JPS6093184A - 電磁プランジヤポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電磁コイルの軸心縦貫孔に嵌装されたシリン
ダを往復作動する電磁プランジャによってポンプ作用を
行なう電磁プランジャポンプの停止時に、ポンプの吐出
側に残存するプラスヘッドの液体をポンプを介してその
流入側へ戻す不還弁の開成機構に関するものである。

従来技術とその問題点 従来技術として、例えば、特開昭５７−２６３２３号公
報もしくは実公昭５３−２８８２４号公報等で公知とな
っている送油用の電磁ポンプを備えた石油気化式の燃焼
器の構成の概要を図示すると第１図のようになる。

図において、３０は電磁プランジャポンプ、４０は電磁
弁、５０はノズル開閉用の電磁弁または手動のニードル
弁、６０は電熱ヒータ付の気化器、７０は燃焼器である
。

いま、燃焼器７０の燃焼を開始すべく電磁プランジャポ
ンプ３０の電磁コイル２０にパルス電流を供給すると、
戻しバネ６′と保持バネ５′とにより、シリンダ２内に
摺動往復自在に正文された電磁プランジャｌが往復作動
して、電磁プランジャ１に内蔵した吸入弁体９と、シリ
ンダ２の上端部位に接続された吐出接手４に内蔵された
吐出弁体１５の開閉作用と和才ってポンプ作用を行ない
、燃料油槽３６内の燃料油３７はシリンダ２の下端に備
えた吸入接手１３に接続した吸入ｔｒＦ３２から矢印ａ
の如く吸入され、シリンダ２内を貫流して吐出接手４の
吐出口２２に接続した配管３１に矢印すの如く吐出され
、配管３】から配管４８を経てヒータ付の気化器６０に
至り、ここで気化されてさらに配管６１からノズル／ｌ
’ｌ’５４に到達する。このとき電磁弁４０は、その電
磁コイル４Ｇに通電されており、それに伴って発生ずる
磁力により、電磁プランジャ４１が戻りバネ４４の反発
力に打勝って図において上方に吸引され、この電磁プラ
ンジャ４１の吸引動作により１１体４２が弁座４３に押
圧され、弁閉塞状態にある。

また、電磁弁５０では、電磁コイル５６に通電されると
、電磁プランジャ５１が戻りバネ５５の反発力に抗して
図において右方に吸引され、電磁プランジャ５１に連結
した側弁５２がノズル管５４端部のノズル５３を開口し
、石油気化ガスが燃焼器７０に噴出し、点火されて燃焼
を開始する。

燃焼停止面、特に緊急消火時には、消火後の未燃ガスの
臭気が嫌られれるため、まず電磁弁５０への通電を切っ
てノズル５３を閉じる必要があるが、ノズル５３を閉じ
た場合、ノズル管５４、配管６１および気化器６０内の
未燃ガスならびに燃料油が、余熱によってさらに１１１
脹して危険である。しかるにノズル５３を閉じた状態で
は、電磁プランジャポンプ３０も作動を停止していて、
吐出弁体１５が弁バネ１７の反発力と、これに加えられ
る前記膨張による燃料油の圧力とによって吐出弁座１６
に押圧され閉塞しているので、前記膨ｎｋ未燃油及びガ
スは電磁プランジャポンプ３０を通って逃げることがで
きない。そこで、この従来技術では、配管３１．４８の
間から分岐して、電磁プランジャポンプ３０と並列的に
電磁弁４０を接続し、ノズル５３を閉じたときにこの電
磁弁４０への通電を切って弁体４２を弁座４３から開離
させて開成し、電磁プランジャ４１を縦貫する通孔４５
を介して、戻し配管４７から燃料油槽３６へ矢印Ｃの如
く前記膨張床燃油とガスを逃がして危険予防をしている
のである。このため、この従来技術例においては電磁弁
４０およびこれを設けるための余分な配管を必要とし、
構造が複雑化すると同時に、取付スペースも増大し、工
費ともどもコストアップとなり不経済である。なお、図
に示した電磁弁４０は通電閉型であるが、これを通電開
型にし、燃焼器の消火時の前記未燃ガスおよび燃料油を
燃料油槽３６に戻すに必要な通電時間をとり、弁座４３
から１１体４２を開成することも可能であるが、消火時
に、電磁プランジャポンプ３０と電磁弁５０および気化
器６０のヒータ等の電気回路が開いているにも拘らず、
ひとり電磁弁４０のみ自動的に必要時間通電させること
は、燃焼器全体の制御電気回路装置をそれだけ複）１［
化させ、コストアップの原因となるので、一般には通電
閉型のものが使用される。

つぎに他の従来技術、例えば実開閉５８−１０７４１７
号公報等で公知となっている送油用のポンプを備えた石
油噴霧気液混合式の燃焼器の構成の概要を、第２図を参
照して説明する。なお、これらの従来例においても、送
油用のポンプとしては、コスト、性能の面、小型軽量性
、取扱保守の便利さ、耐久性の良さ等メリットの面から
、殆ど電磁プランジャポンプが使用されている。

第２図において、定位油面器９１内の燃料油９４は、該
定位油面器９１に備えられた燃料油槽９０から供給され
る燃料油９３により、常に定位油面９５を保持しながら
、流入側配管９２を経て、給油器本体８０に組込まれた
電磁プランジャポンプ３０の流入口２１に至る。電磁コ
イル２０へのパルス電流の通電によって戻しバネ６′と
保持バネ５′の間に圧設された電磁プランジャ１が往復
作動し、該電磁プランジャ１に内蔵した吸入弁体９と、
吐出側の吐出弁１５との補助作用と相まってポンプ作用
を行ない、流入口２１から矢印ａの如く吸入された燃料
油は、ポンプ内を貫流して吐出口２２から矢印すの如く
吐出され、給油器本体８０の加圧室８５の底部に設けた
油溜８１に流入する。ポンプの吐出量は燃焼量よりも相
当に大きく、油溜８１の要部に穿った戻し漏孔８３がら
矢印Ｃ′のように流下すると共に、抽Ｅａｔの１−縁か
ら矢印ｄのようにオーバーフローして戻し路８４からポ
ンプの吸入側へ回収される。油溜８１の燃料油中には逆
Ｕ字管８８′を臨ませてあり、この逆Ｕ字管８８′は、
吐出孔８９をヒータ６ｏ′を設けた燃料器７０′の気化
室７１に臨ませた吐出管８８と連通させである。

送風機７５から送られる加圧空気Ｃ」、ダンパ７７によ
って風量を調節されながら、送風管７６がら矢印ｆのよ
うに流れ、前記吐出孔８９を囲んで気化室７１に開口し
ている送風ロア８から気化室７１へ吹き出すと共に、前
記ダンパ７７の手前から分岐されて前記加圧室８５に接
続される加圧空気導入管８６によって、矢印ｅのように
加圧室８５に入り、油溜８１の燃料油面を加圧する。そ
れによって該燃料油は吐出孔８９から噴出し、同時に送
風ロア８から吹き出す加圧空気によって微粒化気液混合
し、さらにヒータ６ｏ′による加熱によって気化室７１
内で気化して、これに点火燃焼させるのである。

この燃焼器においても、その燃焼を停止させるとき、即
ち消火するときに、不完全燃焼ガスによる有害ガスおよ
び臭気発生による公害を防止する必要がある。そこで、
この従来技術においては、消火によりポンプが停止した
とき、油溜８１の油を落下させて逆Ｕ字管８８′のサイ
フオン効果を失なわせると共に、加圧室８５の圧力を少
しでも低下させようとしている。電磁プランジャポンプ
は第１図の場合と同様な理由で吐出弁体１５は弁バネ１
７によって吐出弁座１６を閉塞し、吸入弁体９も弁バネ
１１によって吸入弁座ｌＯを押圧閉塞しているために、
ポンプから油溜８１の燃料油を吸入側へ落下させること
はできない。そのために前記戻し漏孔８３を設けて前記
燃料油の落下させるようにしたほか、オーバーフロ一方
式を採用して戻し路８４をも備えざるを得ない複雑な給
油器本体８０の構造となり、コスト高となっていた。し
かも、この方式では前記消火時の不完全燃焼ガスによる
有害ガスおよび臭気の発生を防１ｈするには不完全かつ
不充分である。

消火時の不完全燃焼ガス対策が問題視されるのは、第１
図及び第２図に示すような石油ガス化式の燃焼器が、近
時、一般家庭における所謂ファンヒータの如き暖房機や
調理コンロ用として、爆発的に普及されつつあり、地震
に対する感震自動消火装置もまた必須条件となったから
である。

更に冬期寒冷時における暖房時の室内空気の乾燥を和ら
げるため、加湿水噴霧に電磁プランジャポンプを使用す
ることが多く、停止時の凍結破損防止のために必要な配
管およびポンプ内の水抜きが困難である等の問題もあっ
た。叙−にの燃焼機器や加湿水噴霧用として、電磁プラ
ンジャポンプが利用される理由とそのメリットについて
はさきに述べた通りである。そして電磁プラジャボンブ
は一般に、吸入、吐出の方向性をもって開閉機能する逆
上弁すなわち不還弁を備えているので、ポンプ始動時に
回転ポンプの場合のような所謂呼び水をする必要がなく
便利である。しかるにこの不還弁を備えているために、
ポンプの停止１一時に吐出側のプラスヘッドを有する液
体を流入側に戻すことができないので、前述の燃焼機器
に利用した場合の消火時の吐出側の未燃油、ガスの回収
処理や、加湿水噴霧機器に利用した場合の停止に時の凍
結防止のための水抜き処理に叙」二の如き複雑な処理機
構を必要とする不便さ、不経済さな必燃的に伴うことと
なるのである。

本発明の目的 本発明は、以上述べた従来技術の欠点に鑑みこれを損除
すべくしてなされたもので、電磁プランジャポンプを備
える石油気化式燃焼機器等の消火時有害ガス発生や爆発
防止のための別途配管、電磁弁ならびにその制御装置等
を含む未燃ガス、燃料油排出処理機構の複雑化、コスト
高を排除して、簡単で、作動確実な前記処理機構を備え
た電磁プランジャポンプを提供し、燃焼機器等の安全性
、経済性を高めると共に、前記凍結破損時１トのための
電磁プランジャポンプ及びその配管の停止時における水
抜きを容易化することを目的とする。

本発明の構成 Ｊ−記目的を達成するために、本発明は、流入口と吐出
口を有し、電磁コイルの軸心縦貫孔に嵌装されたシリン
ダ内を往復作動する電磁プランジャを備え、前記流入［
１からの流体が前記シリンダ内を貫流して前記吐出口に
至る電磁プランジャポンプにおいて、前記電磁プランジ
ャに内蔵されおよび／または前記シリンダの一端部位に
設けられ、ポンプ作動時に同一方向性をもって開閉機能
する不還弁を備え、該不還弁によりポンプ停止時に前記
吐出口から前記流入口に戻る治、路を連通開成せしめる
ことを特徴とする。

かかる構成の電磁プランジャポンプは、’ｔｉｔ　磁プ
ランジャポンプ自体に、通電時にはプランジャポンプと
してのポンプ作用をなさしめ、切電時にはポンプの吐出
側に残存するプラスヘッドの液体や前述の１１１服した
東燃油やガス等を、その流入側へ戻す切電間電磁弁と同
様の機能を伺′ｊ、シ、前記石油気化式燃焼器の従来例
の如き、別途に設けるべき戻し路やその配管および電磁
弁ならびにその制御装置を除去することが可能になる。

前記電磁プ１ ランジャポンプに伺’ｊ−した切電間電磁弁の機能たる
所謂戻し機構の構成については以下の本発明の各実施例
によって詳かにする。

実施例 本発明の一実施例を第３図、第４図によって説明する。

まず、第３図はポンプ作動停止時の状態を示すものであ
る。電磁コイル２０を巻装したポビン１９の軸心縦貫孔
には、上端部位に環状磁路２３およびこれを覆って嵌合
する吐出接手４を有し、かつ下端部位に環状磁極を兼ね
た吸入接手３を有するシリンダ２を嵌装させである。電
磁プランジャｌは、シリンダ２の」一端の前記吐出接手
４内に備えた吐出弁座１６と、前記吸入接手３の内底部
との間に、保持バネ５と戻しバネ６とによる相反する方
向からのバネ反発力で、保持バネ５の側では押−に桿７
を介し、また、戻しバネ６側では吸入弁座鍔部２９′を
介して、前記シリンダ２内に摺動往復自在に嵌装されて
いる。

前記吐出接手４内には、前記吐出弁座１６に係合する弁
バネ１７に押圧された吐出弁体１５が備゛１２ えられている。

電磁プランジャ１の−１一端部位の内洞ｌ′に押」二押
７の基部７′が嵌着されている。該押Ｉ−桿７１１吐出
弁座１６の内孔にその外周に間隙を有して挿入されて、
ポンプ停止時には吐出弁体１５を押上げて吐出弁座１６
と間隙ｇを保つようにしである。

前記内洞１′にはさらに弁バネ１１に押圧された吸入弁
体９と、ポンプ停止時には吸入弁体９に、その溝２８を
備えた面で当接するリング状の溝付ストッパ２７が設け
られている。電磁プランジャｌの下端部１″側の内孔に
は吸入（ｒ座体２９が摺動往復自在に挿嵌され、その吸
入Ｊｒ座鍔部２９′と電磁プランジャ１の下端要部との
間にバネ１２が圧設され、吸入弁座ｌＯとこれに係合す
る吸入弁体９とは、ポンプ停止時には間隙りを保つよう
にしである。そして、前記吐出接手４、ポビン１９、吸
入接手３は、積層組立後、前記吐出接手４の鍔部と、吸
入接手３の外側溝に差込まれるスナップリング２４とを
もって、コの字型の継鉄１８により挟設されている。

このように、ポンプの停止時には、保持バネ５の反発力
とバネ１２の反発力との和が戻しバネ６の反発力と等し
く、この両方が釣合って、吐出弁体１５と吐出弁座１６
との間隙ｇを保つように、押」二押７が位置し、また、
吸入弁体９と吸入弁座１０との間隙りを保つように、吸
入弁座体２９が位置し、溝付ストッパ２７に当接した吸
入弁体９とは溝２８の部分が開口状態にあり、更に、吐
出弁体１５と吸入弁体９をそれぞれ備えて同一方向性を
もって機能する不還弁（逆止弁、チェツキ弁ともいう）
は、ポンプ停止に時には前記吐出口２２から前記流入口
２１に戻る流路を連通開成させている。従って、ポンプ
停止時に、吐出側から流入側へ自動的に液体が戻される
こととなる。

このポンプの停止に時には、電磁プランジャ１の位置は
図において上方にあり、その磁気中性点も電磁コイル２
０の軸心上の中心すなわちその中心点よりも上方に相当
の距離を有し、また、電磁プランジャ１の下端外側部も
吸入接手３の上部の環状磁極と相当な磁気空隙を有して
いる。

次にポンプ作動時の状態を、第４図を参照して説明する
。いま、電磁コイル２０にパルス電流の如き断続電流を
供給するど、断続した磁力によって電磁プランジャｌは
シリンダ２内を往復作動する。磁力の発生時には、電磁
プランジャｌは、その磁気中性点が電磁コイル２０の前
記中心点へ引かれる所謂ソレノイド引力と、電磁プラン
ジャｌが環状磁極たる吸入接手３の−１一端部に引かれ
る所謂空隙引力との和の力から、戻しバネ６およびバネ
１２がポンプの停止時よりも増加するそれぞれの反発力
の和を差引いた力によって、図において下方に移動する
。

次に、磁力の減衰消滅時には停止時の位置に戻り、断続
した磁力の周期によって往復作動するわけである。ここ
で、電磁コイル２０へ伺勢するパルス電流が、この種の
電磁プランジャポンプにおいて最も一般的な商用交流電
源を半波整流したものであるとすると、電磁プランジャ
ｌの衝程数が毎秒５０乃至６０回となることと、ポンプ
内に液５ 体が流入充満してその流動抵抗が増大していることから
、磁気消滅時には、電磁プランジャ１は戻しバネ６の反
発力によって前記停止１１時の位置まで戻る暇がなく、
中途にて次の周期の磁力が発生して再び下方へ吸引され
る。その結果、液体を吸入吐出している際には、電磁プ
ランジャ１の作動位置は、停止に時よりもはるか下方に
おいて往復作動することとなる。このときの電磁プラン
ジャ１および押上桿７の往復作動位置は、吐出弁座１６
からの距＃ｍの位置を押上桿７の上端の上死点とし、（
ｍ−１−ＪＪ）の距離を下死点とする行程長文の範囲で
ある。このことによって明かなように、ポンプ作用中は
吐出弁体１５は常に弁バネ１７によって吐出弁座１６を
閉塞可能としているのである。

次に、電磁プランジャｌが下方に吸引されると、戻しバ
ネ５は伸長してその反発力は減小する。一方、バネ１２
は磁力による戻しバネ６の反発力の増加によって圧縮さ
れ、吸入弁座体２９は」１方へ押」二げられ、吸入弁座
鍔部２９′が電磁プロ ランジャ端部１″に当接して１にまる。従って吸入弁座
１０は溝付ストッパー２７よりも突出して。

弁バネ１１に押圧された吸入弁体９によって閉塞可能と
なる。これによって、吸入弁体９および吐出弁体１５を
もってなる、吸入、吐出用の不透Ｊｒは電磁プランジャ
ｌの往復作動面に、開閉作用が可能となりポンプ作用を
常なみ、ｉＱ人［■２１がら矢印ａの如く吸入された液
体は電磁プランジャ１、通孔８を経てポンプ内を縦貫し
て流れ、吐出接手４の吐出口２２から矢印すの如く吐１
１１される。

なお、電磁プランジャ１と電磁コイル２０の前記磁気中
性点、ソレノイド引力、空隙磁気引力については本願発
明者等が先に発明した特公昭５７−１２８６３号公報に
詳細に開示されているのでこれ以上の説明は省略する。

第５図は本発明の他の実施例である。この実施例では、
シリンダ２内に嵌装された電磁プランジャ１は、戻しバ
ネ６′によって図において下方に圧設され、該電磁プラ
ンジャｌに内蔵された吸入弁体９は吸入接手１３に嵌装
され、吸入弁座ｌＯの内孔に間隙をもたせて挿入された
押上桿１４によって押上げられて、吸入弁座ｌＯを開成
している。吸入接手１３は環状磁極を兼ねたものではな
く、」一方にも環状磁路を有していない。保持バネも省
いである。吐出弁機構もこれを省き、吐出接手４に設け
られる吐出口２２を小径にしたことによって代用しであ
る。また、図によって明らかなように、ポンプの停止時
における電磁プランジャ１の磁気中性点は、電磁コイル
２０の縦軸心上の中心点すなわち磁気中性点の下方にあ
る。

その他、第１図乃至第４図と同一の参照符号をもって示
したものはそれらのと名称および作用が同様であるから
説明を省略する。

電磁コイル２０にパルス電流等の断続電流を供給して付
勢すると、電磁プランジャ１はこのとき発生する断続磁
力と戻しバネ６′の反発力との相互作用により、シリン
ダ２内を往復作動する。このポンプ作用に伴って流入し
た液体の流動抵抗により、電磁プランジャ１が図におい
て上方に偏位した位置で往復作動することは、第４図の
実施例の場合と同様である。かくして電磁プランジャＩ
が上方に変移した位置で往復作動するときは、押上桿１
４は吸入弁座１０の吸入弁体９の着座位置よりも下方に
離れた位置にあり、したがって吸入弁体９は弁バネ１１
によって吸入ブ「座１０に押圧着座可能の状態にあり、
これが電磁プランジャ１の作動と共に開閉する。

また、この実施例では、前記吐出１１２２を小径にしで
あること、１１１１ら、吸入弁座１０の有効断面積より
も比較的小さくしたことにより、次のような作用効果が
得られる。即ち、電磁プランジャ１が上方へ移動する往
衝程時は、シリンダ２の吸入弁座１０側では吸引弁体９
から先の液体を吐出［１２２から押出す作用をし、この
吐出側の圧力が比較的高く、流出速度も大となる。一方
、電磁プランジャ１が下方へ戻る復衝程１１′１には、
前記吐出１−１２２から吐出した液体の圧力が低下して
いるので、断面積の小さい吐出口２２の流動抵抗が効い
て吐出口２２から吐出した液体のシリンダ２への９ 逆流する量がきわめて少ないのみならず、前述のように
有効断面積の比較的大きい吸入弁座１０からシリンダ２
への流入補給されるに容易な液量が多いことから、結果
的に該小径の吐出口２２の存在によって吐出側の逆止弁
機構を欠いても充分ポンプ作用が可能となり、流入口２
１から矢印ａのように吸入された液体は、シリンダ２内
を貫流して吐出口２２から矢印すのように吐出されるの
である。但し、この実施例の場合には、ポンプの流入側
の液面が常に吸入弁体が吸入弁座を閉塞する位置を超え
た状態に維持されていることがポンプ作動可能の条件で
ある。ポンプ停止時には、電磁プランジャ１はシリンダ
２の底端まで降下して停止するので、押出桿１４が吸入
弁座９を押上げて吸入弁座を開放し、吐出側の液体は流
入口２１側へ自動的に戻されるのである。

第６図は本発明の更に他の実施例である。図によってこ
れを説明すると、シリンダ２内に、戻しバネ６′と保持
バネ５′との間に圧設され、かつ摺動往復自在に嵌装さ
れた電磁プランジャ１に、０ 吸入弁座１０′とストッパ兼用の弁理へ２６とにその一
端を挟着された弾性体をもってなるリード弁状の吸入弁
体９′を内蔵している。前記吸入弁座ｌＯ′は、吸入弁
体９′との閉塞着座面が縦軸心に対し斜に截られた形状
である一方、その決着部分は前記縦軸心に対して直角水
平に挟着固定されているので、ポンプの停止に時には、
吸入弁座１０′を開成している。シリンダ２の−１−１
下洛端部には環状磁極２５、環状磁路２３′をそれぞれ
外嵌して、磁束の通過を良好にして磁気効率を高め、従
ってポンプの出力を増している。

吐出口２２は、第５図の実施例の場合と同様な作用効果
を得るべくその断面積を小さく小径として、吐出弁機構
を有している。電磁コイル２０へのパルス電流などの断
続電流を付勢してｆｔＪられる断続磁気吸引力により、
磁力発生時の往衝程において−に一方へ、磁力消滅時の
復衝程においては戻しバネ６′の反発力で下方へ戻す電
磁プランジャｌの往復運動が得られる。磁力による往衝
程時に、吸入弁体９′は、シリンダ２内のおける弾性体
リード弁状の吸入弁体９′の上面側の液圧と、下面側の
負圧の発生とによって吸入弁座１０′に着座してこれを
閉塞し、復衝程時には反対に吸入弁座１０’を開成する
ので、ここに開閉作用が行われ、電磁プランジャ１の往
復作動によってポンプ作用が営まれるのである。その他
の作用効果および同一符号をイリしたものは第５図の実
施例と同様であるから説明は省略する。そしてポンプの
停止時は吸入弁体９′は吸入弁座１０′を開成している
ので、自動的に吐出口２２側の液体は流入口２１側へ戻
される。

本発明の効果 以上詳述した通り、本発明は、流入口と吐出口を有し、
電磁コイルの軸心縦貫孔に嵌装されたシリンダ内を往復
作動する電磁プランジャを備え、前記流入口からの流体
が前記シリンダ内を貫流して前記吐出口に至る電磁プラ
ンジャポンプにおいて、前記電磁プランジャに内蔵され
および／または前記シリンダの一端部位に設けられ、ポ
ンプ作動時に同一方向性をもって開閉機能する不還弁を
備え、該不還弁によりポンプ停止時に前記吐出口から前
記流入［１に戻る流路を連通開成せしめることを特徴と
するから、電磁プランジＶポンプを備えた石油気化式燃
焼機器等の消火時有害ガス発生や爆発防止のための別途
配管、″ｒ１℃磁弁ならびにその制御装置等を含む未燃
ガス、燃料油Ｊ」出処理機構の複雑化、コスＩ・高を４
」除して、簡単で、作動確実な前記処理機構を備えた電
磁プランジャポンプを提供し、燃焼機器等の安全性、経
済性を高めると共に、前記凍結破損防止のための゛ｌｌ
ｔ、磁プラン磁子ランジャポンプ配管の停止に時におけ
る水抜きを容易化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ従来の゛ｌｌｉ磁プランジャ
ポンプを用いた石油気化式燃焼機の構造を説明する図、
第３図、第４図は本発明の電磁プランジャポンプの停止
時および作動時のそれぞれの状態における各断面図、第
５図１；１木発明の他の実施例における断面図。第６図
は本発明のさらに他の実施例における断面図である。 ３ １・・・電磁プランジャ　９　・・・吸入弁体２・・・
シリンダ　１０・・・吸入弁座３・・・吸入接手　１５
・・・吸入弁体４・・拳吐出接手　１６・・・吸入弁座
５・・・保持バネ　２０−−・電磁コイル６・ｅ・戻し
バネ　２１・・ｅ流入ロ ア・・・押」二押　２２・・・吐出口 ４ 第３図 す 第４図 第５図 す 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　流入口と吐出口を有し、電磁コイルのｉｈｌ＋
   心縦貫孔に嵌装されたシリンダ内を往復作動する電磁プ
   ランジャを備え、前記流入口からの流体が前記シリンダ
   内を貫流して前記吐出口に至る電磁プランジャポンプに
   おいて、前記電磁プランジャに内蔵されおよび／または
   前記シリンダの一端部位に設けられ、ポンプ作動時に同
   一方向性をもって開閉機能する不還弁を備え、該不還弁
   によりポンプ停止時に前記吐出口から前記流入１１に戻
   る流路を連通開成せしめることを特徴とする電磁プラン
   ジャポンプ。