。
これに対して、ルテニウム触媒が存在すると、反応速度
及び収率の著るしい向上がみられる。
また、上記第2段水素化の反応条件は、反応温度4二つ
いては通常120〜230°Cの範囲内、好ましくは1
50〜200℃の範囲内がよく、水素圧力についてはl
ookg/em2・G以−Lであることが好ましい。
反応温度と水素圧力(二ついては、それが低すぎるとそ
れだけ反応時間が長くなったり、あるいは水素化反応が
進行しない場合もあり、また反対に、高すぎると分解反
応が起って生成物の収率が低下する。なお、反応時間に
ついては、原則として水素の吸収が終了するまで行なわ
れるが、通常5時間以上である。
本発明方法によれば、原料としてインキノリンを使用し
、また、水素化触媒としてニッケル触媒とルテニウム触
媒とを使用して2段階で水素化反応を行うことにより、
医薬、農薬等の原料化合物として重要なデカヒドロイソ
キノリンを安価にかつ効率良く製造することができるも
ので、デカヒドロイソキノリンの工業的製造法として極
めて有用である。
以下、本発明方法を実施例に基づいて具体的に説明する
実施例 1 イソキノリン(純度96%、全硫黄分0.5 % )1
.2kg と耐硫黄性安定化ニッケル(8揮化学(株)
製部品名N−118)180.0gとをオートクレーブ
に仕込み1反応源度180℃及び水素圧力135\2゜
Gの条件で65時間水素化した。この時の水素吸収モル
数は29.9モルで水素吸収率(対原料モル比)は3.
22であり、硫黄化合物に高感度のFPD付ガスクロマ
トグラフにより硫黄化合物のピーク(全硫黄分として5
ppm)がほとんど消失しているのを確認した。
次に、上記反応混合物を戸別し、1液975gと5%R
u/c触媒18.5gとをオートクレーブに仕込み、反
応温度180℃及び水素圧力115kg/cm2・Gの
条件で20時間水素化した。この時の水素吸収モル数は
296モルで水素吸収率(対原料モル比)4.04であ
り、ガスクロマトグラフ分析の定量により8788チの
デカヒドロイソキノリンを確認した。
実施例 2 実施例1で使用したイソキノリン1.2kgと耐硫黄性
安定化ニッケル60.0gとをオートクレーブに仕込み
、反応温度180℃及び水素圧力127kg/cm2G
の条件で21時間水素化した。水素吸収モル数は17.
1モルで水素吸収率(対原料モル比)は1.84であり
、ガスクロマトグラフ分析により全硫黄分として約20
ppmの硫黄化音物のピークが認められた。
そこで、上記反応混合物を1’別し、P液1.Okgと
耐硫黄性安定化ニッケル50.0gとをオートクレーブ
に仕込み、反応温度180℃及び水素圧力123kg/
cm2Gの条件で14時間反応させた。この時の水素吸
収モル数は07モルで水素吸収率(対原料モル比)は0
09であり、ガスクロマトグラフによる硫黄化合物のピ
ークは消失した。
さらに、−に記反応混合物(1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン92%)に2 % Ru/ c触媒4
0.0 gを添加し、反応温度180’C及び水素圧力
144) kg/cm2・Gの条件で200時間反応せ
た。この時の水素吸収モル数は31.5モルで水素吸収
率は4.20であり、ガスクロマトグラフ分析の定量に
より783%のデカヒドロイソキノリンを確認した。ま
た、生成したデカヒドロイソキノリンのトランス休/シ
ス体の比は%であった。
実施例 3 上記実施例1で使用したイソキノリン1.2kgと耐硫
黄性安定化ニッケル120.0 gとをオートクレーブ
に仕込み、反応温度180℃及び水素圧力128kg/
cm2Gの条件で88時間水素化した。この時の水素吸
収モル数は258モルで水素吸収率(対原料モル比)は
277であり、ガスクロマトグラフによる硫黄化合物の
ピークが認められた。
そこで、上記反応混合物を戸別し、il”1910gと
耐硫黄性安定化ニッケル455gとをオートクレーブに
仕込み、反応温度180℃及び水素圧力120kg/c
m2・Gの条件で14時間反応させた。この時の水素吸
収モル数は48モルで水素吸収率(対原料モル比)は0
.71であり、ガスクロマトグラフによる硫黄化合物の
ピークは消失した。
さらに、上記反応混合物(1,2,;3.4−テトラヒ
ドロイソキノリン94%)に5%Ru/c触媒1a2g
を添加し、反応温度180℃及び水素圧力138kg/
Cm2・Gの条件で15時間反応させた。この時の水素
吸収モル敬は204・モルで水素吸収率(対原料モル比
)は299であり、ガスクロマトグラフ分析の定量によ
り63.8%のデカヒドロイソキノリンを確認した。
また、生成したデカヒドロイソキノリンのトランス体/
シス体の比は賭であった。
実施例 4 上記実施例1で使用したイソキノリン1.2kgと耐硫
黄性安定化ニッケル120.0gとをオートクレーブに
仕込み、反応温度180°C及び水素圧力140kg/
cm2・Gの条件で87時間水素化した。この時の水素
吸収モル数は290モルで水素吸収率(対原料モル比)
は8.1.lであり、ガスクロマトグラフ分析の定lに
より98.4%の1.2.3.4−テトラヒドロ1゛ソ
キノリンを確認した。また、この反応混合物中にはガス
クロマトグラフによる硫黄化合物のピークが認められた
上記反応混合物く一新して耐硫黄性安定化ニッケル60
.0gを添加し、反応温度180°C及び水素圧力14
5kg/cm2Gの条件で22時間反応させた。この時
水素の吸収は認められなかったが、ガスクロマトグラフ
による硫黄化合物のピークは消失した。
次(二、上記反応混合物を戸別し、r液1kgと耐硫黄
性安定化ニッケル50.0gとをオートクレーブに仕込
み、反応温度180℃及び水素圧力120 kg/cm
 2・Gの条件で14時間反応させた。この時の水素吸
収モル数は96モルで水素吸収率(対原料モル比)は1
.28であり、ガスクロマトグラフ分析の定量により4
4.1%の1.2.8.4−テトラヒドロイソキノリン
と270%のデカヒドロイソキノリンとを確認した。
さらに、上記反応混合物に5 % Ru、/c触媒20
.0gを添加し、反応温度180℃及び水素圧力140
kg/cm 2・Gの条件で17時間反応させた。この
時の水素吸収モル数は28,9モルで水素吸収率(対原
料モル比)は3.19であり、ガスクロマトグラフ分析
の定lにより51.1%のデカヒドロイソキノリンを確
認した。
同 同 中村智廣匝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. イソキノリンをニッケル触媒の存在下に反応温度100
    〜250°0及び水素圧力20kg/cm2・0以上の
    反応条件で水素化し、次いで得られた1、 2.3.4
    −テトラヒドロイソキノリンをルテニウム触媒の存在下
    に反応温度100〜280℃及び水素圧力100kg/
    am2・0以上の反応条件で水素化することを特徴とす
    るデカヒドロイソキノリンの製造法。
JP58202401A 1983-10-28 1983-10-28 デカヒドロイソキノリンの製造法 Granted JPS6094968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02138175A (ja) * 1988-11-18 1990-05-28 Sumikin Chem Co Ltd 5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリンの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02138175A (ja) * 1988-11-18 1990-05-28 Sumikin Chem Co Ltd 5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリンの製造方法

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