JPS609009A - 熱圧着導電性フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は液晶表示パネルと駆動回路モジュールを電気的
接続するだめの熱圧着導電性フィルムに関するものであ
る。

液晶表示パネルとそれに電気的信号を供給するだめの回
路モジュールの接続の手段は従来、一般的な呼称となっ
ているゼブラコネクタ−１または絶縁フィルム上に条状
に導電性帯と接着剤帯を交互に形成した熱圧着シートの
２種の方法が一般的である。さらに詳述するならば、前
者のゼブラコネクタ−といわれているものはゴム弾性を
有する絶縁物に導電性物質を帯状に等ピッチで形成した
ものでこれを液晶表示パネルの透明性電極と回路モジュ
ールの電極を対向させた間にはさみこみ一定の圧力を加
え両電極を導通させるものである。

この方法によれば、液晶表示パネルと回路モジュールは
必ず対向させるように配しなければならず製品の液晶パ
ネル部分、すなわち表示部分が大きくなり製品設計の自
由度が小さくなる。また液晶パネルと回路モジュールを
ゼブラコネクタ−をはさみ圧接しなければならず、これ
のために圧接構造を採らなければならないため金属製フ
レームで押え付ける必要がある。このだめ重量が太きく
な一方、熱圧着シートは、プラスチックフィルム上にカ
ーボンブランクや金属粉を導電材としたペーストを必要
なピッチで条状に形成し、その導体の条状間に合成樹脂
接着剤を塗布形成したものでこれを液晶表示パネルの引
出し電極に位置合せした後、加圧加熱によシ圧接して導
通をはかるものである。第１図は熱圧着シートの代表的
なものの断面を示しだものである。ポリエステルなどの
フィルム１０片面に導体３と接着剤２を交互に等ピッチ
で配したもので接着剤２は主にホットメルト型の接着剤
を使用する。

第２図は液晶表示パネルの電極引出し部に熱圧着シート
を圧接した状態を示す断面図である。液晶表示パネルの
ガラス５に透明電極４が設けてあり、これと同ピツチの
熱圧着シートが圧着されている。この場合、透明電極４
と導体３は接着剤２のガラス６との接着だけによって圧
接され、導通を得ている。しだがって、透明電極４とフ
ィルム１上に形成された導体３は単に物理接触にとどま
り、信頼性の面において不安を残こすものである。

すなわち、長期保存中に吸湿や熱により接着剤の劣化、
膨潤による接着力の低下を１ねき、最後には導通不良と
なる危険性があった。特に導体３と透明電極４は単に圧
接されているだけのだめ、はこりや水がその間に入りこ
み、導通不良の大きな要因となるものであった。

発明の目的 本発明は液晶表示パネルと駆動回路モジュールなどが確
実に信頼性良く接続できる熱圧着導電性フィルムを提供
することを目的とする。

発明の構成 この目的を達成するために、本発明は合成樹脂フィルム
の一生面に等ピッチで条状に形成された導電部を有し、
さらに上部全面を導電粉を含有する熱硬化性接着剤で覆
ったことを特徴とする熱圧着導電性フィルムであり、該
接着剤が結合剤１００重量部に対し、球状で平均粒径が
３９ｍμ以上のカーボンブラックなどの導体粉０．１重
量部〜１０重量部と、球状で平均粒径が３０ｍμ以下の
無機質絶縁粉末１重量部〜１０重量部加えて分散させた
ものを用いるものである。

実施例の説明 以下、本発明の実施例について説明する。

本発明の第一の特徴とするところは接着効果を有する熱
硬化性または熱可塑性樹脂が被接着物、すなわち、液晶
パネルの透明電極とフィルム上に形成された導体の間に
有り、確実に密着するということである。すなわち、熱
硬化性または熱可塑性樹脂を結合剤として、これに球状
で平均粒径が３０ｍμ以上のカーボンブラックなどの導
体粉を分散させたものを用いた熱圧着導電性フィルムの
１つの実施例を第３図に示しだ。第３図はフィルム６の
片面に可とう性を有する導体７を条状に形成したのち全
面に接着剤８を形成したものである。

この接着剤８は樹脂９中にカーボンブラック１Ｑが分散
されている。このカーボンブランク１ｏはそれ自身導電
性を有したものでサーマルブラック、ランプブラック、
ファーネスブラックなどの種類が特に有効である。乙の
ように熱硬化性樹脂中に導体粉末としてカーボンブラッ
クを分散させたものを接着剤として、第３図のような構
造として、液晶パネルの透明電極に加圧加熱により圧着
させた場合を第４図に示す。本発明による接着剤８をフ
ィルム６上全面に形成したものを圧着すると、あらかじ
めフィルム６上に形成されている導体７と液晶表示パネ
ルのガラス１１に形成した透明電極１２の間にカーボン
ブラック１Ｑが挟みこまれ導通が得られると同時に熱硬
化性樹脂９が間で固着し、より完全な密着と導通が得ら
れる。従来の熱圧着シートと大きく異なる点は上記説明
で明らかなようにフィルム６上の導体７と透明電極１２
の間にカーボンブラック１０と樹脂９が存在し完全な密
着性が得られ、導通を阻害するほこυ、水などに耐性を
示すものである。

本発明によれば導体粉としてカーボンブラックを使用し
ているがその他、銀粉、銅粉、ニッケル粉などの金属粉
や、カーボン繊維を粉砕したものなどが使用できる。カ
ーボンブラック１ｏの場合その添加量は樹脂１００重量
部に対し、０．１−１ｏ重量部の範囲が良い。０．１重
量部以下の添加量になると導体７と透明電極１１の間に
はさみ適寸れるカーボンブラック１０の粒子の数が少な
くなり本発明の効果が得られにくい。まだ１０重量部以
とになると接着剤８自身が導電性を有するようになり、
本発明の目的が達し得なくなる。一方、結合剤。となる
樹脂９は熱硬化性と熱可塑性のどちらでも目的は達成し
得るが接続の信頼性という点で熱硬化性樹脂が優れてい
る。また、カーボンブラック１０は前述のように球状で
平均粒径が３゜ｍ８以上のものが良い。これは粒径が小
さいと、導体７の凹凸面に入り込み本発明の目的を果さ
なくなる。

本発明の第二の特徴は平均粒径３０　ｍμ以下の無機質
絶縁物を加えることである。すなわち、接着剤８中に粒
径の大きな導体と粒径の小さな絶縁物を加え互いに粒子
間で影響しあうようにするものである。この接着剤８を
導体７と透明電極１２に圧着するときその間にカーボン
ブラック１０が両サイドに流れ出ないように絶縁粉が阻
止する作用を有するものである。この絶縁粉の添加量は
結合剤１００重量部に対し、１〜１０重量部が良い。

１重量部以下になるとカーボンブラック１０の圧着時の
流れを止めることができない。また１０重量部以上にな
るとカーボンブラック１０の粒子の周囲に存在し、圧着
した時に完全な導通が得られなくなる。

次に本発明の熱圧着導電性フィルムの具体例について説
明する。

マス、ポリエステルフィルムの２５ミクロン厚のフィル
ムに、導体部となるペーストをスクリーン印刷で１．０
■ピツチ（導体幅０．５＋ｍｎ、間隔０゜５証）で形成
した。導体部のペーストは次のような組成物とした。

ポリウレタン樹脂（大日本インキ（株）ＴＫＭ−１）・
・・・・・１００重量部 インシアネート（日本ポリウレタン（株）コロネートＬ
）・・・・・・１０重量部 ベンジルアルコール（関東化学制　１級）２５重量部 カーボングラツク（電気化学（株）製アセチレンブラッ
ク）・・・・・・１５重量部 グラファイト（日本黒鉛（株）Ｃ３Ｐ）・・・・・・３
５重量部 上記、材料を三本ロールミルで混合したものを使用し、
印刷後シート上で１００″Ｃｓｏ分間硬化させたものを
使用した。

（１）　接着剤の結合剤として、エピコート＃８２８（
シェル化学（株）製）５０重量部とフェノール樹脂（机
下電工（株）Ｊ　−１０ｏｏ　）　５０重量部の混合物
を使用し、本発明の接着剤組成物は表１に示す」：うカ
ーボンブラックと無機絶縁物を加えた。

表　１ 上記、接着剤組成物を先に形成したフィルム上全面にス
クリーン印刷し８５°Ｃ６ｏ分で予備乾燥させたものを
作シ、透明電極上へ３ｋｑ／ｃｆ１４０°Ｃの加圧加熱
によ’り接着させた。評価方法として接着剤自身の表面
絶縁抵抗と透明電極と導体部の接触抵抗ならびに４０″
Ｃ９５％ＲＨの湿中に４８時間放置後の接触抵抗を測定
した。

カーボンブランクとしてはランプブラック（西独、デグ
サ社製）を使用し、絶縁物は酸化けい素粉末（日本アエ
ロシール（株）製）を使用した。

以上の実施例から明らかなように、カーボンブラックを
加えても表面絶縁性は使用形態からみて十分な値を示し
、接触抵抗も従来の熱圧着シートよりも低く、さらに湿
中放置による接触抵抗もわずか上昇するものの安定して
いる。この実施例では透明電極との接続について述べた
が、プリント配線板の銅箔に金メッキしたものに接着さ
せたが、同様な結果が得られた。試料美７は従来の熱圧
着シートである。

発明の効果 本発明による熱圧着導電性フィルムは微量の導体粉と絶
縁粉を混合分散させた接着剤を導電部を形成したフィル
ム上に施したことを特徴とすると同時に導体粉が絶縁粉
の粒子径より大きなものを使用するものである。これに
より被接着物との接触抵抗が低く、しかも耐環境性が向
上する。またこの異方導電性接着剤を使用することによ
り、フィルム上に形成された導体部を外部からの衝撃（
折曲げ、ひっかき）から保護することもでき、製品に使
用するにあたり、信頼性を大きく向上させるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱圧着シートの断面図、第２図は同熱圧
着シー）Ｋ液晶表示パネルの透明電極に接着した状態を
示す断面図、第３図は本発明の異方導電性接着剤を用い
て構成しだ熱圧着シートの断面図、第４図は同熱圧着シ
ートを液晶表示パネルの透明電極に接着した状態の断面
図である。 ９・・・・・・樹脂、１０・・・・・・カーボンブラッ
ク。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名篤１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂フィルムの一生面に等ピッチで条状に形
   成された導電部を有し、さらに上部全面に導電粉を含有
   する熱硬化性接着剤を形成したことを特徴とする熱圧着
   導電性フィルム。 （→　接着剤が結合剤１００重量部に対し球状で平均粒
   径が３０ｍμ以上のカーボンブラック粉０．１〜１０重
   量部と球状で平均粒径が３０ｍμ以下の無機質絶縁粉末
   １〜１Ｑ重量部からなることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の熱圧着導電性フィルム。