JPS608772B2 - 起上り性を有するチユ−インガムおよびその製造法 - Google Patents

起上り性を有するチユ−インガムおよびその製造法

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JPS608772B2
JPS608772B2 JP52078685A JP7868577A JPS608772B2 JP S608772 B2 JPS608772 B2 JP S608772B2 JP 52078685 A JP52078685 A JP 52078685A JP 7868577 A JP7868577 A JP 7868577A JP S608772 B2 JPS608772 B2 JP S608772B2
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hard candy
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gum base
rising
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正佳 福田
潤一郎 前田
哲治 山田
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は上部は粗に下部は密なる組織となる如く膨化さ
れたチューインガムであって自重によって常に一定部位
を上方に位置する構造体をなし、噂好性と轍新性とに富
んだ多泡質チューインガムに関する。
従来一定部位を常に上方に位置する所謂起き上り小法師
的なかしとしては、競かしの如き非常に比重の小なる部
分と、チョコレート又はハードキャンディ等の比重の大
なる部分とを貼着せしめ−体化するものが考えられたが
、屍かしの部分が衝撃に非常に弱く、又貼着するための
接着剤を必要とし、工程が煩雑となり、更には貼着され
る組成物が異質のため、不良品の再使用が不可能等の問
題点とコスト的に高価となる欠点を有していた。
又チョコレートあるいはハードキャンディ材料を用いて
半割状の中空皮部を形成せしめる時下部になる部位を肉
厚状となすか、又は錘となるものとしてナッツ類、その
他異質物を埋没させ成型した後、二枚の中空皮部を接合
したものが考えられたが、これも効果的起き上り特性を
得るために必要な高空隙率の中空成型が非常に困難であ
り、加えて皮部の接合工程及び接合部に突出したバリの
切削等の工程増加と、中空部が衝撃に弱い等の多くの欠
点を有していた。本発明者等は叙上の如き従来の欠点を
解消し、画期的な製品を開発せんとして鋭意研究を行な
った結果本発明を完成した。
本発明の目的は従来の起き上りがしの如く複雑な製造工
程を必要とせず、更に衝撃に対しても充分な強度を有し
ながら、子供の噛力でも破砕され易く、密度の粗と密な
る触感を楽しみ且つ噛砕後はチューインガムの噂好性を
満喫出来るもので、長期保存に耐えられる経済的で、デ
ィスプレー効果の高いユニークな起上り性を有するチュ
ーインガムおよびその製造法であって、ハードキャンデ
ィ材料とガムベースとを主体とした混合物よりなる多気
泡組織であり、その見掛比重が上部において小さく、下
部において大きいことを特徴とする起上り性を有するチ
ューインガムおよびその製造法である。
以下本発明の実施の態様を説明する。
本発明でいう溶融状態のハードキャンディ材料とは砂糖
と水飴との組成からなるものを適宜なバキュームクッカ
ー又はステンレス等の金属製なべ等により所定の水分に
なるまで加熱し蒸発せしめて品温が少なくとも9000
ト好ましくは100ooを越える温度で流動状態ないし
半流動状態のものを意味する。
品温が9000未満の場合においては高粘度性を呈し流
動状態が低下するので、ガムベースとの均一混合が出釆
ない場合があるので好ましくない。又ハードキャンディ
の原料として甘味度の低減、保型性の増強「伸展性の増
強等の目的によって、グルコース7〜18平均単位の糠
アルコール、各種澱粉またはその加工物、天然高分子物
等を加えることがある。更にハードキャンディ材料は固
形分として砂糖が40〜8の雲量%、好ましくは45〜
65重量%と、水飴が20〜6の重量%、好ましくは3
5〜55重量%とを含有していることが望ましい。砂糖
が4の重量%未満で水飴が6の重量%をこえると、加熱
時に水分含有率が低下するにつれて高粘弾性を呈してく
るので、ガムベースと均一に混合することが困難となり
作業性上、又長期保存性も低下する事もあるので好まし
くない。また砂糖が8の重量%をこえ、水飴が2の重量
%禾満になるとガムベースとの混合時に砂糖の晶出が起
り、均一な混合物を形成することが出釆なくなる場合も
あり好ましくない。更に溶融状態のハードキャンディ材
料は水分含有率が1.5〜4.0%、好ましくは2〜3
.5%のものを使用することが望ましく、水分含有率が
1.5%未満のものを使用すると、このものは一部熱分
解が起ってカラメルが生成されていることがあるので、
香味を低下させ更に着色する場合もあり、又水分含有率
が4%をこえると爾後の減圧による膨化時に収縮が起り
、膨イQ伏態を保持することが出来ない時があり、共に
好ましくない。本発明でいうガムベースとは、噛食した
後に口中に残留する組成物、即ち酢酸ビニール系樹脂、
又は天然チクル或いは両者とポリィソブチレン、ロジン
のグリセリンエステル、あるいはポリブデンとからなる
ガムべ‐「ス用樹脂を主体として、ワックスたとえばマ
イクロクリスタリンワツクス、食品用乳化剤たとえばグ
リセリン脂肪酸ェステル〜アセチル化モノグリセラィド
、チューインガム用無機充填剤たとえばタルク、炭酸カ
ルシウム等からなる組成物である。
又前記溶融状態のガムベースとは品温が70oo好まし
くは80do以上で流動状又は半流動状のものを意味す
る。
品温が70ご0未満の場合には高粘弾性を呈して流動状
態が低下するのでハードキャンディ材料との均一混合が
出来なくなる場合があるので好ましくない。ハードキャ
ンディ材料とガムベースとを均一混合せしめるには90
00程度に保温可能な適宜の混合機に、90oo以上の
ハードキャンデイ材料と70oC以上のガムベースとを
共に相溶融状態において均質に混合せしめる。
必要に応じて色素、呈味成分、香料の順に添加し混合し
てもよい。又前記二者の混合量は両者の全量重量に対し
てハードキャンディ材料が60〜8の重量%、好ましく
は64〜74重量%、ガムベースが20〜4の重量%好
ましくは26〜3抗重量%であることが望ましい。
ハードキャンディ材料が6の重量%未満でガムベースが
4の重量%をこえると、膨化状の保型を維持することが
出来ない場合や、噛食時にガムベースの噛食感が過多に
感じる場合もあり好ましくない。又ハードキャンディ材
料が8の重量%をこえガムベースが2の重量%禾満にお
いては噛食時にガムベースの噛食感が不足に感じる場合
があり好ましくない。次に前記混合物に理和又は損洋操
作を施し、その組織を多数の微細気泡を内包した多泡質
とするのであるが、この時加工される混合物の品温を5
5〜100oo、好ましくは60〜95ご0に保持する
事が望ましい。混合物の品温が55q0未満になると混
合物の流動性がなくなり硬化して来て、混操、櫨幹操作
が困難となるばかりか、均一に多数の繊細気泡を内包し
た組織のものを生成せしめる事が出来ず、又後に所望形
状の成型物を形成し難くなるので好ましくない。更に混
合物の品温が100℃をこえると混合物が軟弱化するの
で、微細気泡を内包せしめても気泡の会合成長あるいは
縄散消滅を促し、微細気泡を均一に内包保持する事が困
簸となる懐向があるので好ましくない。前記品温に保持
した混合物を露練機又は引飴機を使用して強く混線およ
び混和し、あるいは例えばオーキス式燈梓機の如き空気
混入魔洋機により額拝することにより、多数の微細気泡
を内包した多泡買物を形成せしめた後、適宜な成型機で
球体、だ円体、卵型、繭型等所定の形状に成型する。
これらの成型物は織圧膨化時に全て一部分又は多部分が
球状体を呈して来るので「例えば円柱、角柱等の非球形
状のものでも最終的には丸味を帯びた外観となる。しか
し出来上り製品の外観をより優美にすること)、起き上
り性とを確実なものとするためには成型物の形状を球体
、卵形状、繭形状にする事が望ましい。上記形状の中で
も起上り性が良好で更に形状が面白く商品性の高いもの
は、卵型、藤型等である。成型物の見掛比重は1.25
〜1.3ふ好ましくは1.28〜1.33である事が望
ましい。
見掛比重が1.25禾満になると後述の減圧による膨化
時において、その表面の膜保持性が弱く膨化時にへタリ
現象が生じ、又見掛比重が1.35をこえると充分に膨
化せず、噛食時に噛み砕きにくい場合があるので好まし
くない。又多数の微細気泡を内包し或程度密度の減少し
た組成物を成型固化したものはそれ自体かしとして有用
であるが、それを昇油軟化状態において減圧下に膨化す
れば膨化現象をさらに促進させ噛食時に噛み砕きやすく
独特の風味、薄食感を具えた多泡質かしが得られ、この
事は本発明の特徴の一つでもある。次に軟化状態にある
成型物はステンレス、アルミ、鉄等の金属あるいは適宜
のプラスチック材料等を用い成型されたモールドの曲面
状をなす凹部内に収容せしめ、膨化工程を行なう真空乾
燥機又は減圧容器等の密閉空間内に収納される。
又成型物が冷却固化した状態にある時は、再び成型物を
赤外線ランプ又は電子レンジ又は電熱器等を使用して成
型物の内部まで均一に加熱軟化させる。その時の加熱軟
化温度は60〜10000で行なうことが望ましい。加
熱軟化温度が6び0禾満になると成型物が硬いため減圧
膨化時に充分に膨化されず所定の膨化率にならない場合
がある。又100ooをこえると成型物が軟化しすぎて
一部変形が起こり、級圧膨化時に一定形状の膨化成型物
が製造出来ない場合があり好ましくない。適宜な真空装
置により密閉空間が減圧されることにより成型物は膨化
現象を起す。この時の減圧室の減圧条件としては室温は
3ず0以下で、又減圧される室内圧力はゲージ圧で一6
00側日タ以上好ましくは一65比吻日タ以上に保持さ
れる事が望ましく、更に膨化時間は少なくとも4分間好
ましくは6分間以上で減圧条件および所望の膨化率に応
じて適宜に選定する。ゲージ圧が−60物岬日タ未満に
なると充分に膨化せず所定の膨化率にならない場合があ
るので好ましくない。
又時間が4分間未満の場合も同機な結果となる傾向があ
る。又成型物が収容される前記モールドの温度は減圧さ
れた室温より少なくとも10qC低温とする事が好まし
い。
もし室温と同一又はその近傍の温度であると成型物の底
部迄一様に膨化され、底部の組織部分が密に形成されず
従って蓮上り特性を得ることが出来ない。又膨化率が1
25〜340%、好ましくは150〜300%であるこ
とが望ましく、この場合見掛比重は0.35〜1.0止
好ましくは0.45〜0.85力ミ望ましい。
膨化率が125%未満であると充分に膨化が行なわれて
いないので起上り特性が乏しく攻に噛食時に噛み砕きに
くく、噛砕片が粗大片となり触感を低下させる場合があ
り好ましくない。又膨化率が乳0%をこえると膨化過度
となり表面に亀裂を生じ破損する場合がある。上述の減
圧膨化冷却工程は、成型物の供給口と排出口とに夫々2
段の閉塞装置によって常に密閉状態の減圧帯域中を、成
型物を通過させながら連続的に実施することが可能であ
る。
該閉塞装置はロータリーバルブ又は平板状のスライドバ
ルブ等の密閉空間を形成可能な装置を使用する。その一
例を以下添付図によって説明する。図中1は真空ポンプ
Pに連結された減圧室2によって形成された減圧帯城で
あり、減圧室2はその前端に加熱通路3を介して供孫溝
装置4と他端には製品受装置5が夫々設けられている。
又減圧室2の出入口には夫々2段の閉塞装置6,7およ
び8,9が設置され、加熱通路3の上部と減圧室2の前
半上部とには電熱嫌嫁、スチームパイプ、赤外線ランプ
等適宜な加熱手段10a,10bを備え、又加熱通路3
の下部と減圧室2の下部及び該減圧室の後半上部には冷
却装置に連結された適宜な冷却手段12a,12b,1
2cが備えられている。前記加熱手段10aは成型物1
3の加熱に又加熱手段10bは減圧室2の.前半室温と
成型物の加熱に供せられ、更に冷却手段12a,12b
はモールド11の冷却に、又冷却手段12cは減圧室2
後半の室温等を調節し前記条件を満すように設けられて
いる。供給装置4中に収納された微細気泡を含有した成
型物13は矩形状のモールドー川こ穿たれた曲面状凹部
内に夫々一個宛供給される。
又成型物13の形状が卵形の時には直径の大なる方が凹
都内に収容され、それらはモールド11‘こ積載された
状態で次の工程に進行する。成型物13は加熱通路3を
進行する間に加熱手段10aによって適温に加温され、
更に下部を低温のモールド11によって冷却されつつ、
閉塞装置6に接近する。接近を適宜の手段により検知し
た閉塞装置6は自動的に開放され、モールド11が通過
した直後に閉止する。引続き閉塞装置7が開放されモー
ルド11が減圧帯域1に進入すると閉止する。モールド
11は摺接する冷却手段12bによって引続き冷却され
積載されている成型物13の下部が冷却される。又成型
物13の上部は加熱手段10a,10bによって軟化状
態に加温維持されており、減圧帯城1は真空ポンプPに
よって常に所定の減圧状態に保持されているので成型物
13の上部は膨化が充分に行なわれ、内部が粗の組織A
に、又下部は上部に比較して膨化率を低くし内部を密の
組織Bにすることが出来、得られた多気泡質のチューイ
ンガムに起上り性を具備せしめる事が本発明の最も特徴
とするところである。次いで冷却手段12cによって冷
却された低温城を進行する間に全体が冷却固化され製品
14となる。
減圧帯城1の出口においては入口と同様に、閉塞装置8
および9が順次に開閉して製品14はモールド11に積
載されたま)排出され、製品受装置5中においてモ−ル
ド11上より取出される。本発明方法に従って得られた
ハードキャンディ材料とガムベースとの混合物は極めて
均質な混合状態にあるため、均一な微細気泡を内包する
ことが出来「又充分に膨化せしめることが可能である。
更に本発明方法に適用される均質混合物は、膨化中ある
いは膨化後の冷却操作によって比較的急速に冷却固化し
、膨化した形状をそのま)保持することが出来る。斯様
に前記本発明の製造条件で実施した場合はハードキャン
ディ材料とガムベースとが均一に混合され、かつ混線混
和された成型物の組織内に多数の微細気泡を内包してい
るので成型物を昇温軟化状態にし、減圧状態の密閉空間
内に置いて減圧膨化しながら冷却すると、成型物の組織
内に存在する水分と多数の微細気泡が容易に蝉散および
膨張して、成型物が膨化され組織がさらに多泡質となり
、多数の空隙部分が保持することが出来、又その下部の
組織は上部に比して密なるものとする事が出来る。
また空隙率の大きい多孔質構造を形成しているので老人
、幼児等でも噛み砕きやすく更に疎水性のガムベースが
ハードキャンデイ材料中に均一分散状態で存在している
ので「吸湿、放湿が少なく嫁れた形態安定性を有し、且
つ長時間良好な触感および番味を保持することが出来る
。この事も本発明の特徴の一つである。以下実施例によ
り本発明を説明する。
尚実施例に示す部とは重量部を、%とは重量%をいう。
また起上り性、破壊強度、見掛比重、膨化率、吸湿率は
次の如く測定した。{1} 起上り性 減圧膨化冷却後、モ−ルド‘こ積載されたま)の製品の
上部に目印をつけ、平板硝子上に取出した時製品10の
固中において目印のある部分を上方となした状態の製品
数を計数した。
■ 破壊強度 破壊強度試験機を使用して、中1仇豚の3角柱アダプタ
ーにより上部直径17肋、下部直径20肋、全高25肋
の卵型の製品を試料とし、該試料を圧縮して試料が破壊
するまでの最大荷重量(k9)を測定しこ。
‘3’ 見掛比重 卵型試料(成型物及び製品)の重量を精秤し、次に15
00の室温下で正確に60泌のエチルアルコール(純度
99.5%)を容れた100の‘のメスシリンダー内に
、試料1個を静かに入れ、上昇したエチルアルコールの
容量を測定した。
この測定を5回繰返して平均値を求め下記の式にて見掛
比重を算出した。尚純度99.5%のエチルアルコール
の比重は15ooで0.797である。又比重が0.7
97以下の場合には長さ100肌、直径0.5側のステ
ンレス製針金を使用して試料を5仇駁沈降させてその時
の上昇したエチルアルコールの容量を測定した。試料重
量 見袋比重=平均上昇容量 側 膨化率 微細気泡を内包した成型物、および膨化した製品との見
鞠比重を夫々上記測定方法により測定し下記の式にて勝
化率を算出した。
脇ヒ率(%)鶴鰯燈擬檀側 【5)吸湿率 前記卵型試料1個を金網上にのせ重量を測定した後、温
度3500、相対湿度80%の雰囲気下に所要期間放置
した後の重量増加量を測定し、下記の式にて吸湿率を算
出した。
吸湿率(%)=元車の量試増詔電量量X・〇。
〔実施例 1〕(1l ガムベースの製法 {1}−1 混線機に酢酸ビニール樹脂29碇瓢、ポリ
ブテン5碇都、ポリィソブチレン8碇部を添加し、11
000の温度で溶融混合した後、ロジンのグリセリンエ
ステル28碇部、マイクロクリスタリンワツクス8碇郭
、アセチル化モノグリセラィド6礎郭とを溶融混合し「
更に粉末タルク16碇邦を添加して同様に混合させてガ
ムベース1を得た。
(1}−2 混合機に天然チクル4101部、ポリィソ
ブチレン12礎部、ポリブテン5伍部を添加し115℃
の温度で溶融混合した後、マイクロクリスタリンワック
ス15碇部、ロジンのグリセリンェステル100部、グ
リセリン脂肪酸ェステル3碇部を溶融混合させ、更に粉
末タルク140部を添加し、同様に混合させてガムベー
ス2を得た。
‘1}−3 混合機に天然チクル270部、酢酸ビニー
ル樹脂21碇都、ポリィソブチレン12碇部ポリブテン
3の部を添加し1130○の温度で溶融混合した後、マ
イクロクリスタリンワツクス100部、ロジソのグリセ
リンェステル10の部、グリセリン脂肪酸ェステル3碇
都を溶融混合させ、更に粉末タルク140部を添加し、
同様に混合させてガムベース3を得た。
‘21 ハードキャンディ材料の製法。
溶融槽に砂糖60碇都、水飴400部、水22碇部を添
加し110qoに加熱して蝿梓溶解した後、真空煮話釜
に添加し120つ0、一60物岬日夕の条件下で煮詰め
て水分含有量が25%の溶融状ハードキヤンディ材料を
得た。
糊 起上り性を有するチューインガムの製法9030の
温度に加溢された混合機に12000に加熱された溶融
状態の上記ハードキャンディ材料386部と90qo市
こ加熱された溶融状態の上記3種類の各ガムベースの内
1種類を14碇部添加し、2分間縄拝して均一に混合し
た後、混合物が95℃になった時点でクエン酸3部とオ
レンジ香料3部とを添加し混合した。
次に混合物を60〜95ooの温度範囲に保持しながら
引飴機により約50回強く濠練して混合物中に微細な気
泡を均一に内含させた後、成型機によって卵型に成型し
た。
この卵型成型物は上部直径10側、下部直径15脚、高
さ2仇ゆで重量3.5±0.1夕、見掛比重1.33で
あった。次にこの成型物を表面がテフロン加工されたア
ルミ製モmルドの直径2仇帆、中心深さ5燐の曲面状凹
部内に夫々収容し「成型物に上方より600Wの赤外線
ランプによって照射を行ない、品溢が90qoになるま
で加熱し成型物が変型せぬ程度軟化状態としながらモー
ルドを下部より20℃で2硯砂間冷却した後、減圧可能
な密閉室内に移設した。
該室内をゲージ庄一74仇舷日夕、室温3000の減圧
条件下において6分間維持し、成型物を膨化せしめなが
ら放冷し、表−1に示す起上り性を有するチューインガ
ム3種類の製品‘1},‘2),糊を得た。これら製品
の上部直径は17側、下部直径は20肌、高さ25肌で
平均見掛比重0.49であった。
表−1なお吸湿率は温度35o0、相対湿度80%の条
件下で7日間放置した時の吸湿率を示した。
前記起上りチューインガムを7〜15才の男子50名と
女子50名のパネルで官能テストを実施した結果を表−
2に示した。
表‐2 以上の結果からも明らかな様に本発明品はいずれも起上
り性の面白さが非常に高い評価を得ており、また良好な
香味と触感とを有し更に香味を持続満喫することが出来
、長期保存性にも優れたものである。
〔比較例 1〕 本発明1の12000に加熱された溶融状態のハードキ
ャンディ材料の代りに6000に加熱された非溶融状態
のハードキャンディ材料を使用する以外は本発明1と同
様に実施して膨化状チュ−ィンガムを得た。
〔比較例 2〕 本発明1の90ぐ0に加熱された熔融状態のガムベース
1の代り‘こ5000に加熱された非溶融状態のガムベ
ース1を使用する以外は本発明1と同様に実施して膨化
状チューインガムを得た。
〔比較例 3〕 本発明1の混合物を引飴機による含泡処理を全〈行わな
い以外は本発明1と同様に実施して膨化状チューインガ
ムを得た。
〔比較例 4〕 本発明1に使用したガムベース1を構成する各基材を1
2000に加熱された溶融状態のハードキャンヂィ材料
に順次添加し、溶融混練させる以外は本発明1と同様に
実施して膨化状チューインガムを得た。
〔比較例 5〕 ステンレス製のなべにハードキヤンディ材料として砂糖
24礎部、水飴160部と、ガムベース1を14碇郡、
水100部とを添加して11000‐乙加熱し鷹拝溶解
した後、更に蝿拝混合しながら15000まで加熱して
水分含有率2.5%の混合物を作製し、この混合物を使
用する以外は本発明1と同様に実施して膨化状チューイ
ンガムを得た。
〔比較例 6〕 本発明1の9ぴ0に加熱された溶融状態のガムベース1
を使用しない以外は本発明1と同様に実施して膨化状ハ
ードキャンディを得た。
次に本発明1と比較例1〜6について起上り性見掛比重
、破壊強度、膨化率、吸湿率の測定および官能テストを
実施し、その結果を表−3に示した。
表‐3 尚吸湿率、官能テストは前記と同様に実施した。
上記の結果からも明らかなように本発明1は、起上り性
の面白さ、香味、触感とも良好な結果が得られ、又吸湿
率が小さいことから長期保存性に優れていることが判明
し、本発明の目的を達成するものである。〔実施例 2
〕 本発明1に使用しているハードキャンディ材料の糠含有
量を表−4のように変化させた以外は本発明1と同様に
実施し、その結果を表−4に示した。
表‐4 尚吸湿率は実施例1と同機に測定した。
以上の結果からも明らかなようにハードキャンディ材料
の糠含有量は砂糖が40〜80%、好ましくは45〜6
5%と水飴が20〜60%、好ましくは35〜5%であ
ることが望ましい。
〔実施例 3〕 本発明1に使用しているハードキャンディ材料の水分含
有率を表−5のように変化させた以外は本発明1と同様
に実施し、その結果を表−5に示した。
表−5 尚、吸湿率、官能テストは実施例1と同様に実施した。
以上の結果からも明らかなようにハードキャンディ材料
の水分含有率は1.5〜4.0%、好ましくは2.0〜
3.5%のものを使用することが望ましい。〔実施例
4〕 本発明1に使用しているハードキャンディ材料とガムベ
ース1の添加含有重量を表−6の如く変化させた以外は
本発明1と同機に実施し、その結果を表−6に示した。
表‐6尚、ガムベースの量感とは噛食感を意味し、実施
例1の官能テストと同様に測定した。
以上の結果からも明らかなようにハードキャンディ材料
とガムベースの添加含有量は、両者の混合物重量に対し
てハードキャンディ材料が60〜80%、好ましくは6
4〜74%でガムベースが20〜40%、好ましくは2
6〜36%である。
〔実施例 5〕 本発明1で強く混線又は混和する時の混合物の品温範囲
を表−7のように変化させた以外は本発明1と同様に実
施し、その結果を表−7に示した。
表‐7 尚、吸湿率、官能テストは実施例1と同様に測定した。
以上の結果からも明らかなように混合物の温度保持範囲
は55〜100qC、好ましくは60〜9500に保持
することが望ましい。このことにより多数の微細気泡を
内包した組成物を形成せいらる事が出釆ることは明白で
ある。〔実施例 6〕 本発明1の成型物の見掛比重を表−6の如く変化させた
以外は本発明1と同様に実施し、その結果を表−8に示
した。
表‐8 尚、吸湿率、官能テストは実施例1と同機に測定した。
上表の結果から明らかな如く成型物の見掛比重は1.2
5〜1.35、好ましくは1.28〜1.33にするこ
とが望ましい。〔実施例 7〕 本発明1において保温軟化された成型物の温度を表一9
の如くに変化させた以外は、本発明1と同様に実施し、
その結果を表−9に示した。
表‐9尚、吸湿率は実施例1と同様に測定した。
上表の結果からも明らかなように成型物の保軟化温度は
60〜100qoで実施することが望ましい。
〔実施例 8〕 本発明1の減圧圧力と膨化時間とを表一10の如くに変
化させた以外は本発明1と同様に実施し、その結果を表
−10に示した。
表−10 尚、吸湿率、官能テストは実施例1と同様に測定した。
上表の結果からも明らかなように減圧条件はゲージ圧で
少なくとも一60仇吻日夕、好ましくは−65仇肋日夕
、膨化時間は少なくとも4分間、好ましくは6分間以上
で実施することが望ましい。〔実施例 9〕 本発明1の減圧室温度を変化させた以外は本発明1と同
様に実施し、その結果を表−11に示した。
表‐11 上表の結果からも明らかなように減圧室温度‘35oo
以下が望ましい事が判明した。
〔実施例 10〕 本発明1のモールド温度を表−12の如くに変化させた
以外は本発明1と同様に実施し、その結果を表−12に
示した。
表‐12 上表の結果よりモールドの温度は減圧室温度より少なく
とも10qo低温とする事が望ましい。
〔実施例 11〕本発明1における製品の膨化率を表一
13の如く変化させた以外は本発明一1と同様に実施し
、その結果を表一13に示した。
表‐13 尚、上記表中の吸湿率、官能テスト,は実施例1と同様
に実施した。
上表の結果から明らかな如く、製品の膨化率は、125
〜340%、好ましくは150〜3010%である事が
望ましく、この場合見掛比重は0.35〜1.00、好
ましくは0.45〜0.85となる。
叙上の如く本発明の多泡質チューインガムは、子供の潜
好度が高いチューインガムに加えて、その形体および起
上り性を付加することにより視覚的にも潮新感を与える
高い商品力を有するものであって、良好な香味を有し且
つ持続性に優れ、又長期保存性にも富む従来にない画期
的な製品である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の減圧膨化冷却工程を連続的に実施
するために用いる装置の一具体例を示す一部破断概略側
面図、第2,4図はその製品の一例を示す斜視図、第3
,5図はそれら製品の内部組織を示す垂直断面図である
。 1・・…・減圧帯城、2・・・・・・減圧室、3・・・
・・・加熱通路、4……供給装置、5……製品受装置、
6,7,8,9・・・・・・閉塞装置、10a,10b
・・・・・・加熱手段、11・・…・モールド、12a
,12b,12c・・・・・・冷却手段、13・・・・
・・成型物、14……製品、P・・・・・・真空ポンプ
、A・・・・・・粗組織、B・・・・・・密組織。 グー図 才2図 才3図 オ4図 才5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハードキヤンデイ材料とガムベースとを主体とした
    混合物よりなる多気泡組織であり、その見掛比重が上部
    において小さく、下部において大きいことを特徴とする
    起き上り性を有するチユーインガム。 2 混合物がその全量重量に対して、ハードキヤンデイ
    材料が60〜80重量%、ガムベースが20〜40重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の起上り性を有する
    チユーインガム。 3 多気泡組織が膨化率125〜340%、見掛比重0
    .35〜1.05である特許請求の範囲第1項記載の起
    上り性を有するチユーインガム。 4 全体形状が卵形である特許請求の範囲第1項記載の
    起上り性を有するチユーインガム。 5 所定の温度下に均一に相溶し得る如き適宜な粘弾特
    性を呈するハードキヤンデイ材料とガムベースとを加熱
    溶融状態で混合し、更に混捏又は撹拌操作により多数の
    微細気泡を内包せしめた組織質を生成させ、それを成型
    した後更に減圧下の密閉空間内において膨化せしめなが
    ら特にその一部のみ冷却し、膨化を抑制することを特徴
    とする起上り性を有するチユーインガム製造法。 6 成型物の見掛比重が1.25〜1.35である特許
    請求の範囲第5項記載の製造法。 7 減圧条件が少なくともゲージ圧−600mmHgで
    、膨化時間が少なくとも4分間である特許請求の範囲第
    5項記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02500294A (ja) * 1986-07-29 1990-02-01 ア・テイ・アバンザタ・テクノロジア・エツセ・エレ・エレ 回転式隠し衛生設備

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