JPS608863Y2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は裏面に羽根を有する回転翼を底部に設けた洗濯
兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽を外包する外槽とを備え
た脱水洗濯機に関するもので、洗濯、すすぎ時に洗濯物
から出る糸屑等のリントを効率よく捕集し、かつ脱水時
にその捕集されたリントを確実に取り除くことができる
ようにしたものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

図において、１は脱水洗濯機本体、２は本体１内に支示
杆３、防振具４等を介して懸垂支承された外槽、５は外
槽２の底部に設けた排水口で、この排水口５の下方には
排水ホース６を介して排水コック７が設けられ、かっこ
の排水コック７には機外排出ホース８が設けられている
。

９は前記外槽２内に回転自在に装備された洗濯兼脱水槽
で、この洗濯兼脱水槽９の底部中央には裏面に複数個の
羽根１０を有する回転翼１１を回転自在に設置し、かつ
胴部周壁には多数の脱水孔１２を設けている。

１３は外槽２の外底部に取付けられたモータで、このモ
ータ１３の動力バクラッチ機構１４を介して前記洗濯兼
脱水槽９あるいは回転翼１１に伝達される。

１５は前記洗濯兼脱水槽９の底部に回転翼１１の下方に
位置して設けられた翼座で、この翼座１５の底部には開
口部１５ａを設けている。

１６は翼座１５の外底部に外周部が固着され、かつ中央
部が脱水軸１７に保持された保持板で、この保持板１６
は逆傘状に形成され、かつ傾斜面に複数個の穴１８を設
けている。

そしてこの保持板１６と、前記回転翼１１の羽根１０お
よび翼座１５とによりポンプ室１９を構成している。

２０は前記保持板１６の下方に位置して保持板１６に装
着されたりントフィルターで、このリントフィルター２
０は略円盤状に構成され、かつ放射状のクシ歯保持部２
１と、このクシ歯保持部２１間において外周に向って長
くかつそれぞれが平行で外周に向うにしたがって細くな
るテーパー状の複数のクシ歯２２とを有している。

上記構成においてリントフィルター２０の作用を説明す
ると、まず洗濯、すすぎ時には回転翼１１のみが回転す
る。

この回転翼１１の回転によりプンプ室１９はポンプ作用
をなし、矢印で示すように回転翼１１と翼座１５の隙間
から水を洗濯兼脱水槽９内に吐出される。

このため、ポンプ室１９は負圧になり、ポンプ室１９の
下方に位置する水は保持板１６に設けた複数個の穴１８
および開口部１５ａを介してポンプ室１９内に吸込まれ
る。

これにより洗濯兼脱水槽９の脱水孔１２を通って外槽２
へ流れ出てきた糸屑、布屑等のリフトを含む洗濯水がリ
フトフィルター２０を通過する際、糸屑、布屑等のリン
トはリントフィルター２０の複数のクシ歯２２に付着す
る。

そしてリフトが複数のクシ歯２２に付着すると、循環す
る洗濯水に含まれる糸屑、父屑等のリントは先に付着し
たリントに次々に付着して効率よく捕集される。

この洗濯、すすぎが終了すると、排水を行ない、その後
洗濯兼脱水槽９を高速回転させて脱水を行なう。

この場合、洗濯兼脱水槽９が高速で回転すると、保持板
１６およびリントフィルター２０も一体に高速回転する
。

そしてリントフィルター２０は略円盤状であるために、
複数のクシ歯２２に付着した糸屑、布屑等のリントに最
も効果的に遠心力が作用し、さらに複数のクシ歯２２は
外周に向って細くなるテーパー状に形成しているため、
リントは離脱しやすく、また数本のクシ歯２２にまたが
ってリントが付着しても、それぞれのクシ歯２２は平行
に設けられているため、そのリフトを容易に離脱させる
ことができる。

また、リントフィルター２０は洗濯兼脱水槽の外側に位
置するために、脱水回転時には遠心力の作用に加えて脱
水液の流れ込みがあり、クシ歯２２に付着しているリン
トは確実に除去できる。

上記実施例から明らかなように本考案の脱水洗濯機は、
洗濯、すすぎ時に洗濯物から出る糸屑、布屑等のリント
を効率よく捕集することができ、また、洗濯、すすぎ時
に捕集したリントを、洗濯兼脱水槽の脱水回転時に遠心
力にてクシ歯から確実に離脱せしめ、次の洗濯、すすぎ
時のリント捕集に備えることができる。

さらに、前記リントフィルターを保持板の下方、すなわ
ち、洗濯兼脱水槽の外側に位置させたものであり、洗濯
兼脱水槽の脱水回転時において、洗濯物から出た脱水液
は、洗濯兼脱水槽の脱水孔から、洗濯兼脱水槽と外槽と
の間に勢い良く出ていき、さらに、この両槽間の下方に
向って流れ込み排出されるものであって、リントフィル
ターに作用する遠心力と前記脱水液の流れ込みによって
、リントフィルターに付着していたリントは確実に除去
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のリントフィルターを採用した脱水洗濯
機の縦断面図、第２図は同要部の拡大断面図、第３図は
リフトフィルターの平面図である。 ２・・・・・・外槽、９・・・・・・洗濯兼脱水槽、１
０・・・・・・羽根、１１・・・・・・回転翼、１６・
・・・・・保持板、１８・・・・・・穴、２０”””リ
ントフィルター、２１・・・・・・クシ歯保持部、２２
・・・・・・クシ歯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏面に羽根を有する回転翼を底部に設は胴部周壁に脱水
   孔を有した洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽を外包す
   る外槽と、前記洗濯兼脱水槽の外底部に固着され、かつ
   複数個の穴を有する保持板とを備え、前記保持板の下方
   に、洗濯兼脱水槽および保持板と一体に回転する略円盤
   状のりントフィルターを設け、このリントフィルターは
   放射状のクシ歯保持部と、このクシ歯保持部間において
   外周に向って長くかつそれぞれが平行で外周に向うにし
   たがって細くなる複数のクシ歯とにより構成した脱水洗
   濯機。