JPH07208637A - ピストン式パイロット形2方口電磁弁 - Google Patents

ピストン式パイロット形2方口電磁弁

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JPH07208637A
JPH07208637A JP764194A JP764194A JPH07208637A JP H07208637 A JPH07208637 A JP H07208637A JP 764194 A JP764194 A JP 764194A JP 764194 A JP764194 A JP 764194A JP H07208637 A JPH07208637 A JP H07208637A
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Saburo Hashimoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストン式パイロット形2方口電磁弁に関
し、大幅な閉弁遅れを生じることなくウォータハンマ現
象の発生を防止することを目的とする。 【構成】 弁室4内に異径ピストン2によって主弁室11
と反対側に区画されたチャンバ12およびパイロット弁室
13を閉弁時に入口側通路6に連通させるブリードオリフ
ィス16にチャンバ12およびパイロット弁室13から入口側
通路6への逆流を防止する逆止弁26を設けた構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストン式パイロット
形2方口電磁弁に関し、特に大幅な閉弁遅れを生じるこ
となくウォータハンマ現象の発生を防止できるようにし
たピストン式パイロット形2方口電磁弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピストン式パイロット形2方口
電磁弁は、図4の縦断側面図に示すように、本体101
と、異径ピストン102 と、電磁操作装置103 とを備えて
いる。上記本体101 内には異径筒形の弁室104 と、この
弁室104 の大径側端部に形成された環状の弁座105 と、
この弁座105 の周囲部で弁室104 に連通する入口側通路
106 と、上記弁座105 内に開口された弁口107 に連通す
る出口側通路108 とが形成される。
【0003】上記異径ピストン102 は大径部109 とこれ
に連続する小径部110 とを備え、この大径部109 が上記
弁室104 の大径部に摺動可能に内嵌されることにより、
弁室104 の大径部が異径ピストン102 の大径部109 より
も弁座105 側の主弁室111 と、その反対側のチャンバ11
2 に区画される。また、上記異径ピストン102 の小径部
110 を弁室104 の小径部内に摺動可能に突入させること
により弁室104 の小径部にパイロット弁室113 が区画さ
れる。
【0004】この異径ピストン102 には主弁室111 とパ
イロット弁室113 とを連通させるパイロットオリフィス
114 と、パイロット弁室113 をチャンバ112 に連通させ
る通路115 とが形成され、また、上記本体101 には入口
側通路106 とチャンバ112 とを連通させるブリードオリ
フィス116 が形成される。上記電磁操作装置103 は、磁
性体からなる固定磁極117 と、固定磁極117 と同心状に
配置されるコイル118 と、固定磁極117 に外嵌固定され
たスリーブ119 と、スリーブ119 に摺動可能に挿入さ
れ、下端部が上記パイロット弁室113 内で異径ピストン
102 に向かって進退するプランジャ120 と、プランジャ
120 の下端部に保持されて、上記パイロットオリフィス
114 を開閉するパイロット弁体121 と、プランジャ120
およびパイロット弁体121を閉弁方向に付勢する押さえ
バネ122とを備えている。
【0005】このプランジャ120 の下端部と異径ピスト
ン102 の小径端部との間にはこれらを互いに接近する方
向に付勢する開弁バネ123 が架着され、コイル118 の非
通電時には押さえバネ122 によってプランジャ120 が異
径ピストン102 の小径端部に押圧されてパイロットオリ
フィス114 を閉じるとともに異径ピストン102 を弁座10
5 に押圧して弁口107 を閉じるようにしてある。
【0006】コイル118 に通電すると、固定磁極117 が
磁化され、プランジャ120 が押さえバネ122 に抗して固
定磁極117 に吸着され、パイロットオリフィス114 が開
かれる。パイロットオリフィス114 および通路115 の最
小流路断面積はブリードオリフィス116 の最小流路断面
積よりも大きく形成してあるので、パイロットオリフィ
ス114 の開放により出口側通路108 に連通するパイロッ
ト弁室113 およびチャンバ112 の内圧が急激に減圧され
るのに対して、入口側通路106 に連通する主弁室111 の
弁座105 の周囲の内圧はブリードオリフィス116 の絞り
作用によってほとんど減圧しない。このため、異径ピス
トン102 に作用する差圧が急激に増大し、異径ピストン
102 に急速に開弁方向に駆動される。
【0007】弁口107 が開放されると、主弁室111 、チ
ャンバ112およびパイロット弁室113の内圧は同じになり
異径ピストン102 の両側に作用する差圧は0になるが、
固定磁極117 に吸着されたプランジャ120 が開弁バネ12
3 を介して異径ピストン102を開弁位置に引きつけてい
るので開弁状態が保持される。この後、コイル118 への
通電を停止すると、固定磁極117 が消磁され、プランジ
ャ120 が押さえバネ122 によって固定磁極117 から離反
するとともに、パイロット弁体121 が異径ピストン102
の小径側端面に受け止められ、パイロットオリフィス11
4を閉じる。これにより、パイロット弁室113 、通路115
、チャンバ112およびブリードオリフィス116 の内圧が
入口側通路106 の供給圧によって主弁室111 の内圧より
も高くなり、異径ピストン102 の両側から作用する圧力
の差圧によって異径ピストン102 が閉弁方向(図上、下
方)に急速に移動し、弁口107 が閉じられる。
【0008】このピストン式パイロット形2方口電磁弁
においては、パイロットオリフィス114 とブリードオリ
フィス116 の最小流路断面積の比(以下、単に面積比と
いうが弁の閉止について重要な要素となっている。すな
わち、閉弁時に異径ピストン102 に作用する閉弁力F
は、パイロットオリフィス114 の最小流路断面積をS
1、ブリードオリフィス116 の最小流路断面積をS2、
入口側通路106 への供給圧をP1、出口側通路108 の圧
力をP2、チャンバ112 の内圧をPw、弁口107 の開口
面積Sa、異径ピストン102の大径部109の面積(主弁室
111 の断面積)をSp、プランジャ120 の自重と押さえ
バネ122の付勢力との和をfpとすれば、力の釣合い式
と流れの連続式より次の数式1および数式2が成立ち、
数式2より導かれる数式3を用いれば数式1を数式4の
ように整理することができる。
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】
【数3】
【0012】
【数4】
【0013】この数式4から、面積比S1/S2が弁の
閉止力の要素として重要なことが分かる。このピストン
式パイロット形2方口電磁弁を通過する流体が水である
場合、急激に弁を閉じると、ウォータハンマ現象が発生
し、弁座105 や異径ピストン102の大径側端面に設けた
弁面124 を傷つけたり、変形させたりすることがあり、
弁の耐久性が損なわれることがある。
【0014】このウォータハンマの発生を防止するため
には、弁の閉止を緩慢にすることが有効であり、このた
めの方法としては、上記数式4の面積比S1/S2を大
きくし、弁の閉止力を小さくすることが最も簡便で方法
である。この面積比を大きくする方法としては、パイロ
ットオリフィス114 を大きくする方法、ブリードオリフ
ィス116 を小さくする方法、パイロットオリフィス114
を大きくすると共にブリードオリフィス116 を小さくす
る方法が考えられる。
【0015】しかし、ソレノイドの吸引力に限界がある
ため、パイロットオリフィス114 を大きくすることには
限界があり、結局、ブリードオリフィス116 を小さくす
る方法を採ることが一般的である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブリー
ドオリフィス116 を小さくすれば、ウォータハンマは防
止できるが、その絞り作用が高められ過ぎて閉弁遅れが
生じるという問題が生じてくる。例えば、作動性を考慮
すれば面積比S1/S2=0.5程度とすれば、コイル118
への通電停止から全閉までの閉弁時間が約0.15秒程度と
なり、閉弁遅れは問題とならないが、ウォータハンマが
発生するのに対して、面積比S1/S2=0.2 〜0.3 と
すればウォータハンマの発生を防止することができる
が、閉弁時間、すなわち、コイル118 への通電停止から
弁口107 が全閉されるまでの時間が面積比S1/S2=
0.5 の場合に比べて約10倍以上も長く掛り、閉弁遅れが
問題になる。
【0017】実際に口径3/4インチの電磁弁を例にと
れば、ウォータハンマを防止するためにはパイロットオ
リフィス径2mmに対し、ブリードオリフィス径を0.7 〜
0.8mmにすればウォータハンマを防止できるが、閉弁時
間が長くなり過ぎる上、動作性能のバラツキが大きくな
ったり、異物が詰まって作動不良を生じ易くなるなどの
問題が生じることも分かった。
【0018】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、大幅な閉弁遅れを生じることなくウォータハ
ンマ現象の発生を防止できるようにしたピストン式パイ
ロット形2方口電磁弁の提供という技術的課題を解決す
ることを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピストン式
パイロット形2方口電磁弁は、上記の目的を解決するた
め、上記ブリードオリフィスの一部分にチャンバから入
口側通路への逆流を防止する逆止弁を設けたことを特徴
とするものである。
【0020】
【作用】閉弁時にコイルおよび固定磁極を消磁した後、
パイロットオリフィスが開放されている状態から閉塞さ
れている状態に切り替わる時点までは、入口側通路が出
口側通路に連通されているので、ブリードオリフィスを
挟む入口側通路の内圧とチャンバの内圧とは同じであ
り、逆止弁は閉弁されている。
【0021】しかし、パイロットオリフィスが開放され
ている状態から閉塞されている状態に切り替わると、逆
止弁の上流側の入口側通路の内圧とパイロット弁室、通
路、およびチャンバの内圧との間に大きな圧力差が生
じ、この圧力差によって逆止弁が開かれる。これによ
り、流体が入口側通路からパイロットオリフィスを通っ
てチャンバ、通路及びパイロット弁室に急速に流入し、
チャンバおよびパイロット弁室から異径ピストンに作用
する圧力と主弁室から異径ピストンに作用する圧力の差
圧によって異径ピストンが急速に閉弁方向に駆動され
る。
【0022】流体が入口側通路からチャンバ、通路及び
パイロット弁室に流入するにつれてチャンバ、通路およ
びパイロット弁室の内圧は入口側通路の供給圧に近づ
き、逆止弁の上流側の入口側通路の内圧とパイロット弁
室、通路、およびチャンバの内圧と圧力差、すなわち、
逆止弁の開弁力が小さくなり、逆止弁の弁開度が小さく
なる。したがって、異径ピストンの閉弁方向への移動の
途中から上記面積比が大きくなって、異径ピストンを閉
止する力が弱くなり、異径ピストンが減速されて緩やか
に閉弁するようになる。
【0023】本発明においては、逆止弁を本体の肉壁部
内に配置することも可能であるが、特に、上記弁室の大
径部内にピストンの大径部の摺動を案内するガイドリン
グを設け、このガイドリングに入口側通路にチャンバを
連通させ、チャンバ側で拡径される段付のブリードオリ
フィスを形成し、上記逆止弁が、このブリードオリフィ
スの段付部に形成される弁座と、拡径部に挿入されたニ
ードル弁またはボール弁と、ニードル弁またはボール弁
を弁座に押圧するバイアススプリングとを備えるように
構成することができる。
【0024】このように構成する場合には、ガイドリン
グの内径を弁口の口径に対応して適宜設定することによ
り、弁本体の大部分を弁口径の異なる複数種類のピスト
ン式パイロット形2方口電磁弁に共通化できると共に、
本体内にブリードオリフィスを形成せずに済むので本体
の構成を簡単にでき、しかも、ブリードオリフィスの形
成が簡単になり、トータルコストを低減することができ
る。
【0025】また、逆止弁にニードル弁またはボール弁
を用いることにより、逆止弁の応答性を高めることがで
きる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付された図面に
基づいて具体的に説明するが、本発明は、この実施例に
限定されるものではなく、本明細書および添付された図
面の記載事項全体から明らかになる本発明の真に意図す
る技術的思想の範囲全体におよぶものである。
【0027】本発明の一実施例に係るピストン式パイロ
ット形2方口電磁弁は、図1および図3の各断面図に示
すように、本体1と、異径ピストン2と、電磁操作装置
3とを備える。上記本体1は弁箱下部1aと、これの上
側にボルト1bを用いて固定される弁箱上部1cとから
なり、その内部には、弁箱下部1aの上部から弁箱上部
1cとにわたって弁箱上部1c内で小径になる異径筒形
の弁室4が形成される。
【0028】また、弁箱下部1a内には、この弁室4の
大径側端部に形成された環状の弁座5と、この弁座5の
周囲部で弁室4に連通し、弁箱下部1aの左側端面に開
口する入口側通路6と、上記弁座5内に開口された弁口
7に連通し、弁箱下部1aの右側端面に開口する出口側
通路8とが形成される。上記異径ピストン2は大径部9
とこれに連続する小径部10とを備え、この大径部9が上
記弁室4の大径部に内嵌された内周面が一様な段付きリ
ング状のガイドリング25に摺動可能に内嵌される。これ
により、弁室4の大径部が異径ピストン2の大径部9よ
りも弁座5側の主弁室11と、その反対側のチャンバ12に
区画される。
【0029】また、上記異径ピストン2の小径部10を弁
室4の小径部内に摺動可能に突入させることにより弁室
4の小径部にパイロット弁室13が区画される。この異径
ピストン2には主弁室11とパイロット弁室13とを連通さ
せるパイロットオリフィス14が形成され、上記弁箱上部
1cにはパイロット弁室13をチャンバ12に連通させる通
路15が形成される。
【0030】この通路15は従来例のように異径ピストン
2内にL字形又はレ字形に形成してもよいが、この実施
例のように弁箱上部1cの底面側から斜めに1つの孔加
工をするだけで通路15を形成する方が通路15を簡単に、
かつ、安価に形成できるので有利である。また、上記ガ
イドリング25には入口側通路6とチャンバ12とを連通さ
せるブリードオリフィス16が形成される。このブリード
オリフィス16は、チャンバ12側で拡径される段付孔に形
成され、この段付孔の拡径部に進退可能に内嵌されたニ
ードル弁26aを有する逆止弁26によって開閉される。
【0031】すなわち、この逆止弁26は、図2の分解斜
視図に示すように、このブリードオリフィス16の段付部
に形成される弁座26bと、上記ニードル弁26aと、この
ニードル弁26aを弁座26bに押圧するバイアススプリン
グ26cとを備え、入口側通路6の供給圧とチャンバ12と
内圧との圧力差が一定値以下の時に閉弁してチャンバ12
から入口側通路6に流体が逆流することを防止し、入口
側通路6の供給圧とチャンバ12と内圧との圧力差が一定
値を上回る時には開弁して入口側通路6から流体をチャ
ンバ12に流入させるようにしている。
【0032】ここで、従来と同様にガイドリング25を省
略し、上記ブリードオリフィス16を弁箱上部1cの肉壁
内に形成し、この逆止弁26を弁箱上部1cの肉壁内に組
み込むことも考えられるが、この考えによる場合には、
弁箱上部1cの構成が複雑になると共に、異径ピストン
2の大径部9の径が異なるごとに弁室4の径が異なる弁
箱上部1cを形成する必要が生じる。
【0033】これに対して、上記のようにガイドリング
25を弁箱上部1cと異径ピストン2との間に介在させる
場合には、弁箱上部1cを変更することなく、ガイドリ
ング25の内径のみを変更するだけで径が異なる異径ピス
トン2に対応させることができ、1種類の弁箱上部1c
を弁口径の異なる複数種類のピストン式パイロット形2
方口電磁弁に共通化できるようになる。
【0034】また、従来のように弁箱上部1cにブリー
ドオリフィスを形成する場合にはブリードオリフィスの
形状を逆L字形ないし逆レ字形に形成する必要があり、
弁箱上部1cの形状が複雑になる。これに対して、この
実施例のようにガイドリング25に段付孔からなるブリー
ドオリフィス16を形成する場合には、ブリードオリフィ
ス16の形状が簡単になり、容易に、かつ、安価に形成す
ることができる。そして、上記の部品の共通化によるコ
ストダウンと、このブリードオリフィス16の加工費用の
削減とによって、部品点数が増加し、組立コストが増加
するにもかかわらずトータルコストを低減することがで
きる。
【0035】上記電磁操作装置3は、磁性体からなる固
定磁極17と、固定磁極17と同心状に配置されるコイル18
と、固定磁極17に外嵌固定されたスリーブ19と、スリー
ブ19に摺動可能に挿入され、下端部が上記パイロット弁
室13内で異径ピストン2に向かって進退するプランジャ
20と、プランジャ20の下端部に保持されて、上記パイロ
ットオリフィス14を開閉するパイロット弁体21と、プラ
ンジャ20およびパイロット弁体21を閉弁方向に付勢する
押さえバネ22とを備えている。
【0036】上記固定磁極17、コイル18、スリーブ19の
上側部、プランジャ20の上側部はカップ状のケース27内
に収納され、スリーブ19の下部に設けたフランジ28を弁
蓋1dを兼ねるナットによって弁箱上部1cの上端面に
封止状に押圧することにより、このフランジ28およびプ
ランジャ20によってパイロット弁室13の端面が閉塞され
る。
【0037】また、上記プランジャ20の下端部と異径ピ
ストン2の小径端部との間には異径ピストン2の自重に
対抗する程度の弱い力で異径ピストン2をプランジャ20
側に引きつける開弁バネ23が架着される。このピストン
式パイロット形2方口電磁弁においては、閉弁時には図
1に示すように、コイル18への通電が停止され、押さえ
バネ22によってプランジャ20が異径ピストン2の小径端
部に押圧されてパイロットオリフィス14を閉じるととも
に異径ピストン2を弁座5に押圧して弁口7を閉じるよ
うにしてある。
【0038】この状態では、異径ピストン2に開弁方向
に作用する出口側通路7の内圧は大気圧程度であり、主
弁室11の弁座の周囲部には入口側通路6の供給圧が作用
する。これに対して、異径ピストン2に閉弁方向に作用
するチャンバ12の内圧およびパイロット弁室13の内圧は
入口側通路6の供給圧と同等またはこれよりも僅かに低
圧になっているので、異径ピストン2に開弁方向に作用
する圧力と閉弁方向に作用する圧力との圧力差(Sp−
Sa)×(P1−P2)によって異径ピストン2が弁座
5に押圧されて閉弁状態が保持される。なお、異径ピス
トン2の大径側端部には、弁座5に対応して弾性体から
なる環状の弁面24が組付けられている。
【0039】コイル18に通電すると、コイル18および固
定磁極17が磁化され、プランジャ20が押さえバネ22に抗
して固定磁極17に吸着される。ここで、上記開弁バネ23
は異径ピストン2の自重に対抗できる程度の弱いバネで
構成してあるので、急速にプランジャ20が固定磁極17に
吸着されると、開弁バネ23が伸びてプランジャ20が異径
ピストン2の小径側端面から離隔し、パイロットオリフ
ィス14が開かれる。
【0040】ブリードオリフィス16の逆止弁26はパイロ
ットオリフィス14が開かれる時まで閉弁しているので、
パイロットオリフィス14の開放により出口側通路8に連
通するパイロット弁室13およびチャンバ12の内圧が急激
に減圧される。この減圧により、逆止弁26は急速に開弁
されるが、逆止弁26を含むブリードオリフィス16の絞り
作用によって液体の入口側通路6からチャンバ12、通路
15およびパイロット弁室13への流入が制限されるので、
パイロット弁室13およびチャンバ12の内圧が急速に上昇
することはない。これに対して、入口側通路6に連通す
る主弁室11の弁座5の周囲部の内圧はブリードオリフィ
ス16の絞り作用によってほとんど減圧しない。その結
果、異径ピストン2を閉弁方向に押圧する圧力と開弁方
向に押圧する圧力との差圧がほぼ(Sp−Sa)×P1
まで急激に増大し、この差圧により異径ピストン2が急
速に開弁方向に駆動される。
【0041】弁口7が開放されると、入口側通路6の圧
力が出口側通路8の内圧まで減圧され、主弁室11、チャ
ンバ12およびパイロット弁室13の内圧は同じになり異径
ピストン2に作用する差圧が0になる。しかし、プラン
ジャ20が押さえバネ22に抗して固定磁極17に吸着され、
このプランジャ20に開弁バネ23によって異径ピストン2
が開弁方向に引きつけられているので、図3に示すよう
に、弁口7が開いた全開状態が保持される。
【0042】この後、コイル18への通電を停止すると、
コイル18および固定磁極17が消磁され、プランジャ20が
押さえバネ22の付勢力によって固定磁極17から離隔し、
パイロット弁体21が異径ピストン2の小径側端面に受け
止められてパイロットオリフィス14を閉じる。これによ
り、パイロット弁室13、通路15、チャンバ12およびブリ
ードオリフィス16の内圧が入口側通路6からの液体の流
入により昇圧するのに対して、主弁室11は弁口7を介し
て出口側通路8に連通されているので昇圧しない。その
結果、パイロット弁室13およびチャンバ12から異径ピス
トン2に作用する圧力が主弁室11から異径ピストン2に
作用する圧力よりも大きくなり、この差圧によって異径
ピストン102 が閉弁方向に急速に駆動され、弁座5に受
け止められて弁口7を閉じる。
【0043】閉弁時にコイル18および固定磁極17を消磁
した後、パイロットオリフィス16が開放されている状態
から閉塞されている状態に切り替わる時点までは、入口
側通路6が弁口7によって出口側通路8に連通されてい
るので、ブリードオリフィス16を挟む入口側通路6の内
圧とチャンバ12およびパイロット弁室13の内圧とは同じ
であり、逆止弁26は閉弁されている。
【0044】しかし、パイロットオリフィス16が開放さ
れている状態から閉塞されている状態に切り替わると、
逆止弁26の上流側の入口側通路6の供給圧P1と下流側
のチャンバ12、通路15およびパイロット弁室13の内圧P
wとの間に大きな圧力差が生じ、この圧力差によって逆
止弁26が全開される。これにより、流体が入口側通路6
からパイロットオリフィス16を通ってチャンバ12、通路
15およびパイロット弁室13に急速に流入し、チャンバ12
およびパイロット弁室13から異径ピストン2に作用する
圧力Pw×Spが急激に増大して、主弁室11から異径ピ
ストン2に作用している圧力P2×Spに打ち勝って異
径ピストン2を急速に閉弁方向に駆動する。
【0045】流体が入口側通路6からチャンバ12、通路
15およびパイロット弁室13に流入するにつれてチャンバ
12、通路15およびパイロット弁室13の内圧は入口側通路
6の供給圧に近づき、逆止弁26の上流側と下流側との圧
力差、すなわち、逆止弁26の開弁力が小さくなり、逆止
弁26の弁開度が小さくなる。すなわち、逆止弁26を含む
ブリードオリフィス16の最小流路面積S2は、パイロッ
トオリフィス14の閉止直後には大きいので、異径ピスト
ン2の動作性が高いにもかかわらず、チャンバ12および
パイロット弁室13の内圧が高まるに連れて小さくなり、
主弁口7が異径ピストン2によって閉塞されると同時ま
たは直前には0となる。
【0046】つまり、異径ピストン2は大きな開弁力に
よって急速に閉弁し始めるので、単純にブリードオリフ
ィスを小径にした従来例に比べて閉弁の応答時間を大幅
に短縮することができる。例えば、電磁弁口径3/4イ
ンチ、一次側配管長さ10m、二次側配管長さ1m、流体
供給圧 0.5MPaとして、面積比0.5 とした従来例1、
面積比0.2 とした従来例2およびこの実施例に係るピス
トン式パイロット形2方口電磁弁について閉弁時間およ
びチャンバ12およびパイロット弁室13のピーク圧力を測
定したところ、表1に示すような結果が得られた。な
お、この実施例では、最小面積比、すなわち、逆止弁26
の全開時の面積比が0.5 となるようにしている。
【0047】
【表1】
【0048】また、閉弁方向への移動の途中から、ブリ
ードオリフィス16の最小開口面積S2が減少して面積比
が増大し、異径ピストン2を閉止する力が弱くなるの
で、異径ピストン2の閉弁速度が閉弁方向への移動の途
中から次第に減速され、ウォータハンマを発生すること
なく緩やかに閉弁させることができる。上記の実施例に
おいては、逆止弁26がニードル弁26aを備えているが、
本発明の逆止弁の構成はこれに限定されるせのではな
く、例えばこのニードル弁26aに代えてボール弁を備え
る逆止弁をブリードオリフィス16の途中に介在させても
よく、また、上記の逆止弁26のバイアススプリング26c
を省略してもよいのである。さらに、この逆止弁はチャ
ンバ12から入口側通路6への流体の逆流を防止できるよ
うにしてあればよいので、例えば、ブリードオリフィス
16のチャンバ12への開口をチャンバ12側から覆う板バネ
を備える逆止弁を設けてもよいのである。
【0049】また、上記の実施例では、最小面積比、す
なわち、逆止弁26の全開時の面積比が0.5 となるように
しているが、ブリードオリフィス16の径および逆止弁26
の口径を大きくして最小面積比を1未満でこれよりも大
きくすることは可能であり、これにより、閉弁時間を更
に短縮することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のピスト
ン式パイロット形2方口電磁弁によれば、入口側通路と
チャンバおよびパイロット弁室とを連通させるブリード
オリフィスに、チャンバおよびパイロット弁室側から入
口側通路への流体の逆流を防止する逆止弁を設けるの
で、閉弁開始時にこの逆止弁を全開によりブリードオリ
フィスの最小流路面積を大きくして作動性を高めること
ができるにもかかわらず、閉弁途中から上記逆止弁の開
度を自動的に減少させることにより、ブリードオリフィ
スの最小流路面積を次第に減少させて閉弁速度を減速さ
せ、ウォータハンマを発生させることなく緩やかに閉弁
させることができ、耐久性を高めることができるのであ
る。
【0051】本発明において、特に、上記弁室の大径部
内にピストンの大径部の摺動を案内するガイドリングを
設け、このガイドリングに入口側通路にチャンバを連通
させ、チャンバ側で拡径される段付のブリードオリフィ
スを形成し、上記逆止弁が、このブリードオリフィスの
段付部に形成される弁座と、拡径部に挿入されたニード
ル弁またはボール弁と、ニードル弁又はボール弁を弁座
に押圧するバイアススプリングとを備えるように構成す
ることができる。
【0052】このように構成する場合には、ガイドリン
グの内径を弁口の口径に対応して適宜設定することによ
り、弁本体の大部分を弁口径の異なる複数種類のピスト
ン式パイロット形2方口電磁弁に共通化できると共に、
本体の構成を簡単にでき、しかも、ブリードオリフィス
の形成が簡単になるので、トータルコストを低減するこ
とができる。
【0053】また、この場合には、逆止弁にニードル弁
またはボール弁を用いることにより、逆止弁の応答性を
高めることができ、逆止弁の応答遅れによる閉弁遅れを
小さくでき、閉弁時間の短縮を図る上で有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閉弁時の縦断側面図である。
【図2】本発明の要部の分解斜視図である。
【図3】本発明の開弁時の縦断側面図である。
【図4】従来例の縦断側面図である。
【符号の説明】 1…本体 2…異径ピストン 3…電磁操作装置 4…弁室 5…弁座 6…入口側通路 7…弁口 8…出口側通路 9…異径ピストン2の大径部 10…異径ピストン2の小径部 11…主弁室 12…チャンバ 13…パイロット弁室 14…パイロットオリフィス 15…通路 16…ブリードオリフィス 21…パイロット弁体 25…ガイドリング 26…逆止弁 26a…ニードル弁 26b…弁座 26c…バイアススプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、異径ピストンと、電磁操作装置
    とを備え、上記本体内には異径筒形の弁室と、この弁室
    の大径側端部に形成された環状の弁座と、この弁座の周
    囲部で弁室に連通する入口側通路と、上記弁座内に開口
    された弁口に連通する出口側通路とが形成され、上記異
    径ピストンを上記弁室に摺動可能に内嵌させて弁室の大
    径部を異径ピストンの大径部よりも弁座側の主弁室と、
    その反対側のチャンバに区画すると共に、弁室の小径部
    に異径ピストンの小径部でパイロット弁室を区画し、こ
    の異径ピストンに主弁室とパイロット弁室とを連通させ
    るパイロットオリフィスと、パイロット弁室をチャンバ
    に連通させる通路とを形成すると共に、上記本体に入口
    側通路と異径ピストンの大径部と小径部とによって区画
    される中間弁室部分とを連通させるブリードオリフィス
    を形成し、上記電磁操作装置にパイロット弁室内で進退
    して上記パイロットオリフィスを開閉するパイロット弁
    体を設けたピストン式パイロット形2方口電磁弁におい
    て、上記ブリードオリフィスの一部分にチャンバから入
    口側通路への逆流を防止する逆止弁を設けたことを特徴
    とするピストン式パイロット形2方口電磁弁。
  2. 【請求項2】 上記弁室の大径部内にピストンの大径部
    の摺動を案内するガイドリングを設け、このガイドリン
    グに入口側通路にチャンバを連通させ、チャンバ側で拡
    径される段付のブリードオリフィスを形成し、上記逆止
    弁が、このブリードオリフィスの段付部に形成される弁
    座と、拡径部に挿入されたニードル弁と、ニードル弁を
    弁座に押圧するバイアススプリングとを備えることを特
    徴とする請求項1に記載のピストン式パイロット形2方
    口電磁弁。
  3. 【請求項3】 上記逆止弁がニードル弁に代えてボール
    弁を備える請求項2に記載のピストン式パイロット形2
    方口電磁弁。
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