JPS6090092A - フツ化物および硫酸イオン含有水の処理方法 - Google Patents
フツ化物および硫酸イオン含有水の処理方法Info
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- JPS6090092A JPS6090092A JP19943883A JP19943883A JPS6090092A JP S6090092 A JPS6090092 A JP S6090092A JP 19943883 A JP19943883 A JP 19943883A JP 19943883 A JP19943883 A JP 19943883A JP S6090092 A JPS6090092 A JP S6090092A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明はフッ化物イオンおよび硫酸イオンを含有する
水の処理方法、特にスケールの生成なしにフッ化物イオ
ンおよび硫酸イオンを除去する処理方法に関するもので
ある。
水の処理方法、特にスケールの生成なしにフッ化物イオ
ンおよび硫酸イオンを除去する処理方法に関するもので
ある。
フッ化物イオンおよび硫酸イオン含有水をカルシウム化
合物と反応させて、析出物を生成させ、固液分離する処
理方法がある。この方法はフッ化カルシウムおよび硫酸
カルシウムの形でフッ化物イオンおよび硫酸イオンを析
出させるものであるが、反応槽、固液分離槽、または管
路などに硫酸カルシウムを主体とするスケールが生成す
るとし)う問題点があった。
合物と反応させて、析出物を生成させ、固液分離する処
理方法がある。この方法はフッ化カルシウムおよび硫酸
カルシウムの形でフッ化物イオンおよび硫酸イオンを析
出させるものであるが、反応槽、固液分離槽、または管
路などに硫酸カルシウムを主体とするスケールが生成す
るとし)う問題点があった。
このような点を改善するために、固液分離により分離さ
れた析出物を種結晶として反応系に返送する方法が提案
されている(特願昭58−45058号)。
れた析出物を種結晶として反応系に返送する方法が提案
されている(特願昭58−45058号)。
この方法は新しい析出物が返送析出物を核として析出す
るため、スケール化が防止されるが、原水中の硫酸イオ
ン濃度が低い場合やカルシウム化合物の添加量が少ない
場合には過飽和度が低くなり、反応時間を長くしなけれ
ば種晶効果がなく、スケールの生成を防止できない場合
があるという問題点があった。
るため、スケール化が防止されるが、原水中の硫酸イオ
ン濃度が低い場合やカルシウム化合物の添加量が少ない
場合には過飽和度が低くなり、反応時間を長くしなけれ
ば種晶効果がなく、スケールの生成を防止できない場合
があるという問題点があった。
この発明は、以上のような従来法の問題点を解消するた
めのもので、硫酸カルシウムを酸処理した後、反応系に
導入することにより、過飽和度が低い場合でもスケール
を生成させることな(、フッ化物イオンおよび硫酸イオ
ンを除去できるフン化物および硫酸イオン含有水の処理
方法を提供することを目的としている。
めのもので、硫酸カルシウムを酸処理した後、反応系に
導入することにより、過飽和度が低い場合でもスケール
を生成させることな(、フッ化物イオンおよび硫酸イオ
ンを除去できるフン化物および硫酸イオン含有水の処理
方法を提供することを目的としている。
この発明は、フッ化物イオンおよび硫酸イオンを含有す
る原水をカルシウム「ヒ合物と反応させて析出物を生成
させ、固液分離する方法において、硫酸カルシウムを2
111〜4で酸処理した後、前記析出物が生成する反応
系に導入することを特徴とするフン化物および硫酸イオ
ン含有水の処理方法である。
る原水をカルシウム「ヒ合物と反応させて析出物を生成
させ、固液分離する方法において、硫酸カルシウムを2
111〜4で酸処理した後、前記析出物が生成する反応
系に導入することを特徴とするフン化物および硫酸イオ
ン含有水の処理方法である。
この発明において処理対象となるフッ化物イオンおよび
硫酸イオン含有水としては、リン酸製造工程、リン酸肥
料製造工程、氷晶石回収工程、排煙脱硫工程および排煙
脱硝工程等から排出される廃水などが例示できる。
硫酸イオン含有水としては、リン酸製造工程、リン酸肥
料製造工程、氷晶石回収工程、排煙脱硫工程および排煙
脱硝工程等から排出される廃水などが例示できる。
以下この発明を図面により説明する。図面はこの発明の
好ましい実施態様を示す系統図であり、■は溶解槽、2
は第1反応槽、3は固液分離槽。
好ましい実施態様を示す系統図であり、■は溶解槽、2
は第1反応槽、3は固液分離槽。
4は第2反応槽、5は固液分離槽である。
処理方法は、まず、溶N槽1に原水管6がら原水を導入
し、返送管7がら固液分離槽3の析出物を導入し、また
返送管8がら固液分離槽5の析出物を導入し、必要に応
じて薬注管9がら酸を加えてpH1〜4に調整し、返送
管7がら返送された析出物を酸処理するとともに、返送
管8がら返送されだ析出物を溶解する。さらに必要に応
じて薬注管10からカルシウム化合物を添加する。
し、返送管7がら固液分離槽3の析出物を導入し、また
返送管8がら固液分離槽5の析出物を導入し、必要に応
じて薬注管9がら酸を加えてpH1〜4に調整し、返送
管7がら返送された析出物を酸処理するとともに、返送
管8がら返送されだ析出物を溶解する。さらに必要に応
じて薬注管10からカルシウム化合物を添加する。
返送管7から返送される固液分離槽3の析出物は、硫酸
カルシウム、フッ化カルシウ11および水酸化アルミニ
ウム1等を含んでいるが、これを硫酸カルシウムがほぼ
飽和状態である原水に添加して酸処理すると、硫酸カル
シウムイオンの成分力管容解し、硫酸カルシウムが主体
となった析出物が原水中のカルシウムイオンおよび硫酸
イオンで熟成され、種結晶としての活性が増大する。
カルシウム、フッ化カルシウ11および水酸化アルミニ
ウム1等を含んでいるが、これを硫酸カルシウムがほぼ
飽和状態である原水に添加して酸処理すると、硫酸カル
シウムイオンの成分力管容解し、硫酸カルシウムが主体
となった析出物が原水中のカルシウムイオンおよび硫酸
イオンで熟成され、種結晶としての活性が増大する。
この場合、i容解槽1におけるカルシウムイオン濃度は
高い方がよいので、返送管8から固液分離41y5の析
出物を返送して溶解するとともに、こJしらの析出物お
よび原水中のカルシウム濃度に応じて必要ならさらに薬
注管10からカルシラ11化合物を添加する。固液分離
槽5の析出物は後述のように水酸化マグネシウムおよび
炭酸力ルシウ11を含んでいるので、i6解によりマグ
ネシウムイオンおよびカルシウムイオンが溶出する。原
水が酸性で、析出物を溶解したのちpH1〜4になると
きは酸を添加する必要はないが、それ以外の場合は添加
する。piが4を越えると析出物が効率よく溶解しなく
なり、ptlが1未満となると硫酸カルシウムが溶解す
るので、それぞれ好ましくない。酸としては特に限定さ
れないが、硫酸はカルシウムイオンを消費するので好ま
しくなく、また硝酸は窒素源となるため好ましくなく、
塩酸が最適である。
高い方がよいので、返送管8から固液分離41y5の析
出物を返送して溶解するとともに、こJしらの析出物お
よび原水中のカルシウム濃度に応じて必要ならさらに薬
注管10からカルシラ11化合物を添加する。固液分離
槽5の析出物は後述のように水酸化マグネシウムおよび
炭酸力ルシウ11を含んでいるので、i6解によりマグ
ネシウムイオンおよびカルシウムイオンが溶出する。原
水が酸性で、析出物を溶解したのちpH1〜4になると
きは酸を添加する必要はないが、それ以外の場合は添加
する。piが4を越えると析出物が効率よく溶解しなく
なり、ptlが1未満となると硫酸カルシウムが溶解す
るので、それぞれ好ましくない。酸としては特に限定さ
れないが、硫酸はカルシウムイオンを消費するので好ま
しくなく、また硝酸は窒素源となるため好ましくなく、
塩酸が最適である。
次に溶解槽1からの流出水を第1反応槽2に導 入し、
カルシウムイオンの存在下にρ115〜8.5、好まし
くは6〜7に調整すると、反応系の過飽和度が低い場合
でも硫酸カルシウムが前記析出物の表面に析出し、これ
により過飽和状態が解消され、スケール化が防止される
。この場合カルシウムイオンのほかにアルミニウムイオ
ンが存在していてもよい。カルシウムイオンとしてはも
ともと原水中に存在するもの、返送された析出物から溶
出したもの等が反応に関与するが、不足する分を薬注管
IOからカルシウム化合物として添加する。薬注管10
から添加するカルシウム化合物としては、例えば塩化カ
ルシウム、炭酸カルシウム等がある。
カルシウムイオンの存在下にρ115〜8.5、好まし
くは6〜7に調整すると、反応系の過飽和度が低い場合
でも硫酸カルシウムが前記析出物の表面に析出し、これ
により過飽和状態が解消され、スケール化が防止される
。この場合カルシウムイオンのほかにアルミニウムイオ
ンが存在していてもよい。カルシウムイオンとしてはも
ともと原水中に存在するもの、返送された析出物から溶
出したもの等が反応に関与するが、不足する分を薬注管
IOからカルシウム化合物として添加する。薬注管10
から添加するカルシウム化合物としては、例えば塩化カ
ルシウム、炭酸カルシウム等がある。
カルシウムイオンの必要な存在量はCaF2としてのC
a当量あたり1〜3倍程度であり、特に2倍当量程度が
望ましい。しかし排煙脱硫または(および)脱硝廃水な
どのように多量のアルミニウムイオンが含まAしている
場合にはカルシウムイオンの添加量を減少させることも
でき、このほか廃水の塩類濃度などにより必要量は異な
るが、カルシウムイオンの添加量は簡単に実験的に確認
することができる。
a当量あたり1〜3倍程度であり、特に2倍当量程度が
望ましい。しかし排煙脱硫または(および)脱硝廃水な
どのように多量のアルミニウムイオンが含まAしている
場合にはカルシウムイオンの添加量を減少させることも
でき、このほか廃水の塩類濃度などにより必要量は異な
るが、カルシウムイオンの添加量は簡単に実験的に確認
することができる。
pl+の調整は必要により薬注管11から、II調整剤
を注入して行う。pl+調整剤としては、水酸化すトリ
ウム、炭酸す1−リウム、水酸化カルシウム等が使用で
き、このうち水酸化カルシウムはカルシウムイオン源と
しても利用でき、薬注管10からのカルシウム化合物の
添加を省略できる。このようなpH調整剤を添加して前
記Pl+範囲に調整することにより、析出物が生成する
。析出物はカルシウムイオンが硫酸イオンと反応したC
a504およびフッ化物イオンと反応したCaF2が主
体であり、アルミニウムイオンが存在する場合はAl(
Oll)3がフッ化物を抱き込んだ形で含まれると推定
されるが、詳細は不明である。この工程におけるpn範
囲はCaF2とAl(Oll)3の析出物の溶解度が小
さく、かつ後述の工程において返送さ扛る水酸化マグネ
シウムの析出物生成の少ない範囲、すなわちp115〜
8.5が好ましく、ρ116〜7が特に好ましい。
を注入して行う。pl+調整剤としては、水酸化すトリ
ウム、炭酸す1−リウム、水酸化カルシウム等が使用で
き、このうち水酸化カルシウムはカルシウムイオン源と
しても利用でき、薬注管10からのカルシウム化合物の
添加を省略できる。このようなpH調整剤を添加して前
記Pl+範囲に調整することにより、析出物が生成する
。析出物はカルシウムイオンが硫酸イオンと反応したC
a504およびフッ化物イオンと反応したCaF2が主
体であり、アルミニウムイオンが存在する場合はAl(
Oll)3がフッ化物を抱き込んだ形で含まれると推定
されるが、詳細は不明である。この工程におけるpn範
囲はCaF2とAl(Oll)3の析出物の溶解度が小
さく、かつ後述の工程において返送さ扛る水酸化マグネ
シウムの析出物生成の少ない範囲、すなわちp115〜
8.5が好ましく、ρ116〜7が特に好ましい。
第1反応槽2では、溶Mff?Iにおいて活性化された
硫酸カルシウムからなる析出物が流入するため、これが
種結晶となり、硫酸カルシウムの過飽和度が低い場合で
も、硫酸カルシウム結晶がこの種結晶上に析出し、スケ
ール化が防止される。フッ化カルシウムの析出も前記析
出物を核として起こると推定されるが、不明である。
硫酸カルシウムからなる析出物が流入するため、これが
種結晶となり、硫酸カルシウムの過飽和度が低い場合で
も、硫酸カルシウム結晶がこの種結晶上に析出し、スケ
ール化が防止される。フッ化カルシウムの析出も前記析
出物を核として起こると推定されるが、不明である。
第1反応槽2の反応液は固液分離槽3において固液分離
を行い、分離した析出物の一部は返送管7を介して、溶
解槽1へ返送さ」t、残部は排泥管12を介して系外へ
排出される。一方上澄液は第2反応槽4へ流出する。
を行い、分離した析出物の一部は返送管7を介して、溶
解槽1へ返送さ」t、残部は排泥管12を介して系外へ
排出される。一方上澄液は第2反応槽4へ流出する。
第2反応槽4では、さらにマグネシウム、イオンおよび
炭酸イオン(重炭酸イオンを含む)の存在下にP II
9.5 以上に調整して析出物を生成させて、水中の
゛残留フッ化物イオンをさらに低減させる。
炭酸イオン(重炭酸イオンを含む)の存在下にP II
9.5 以上に調整して析出物を生成させて、水中の
゛残留フッ化物イオンをさらに低減させる。
なお、この工程では水中の残留カルシウムイオンも同時
に除去される。第2反応槽4では、必要に応じて薬注管
13からマグネシウム塩を、薬注管14から炭酸塩を、
薬注管15からpH調整剤を添加する。マグネシウム塩
としては塩化マグネシウム等が使用できるが、反応液中
にすでに存在する場合には添加しなくてもよい。炭酸塩
としては炭酸す1ヘリウム、重炭酸す1−リウム等が使
用できるが、炭酸ガスを吹き込んでもよい。またpl+
調整剤はマグネシウム塩および炭酸」ムを添加してなお
所定のρ11にならないときに添加するもので、最初の
工程と同様のものが使用できる。反応液中に存在させる
マグネシウムイオンの爪はフッ化物イオンに対し重量比
で20倍以上とすると、残留フッ化物イオン量をl a
+g/ Q以下にすることができる。
に除去される。第2反応槽4では、必要に応じて薬注管
13からマグネシウム塩を、薬注管14から炭酸塩を、
薬注管15からpH調整剤を添加する。マグネシウム塩
としては塩化マグネシウム等が使用できるが、反応液中
にすでに存在する場合には添加しなくてもよい。炭酸塩
としては炭酸す1ヘリウム、重炭酸す1−リウム等が使
用できるが、炭酸ガスを吹き込んでもよい。またpl+
調整剤はマグネシウム塩および炭酸」ムを添加してなお
所定のρ11にならないときに添加するもので、最初の
工程と同様のものが使用できる。反応液中に存在させる
マグネシウムイオンの爪はフッ化物イオンに対し重量比
で20倍以上とすると、残留フッ化物イオン量をl a
+g/ Q以下にすることができる。
また、炭酸イオンの量は標準的にはカルシウムイオンに
対してI72当爪程度以上とする。前記pl+に調整す
ることにより、水酸化マグネシウムおよび炭酸カルシウ
ムの析出物が生成し、液中のフッ化物もこれらに抱き込
まれて析出する。この場合、炭酸カルシウムと水酸化マ
グネシウムが混合された状態で析出するため、生成する
フロックは緻密で重質のものとなり、水酸化マグネシウ
ム単独の場合よりもフッ化物の除去率が高く、しかも固
液分離性も良好となり、高濃縮された状態で返送するこ
とができる。
対してI72当爪程度以上とする。前記pl+に調整す
ることにより、水酸化マグネシウムおよび炭酸カルシウ
ムの析出物が生成し、液中のフッ化物もこれらに抱き込
まれて析出する。この場合、炭酸カルシウムと水酸化マ
グネシウムが混合された状態で析出するため、生成する
フロックは緻密で重質のものとなり、水酸化マグネシウ
ム単独の場合よりもフッ化物の除去率が高く、しかも固
液分離性も良好となり、高濃縮された状態で返送するこ
とができる。
第2反応槽4の反応液は固液分離槽5において固液分離
を行い、上澄水は処理水として処理水管16から系外へ
排出し、必要に応じて中和等の処理を行う。また析出物
は返送管8から溶解槽1に返送する。なお特に排煙脱硫
廃水では固液分離槽5から排出さ」しる析出物中にマン
ガンや鉄などの金属水酸化物も含まれているので、析出
物を返送する際、第1反応槽2で確実にこれらを析出さ
せるために曝気する方が好ましい。
を行い、上澄水は処理水として処理水管16から系外へ
排出し、必要に応じて中和等の処理を行う。また析出物
は返送管8から溶解槽1に返送する。なお特に排煙脱硫
廃水では固液分離槽5から排出さ」しる析出物中にマン
ガンや鉄などの金属水酸化物も含まれているので、析出
物を返送する際、第1反応槽2で確実にこれらを析出さ
せるために曝気する方が好ましい。
返送された析出物は溶解槽1で溶解し、放出さ4したフ
ッ化物イオンは原水中のフッ化物イオンとともに前述の
処理を受ける。この場合、溶離したカルシウムイオンは
フッ化物イオンと反応するので、薬注管10からのカル
シウム化合物の添加量は原水中のカルシウムイオンおよ
びアルミニウムイオンならびに析出物から溶離するカル
シウムイオンで不足する分を補給するだけでよい。また
溶離したマグネシラ11イオンはそのまま第2反応槽4
に流出して、1J6環使用される。このため第2反応槽
4におけるマグネシウムイオンの添加量は固液分離4V
3から排出されるマグネシラ1XtlIフ出物に対応
する量だけでよいが、第1反応4j!jl 2において
p]17以下に調整する場合には、マグネシウムがほと
んど析出しないので、マグネシラ11イオンの添加は最
初だけでよいことになる。また原水中にマグネシウムイ
オンが含まれる場合は、第2反応槽4におけるpl+調
整剤の添加量を適当量に調節しておくことにより、フッ
化物イオン除去に必要なマグネシウムが系内で循環し、
余剰のものが処理水中に排出されることになる。また処
理水中のマグネシウムイオンの量を少なくしたい場合は
、第2反応槽4でその量に見合うpH調整剤を加え、固
液分離槽5で余剰分のマグネシウム析出物を取り出せば
よい。
ッ化物イオンは原水中のフッ化物イオンとともに前述の
処理を受ける。この場合、溶離したカルシウムイオンは
フッ化物イオンと反応するので、薬注管10からのカル
シウム化合物の添加量は原水中のカルシウムイオンおよ
びアルミニウムイオンならびに析出物から溶離するカル
シウムイオンで不足する分を補給するだけでよい。また
溶離したマグネシラ11イオンはそのまま第2反応槽4
に流出して、1J6環使用される。このため第2反応槽
4におけるマグネシウムイオンの添加量は固液分離4V
3から排出されるマグネシラ1XtlIフ出物に対応
する量だけでよいが、第1反応4j!jl 2において
p]17以下に調整する場合には、マグネシウムがほと
んど析出しないので、マグネシラ11イオンの添加は最
初だけでよいことになる。また原水中にマグネシウムイ
オンが含まれる場合は、第2反応槽4におけるpl+調
整剤の添加量を適当量に調節しておくことにより、フッ
化物イオン除去に必要なマグネシウムが系内で循環し、
余剰のものが処理水中に排出されることになる。また処
理水中のマグネシウムイオンの量を少なくしたい場合は
、第2反応槽4でその量に見合うpH調整剤を加え、固
液分離槽5で余剰分のマグネシウム析出物を取り出せば
よい。
以上の処理では、フッ化物イオンおよび硫酸イオン含有
水をスケール障害を発生させることなく、カルシウムイ
オンと反応させて析出物を分離したのち、水酸化マグネ
シウムおよび炭酸カルシウムの析出物を生成させて返送
するので、フッ化物イオンを効率的かつ高度に除去する
ことができ、得られる処理水中のフッ化物イオン濃度は
低くなる。
水をスケール障害を発生させることなく、カルシウムイ
オンと反応させて析出物を分離したのち、水酸化マグネ
シウムおよび炭酸カルシウムの析出物を生成させて返送
するので、フッ化物イオンを効率的かつ高度に除去する
ことができ、得られる処理水中のフッ化物イオン濃度は
低くなる。
また未反応のカルシウムイオンは析出物として返送され
るので、処理水中のカルシウムイオン濃度を低下させる
とともに、カルシウムイオンを有効に使用でき、薬注管
10からのカルシウム塩の添加量を少なくすることがで
きる。そして処理水を弱塩基性等の合成吸着剤によりさ
らに処理する場合、あらかじめ脱硬度処理されているた
め、樹脂層におけるカルシウム等の析出が防止され、樹
脂を有効に使用することができる。さらに汚泥処理の対
象となる析出物は固液分離槽3がらの析出物のみであり
、このため処理すべき汚泥量が少なくなるとともに、難
脱水性の水酸化マグネシウムの量が少ないため処理も簡
単になる。また溶解槽1におけるpHを4以下に調整す
るのでスケールが生成せず、処理効果もよくなる。
るので、処理水中のカルシウムイオン濃度を低下させる
とともに、カルシウムイオンを有効に使用でき、薬注管
10からのカルシウム塩の添加量を少なくすることがで
きる。そして処理水を弱塩基性等の合成吸着剤によりさ
らに処理する場合、あらかじめ脱硬度処理されているた
め、樹脂層におけるカルシウム等の析出が防止され、樹
脂を有効に使用することができる。さらに汚泥処理の対
象となる析出物は固液分離槽3がらの析出物のみであり
、このため処理すべき汚泥量が少なくなるとともに、難
脱水性の水酸化マグネシウムの量が少ないため処理も簡
単になる。また溶解槽1におけるpHを4以下に調整す
るのでスケールが生成せず、処理効果もよくなる。
なお、以」二の説明では、固液分離槽3の返送析出物を
原水と混合した状態で酸処理しているが、この方法は原
水が酸性の場合に適しており、原水が酸性でない場合は
析出物の酸処理後に原水と混合してもよい。また薬注管
10から添加するカルシウム化合物は第1反応槽2に添
加してもよく、カルシウム化合物として水酸化カルシウ
ムを使用するときは、第1反応槽2に添加する必要があ
る。
原水と混合した状態で酸処理しているが、この方法は原
水が酸性の場合に適しており、原水が酸性でない場合は
析出物の酸処理後に原水と混合してもよい。また薬注管
10から添加するカルシウム化合物は第1反応槽2に添
加してもよく、カルシウム化合物として水酸化カルシウ
ムを使用するときは、第1反応槽2に添加する必要があ
る。
さらに要求される処理水質によっては第2反応槽4にお
ける反応は省略することができる。また以上の説明では
、反応系に添加する硫酸カルシウムとして固液分離槽3
から返送される析出物を使用したが、副生石こうその他
の硫酸カルシウムであってもよく、前記と同様の効果が
得られる。
ける反応は省略することができる。また以上の説明では
、反応系に添加する硫酸カルシウムとして固液分離槽3
から返送される析出物を使用したが、副生石こうその他
の硫酸カルシウムであってもよく、前記と同様の効果が
得られる。
この発明によれば、硫酸カルシウムを酸処理した後、反
応系に導入するようにしたので、硫酸カルシウムを活性
化した種結晶として利用でき、このため原水水質が変動
して反応系の過飽和度が低くなる場合でも、反応により
生成する硫酸カルシウムを種結晶上に析出させ、スケー
ル化を防止しながらフッ化物および硫酸イオンを除去す
ることができる。
応系に導入するようにしたので、硫酸カルシウムを活性
化した種結晶として利用でき、このため原水水質が変動
して反応系の過飽和度が低くなる場合でも、反応により
生成する硫酸カルシウムを種結晶上に析出させ、スケー
ル化を防止しながらフッ化物および硫酸イオンを除去す
ることができる。
次に実施例および比較例について説明する。
実施例I
F660mg#l 、 5045000mg/Q、 C
a 644mg/ Q 、 pl+1.6の排煙脱硫廃
水に消石灰を3200mg/ Q添加して30分間反応
させ、10分間静置して得られる析出物を20QIa
Q / n、ならびにCaCl2・2H20を8000
1g/ Q、それぞれ前記廃水に添加し、pH3で30
分間攪拌して酸処理したのち、NaOHでpl+6.4
5まで中和し、さらに30分間反応させて析出物を生成
させた。これにアニオン性高分子凝集剤を1 mg/
Q 添加して固液分離を行い、分離水を濾過して得られ
た濾過水の水質分析を行うとともに、その濾過水を30
間放置してスケールの析出状態を観察した(No、 1
)。
a 644mg/ Q 、 pl+1.6の排煙脱硫廃
水に消石灰を3200mg/ Q添加して30分間反応
させ、10分間静置して得られる析出物を20QIa
Q / n、ならびにCaCl2・2H20を8000
1g/ Q、それぞれ前記廃水に添加し、pH3で30
分間攪拌して酸処理したのち、NaOHでpl+6.4
5まで中和し、さらに30分間反応させて析出物を生成
させた。これにアニオン性高分子凝集剤を1 mg/
Q 添加して固液分離を行い、分離水を濾過して得られ
た濾過水の水質分析を行うとともに、その濾過水を30
間放置してスケールの析出状態を観察した(No、 1
)。
比較例として、析出物を添加しなかった場合(NO02
)および酸処理を行うことなく析出物を添加した場合(
No、3)について同様の試験を行った。結果を表1に
示す。
)および酸処理を行うことなく析出物を添加した場合(
No、3)について同様の試験を行った。結果を表1に
示す。
表1
次にNo、lの処理水(Mgを720mg/ Q含有)
に、さらにNa0Ilを1800mg/ fl、Na2
CO3を2000+ng/ Q添加し。
に、さらにNa0Ilを1800mg/ fl、Na2
CO3を2000+ng/ Q添加し。
十分攪拌して析出物を分能したところ、分離水中のFは
12+ng/ Q 、MBは220+ug/ flとな
った。
12+ng/ Q 、MBは220+ug/ flとな
った。
同じ(No、lの処理水にNa011を2300+ng
/ Q 、 Na 2 CO3を2000mg/ Q添
加して」二澄水を調べたところ、Fは3.8mg/ f
A 、Mgは92mg/ Qとなった。
/ Q 、 Na 2 CO3を2000mg/ Q添
加して」二澄水を調べたところ、Fは3.8mg/ f
A 、Mgは92mg/ Qとなった。
実施例2
実施例1と同じ廃水に副生石こうを800抛g/(1添
加し、pH1,6で30分間攪拌して酸処理したのち、
Ca(011)2を添加してpH6,7まで中和し、さ
らに30と同様の測定を行った(No、 4 )。比較
例として。
加し、pH1,6で30分間攪拌して酸処理したのち、
Ca(011)2を添加してpH6,7まで中和し、さ
らに30と同様の測定を行った(No、 4 )。比較
例として。
副生石こうを添加しなかった場合(No、5)および副
生石こうを酸処理することなく添加した場合(No、6
)について同様の試験を行った。結果を表2に示す。
生石こうを酸処理することなく添加した場合(No、6
)について同様の試験を行った。結果を表2に示す。
以上の結果より、実施例の場合はいずれも比較例の場合
に比べてスケールの析出がなくフッ化物イオンおよび硫
酸イオンを除去できることがわかる。
に比べてスケールの析出がなくフッ化物イオンおよび硫
酸イオンを除去できることがわかる。
図面はこの発明の一実施態様を示す系統図であり、1は
溶解槽、2は第1反応槽、3,5は固液分離槽、4は第
2反応槽である。 代理人 弁理士 柳 原 成
溶解槽、2は第1反応槽、3,5は固液分離槽、4は第
2反応槽である。 代理人 弁理士 柳 原 成
Claims (5)
- (1)フッ化物イオンおよび硫酸イオンを含有する原水
をカルシウム化合物と反応させて析出物を生成させ、固
液分離する方法において、硫酸カルシウムを2111〜
4で酸処理した後、前記析出物が生成する反応系に導入
することを特徴とするフッ化物および硫酸イオン含有水
の処理方法。 - (2)硫酸カルシウムが固液分離により分離された析出
物である特許請求の範囲第1項記載のフッ化物および硫
酸イオン含有水の処理方法。 - (3)硫酸カルシウムが副生石こうである特許請求の範
囲第1項記載のフッ化物および硫酸イオン含有水の処理
方法。 - (4)硫酸カルシウムの酸処理が原水と混合して行われ
る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
のフッ化物および硫酸イオン含有水の処理方法。 - (5)硫酸カルシウムの酸処理がカルシウム化合物の存
在下に行われる特許請求の範囲第1項なし)し第4項の
いずれかに記載のフッ化物および硫酸イオン含有水の処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19943883A JPS6090092A (ja) | 1983-10-25 | 1983-10-25 | フツ化物および硫酸イオン含有水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19943883A JPS6090092A (ja) | 1983-10-25 | 1983-10-25 | フツ化物および硫酸イオン含有水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6090092A true JPS6090092A (ja) | 1985-05-21 |
JPS646831B2 JPS646831B2 (ja) | 1989-02-06 |
Family
ID=16407814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19943883A Granted JPS6090092A (ja) | 1983-10-25 | 1983-10-25 | フツ化物および硫酸イオン含有水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6090092A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0916622A1 (en) * | 1997-11-05 | 1999-05-19 | Kurita Water Industries Ltd. | Process for preventing scale formation in a paper-making process |
JP2009136843A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Daiseki:Kk | 廃液の処理方法 |
-
1983
- 1983-10-25 JP JP19943883A patent/JPS6090092A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0916622A1 (en) * | 1997-11-05 | 1999-05-19 | Kurita Water Industries Ltd. | Process for preventing scale formation in a paper-making process |
JP2009136843A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Daiseki:Kk | 廃液の処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS646831B2 (ja) | 1989-02-06 |
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